電動丸ノコの選び方とおすすめを知りたい!
DIY工具もグレードアップしたい人必見
DIYも色々なものを作っていくうちに「もっと便利な道具が欲しい」「もっと楽に木材などをカットしたい」「プロ用の道具にも興味がでてきた」などという欲求が出てくることでしょう。最近はホームセンターで木材のカットをしてくれますが、時には長さが指定通りになっていないことも。自分でカットするのに板ノコだけでは時間がかかる。板ノコがうまく使えない。そんな人には電動丸ノコがおすすめです。今日は初心者でもわかる電動丸ノコの選び方をご紹介するとともに、色んなメーカーや丸ノコの種類の比較をしていきましょう。
電動丸ノコとは
DIYで材料をカットするのは板ノコか金ノコ(糸ノコ)。中にはノコギリ類を全く持っていない人もいるでしょう。でも、余裕があればDIYerも1台は持ちたいものに電動丸ノコの存在があります。電動丸ノコとはどのようなDIY工具なのでしょうか。ここでは丸ノコについて簡単にご説明します。
チップソー(丸刃)でパワフル切断
板ノコなら手でノコギリ刃を前後させてカットしなければいけないところ、電動丸ノコなら電気の力でチップソー(丸刃)を回転させ人が手で行うよりもずっと早く木材などをカットすることができます。使う人は電動丸ノコを支えて操るだけ。少ない運動量で早く、多く材料のカットを行うことができるようになるのが電動丸ノコという工具です。
斜め切りもラクラクな機種も
額縁に仕立てる角の部分など、45度にカットしたいことって結構ありますね。DIYの腕が上達するにつれて、ノコギリで斜め切りを使用したいところが増えてくるのではないでしょうか。板ノコで斜めにカットするのは大変なスキルを必要とします。でも、電動丸ノコなら角度定規(オプション装備のものもあり)を使って斜め切りも角度を指定してラクラク。電動丸ノコの角度定規を使えば角度の誤差も少ないから仕上がりもきれいです。
電動丸ノコへの不安にお答えします
プロではないDIYerが電動丸ノコと聞くと色々な点で「大丈夫かな」と軽く引いてしまうことがあるでしょう。ここでは、そんな電動丸ノコへの不安にお答えしていきます。
初心者には危険じゃないですか?
電動丸ノコには直接刃に触れないようなガイドがついています。しっかり電動丸ノコの持ち手を持って操作する上では危険なことはありません。電動丸ノコの掃除をする際には必ず電源を落とすなど使用する本人が気をつければ大丈夫。むしろ刃がむき出しになっている板ノコや金ノコの方が普段の使用での怪我が多いくらいです。
使い方が難しいのでは?
確かに電動丸ノコは一般的なノコギリに比べて重さもあり、機械取り回しがしにくい人もいるでしょう。しかしDIY用の電動丸ノコでは使いやすい軽量化されたもの、小型のものなどもあり、重さで影響する電ノコの使い方の難しさは軽減されている傾向にあります。それでも不安な人は実際にお店にいって電動丸ノコを手にとって重さを確認してみると良いでしょう。電源のない場所では使えないという電ノコの使いにくさも、充電式の電動丸ノコの登場で改善されています。
お金がかかりそう
さすがにプロ用の機能がたくさんついた電動丸ノコは仕事に使う道具ということでそれなりのお値段がしてしますますね。しかし、プロ用のような機能にこだわらないなら、DIY用に機能が制限されている電動丸ノコは小型軽量化だけでなく、お値段の小型化・軽量化がおこなわれています。家で個人的に電動丸ノコを使う人でも使いやすい価格となっているものも多いです。
掃除が大変じゃない?
板ノコを使っていても細かい削りカスがたくさんでますね。でも、電気の力でカットする電動丸ノコはその削りカスの飛び散りが特に気になるという人もいるでしょう。しかし、電動丸ノコの中には集塵機能がついている丸ノコも存在します。集塵機能とは電ノコでカットしながら削りカスを吸い込む機能。この集塵機能がついている電ノコだとDIY後の掃除もだいぶ楽になります。むしろ、板ノコの作業よりも集塵機能付きの丸ノコの方が後片付けが楽と感じる人もいるでしょう。
電動丸ノコのおすすめの選び方①
電動丸ノコは電気がなければ何の役にもたちませんね。電動丸ノコの要ともいえる電源部分には、充電式とバッテリー式の2種類があります。
電源で比較
さて、ここからは実際に電動丸ノコを選ぶ際の選び方をご紹介しまいきましょう。まずは、電動丸ノコの使いやすさにも影響する電源周りの比較です。どちらの電動丸ノコの電源システムも一長一短ですので、比較といってもどちらが優れているのかという結論には至りません。自分の使いやすい方の電ノコを選ぶという考え方で見ていくとよいでしょう。
充電式丸ノコ
コードレスで取り回しがしやすいのが充電式の電動丸ノコです。丸ノコを使っている時、コードが邪魔であったり、作業場によっては電源コードが届かなくて電動丸ノコが使えないという人もいるでしょう。そんな人におすすめなのがこの充電式の丸ノコです。DIYブームの影響で色んなメーカーから販売されており他の機能や価格と一緒に重要な選び方ポイントのひとつとなっています。欠点としてバッテリー内蔵分電ノコの重量が重くなってしまうということ、同じようなグレードの電動丸ノコだと充電式の方が値段が高めになってしまうことがあります。
バッテリー式丸ノコ
バッテリー式の電動丸ノコの利点は、安定したパワーを保って材料をカットできるということがあります。充電式の電動丸ノコであると充電量が少なくなってくるとパワーが落ちるもの、唐突に電気が切れるもの色々ですが、2つ種類の電ノコを比較すると安定性では断然バッテリー式電動丸ノコの勝利です。欠点として電ノコから伸びているコードが邪魔。電ノコ用の電源コンセントが必要という2点があげられます。
電動丸ノコのおすすめの選び方②
色んな物を作る可能性があるDIYでは、電ノコで切りたい材料も多岐に渡ることでしょう。一般的な木材だけでなく、金属など他の種類の材料を切るかどうかでも電動丸ノコの選び方が変わってきます。
切る材質で比較
これは電動丸ノコのチップソー(丸刃)の種類によりますが、電動丸ノコのパワーによってもその他の材質が切りやすいか切りにくいかも変わってきます。比較的サイズが小さい電ノコはパワー不足で丸刃を交換しても金属板に対応できないということもあります。特にサイズの小さい電ノコを選びたいときは、金属板をカットする必要があるか考え、サイズが小型ながらもパワフルな電動丸ノコを選ぶとよいでしょう。
木材
配管ばかりしている、切るのはパイプがメインという人を除けば電動丸ノコで一般的に切断される材料は木材でしょう。木材といえば柔らかい材料と思われがちですが木の種類によっては金属なみに硬いものも存在します。ある程度の丸ノコの刃自体の材質にも注意が必要でしょう。電動丸ノコを買った時、最初からついてくるのはこの木材をカットする用の丸刃です。
金属や石膏ボードも刃の追加で切断可能に
家庭用の電動丸ノコでも、丸刃を専用のものに交換することで金属や石膏ボードを切断することが可能となってきます。ただし電動丸ノコの種類によっては丸刃の交換が不可能なものもありますので、色んな材質をカットしたいと思うときは最初から丸刃交換が可能な電動丸ノコの種類を。さらに、オプションとしてそのような替えの丸刃が用意されているメーカーの電動丸ノコを選ぶとよいでしょう。
電動丸ノコのおすすめの選び方③
充電式か、サイズは使いやすいかで選ばれる人も多い家庭用の電動丸ノコ。でも、できれば電ノコを選ぶ時に一番気をつかって比較して欲しいのが電ノコの切込みの深さです。この切込みの深さによって手間が半分になることも。電動丸ノコのサイズにこだわりがある人は特にこの切込みの深さも比較してください。
最大切り込みの深さで比較
他の部分の比較によって選んだ別メーカーの2つの電動丸ノコ。決定打に欠けるならば電動丸ノコの最大切り込みの深さも比較してみてください。電ノコの切り込みの深さとは切れる板の厚みと考えるとよいでしょう。たとえば48ミリの切り込みの丸刃がついた電ノコでは50ミリの厚みの板を一度でカットすることはできません。また、斜め切りをする時にはさらに切り込みの深い電ノコの丸刃が大切になってきます。
刃の長さによって一回では切断できないことも
先程も触れましたが、切り込みの深さが浅いサイズのチップソー(丸刃)では、材料を切断するのに2度3度と電動丸ノコを動かす必要があります。いくらスピーディーに材料をカットできる電動丸ノコであっても何度もかけては作業効率が著しく低下してしまいます。できるなら自分がカットしたい材料を一度でカットできるような丸刃が用意されているメーカー品の電動丸ノコを使用した方が効率的です。
電動丸ノコのおすすめの選び方④
丸ノコの選び方にベースの材質で選ぶという方法もあります。現在一般的な電動丸ノコのベースの素材は軽量なアルミ素材ですが、他の材質のものも売られています。ここでは電動丸ノコのベースの材質の種類をご紹介します。
丸ノコのベース部分の材質で比較
丸ノコのベース部分ってどこのこと?と疑問に思う人もいるでしょう。電動丸ノコのベースとはガイドやガイドが本体に接続されている「材料に当たる部分」と考えるとよいでしょう。
鉄板
一昔前の電動丸ノコで主流であったベースの材質の種類です。強度と安定した価格で作れたということでメイン素材となっていました。ある程度の硬さはあるもののの、電動丸ノコの重さが出てしまうこと、錆びやすいことなどの欠点もあります。シリコンスプレーを吹きかけメンテナンスをしてあげることで使いやすさがアップします。
アルミ
2018年現在、市販の電動丸ノコのベース材質の主流となっているのがアルミのベースです。この種類のベースがついている電動丸ノコの特徴は鉄板と比較して錆びにくく軽量化できていることでしょう。ひずみも起きにくく使いやすい電動丸ノコといえるでしょう。
フッ素
特定のメーカーから販売されている高級電動丸ノコに導入されている種類がフッ素ベース素材です。アルミベースの電動丸ノコよりもさらに滑りがよくスムーズな作業が可能となっているベースの種類です。
電動丸ノコの選び方とおすすめ①種類
電動丸ノコには自分で持つタイプの他にプロが使うような卓上丸ノコもあります。この卓上丸ノコと手で持つタイプの電動丸ノコを比較してみましょう。
卓上丸ノコの利点
卓上丸ノコにもスライド式とそうでないものの2種類がありますが、どちらもブレが少なくきれいにカットできるという利点があります。また、ハンディタイプの電動丸ノコを使った時の騒音も卓上にすることで大幅カットされているのが特徴です。プロが使う万能機(万能木工機)と似たような使い方ができるので使い方次第では作業効率をアップさせることも可能です。
卓上丸ノコの欠点
卓上丸ノコはハンディタイプと比較してサイズがどうしても大きくなってしまうのが欠点といえるでしょう。卓上ですから設置できる場所が必要になるのもネック。もちろん充電式の電動丸ノコはほぼなく、電源をしっかり確保する必要もでてきます。
電動丸ノコの選び方とおすすめ②集塵
立派な作業場があり日常生活とDIY場所をきっちり分けてある人なら良いのですが、ほとんどのDIYをしている人は生活空間と作業場を共有していることが多いでしょう。そこで気になるのが電動丸ノコの木くずなどの集塵機能です。
集塵丸ノコ
職業で切断を行う人は、仕事をして終わりに作業場をほうきで掃いて後片付けまでが仕事の流れとなるでしょう。しかし、DIYでは作業しているところにいつ他の人が入ってくるか、電動丸ノコの木くずが近隣の迷惑にならないか頭を悩まされるところです。仕事終わりまで後片付けを待ってくれない状況にあります。そんな時に便利なのが集塵機能のついた電動丸ノコの存在です。
後片付けもラクラク
集塵機能があるかないかはDIY用電動丸ノコでは大きなポイントとなるでしょう。集塵丸ノコを販売しているメーカーはマキタや日立、リョービ。プロ用の電ノコでは気にならない集塵機能もDIYでは重要になってきます。他のポイントと合わせて電動丸ノコの集塵機能もチェックしておくことをおすすめします。
電動丸ノコの選び方とおすすめ③メーカー
電動丸ノコの選び方をメーカーで選ぶという人も少なくないでしょう。丸ノコなど電動工具はメンテナンスも必要となってきます。電動丸ノコも自分でメンテナンスできれば良いのですが、メーカーに依頼する場合、やはりその電動丸ノコのメーカーがいつまで営業してくれているのか、電動丸ノコ用部品はちゃんと確保できているのかも心配になってきます。
日立工機
電動丸ノコをメーカーで選ぶなら2つのおすすめメーカーがあります。ひとつが日立工機。家電製品などでも有名なあの日立の工機を作っている会社です。大きな会社ですから、部品の確保もしっかりしており、修理に出そうと思っていたら潰れていたなんて心配もありません。
マキタ
もうひとつは工具メーカーとして有名なマキタです。DIYをしている人ならマキタの工具を見かけたことがあるでしょう。それくらい有名なメーカーです。プロ用の電動工具メーカーという印象ですが、小型サイズのDIY用の電動丸ノコも製造しています。
電動丸ノコの選び方とおすすめ④チップソー
丸刃(チップソー)は電ノコの要
電動丸ノコを選ぶ時、ノコギリの丸刃で選ぶのも大切です。ノコギリの丸刃はモーター部分と並んで電動丸ノコの命ともいえる部分。メーカーや取り回ししやすい充電式や小型サイズというのも重要かもしれませんが実際の使い心地に大きく関連するところです。
電動丸ノコ用チップソーおすすめと選び方
刃数52P
電動丸ノコの刃はその数で切り心地が変わります。52Pという刃数のものは、見た目は刃の隙間が大きく72Pというものと比較するまでもなく刃数が少ないのがわかります。52Pというチップソーを使うと早くカットできるという利点がありますが、切り口はあまりきれいではありません。荒く削る部分に使って作業効率アップするのに用います。
刃数72P
一方電動ノコギリのチップソーで72Pという種類は刃の数が多いことで切断面がきれいに仕上がるという利点があります。丁寧に仕上げたいところはこの72Pのカットソーを付けた電動ノコギリで処理すると良いでしょう。
電動丸ノコの選び方とおすすめ:プロ用との比較
プロ用とDIY用の比較
プロ用とDIY用には機能の違いもありますが、一番大きいのはモーターの差です。当然モーターのパワーが落ちると硬い木を切断するのに時間がかかることもあるでしょう。しかし、これには悪いところばかりではなくモーターが小さいことでサイズの小型化につながり、女性でも取り回ししやすいサイズとなっているという利点でもあります。
プロ用は豊富な機能が充実
その他、次の項でご説明しますがプロ用にはDIY用の電動丸ノコにはついていない機能があります。興味がある人は事項のプロ用機能についても見てみてください。
その分高価に
モーターパワーがあり、機能も充実しているプロ用電動丸ノコ。価格があがってしまうのは仕方ないことですね。
使わない機能は省いて買いやすくしたのがDIY用
プロ用の電動丸ノコの利点はおわかりいただけたでしょう。家庭用で使うためにできるだけ機能を省き、サイズを小型化して使いやすく、買いやすくしたものがDIY用の電動丸ノコといえます。
電動丸ノコの選び方とおすすめ:プロ用の機能
プロ用の丸ノコの機能とは実際どのようなものなのでしょうか。その機能の内容によってはプロ用ではなくDIY用の小型充電式の方が向いている人もいるでしょう。
角度切り
プロ用の丸ノコで優れている機能は角度切り機能です。オプションで付けなくてはいけない角度定規がはじめから付いているのは便利ですね。
レーザーマーカー
レーザーマーカーは丸ノコが切断するところをレーザーで教えてくれる機能です。このレーザーを墨付けした部分に添わせて丸ノコを走らせることにより、きれいでまっすぐに切断することができるでしょう。
LEDライト
光りの角度によっては、丸ノコを操作するのに手元が暗くてこまるということもあるでしょう。そんな悩みに対応するためプロ用についている機能がLEDライトです。明るいので丸ノコが当たる部分がわかりやすく、切断ミスを防ぐことができます。
まとめ
小型の充電式の電動丸ノコなど、プロ用よりも初心者にも使いやすくした電動丸ノコがDIY用丸ノコです。絶対プロ用でなければならないという人でなければ、思ったよりも安価にスピーディーなDIYができるでしょう。自分がよく切るであろう材料を見極めて、できるだけ小型で使いやすいものを選びましょう。便利な道具の選び方の参考にしていただければ幸いです。
DIY工具が気になる人はこちらをチェック!
電動丸ノコ以外にも小型化・充電式などの使いやすいDIY用工具は存在します。DIY工具が気になる人はこちらの記事もぜひチェックしてみてくださいね。
DIYで使える電動ノコギリおすすめ9選!種類別の選び方もご紹介!
DIYで使える電動ノコギリおすすめ9選です。充電式やコード式など、電動ノコギリの特徴やタイプなどをご紹介します。種類別の選び方も紹介しますの...