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観葉植物「ユーカリ」の育て方!気になる増やし方や剪定の成功方法を伝授!

「ユーカリ」と聞くとコアラが食べる植物をイメージしますね。実は「ユーカリ」は観葉植物として人気の樹木です。育て方は主に庭に植木するか室内で鉢植えにより育てるかの2通りあります。観葉植物「ユーカリ」の育て方を、増やし方や剪定方法まで詳しく解説し、伝授しましょう!
2020年8月27日
石倉
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はじめに

コアラの食べ物として有名なユーカリ

ユーカリと聞くと皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。多くの方はおそらく「コアラ」を連想するのではないでしょうか。オーストラリアに生息しているコアラはユーカリを食べて暮らしていますよね。ただ、ユーカリは植木や鉢植えなどにして楽しめる観葉植物としての顔を持っていることを皆さんはご存知でしょうか。

観葉植物「ユーカリ」の育て方などを知ろう

観葉植物として利用されている樹木のなかでもとりわけ香りが強く、さまざまな方法で利用できる便利なユーカリ。ユーカリは名前こそ知らない方がいないほど有名な植物ですが、実は意外と詳しい特徴は知られていませんよね。この機会にユーカリの詳細な情報を知り、ご家庭でユーカリを楽しみましょう。

「ユーカリ」とは?

ユーカリってどんな植物なの?

分類 フトモモ目フトモモ科ユーカリ属
学名 Eucalyptus L'Hér
育て方の難易度 中級者向け~
ユーカリは独自の分類項目をもつ特徴的な植物です。そもそも「ユーカリ」という名称は、単一の品種を指す言葉ではありません。ユーカリは亜種を含めると膨大な数の品種が存在している植物ですが、それら全ての品種を総称する形で、「ユーカリ」という名称が使われます。観葉植物として利用される樹木ですが、薬用に使えるハーブとしての顔も持っています。

ユーカリの名前について

属名にもなっている「ユーカリ」という名前ですが、この名前は属名のもとの英語読みである「ユーカリプタス」という名称を短く略したことに由来があります。そして、属名の由来はギリシア語に求められ、「よい蓋」を意味しているギリシア語をラテン語に変換して、「ユーカリプタス」と名付けられたのです。オーストラリアのイメージが強い植物の名前が、実はラテン語に由来しているのは興味深いですね。

ユーカリの分布

この植物の分布はやはりオーストラリアが中心になっています。他にもオーストラリアの南方に浮かぶ島、タスマニア島にも自生しています。世界的に見ても自然豊かな国であるオーストラリアですが、自生している森林のうち8割以上がこのユーカリなのです。暖かいところに自生していた植物だけあって日本の冬には弱い品種も多いです。

ユーカリの品種

ユーカリの品種は、もともとの天然種でも約500種類程度が存在しています。また、人の手が加わった変異種なども全て含めるとその倍の1000種類以上の数があるとされています。これらの品種はそれぞれ、栽培できる土壌環境や育て方の難易度などに差異があるため、目的に応じて栽培する品種を選びましょう。例えば、日本で観葉植物として広く利用されているのは、植木などの方法で育てやすい性質を備えているユーカリというわけですね。

コアラが食べるのは限られたユーカリだけ

むしゃむしゃとユーカリを頬張る姿が印象的なコアラですが、実はユーカリであればどんな品種であろうとも食べられるというわけではありません。コアラが食べられるユーカリは、数百以上の品種のなかの約40種程度に限定されます。何のこだわりもないように無造作に食事をしているように見えても、実はグルメな趣向をもっているのかもしれませんね。

「ユーカリ」の特徴

ユーカリは成長速度がはやい植物

ユーカリは根を土壌の深部にまで伸ばす植物です。他の観葉植物よりも効率よく土壌から栄養を吸収できるため、成長速度が猛烈にはやいのが特徴で、その性質を利用して材木や紙の原料として工業利用されています。枝の伸びがよいということは、剪定などのお手入れをする必要が生じるということです。

ユーカリの形態から見る特徴

この植物は、前述したように世界中にさまざまな品種が存在しています。植木として利用できる美しい樹形と葉を持っているものが多いので、観葉植物として利用するのにも適しています。


観葉植物として育てるなら品種に注意!

ただ樹高については品種によって大きく差があります。低いものでは数メートル程度で成長が止まるものもありますし、逆に70メートル以上にまで成長する大型のユーカリもありますので、購入する際にはその品種がどれほどの大きさになるのかをリサーチしておくことが重要です。小型のものであれば室内で鉢植えにして育てられます。

ユーカリの葉から見る特徴

この植物の葉は品種によって丸型をしたものもあれば、細長い形状をしたものもあります。一般的な品種の葉色はシルバーがかかった緑色です。オーストラリアで主に根をはっている品種は、比較的細長い形状をした葉を生やす品種ですね。室内で鉢植えにして栽培できるものは、可愛らしい丸型の葉を生やすものが多くインテリアとしても大変活躍してくれます。

ユーカリの花から見る特徴

葉ばかりに興味が向かいがちなユーカリですが、時期になると綺麗な花を咲かせて周囲を彩ってくれます。開花の時期は品種によって差があります。例えば庭木として人気の「グニー」という品種の場合は、秋から冬が開花時期とされています。葉や花からは精油由来の芳しい香りが周囲に漂います。

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ユーカリの花言葉とは?

まるでたんぽぽの綿毛のような咲き方が特徴的ですね。花弁の色はクリーム色などの暖色系のカラーが多く、室内に飾れば陽気な雰囲気を演出してくれます。花言葉は「再生」「新生」「思い出」などの趣がある言葉が付けられています。成長速度がはやい植物で、目まぐるしく枝や葉を伸ばす姿に、再生や新生などの言葉が付けられたのでしょうね。

「ユーカリ」の成功する育て方①:管理場所

観葉植物としてユーカリを育てるのなら

観葉植物としてユーカリを育てる場合には庭に植木するか、あるいは室内に鉢植えで栽培するかの2通りの育て方が考えられます。どちらの方法でも共通しているのは、「乾燥ぎみに栽培すること」と「冬越しに注意すること」です。

ユーカリ栽培の最適な日照条件

できれば日中のほぼ全ての時間に太陽光があたる場所が好ましいでしょう。妥協しても半日陰程度の日照時間は必要です。湿気や蒸れに弱いため、室内で栽培する場合には風通しのよい場所で管理します。庭に植木する場合は、通気性のよい場所に地植えしましょう。

冬越しできる品種かをあらかじめチェックする

この植物の耐暑性についてはどの品種もそれなりに高いのですが、耐寒性については非常に品種による差があります。ただ、一般に庭木向けとして販売されている品種でも、関東より北の地域では冬の寒波に耐えられない場合が多いので、冬に猛烈な寒波が来るような地域であれば鉢植えで栽培するのがおすすめです。

鉢植えなら冬は室内に避難させる

室内インテリアとしても活躍できるユーカリを鉢植えで栽培したいという方は多いでしょう。耐寒性が弱い品種であっても鉢植えであれば冬の間は室内に避難させて管理できるため栽培難易度はぐっと下がります。

「ユーカリ」の成功する育て方②:植え付け・植え替え

観葉植物用の土はベストではない

栽培を成功させるポイントは土作りです。一般的に市販されているような観葉植物用の培養土では保水性が高すぎて湿気がたまりやすいのでベストとは言えません。水はけをよくする川砂などをブレンドしてもよいですが、簡単な方法としてハーブ用に配合されている土を利用するのがおすすめです。適度なバランスで保水性や通気性が保たれていますのでユーカリ栽培に向いています。

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ユーカリを植え付ける手順

基本的に日本でこの植物を栽培する場合には、種ではなく苗の状態から始めることになるでしょう。庭の地面に苗を植え付けるには苗全体の大きさよりも少し大きめの穴を掘り、そこに苗を置いて用土を被せていきます。鉢植えであれば大きめの鉢を用意して同じように用土を被せていきましょう。まだ木が小さい場合は倒木を防ぐために支柱を立てておけば万全です。

庭に植木する場合には植え替えはできない


この植物は根をしっかりと張るため、基本的に庭に植木した場合には成長後の植え替えはできません。一度植え付けたらそのままその場所で育てることになるわけです。「植え替えできない」ということをあらかじめ承知した上でじっくりと場所の選定をしたいですね。

鉢植えならば2年に1回程度の頻度で植え替えを行う

室内などで鉢植えにより栽培する場合には、2年に1回程度の頻度で植え替え、鉢を大きなサイズのものに更新しましょう。根の伸びる速度がはやいので鉢で育てる場合には定期的に植え替えを行う必要があります。

「ユーカリ」の成功する育て方③:水やり・肥料

観葉植物として育てる場合は水やりはほどほどに

もともと日本の気候環境よりも乾燥した南半球で自生する植物なので、水やりはほどほどですませておくのがユーカリ栽培を成功させるポイントです。また、この植物の根は蒸れや湿気を嫌いますので、過剰に水を与えすぎないようにしましょう。

植木か鉢植えかで水やりの頻度は変わる

庭などに植木する場合は、自然の降雨や湿気で十分に水分を補給できますので夏場に連日、晴れの日が続いたなどの場合にのみ水やりを行いましょう。鉢植えで育てる場合には土の表面が乾燥して白くなってから水やりを行えば大丈夫です。鉢植えであっても必ずしも毎日水を与える必要はありません。

肥料をそこまで必要としない観葉植物

植木であっても鉢植えであっても基本的に肥料は少量あれば十分です。庭に植木する場合は成長時期の春から夏に地面に観葉植物用の肥料を少量与えましょう。鉢植えで栽培する場合は、植え付けや植え替えの際に土に観葉植物用の肥料を少しだけ混ぜておけばすくすくと成長してくれます。

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「ユーカリ」の成功する育て方④:剪定

ユーカリを育てるなら剪定は必須

ユーカリは枝の伸びがはやいので育てるのなら剪定は必ず覚える必要がある作業です。一般に観葉植物として販売されている品種では時期にすると4月前後か、あるいは9月前後の年2回ほど剪定をして樹形を整えましょう。

剪定のテクニック「摘心(てきしん)」とは?

この植物を剪定する際には、摘心という技法を使うと効果的です。摘心とは枝の先端から生えている新芽を根元からちょきんと切断する技法で、これを行うことで木が上に伸びるのを防ぎながら切断面から新たな芽を吹かせてより美しい樹形に整えられます。ユーカリは放置すると上に大きく伸びる性質があるのでこのテクニックを上手に活用してください。

ユーカリの剪定を成功させるコツ

剪定は「枝の途中」で切断してはいけません。例えば、フォークのように三叉になっている枝であれば付け根の部分から切断します。ユーカリは丈夫な植物なので絡んでいる枝や混雑している枝であれば大胆に剪定しても問題ありません。半端に行うとかえって逆効果なので、皆さんのセンスで不要だと感じた枝をしっかりと剪定してください。

「ユーカリ」の成功する育て方⑤:病気・害虫

ユーカリに発生する病気「うどんこ病」

この病気はカビを原因として発生します。カビと聞くと湿気があるところを好むような印象を抱きますが、この病気については特に乾燥している場所に好んで発生するため、同じく乾いた土壌に根を張るユーカリには縁が深い病気です。白くまるで「うどん粉」が付着しているような病状が特徴的ですので発生を確認できたならすぐに薬剤を撒き、病変した部分を切除して処分しましょう。切除した部分は密封して廃棄してください。ここからも感染は広がります。

ユーカリに発生する害虫「ハダニ」


名前に「ダニ」とは付きますが実はクモの仲間です。この害虫は葉に付くのですが、主な対処法はある程度の湿気を葉に持たせることとされています。ただ、やはりユーカリは乾燥を好むため湿気を持たせる対処法は採用できません。薬剤を使って発見次第駆除していくことになるでしょう。

「ユーカリ」を挿し木で上手に増やそう!

ユーカリの増やし方は「挿し木」がおすすめ

一般的に樹木の増やし方としては種まきによる増やし方と挿し木による増やし方がありますが、ユーカリについては挿し木によって増やすやり方がおすすめです。前述した剪定で出る枝を使えばより効率よく挿し木を行えます。

挿し木を行う時期とは?

基本的にこの増やし方はそこまで時期に縛られずに行えますが、剪定を行った際に出た枝を使って行えば手間が省けるため春か秋の時期に挿し木に挑戦しましょう。

挿し木の手順

挿し木による株の増やし方は手順として見ると実にシンプルです。剪定で出た枝を数枚ほどの葉だけを残して約15センチの長さにカットします。その後で24時間ほど水に浸しておき、前項でご紹介した用土を入れた鉢に挿し、枝から根が生えるまで待ちます。根が生えたなら苗と同じように植え付けていくわけですね。「挿し木」についてのさらなる詳細は下記リンクから該当記事を参照してください。

ユーカリを挿し木で増やすコツ

この植物は枝から根がなかなか生えないことで有名です。そのため、挿し木をする場合は1本、2本といった少数だけで行うのではなく、10本単位で大量に行い、試行回数を多くするのがコツと言えます。「ヘタな鉄砲」ではありませんが、とにかく多めに挿し木をしていきましょう。

まとめ

観葉植物「ユーカリ」の栽培を成功させよう

この植物は正しい育て方さえ守れば比較的簡単に栽培できます。オーストラリアから世界に広まったこの植物を是非とも皆さんの手で育ててみましょう。

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