初心者必見！カヤック釣りの楽しみ方！必要な道具・仕掛けの選び方をご紹介！

カヤックフィッシングとは

もともと湖沼などでは「カナディアンカヌー」を使ったトラウトフィッシングやバスフィッシングなどがオーソドックスにありましたが、近年シーカヤックを使ったカヤック釣りが海で流行り出しました。それに伴い釣り専用機種や周辺装備、道具、タックルなども充実して来ました。今ではカヤックを使った釣り大会なども催されるまでになりました。

釣り用カヤックの種類1

主流のシットオン（上乗り）タイプ

元々はオーソドックスな「シットインタイプ」のシーカヤックで始められたシーカヤックフィッシングですからそこから紹介したいのですが、この「シットオンタイプ」のカヤックが登場してから「釣りにはこのタイプ」と定着してしまいました。初心者には特に釣りに特化しているこのタイプのカヤックをおすすめします。

選び方

トランスポートの問題もありますが、初心者がカヤックを購入するうえで大事なことは「その船の安定性と使い勝手」です。シットオンカヤックは殆どが横幅80㎝前後と安定の良いのが特徴です。使い勝手に関しては「積載スペースの広いもの」が有利になります。ご紹介の機種は1.5人乗りと、装備や道具を積むのに十分なスペースがあります。

釣り用カヤックの種類2

お手軽インフレータブル

初心者が手を出しやすいカヤックに「インフレータブル式」カヤックがあります。これは通常は折りたたんで持ち運び、使用時に空気入れで空気を入れて使うものです。重量が10㎏ほどと軽く、肩にかけての移動も可能な事から公共交通機関での釣行もできます。また車を置いて、ある程度ポイント近くまで接近してからの釣行もできる優れものです。

選び方

使用者の体力にもよりますが、その軽さを活かして二人乗りくらいの物を最初から求めた方が釣りにはおすすめです。クーラーボックスやタックルボックス、餌箱などカヤックでの釣りは結構こまごまと道具が増えるものです。また当然タンデムでの釣行も可能ですので、家族キャンプ中の釣りなどにも対応できます。

注意点

このタイプのカヤックはルアーや仕掛けなどのタックルの取り扱いには充分に注意して下さい。ルアーのフックでパンクしたという話は良く聞きます。少し慣れてからの方が良いかも知れませんね。

釣り用カヤックの種類3

激安カヤックも

これだけシーカヤックでのカヤック釣りが認知されてくると、当然「激安」のものも各社から販売され始めます。最近ではおおむね使用に耐えられる製品ができてきましたが、出初めのころは「欠陥」と呼んでもよいレベルのものがたくさんありました。購入時に「返品可能か」どうかを確認してから購入しましょう。

選び方

カヤック釣り初心者がカヤックの装備などにあまり気を使わずに、しかも安価に始められる機種がありましたので紹介しておきますね。ご紹介のカヤックはよくできていてコスパも良いのですが、張り合わせの部分やパッキン周りなどはコーキングなどで一応補強などの対策をしてから使われることをおすすめします。

釣り用カヤックの種類4

楽ちんな「足漕ぎカヤック」

釣り用カヤックの中で一番歴史が浅いのが「足漕ぎ型カヤック」です。まだまだ高嶺の花（30万～50万）なので紹介だけになりますが、タイプは二つ。一つはペダルとフィンが連動して前進する「パタパタ足漕ぎタイプ」、もう一つが「足漕ぎスクリュー回転タイプ」です。どちらも両手が自由になるのでとても釣りに適しています。

足漕ぎカヤックの選び方

はっきり言って個人で持つには（特に初心者には）足漕ぎカヤックはちょっと高価すぎる気がします。そこでおすすめしたいのが「レンタル」です。まずは何種類か実際に現物を見て、乗って、釣りをしてみてから色々考えた方が良さそうです。中には極端に道具を乗せる場所の狭いものもあります。足漕ぎタイプは装備や使い勝手を体験してから考えましょう。

カヤックで釣りに行く1「装備」

魚群探知機

初心者にぜひおすすめしたい装備に「魚群探知機」があります。最初のうちはなかなか魚の居場所が見つけられず、カヤック釣り自体が面白くなく感じてしまうかも知れません。しかし魚群探知機があればそれがかなり解消されます。海底の地形は当然のことながら、魚が近くに居ると音で教えてくれます。カヤック釣りのモチベーションアップにおすすめです。

魚群探知機の選び方

魚群探知機というと大げさに感じますが、最近では安価で充分な機能を有しているものが多数販売されています。口コミの結果が良く安価な物を紹介しておきますが、機能的には充分でも「耐水性能」だけはあまり良くないようなので、濡らさないようにご使用下さい。初心者には「小型・安価・使い易い」ものがまずはおすすめです。

カヤックで釣りに行く2「道具」

ストリンガー

本当ならここの項目は「クーラーボックス」の紹介をしたかったのですが、実はシーカヤックは使う機種によってタックルボックスの設置場所などの広さが全く違います。50Ｌのものが楽々設置できるものもあれば10Ｌが入らないものもあります。またクーラーボックス以上の大物が掛かることもあります。そんな時はストリンガーで活かして帰りましょう。

クーラーバッグは便利アイテムです

タックルボックスの中に折り畳み式の「クーラーバッグ」を入れておくのはおすすめですよ。ペットボトルなどに水を入れて凍らせたものをクーラーバッグに入れておけば、邪魔にならずにイザと言う時には魚の鮮度を保つのに役立ちます。

カヤックで釣りに行く3「タックル」

ロッド

個人的に「シーバスロッド最強説」を私は唱えていますが、初心者が一本だけカヤックに積むとしたらやはりシーバスロッドをおすすめします。ただし狭い船の上でのキャスティングになります。あまり長いものはおすすめできません。また、あまり短いと右舷左舷と走り回る魚に対応できません。まずは8ｆほどの安いシーバスロッドを使ってみましょう。

リール

カヤック釣りには剛性の高いリールが必要になりますが、常に海水を被る使い方をしますから「高級機」はおすすめしません。水深のある場所での釣りもありますから番手でいえば4000番～5000番の物をおすすめします。ご紹介のリールは国産メーカーであり、剛性も充分なタイプのものです。まずはお手頃な価格のリールで試しましょう。

カヤックで釣りに行く4「仕掛け」

4-1、ルアー

大人気の「ブリーデン・メタルマル」です。一時期は品薄でなかなか手に入れにくいルアーでした。このルアーの強みはとにかく「飛ぶ」こと。「ナブラ撃ち」という言葉をご存じでしょうか。海面に鳥が群れているところを狙ってルアーを投げるのですが、カヤックで近くまで漕ぎ付くまでに消えてしまう事があります。飛距離はカヤック釣りの絶対の味方です。

4-2、タイラバ

初心者がカヤック釣りをする上で一番簡単なのが「タイラバ」釣りです。ロッド一本とタイラバさえあればある程度の釣りができます。狭い艇内で餌の付け替えやジグの遠投など、他の釣り方では結構テクニックがいりますが、タイラバは「落として巻くだけ」なので初心者向きといえます。餌釣り用タックルなどの他に1セット持っておくのもおすすめです。

タイラバテクニック

「落として巻くだけ」と言われても具体性に欠けますので、仕掛けや釣り方について少し説明しますね。シーバスロッドにPE0.4～1号のラインを巻いたリール（リーダーは必要です）で50ｇほどのタイラバを付けて底まで落とし、あとは1秒1回転ほどのスピードでリールを巻くだけです。誘いもアワセも仕掛けがほとんどしてくれます。簡単でしょう?

4-3、餌釣り

先に言ってしまうとカヤックでの釣りで（特に初心者は）「餌釣り」はあまりおすすめできません。なぜならカヤックを操船しながらですとよほど慣れた方でないと周りに気を配れないからです。餌の付け替えで手間取っている間に定置網に掛かったり、座礁したりといろいろなトラブルを聞きます。

活き餌の泳がせ

もしも初心者が餌釣りをするとすれば、手返しのあまり必要のない「泳がせ釣り」をおすすめします。カヤック釣りの場合ロッドを何本も持って行ってもあまり使いません。それどころかそれが邪魔になることもあります。たまたまルアーなどに掛かったアジなどを餌に、仕掛けだけ換えて泳がせ釣りに挑戦するのは面白いかもしれません。

ナブラ撃ちがもっと気になる方はこちらもチェック!

「暮らし～の」のサイトの中にルアーでのナブラ撃ちに関する記事がありましたので、興味のある方はチェックしてみて下さいね。

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カヤックで釣りに行く5「その他装備」

シーアンカー

水深20ｍほどの場所であれば普通にアンカーを落としてのんびり餌釣りなども良いのですが、それ以上の深さがある場所や、そもそも「流し釣り」がしたい場合などは「シーアンカー」は必需品です。カヤックは風に弱くなかなか一方向にピタリと向いていてくれません。そんな時はシーアンカーでピタリと船体の向きを留めておきましょう。

シーアンカーの使い方

シーアンカーは海の中で開かせるパラソルのようなものです。その抵抗でカヤックの向きを決めます。例えば「舳先」から落とせばカヤックは「風上」に向いて安定しますし、「艫（とも・後部）」から落とせば「風下」に向いて安定します。片舷の前後から２本落とせば横向きで安定させることができます。ティップランなどに便利ですね。

ルーフキャリア

カヤック釣りに行く前にカヤックを運ぶ手段を考えなければなりませんね。小さいものですとバン型車の中に納まってしまう物もありますが、通常は車の屋根にルーフキャリアで積みます。キャリアフルセットで運ぶのが理想ですが、ベースキャリアを取り付けておけばそれだけで事足りる重さですので、工夫しながら利用してみて下さい。

カヤック釣りの注意点

ひっくり返ることを「沈」と言います

海に出て釣りをして帰る。これだけのことですが、実はカヤック釣りは「命に関わる遊び」であることを忘れてはいけません。もともとカヤックは不安定な乗り物です。「ひっくり返って当たり前」だと思っていて下さい。夏ならばまだしも装備や道具、タックルなどを満載したカヤックがひっくり返って冬の海にでも投げ出されたら取り返しがつきません。

ライフジャケット着用は義務です

平成30年2月1日より全ての小型船舶でのライフジャケット着用が義務化されました。義務だからでは無く、自分の命を守るためにライフジャケットは必ず着用して下さいね。

ライフジャケットの選び方がもっと気になる方はこちらもチェック!

「暮らし～の」のサイトの中にライフジャケットの選び方に詳しい記事を見付けましたので、興味のある方はこちらもチェックしてみて下さいね。

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カヤックで釣りに行こう!

シーカヤックでの釣りは特別です。他の遊漁船やボートからの釣りともまったく違います。一番の違いは「目線の低さ」です。ほとんど水面と同じ位置に座ってする釣りですから迫力が違います。しかも目標地点まで自分の腕で（足漕ぎもありますが）距離を稼がなくてはなりません。釣れた魚の一匹の重さが違います。この夏、ぜひカヤック釣りにハマって下さい!