蚊取り線香の効果と使い方を知りたい！
日本の夏、悩まされるのは刺されるとかゆ～い蚊の存在です。蚊は人だけでなくペットにも悪い病気を運ぶことがある嫌な存在。最近は蚊取り線香も液体になって電気で薬効成分を散布するタイプ、マットになっているものと色々なタイプがありますが、何といっても昔ながらの蚊取り線香のスタイルは夏の風物詩といえるでしょう。
今日は、この蚊取り線香をもっと効果的に活用していただくためのお話です。蚊取り線香の種類、成分、効き目などから置く場所、効かない時の対処法まで紹介していきます。
蚊取り線香の主原料
蚊取り線香といえば緑色(または灰褐色)のぐるぐるとした渦巻状のちょっと太めの線香ですね。火をつけると独特の匂いがあたりに立ち込めて蚊を退治してくれます。この蚊取り線香とはどんな原料を使っていつ誰が開発したものなのでしょうか。
蚊取り線香の主原料は
蚊取り線香は何で出来ているかご存知でしょうか。蚊取り線香ではテレビCMも流れている有名な「キンチョー」。このキンチョーの正式会社名がそのクエスチョンの答えとなっています。キンチョー(金鳥)の正式名称は大日本除虫菊といいます。この除虫菊が蚊取り線香の主原料であり、蚊を退治する成分を持つものです。
蚊取り線香に使われる除虫菊とは
除虫菊とは別名シロバナムシヨケギクとも呼ばれる虫を殺す成分が入った植物です。広島県の因島市ではこの除虫菊を市の花「市花」としています。原産地は地中海や中央アジア。除虫菊の殺虫成分ピレトリンは花に含まれているため、花を乾燥させて粉末にして蚊取り線香を作っています。
蚊取り線香の効果的な使い方1：一般的な使い方
最近では屋内で使用する化学成分が配合された液体やマットタイプに押されている昔ながらの火をつけるタイプの蚊取り線香ですが、電気のない屋外ではまだまだ重宝されています。ここでは、一般的な昔ながらの蚊取り線香の使い方について見ていきましょう。
蚊取り線香の使い方1.専用台にセット
昔ながらの火をつけるタイプの蚊取り線香は、火をつけることによりその殺虫効果を空気中に発散させます。火をつけるためには燃焼を持続させるために蚊取り線香専用の台にセットする必要があります。
蚊取り線香の使い方2.平らな場所に設置
火を使って蚊取り線香を燃やすことにより殺虫成分を散布する蚊取り線香。長時間殺虫効果を維持するには最後まで蚊取り線香が燃えてくれる必要があります。しかし、時々途中で火が消えてしまっていたということはありませんか？蚊取り線香の正しい使い方は、基本的には「平らな場所に設置すること」です。
例えば蚊取り器が缶タイプの場合、蚊取り線香が缶にあたっているとそこで燃焼がストップしてしまうということが置きます。しかし、吊り下げ式は蚊取り線香の位置を固定しているので、その場合はこの限りではありません。
蚊取り線香の効果的な使い方2：使い方注意
蚊取り線香を置く周りに注意
蚊取り線香はほとんどが缶などの燃えない金属や陶器のケースに入れて使用することとなるでしょう。フタがちゃんとしているものなら良いですが、蚊取り線香がそのまま露出しているものの場合燃えやすいものが蚊取り線香にふれることがないか周りに注意を払って使いましょう。
蚊取り線香を使った後の灰の処理
蚊取り線香が燃え終わった後の灰。一般的な使い方の最後はこの灰の処理です。蚊取り線香の灰は多くの市町村で燃えるゴミとしてゴミに出すことができます。
ビニールなどの袋に入れて捨てることになりますが、万が一まだ熱を持っていたり燃え残っていたりすることを防ぐために、一晩程度そのまま放置して完全に消えたことを確認してから処理するようにしましょう。
蚊取り線香の効果的な使い方3：効果
蚊取り線香といえば、虫を殺虫したり寄せ付けないという忌避剤としての効果もあります。煙が多い方が蚊取り線香の効き目は高いのでしょうか？この効果と煙の関係と、煙の多い屋外用の製品紹介。蚊取り線香の効き目を決める有効成分について見ていきましょう。
蚊取り線香の効果は煙ではない？
除虫菊そのものには殺虫効果や虫よけ効果はなく、粉末にして燃やすことによりその殺虫成分が蚊などの虫を退治します。しかし、その煙には殺虫効果がないというのあまり知られていないことではないでしょうか。蚊取り線香の殺虫成分は目に見えない煙の手前から出ているピレスロイドという化学成分。煙はあくまでも副産物というわけなんですね。
煙を嫌がる虫用もある
富士錦 パワー森林香 虫よけ線香
出典:Amazon蚊取り線香は殺虫の効き目の他、忌避剤としての虫を寄せ付けないという効果もあります。屋外で使用する目的で作られた蚊取り線香の中には煙の量を多くして殺虫剤ではなく虫を寄せ付けない効果を高めた製品もあります。
蚊取り線香の有効成分
さて、このピレスロイドという殺虫成分。これが蚊取り線香が蚊を退治することができる有効成分ということになります。このピレスロイドが蚊取り線香に使われる理由はその効き目の特徴にあります。
蚊取り線香の効果的な使い方4：成分
ピレスロイドの効き目
ピレスロイドは即効性の殺虫成分です。蚊取り線香を付けてピレスロイドがあたりに漂うとすぐに蚊などの害虫に効果を発揮してくれます。蚊の姿を見かけてから付けても十分間に合うありがたい成分です。
それだけでなく、ピレスロイドには虫を寄せ付けない忌避の効果もあります。蚊取り線香が殺虫剤として優れているのはこの2つの効き目のおかげといえるでしょう。
人には無害
さらにピレスロイドがありがたいのは、虫にだけ効果があるということ。人やペット・家畜などの動物の場合は口から体内に入ったとしてもそのまま毒性はなく排出されてしまいます。人体・動物への安全性にも優れているのが蚊取り線香のピレスロイド成分の効き目というわけですね。
蚊取り線香の効果的な使い方5：効果時間
蚊取り線香が効果を発揮するのは、燃焼している時間だけ。効き目の有効成分ピレスロイドは高温になることで発生するからです。それでは、蚊取り線香の効果時間は自分で調整することもできるのではないでしょうか。ここでは、蚊取り線香とその効果時間・その調整方法をご紹介します。
種類によって違う
蚊取り線香はストレートタイプ、渦巻きタイプ、小巻タイプと色々な種類があり、それぞれに燃焼時間が違うのでその効き目の効果時間も変わってきます。なお、一般的な蚊取り線香の燃焼時間は10センチで1時間程度です。(種類によって多少前後してきます。ご使用の蚊取り線香の説明書を参照ください)
一般的な蚊取り線香の効果時間は7時間
蚊取り線香のメーカーのひとつアースの蚊取り線香を例にあげると、ベーシックタイプのアース渦巻香1つで約7時間と公式に発表されています。
蚊取り線香の効果的な使い方6：時間調整8選
蚊取り線香の効き目を持続させる時間調整は身の回りの意外なもので調整することが可能です。ここでは、渦巻き型の蚊取り線香の消し方8選の動画を紹介して、その方法を見ていただきます。
蚊取り線香の燃焼時間を調整
蚊取り線香の時間を手軽に調整できる動画があります。こちらでは8つの時間調整方法を紹介していてとても役に立ちます。7時間も効き目が続かなくて良いという人は、さきほどの10センチ1時間という目安を参考にこの調整方法を試してみるとよいでしょう。ホチキスの芯、ゼムクリップなど身近にあるアイテムを使って試せるのが良いですね。
蚊取り線香の効果的な使い方7：効果範囲
蚊取り線香を屋内で使う時も屋外で使う時も、気になるのがその薬効成分の届く範囲ですね。広いに越したことはありませんが、その範囲にも限りがあり効かないということも。蚊取り線香が効かないということを避けるために、一般的な蚊取り線香の効果範囲について知っておきましょう。
屋内に据え置きにする場合は6畳が目安
蚊取り線香を屋内で使用する場合、その効果範囲の目安は6畳といわれています。これよりも広い部屋の場合は、蚊取り線香を複数個使うか蚊取り線香の効き目が届く場所に人が移動する必要があります。
屋外で使う場合の効果範囲
蚊取り線香の効果範囲が6畳目安であっても、これは屋内で使用する場合に限ります。風があったり、人が腰につけるタイプである場合は蚊取り線香がある周囲しかその効き目はありません。屋外で使う場合は置く場所を人がいるすぐ近くにしないと効かないということもあります。
蚊取り線香の効果的な使い方8：置く場所屋内
据え置きで風の影響などを受けにくい屋内でも、置く場所によっては効かないということもあります。ここでは効果的な蚊取り線香を置く場所を紹介するとともに、その種類についても見ていきましょう。使う場所に合った蚊取り線香の種類を選ぶことで、蚊取り線香が効かないということも減ります。
屋内の置く場所
屋内で蚊取り線香を使う場合、その置く場所は蚊の通り道であることが効果的です。具体的な置く場所は蚊が入ってきそうなドア、窓のそばです。ドアや窓からは風が吹き込むことも多いので、特に部屋全体に蚊取り線香の有効成分が流れてくるという点においても、効果的な置く場所といえるでしょう。
屋内に効果的な蚊取り線香の種類
屋内で使うのに向いた蚊取り線香の種類を選ぶなら、一般的な渦巻きタイプのものがおすすめです。1巻で7時間という時間は人の睡眠時間にちょうどよい長さということもあります。もし、もっと効果時間がほしいという時は、巻の大きな長時間タイプと言う種類もあります。
屋内に置く蚊取り線香ならインテリアとしても使えるものがおすすめです。おしゃれな陶器製の蚊取り線香入れは、部屋の雰囲気を壊しません。この他にもおしゃれな蚊取り線香立て、蚊取り線香入れが市販されていますので屋内用にお気に入りの入れ物を探してみるのもよいですね。
蚊取り線香の効果的な使い方9：置く場所屋外
屋外の置く場所
屋外で蚊取り線香を使う場合効かないと感じることも多々あります。その原因のひとつとして先程も風の影響をお話ししましたが、もうひとつ薬効成分が跳ね返ってくる天井が屋外には無いことも考えられます。屋外に置く場合は、風の影響や効果範囲の狭さを考慮してたくさん置く場所を増やすのがよいでしょう。
また、蚊は暗いところ、位置の低いところを飛ぶ習性があります。テーブルの上ではなくテーブルの下も良い置く場所となります。
屋外向きな蚊取り線香の種類
屋外で使う蚊取り線香は、蚊以外の虫を寄せ付けないという目的でも使用できます。その場合は普通の種類ではなく煙が多くでる種類の蚊取り線香を選ぶと良いでしょう。煙をいやがる虫は多いものです。
屋外向きな蚊取り線香の種類2
屋外向きの蚊取り線香として「持ち運びができるもの」をおすすめします。この種類の特徴は吊り下げ式であることで、腰から下げることもできる種類は中の蚊取り線香が安定しているため安心です。多少地面が傾斜になっていても蚊取り線香が缶のフチにあたって消えていることを避ける効果も期待できます。
蚊取り線香の効果的な使い方10：効かない時は
蚊取り線香が効かない原因1.蚊の種類
蚊取り線香が効かない原因として、蚊の種類によって大きさが違うということも考えられます。体が大きいということは、蚊取り線香の殺虫成分の効果が弱まってしまう事が考えられます。
蚊取り線香を付けているのに蚊に刺されたとき、その蚊が大きい時は茶褐色タイプの天然タイプよりも緑色の昔ながらの蚊取り線香の方が殺虫成分が高いことが多いので、そちらに変えてみると効くこともあります。
蚊取り線香が効かない原因2.有効範囲
その他、蚊取り線香が効かないのは殺虫範囲が狭い、または部屋にすきま風が多くて殺虫成分が拡散してしまう場合でしょう。部屋が広い時、締め切ることができない部屋の場合は部屋の4隅に蚊取り線香を配置することによって効果が出ることもあります。蚊取り線香の有効範囲を広げることが効果を高めます。
蚊取り線香の効果的な使い方11：蚊取り線香入れ
屋内や屋外で効果的に使うために蚊取り線香入れを少しご紹介しましたが、蚊取り線香入れを変えることで蚊取り線香の効果をアップしたり、部屋の見た目を損なわないという良い点もあります。蚊取り線香を気持ちよく効果的に使うためには蚊取り線香入れにもこだわってみてはいかがでしょうか。最後におすすめの蚊取り線香入れをご紹介します。
山崎実業 そのまま入れられる蚊取り線香ポット
スタイリッシュなデザインの蚊取り線香入れです。缶の蚊取り線香をそのまま収納できます。見えないように収納できるため、部屋の雰囲気を壊したいない人におすすめ。
取っ手が付いているため、好きな場所に持ち運べて便利です。屋外でも利用できるので、バーベキューなどをするときにも最適です。
アジア工房 スチール製蚊遣り
キャンプやアウトドアで使うのにピッタリな吊り下げ式の蚊取り線香入れです。細部にまでこだわったデザインが特徴的で、ブランド名の通り、アジアっぽさを感じさせてくれます。
蓋だけでなく、サイド部分にも穴が開いていることで、蓋を閉めていても蚊取り線香の効果を発揮。そのため、ふたを閉めて利用したいという人におすすめです。
ダイソー商品
最近は100均でもアウトドアグッズとして蚊取り線香や蚊取り線香入れのラインナップが増えています。
まとめ
蚊取り線香はその有効範囲や置く場所に気をつけることで効果がまったく違います。特に屋外で使用する場合は、有効範囲が狭くなるので効かないということも多々あります。基本的に屋外の蚊取り線香はひとり一つと考えるのが良いでしょう。
キャンプが気になる人はこちらをチェック！
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出典：amazon.co.jp