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苗木 ボックスウッド
ボックスウッドについて
基本情報
●科名:ツゲ科 ●属名:ツゲ属 ●学名:Buxus Sempervirens ●別名:セイヨウツゲ・スドウツゲ ●原産地:地中海沿岸~西アジア ●開花時期:3月~5月 ●花の色:白色
日本での歴史が浅いボックスウッド
セイヨウツゲが本来の名称であるボックスウッドは、通称であった「ボックスウッド」の方がよく知られるようになっています。名称としては、スドウツゲとも呼ばれることも。
スドウツゲの由来は、須藤信喜という人物が北米から日本へ持ち帰ったことから名付けられたようです。持ち帰られたのは1970年代なので、ボックスウッドの日本での普及の歴史は比較的浅いといえるでしょう。
箱型に刈込むことが一般的なためボックスウッドと名付けられたと思われがちですが、実際は材質が密であり、箱型を作るのに適している所からボックスウッドと呼ばれているようです。
和風の生垣だけでなく洋風住宅にも良く合う
ボックスウッドは、ガーデニング初心者にも比較的手入れがしやすい植物です。ツゲの仲間で生垣などに良く使われます。生垣というと和風のイメージですが、ボックスウッドは葉の色が明るいことから洋風住宅にも良く合うといえるでしょう。開花時期には、白い花と素敵な香りを楽しむことができます。
寒さにも強く自由に刈込める
ボックスウッドは、新芽が丈夫なのが特徴です。そのため、ボックス(箱)のように剪定することができます。垣根だけでなく庭のアクセントとしての植え方もおしゃれな庭づくりにおすすめです。
ただし、害虫被害にあいやすいので育て方には注意。剪定しなければ木の丈が8m近くにも成長します。3~5月頃に白い花をつけるのが特徴です。秋から冬にかけては、銅褐色の紅葉を楽しませてくれます。紅葉はしますが、落葉の心配がないのもうれしいですね。ボックスウッドは、寒さにも耐久性があります。
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— ろぺ (@kamiusagi0224) January 26, 2018
成長はそれほど早くないのが特徴
ボックスウッドは、枝自体が成長しても木の丈はあまり早く成長しません。枝自体は1年に50cm前後成長しますが、上に伸ばそうとすると下の枝が減ってしまうこともあるので気を付けておきましょう。生垣などとして育てる場合は、見栄えの良くなるのに10年ほどかかることもあります。
ボックスウッドの育て方をご紹介
ボックスウッドは、ツゲの仲間でありながらその光沢のある色鮮やかな葉の魅力で、和風だけでなく洋風の生垣などにもマッチします。育て方や手入れも手間がかからず、初心者にもおすすめです。
常緑樹のため冬に枯れる心配もなく、花をつける時期や紅葉の時期にはそれぞれの趣を楽しむことができるでしょう。今回は、そんなボックスウッドの育て方を詳しくご紹介していきます。
①植え方
苗からの植え方
植え方のポイントである場所選びについてですが、おおむねやせた土地でなければ土地にこだわる必要はありません。できれば、日当たりが良く水はけが良好な場所を選ぶとよいでしょう。
生垣として育てる場合の植え方は、通常の植木よりは詰め気味に2~3本の苗を1m間隔で植えます。苗植えの時期は、10~6月中旬までならどの時期に植えても大丈夫です。ただし、梅雨時期は避けた方が良いでしょう。
挿し木で増やす
ボックスウッドは、挿し木で簡単に成長させて増やすことができます。ただし、初めから挿し木で育てるのには時間がかかるので、生垣などを作る場合は苗木を使うのがおすすめです。
ボックスウッドは、植え替えにも強いのが特徴。挿し木で増やしたセイヨウツゲをボックス型に剪定した生垣は、まさにボックスウッドならではの演出といえるでしょう。
②日当たり
ボックスウッドは、本来日なたを好む陽樹です。花を楽しみたいのであれば日なたでの栽培がおすすめします。生け垣などの緑を楽しむなら、半日蔭がの場所がおすすめです。
あまり直射日光が強すぎると葉やけを起こす心配があります。また、半日蔭で育てると葉色を濃く成長させることが可能です。生垣などで緑を楽しみたいのであれば、半日蔭で成長させてみるのもいいでしょう。
③水やり
ツゲの仲間であるボックスウッドは、生け垣などに良く使われているため庭への地植えが主な植え方です。そのため、水やりは自然の雨水で充分だといえます。
夏の時期など乾燥が続くようなら、成長の状況を見て適度に水を施してやりましょう。鉢植えの場合も土の表面が乾燥しているようなら水を与えるだけで大丈夫です。
④肥料
ボックスウッドの成長を促すポイントの1つとしては、充分な肥料を与えること。肥料が充分でないと、葉の成長が悪くなり色つきも悪くなります。
定期的に肥料を与えてあげましょう。寒の時期の2月頃に株周辺に油かすや腐葉土、堆肥などの肥料を置くと葉色を良くし木の成長を促してくれます。
⑤剪定
剪定におすすめの時期
ボックスウッドの剪定時期としては、3月、7月、10月頃がおすすめです。ボックスウッドの場合、低木なので剪定せずに自然な形を楽しむこともできます。
ただし、生垣などの場合は剪定を施し高さを一定にしておくことが見た目にも良いでしょう。花を楽しみたいのであれば、5月頃に剪定の手入れをしてもいいですね。
好みの形に剪定できる
洋風の庭や生垣では、箱型にカットされているボックスウッドを良く見かけます。綺麗に剪定された姿は、庭先を素敵に演出。
新芽が成長しやすいボックスウッドでは、上部をかわいらしい円形にカットするトピアリー仕立てをおこなうことも可能です。かわいらしいトピアリー仕立ての演出で、個性的なお庭づくりにチャレンジすることもできるでしょう。
植木バリカンを使った剪定
剪定をするのに便利な道具としておすすめなのが「植木バリカン」です。剪定ばさみのように手間がかからず、効率よく剪定することができます。ボックスウッドのよう比較的剪定に強い木にはおすすめの道具だといえるでしょう。
大まかな部分を「植木バリカン」で形を整えながら剪定し、細かい部分を剪定ばさみで調節しながら剪定すれば素敵な生垣を完成させられます。
枯れる原因や病害虫
ボックスウッドが枯れる原因には、害虫被害があげられます。害虫のおもな種類は、「ハマキムシ」や「ツゲノメイガ」。これらの害虫によりボックスウッドの葉が食べられ全体的に枯れてしまうのです。
その他の原因としては、水のやり過ぎがあります。ボックスウッドは、地植えにした場合自然の雨水だけでも充分。あまり水をやり過ぎると、根腐りなどを起こし枯れる原因にもなるので気を付けましょう。
枯れる原因となる害虫①ハマキムシ
ツゲノメイガ ボックスウッドは、春頃と秋頃にハマキムシやツゲノメイガの害にあいやすいといえます。どちらもボックスウッドの葉を食べる害虫なので注意が必要です。
特に風通しの悪い場合に発生しやすいので、手入れには気を付けておきましょう。放っておくと木そのものが枯れる原因にもなりかねません。
ハマキムシへの対策
ハマキムシは、まいた葉に潜んで光合成を妨げます。発生しやすい時期は、冬場を除いた4~11月頃。年に3~4回程度も発生するので注意が必要です。特に夏の時期には風通しが悪い場合に発生しやすく、特に7月~8月頃に多く発生します。
対策方法としては、早期発見が一番です。見つけた場合は、すぐに葉っぱごと除去してやりましょう。大量発生してしまった時は、スミチオン乳剤やマラソン乳剤を散布するのがおすすめです。
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枯れる原因となる害虫②ツゲノメイガ
ツゲにつきやすいメイガの種類で、幼虫は植物の茎などの中を食害します。枯れた茎の中にも生育しているので、放っておかずに早めに手入れすることが大切です。
ツゲノメイガへの対策
枯れる原因となる害虫には、出来るだけ早めの手入れがポイントです。葉をすべて食べつくされて枯れる前に害虫駆除をおこないましょう。毎年被害をうけ枯れるような場所では、浸透移行性剤のオルトラン水和剤やスミチオン乳剤などを定期的に散布して予防しておくのがおすすめです。
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ボックスウッドの価格
高さ30~40cm位の大きさなら楽天などで2,000円程度でも購入できます。庭先に植えてかわいらしくトピアリー仕立てに演出するのもいいですね。
生垣にするなら苗木用として購入し、挿し木をして増やすこともできます。ホームセンターなどでも購入することもできるので、目的や予算にあわせて選ぶとよいでしょう。
苗木 ボックスウッド
おしゃれな植え方
和風住宅にあう植え方
和風住宅でボックスウッドを植える場合、生垣にするイメージが強いですね。しかし、庭のアプローチにそって低く植えてやるのも趣があります。
周りに四季折々の花を植えれば、訪れるお客様を楽しませることもできるでしょう。落葉の心配もなく、秋にはブロンズ色の葉で趣のあるアプローチを演出してくれます。
洋風住宅にあう植え方
洋風の住宅にお似合いなのは、ボックス型に刈込まれたおしゃれなボックスウッドです。文字などをかたどって刈込んでみるのも個性がありますね。ボックスウッドは、剪定に強いのでいろいろと工夫をこらして自分だけの演出を楽しむことができるでしょう。
ボックスウッドのトピアリー仕立て
庭木だけでなく鉢植えにした場合、こんなかわいらしいトピアリー仕立てをすることもできます。ちょっとした友達へのプレゼントなどにもおすすめですね。お手入れも簡単で、時々霧吹きで水をあげるだけで大丈夫。室内で育てれば、虫もつきにくくお部屋に素敵なグリーンを施すことができます。
まとめ
ボックスウッドは、水やりや土づくりなどにもあまり手間がかからず、自然に放置しておいてもあまり丈が大きくならないのが特徴です。ガーデニング初心者にも取り組みやすい庭木だといえるでしょう。そのうえ、剪定に強く箱型やトピアリー仕立てにカットすることできます。
生垣としての活用方法だけでなく、お庭のアクセントツリーとしてもおすすめです。和風住宅だけでなく洋風住宅の庭にも映えるから、今風のおしゃれな住宅にもピッタリだといえるでしょう。
害虫対策について気になる人はこちらをチェック!
ボックスウッドなどのように害虫がつきやすい植物を育てるには、しっかりとした害虫対策が必要です。こちらの記事では、害虫対策におすすめの殺虫剤について紹介されています。害虫対策が気になる方は、こちらもチェックしておくとよいでしょう。
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