KURE(呉工業) 5-56
レック 激落ちクロス 5枚入 ( マイクロファイバー ) S-285
ダイワ(Daiwa) リールガードオイル 380010
SHIMANO(シマノ) ザルス リールオイルスプレー SP-015L
OWNER(オーナー) グリス AR-3ベアリング潤滑油 1oz(30ml) 9624-3
ダイワ(Daiwa) リールガードグリス 380027
シマノ(SHIMANO) リールグリススプレー SP-023A 913647
スピニングリールは ベストなメンテンナンスが大切
リールは精密機械であるため、使用後のメンテンナンスは非常に重要です。実際の釣りにおいてリールは、水分や粉塵にさらされながらの使い方となるため、ベストなメンテンナンスが行われていないと、リールが本来持っている性能を十分に発揮することができず、使用感が大きく損なわれたり、寿命が極端に短くなったりする原因になります。
特にスピニングリールは、外部に露出している各種動作機構が多く存在しており、定期的なメンテンナンスの重要性は非常に高いですし、海水のフィールドで使う場合は、腐食や塩ガミなどを引き起こす大きな要因である 塩分 を含んだ 水しぶきや砂 による性能への影響が深刻です。近年では、各種動作機構への 水分や粉塵 の侵入を徹底的にシャットアウトする各種テクノロジーが取り入れられているスピニングリールもあり、各種パーツの分解を伴う本格的なメンテンナンスは不要なものも少なくありませんが、ベタつきや臭いなどの発生を防止し、快適にスピニングリールを使うためには、比較的容易に行えるメンテンナンスは大切でしょう。
スピニングリールメンテンナンスの手順を解説!
段階ごとに スピニングリールメンテンナンスの手順は異なる
スピニングリールメンテンナンスの手順は段階ごとに異なっており、それぞれの段階において適切なスピニングリールメンテナンスを行う必要があります。ここでは、「3つの段階」それぞれにおいて最適なスピニングリールメンテンナンスの手順を詳しく解説します。
《※ 注意》
◆ スピニングリールによっては、流水による洗浄の可否、オイルやグリス の塗布箇所や種類、特定の メーカーや製品 のみで必要な追加のスピニングリールメンテンナンスなどに差異があります。ここで取り上げる内容はいずれも、大手釣り具メーカーが製造する 一般的な汎用スピニングリールメンテンナンスについてのものです。
◆ 一部の釣り人は、各種工具を用いた分解を伴うスピニングリールメンテンナンスを行っていますが、リールは精密機械であり、各種パーツが高精度で組み込まれていますので、スピニングリールの構造について十分に熟知している場合でも、むやみに分解することにはリスクがあります。ここで取り上げる内容はいずれも、各種工具を用いる分解は行うことなく、誰でも比較的容易に行えるスピニングリールメンテンナンスについてのものです。
スピニングリールメンテンナンスの手順1.【釣り終了直後】
釣りが終了した後、何らかのお手入れをすることなく、すぐにタックルボックスにしまったり、スピニングリールが竿に装着されている状態のまま、車のトランクに積み込んだりしている方も多くいらっしゃいますが、釣り終了直後に簡単なスピニングリールメンテンナンスを行うだけで、帰宅後のメンテンナンス の負担を軽減でき、長寿命化にもつながります。ここでは、釣り終了直後に行うスピニングリールメンテナンスの「3つの手順」を見ていきます。
釣り終了直後のスピニングリールメンテンナンス: 手順①
ラインに接続されている各種仕掛けを切断し、竿から取り外したうえで、ラインをスプールのラインに引っ掛けるか、巻かれているラインの上からスプールバンドを被せることで、ラインがスプールからほどけないようにします。ラインに付いた水分を落とすために、乾いたタオルでラインが巻かれている部分を拭いている方も多くいらっしゃいますが、タオルとの摩擦によってラインに傷が付いてしまう恐れがあるため、ラインのメンテンナンスは、帰宅後に行うのが望ましいでしょう。
釣り終了直後のスピニングリールメンテンナンス: 手順②
スピニングリール全体を乾いたタオルで拭きます。この段階では、帰宅後の本格的なスピニングリールメンテナンスを前に、一旦、表面に付いた水分を落としておくことで、水アカの発生や各種動作機構への浸透を防止するのが目的ですので、汚れを落とすように「ゴシゴシ」と強くこする必要はありません。
釣り終了直後のスピニングリールメンテンナンス: 手順③
ドラグを緩め、各種タックル収納用アイテムに収納します。一般的なスピニングリールのフロントドラグは、ドラグノブの内側にある 金属のスプリング の力でドラグワッシャーをスプールに押し付けることで、スプールの逆回転を抑制する仕組みになっているため、スプリングを傷めないよう、ドラグフリーになっている (スプリングが全く圧縮されていない)状態にしておくのが肝心です。
スピニングリールメンテンナンスの手順2.【帰宅後】
帰宅後のスピニングリールメンテナンスは、汚れの除去や各種潤滑剤の塗布など、スピニングリールの 性能の維持 に不可欠な内容であるため、なるべく帰宅後速やかに行うのが望ましいでしょう。ここでは、帰宅後に行うスピニングリールメンテナンスの「5つの手順」を見ていきます。
帰宅後のスピニングリールメンテンナンス: 手順①
ドラグを力いっぱい締めます。詳細については後述しますが、ドラグ機構の内部には、ドラグ専用のグリスが塗布されているため、流水でスピニングリール全体を洗浄する際にドラグノブの隙間から水が侵入すると、ドラグ専用のグリスが流れ落ちてしまう恐れがありますので、ドラグの締め忘れには注意が必要です。
帰宅後のスピニングリールメンテンナンス: 手順②
蛇口から水を出し、スピニングリール全体を流水で丁寧に洗浄します。スピニングリール全体を水の中に沈めての洗浄は厳禁ですが、市販の 多くのスピニングリール は、逆さにしなければ流水で洗浄することができるよう作られていますので、ラインが巻かれている部分は、指で軽くこするように丁寧に洗浄し、汚れを完全に除去するようにしましょう。
帰宅後のスピニングリールメンテンナンス: 手順③
ハンドルを早めに回転させることでローターを高速回転させ、水気を切ります。そのまま乾いたタオルで拭いた場合よりも効率的に水気を切ることができ、各種回転動作機構への水分の浸透を防止することにもつながりますが、着衣や周辺にオイルやグリスを含んだ水滴が四方八方飛び散る点に注意が必要です。
帰宅後のスピニングリールメンテンナンス: 手順④
スピニングリール全体を乾いたタオルで丁寧に拭き (ラインが巻かれている部分は、タオルを押し当てるようにする)、水分を完全に除去して、直射日光の当たらない場所で十分に乾かします。厚手のタオルだと細かい隙間が拭きづらく、薄手のタオルの方が拭き残しは減る反面、「吸収してくれる水分の量が少ない」という難点もあります。
帰宅後のスピニングリールメンテンナンス: 手順⑤
ドラグを緩めて各種動作機構にオイルやグリスを塗布し、ボディー表面に付着した余分なオイルやグリスをタオルで拭き取って、奥深くまで十分に浸透させてから、直射日光の当たらない場所で保管します。スピニングリールによっても異なりますが、基本的には、グリスは水分や圧力に対する耐久性があるものの、粘度が高く、軽快な回転動作が不可欠な部分への塗布には向かないため、スプールシャフトやハンドルシャフトに塗布し、ラインローラーや ベールのジョイント部分 には、オイルの塗布が望ましいでしょう。
スピニングリールメンテンナンスの手順3.【保管時】
スピニングリールメンテナンスが全て終了した後、すぐに再び実際の釣りで使用する機会があるのであれば、保管中のスピニングリールメンテナンスは不要ですが、1ヵ月以上使用せずに保管したままの状態にする場合は、たとえ未使用であっても、動作確認や軽いスピニングリールメンテナンスを行うことをおすすめします。というのも、長期間動かさずに保管しておくと、各種動作機構が固着してしまったり、塗布してある オイルやグリス の劣化や揮発が起こったりして、次回使用時にパフォーマンスが落ちてしまうことが度々あり、「精密機械である」という特性上、長い時間放置しておくのは推奨されません。
ですから、1ヵ月以上スピニングリールを使わないのであれば、1ヵ月に1回程度は、ハンドルを30回転ほど回転させることで、ギア内部に塗布されているグリスに動きを与えるようにし、動作不良の原因となる ホコリ も定期的に取り除くようにしましょう。また、ナイロンラインの場合は、時間の経過とともに強度低下や糸ヨレが進みますので、月に1回の釣行であっても1年程度で新しいラインに交換するのが無難です。
おすすめのスピニングリールメンテンナンス用アイテムをご紹介!
スピニングリールメンテナンスにおいては、ぜひとも用意しておきたいさまざまな各種アイテムがありますので、スピニングリールの性能を十分に引き出し、長期間気持ちよく使用したいのであれば、そろえておくことを強くおすすめします。ここでは、おすすめの「3種類のスピニングリールメンテンナンス用アイテム」をご紹介していきます。
おすすめのスピニングリールメンテンナンス用アイテム①: タオル
レック 激落ちクロス 5枚入 ( マイクロファイバー ) S-285
「レック」が製造するマイクロファイバータオルです。リールの金属部分を硬いタオルで拭くと、表面に細かな傷が多数付いてしまい、外観が損なわれたり、傷から腐食が進行したりする恐れがあるため、リールを傷付けることなく、頑固な汚れも簡単に落とすことができる マイクロファイバータオル の使用が推奨されます。
おすすめのスピニングリールメンテンナンス用アイテム②: オイル
スピニングリールに塗布できるオイルには様々な種類があり、潤滑性、耐熱性、防錆性、防水性などが異なっていますし、スピニングリールによっては、メーカーが発売している専用のオイルを塗布しなければならない場合もあります。ここでは、おすすめの「3種類のスピニングリールメンテンナンス用オイル」についてご紹介していきます。
スピニングリールメンテンナンス用オイル: おすすめ①
KURE(呉工業) 5-56
大手化学メーカーである「呉工業」が製造するスピニングリールメンテンナンス用オイルです。「サビを落とし、サビを防ぎ、さまざまな機械動作の質を改善する」という3つの役割を1本でこなしてくれる多機能潤滑油として、不動の地位を築き上げた ベストセラー ですが、スピニングリールメンテンナンス用オイルとしての用途にもピッタリで、スピニングリールのメーカーを問わず、金属部分や各種動作機構のメンテナンスに安心して使えます。
スピニングリールメンテンナンス用オイル: おすすめ②
ダイワ(Daiwa) リールガードオイル 380010
大手釣り具メーカーである「グローブライド」が製造する、「ダイワ」ブランドのスピニングリールメンテンナンス用オイルです。ダイワのスピニングリールに適した成分配合のスピニングリールメンテンナンス用オイルであり、ダイワのスピニングリールが本来持っている性能を十分に引き出すことができるように作られていますが、他の釣り具メーカーが製造するスピニングリールへの使用にも問題はありません。
スピニングリールメンテンナンス用オイル: おすすめ③
SHIMANO(シマノ) ザルス リールオイルスプレー SP-015L
大手釣り具メーカーである「シマノ」が製造するスピニングリールメンテンナンス用オイルです。シマノのスピニングリールに適した成分配合のスピニングリールメンテンナンス用オイルであり、シマノのスピニングリールが本来持っている性能を十分に引き出すことができるように作られていますが、他の釣り具メーカーが製造するスピニングリールへの使用にも問題はありません。
おすすめのスピニングリールメンテンナンス用アイテム③: グリス
グリスもオイルと同様、種類ごとに特徴が異なっていますが、グリスはオイルよりも粘度が高いため、選び方を誤ると最悪の場合、軽快な回転が大きく損なわれる可能性がありますので、なるべく釣り具メーカーが製造しているものや、模型やおもちゃなどの 小型の精密機械 への使用に適したものを選ぶのが無難でしょう。ここでは、おすすめの「3種類のスピニングリールメンテンナンス用グリス」について取り上げます。
スピニングリールメンテンナンス用グリス: おすすめ①
OWNER(オーナー) グリス AR-3ベアリング潤滑油 1oz(30ml) 9624-3
大手釣り具メーカーである「オーナーばり」が製造するスピニングリールメンテナンス用グリスで
す。あらゆるメーカーのスピニングリールに使用可能で、各種動作機構内部にたまっているゴミやホコリを除去してくれるうれしい効果も期待でき、ハンドル回転時のギアノイズが起こる原因とされている カーボン粒子 が含まれていないため、よりシルキーな巻き心地を実感できるでしょう。スピニングリールメンテンナンス用グリス: おすすめ②
ダイワ(Daiwa) リールガードグリス 380027
「グローブライド」の「ダイワ」ブランド のスピニングリールメンテンナンス用グリスです。ダイワのスピニングリールに適した成分配合のスピニングリールメンテンナンス用グリスであり、ダイワのスピニングリールが本来持っている性能を十分に引き出すことができるように作られていますが、他の釣り具メーカーが製造するスピニングリールへの使用にも問題はありません。
スピニングリールメンテンナンス用グリス: おすすめ③
シマノ(SHIMANO) リールグリススプレー SP-023A 913647
「シマノ」のスピニングリールメンテンナンス用グリスです。シマノのスピニングリールに適した成分配合のスピニングリールメンテンナンス用グリスであり、シマノのスピニングリールが本来持っている性能を十分に引き出すことができるように作られていますが、他の釣り具メーカーが製造するスピニングリールへの使用にも問題はありません。
適切なメンテンナンスで 快適にスピニングリールを使おう!
メンテンナンスをしっかり行えば 不快感なく長期間使える!
スピニングリールは、メンテンナンスをしっかりと行えば、実際の釣りで使用する際に動作不良や汚れによる不快感を感じることなく、本来の性能を遺憾なく発揮してくれますし、寿命の延伸にも大いに貢献します。皆さんもぜひ、適切なスピニングリールメンテナンスを心掛けていきましょう。
スピニングリールメンテンナンスが気になる方は こちらもチェック!
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