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ストロベリーキャンドルとは?花言葉や育て方を解説!管理上の注意点は?

ストロベリーキャンドルは、大変可愛らしい花姿でガーデンのアクセントや寄せ植えなどに人気のハーブの一種。人間が食べるというよりは主に家畜の飼料や緑肥として重宝されているハーブです。ストロベリーキャンドルの育て方や管理方法、種まきなどの増やし方をご紹介いたします。
2020年8月27日
Yukari.S
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ストロベリーキャンドルってどんな植物?

ストロベリーキャンドルはマメ科に属する多年草です。ただし、ストロベリーキャンドルは暑さに弱く、日本の夏を越すことができないので、日本では一年草として扱われています。ストロベリーキャンドルの草丈は、20~60センチくらいです。ストロベリーキャンドルは、明治時代に日本にやってきました。当時は牧草としての利用を目的にはいってきたハーブなのですが、あまり広まらなかったそうです。ストロベリーキャンドルは、丈夫で育てやすく肥料もほとんど必要としません。さらに、ストロベリーキャンドルは、こぼれだねで発芽するほどで、種まきによる増やし方も簡単です。

ストロベリーキャンドルは寄せ植えや切り花におすすめ

ストロベリーキャンドルは、赤い花が可愛らしいので、寄せ植えやガーデンのアクセントとして重宝されています。また切り花として花瓶に挿してもとても素敵で、お部屋をぱっと明るく華やかにしてくれます。

ストロベリーキャンドルの花の特徴

ストロベリーキャンドルの花の開花時期は春です。ストロベリーキャンドルは、開花の少し前の時期になると花茎をすっと伸ばし、その先に紅色の花を咲かせます。赤い花色が可愛らしく、寄せ植えのアクセントなどにぴったりです。ストロベリーキャンドルの花の大きさは、6~8ミリくらいで、まるでキャンドルの炎のような、少し細長い形をしているため、「ストロベリーキャンドル」という名前がつけられました。なお、赤い花色が一般的に知られているストロベリーキャンドルの花ですが、白い花色の品種も存在します。

ストロベリーキャンドルの葉の特徴

ストロベリーキャンドルの葉っぱは、小さな3枚が集まって形作られる「複葉」と呼ばれるタイプのものです。ストロベリーキャンドルの葉っぱの表面には、細かい毛が生えています。ストロベリーキャンドルは、シロツメクサの仲間なので、葉っぱの形がシロツメクサによく似ています。ただし、シロツメクサのように、白い模様は入らず、グリーン一色です。

ストロベリーキャンドルは畑の緑肥になる

ストロベリーキャンドルは、たんぱく質を豊富に含むハーブで、牛などの家畜のえさ用のハーブとして多く栽培されているそうです。また、ストロベリーキャンドルの根っこには、マメ科特有の根粒菌がたくさん共生しています。そのため、ストロベリーキャンドルは、緑肥として、田畑の肥料に利用する目的で栽培されているハーブです。

緑肥とは

緑肥というのは、畑などで植物を栽培したものを、収穫せずにそのまま土にすきこんで、次の作物の肥料にすることです。ストロベリーキャンドルをはじめとするマメ科の植物は、根っこの根粒菌の働きにより、空気中の窒素を植物体内に取り込みます。窒素は、野菜や作物を育てるうえでとても大切な栄養分。そのため緑肥としては、ストロベリーキャンドルと同じマメ科であるクローバーやレンゲソウ、ルピナスが用いられることが多いです。そのほか、ひまわりやマリーゴールドなどの植物も緑肥として有名です。

ストロベリーキャンドルの基本データ

科名属名

マメ科シャジクソウ属

学名

Trifolium incarnatum


和名

ストロベリーキャンドル

別名

クリムソンクローバー、ストロベリートーチ、ベニバナツメグサ

英名

Crimson Clover

原産国

ヨーロッパ、西アジア

ストロベリーキャンドルの花言葉

ストロベリーキャンドルには、5つの花言葉があります。いずれの花言葉もストロベリーキャンドルの特徴的な花姿からイメージされたものになっています。

花言葉1「胸に火を灯す」

ストロベリーキャンドルは、紅色の花模様がまるでキャンドルの炎のような形をしたハーブです。そのため炎をイメージした「胸に火を灯す」という花言葉がつけられました。とても素敵な花言葉ですね。

花言葉2「煌めく愛」

「煌(きら)めく愛」もまた、ストロベリーキャンドルの炎のような花姿と花色から生み出されたもの。ストロベリーキャンドルの花がいくつも咲きながら風にゆれる様子は、愛を奏でる恋人たちのようです。とても情熱的で印象深い花言葉です。

花言葉3「素朴な愛らしさ」

ストロベリーキャンドルは、園芸品種の豪華なお花というよりは、むしろ雑草に近い素朴な植物。そんなストロベリーキャンドルの草姿を如実にあらわしているのが「素朴な愛らしさ」という花言葉でしょう。

花言葉4「幸運を呼ぶ」


ストロベリーキャンドルの紅色のお花は、見ているだけでも気持ちが明るくなるような素敵なものです。そんな花姿や花色から、「幸運を呼ぶ」という花言葉が生まれました。ストロベリーキャンドルを花束にして、この花言葉とともにプレゼントするのもおすすめです。

花言葉5「善良」

ストロベリーキャンドルの草姿は、ツルなどが伸びてほかをおびやかすものでもなくすっきりとしたもの。純粋でスマートな花姿から、「善良」という花言葉がつけられました。

ストロベリーキャンドルの育て方1「土づくり」

ストロベリーキャンドルは、シロツメクサの一種で雑草に近いと言ってもよいほど、とても強いハーブです。そのため、ストロベリーキャンドルを植え付ける土には、それほど神経質に気を配る必要はありません。小粒の赤玉土など水はけのよいものを準備しましょう。市販の草花用培養土を用いてもよいでしょう。ただし、ストロベリーキャンドルは、あまり肥料を必要としない植物で、逆に肥料を与えすぎると間延びしてしまいます。市販の草花用培養土を使う場合には、肥料の配合されていないタイプのものを選びましょう。

ストロベリーキャンドルの育て方2「肥料」

ストロベリーキャンドルは、マメ科に属する植物です。マメ科の植物は、根っこに根粒菌が共生しています。根粒菌は空気中の窒素を自ら体内に取り込んで、肥料分となる養分を植物に供給する特徴を持っています。そのため、ストロベリーキャンドルには、ほとんど肥料を与える必要はありません。鉢植えの場合のみ、4月ごろ、ほんの少量の暖効性の肥料を施すとよいでしょう。あまり肥料を多く与えすぎると、草丈が間延びしてしまい、草姿が乱れてしまいます。

ストロベリーキャンドルの育て方3「水やり」

ストロベリーキャンドルは、とても強い植物なので、水やりにはそれほど気を使う必要はありません。庭植えの場合は、自然の雨水だけで充分で、水やりせずとも大丈夫です。寄せ植えなどの鉢植えの場合のみ、ストロベリーキャンドルを植えている土の表面が乾いたら、少し水を与えるとよいでしょう。

ストロベリーキャンドルの育て方4「場所」

ストロベリーキャンドルは、日当たりのよい風通しのよい場所を好む植物です。少し日当たりのよくないところでも、ストロベリーキャンドルがただちに枯れてしまうということはありませんが、お日様の光を浴びないとストロベリーキャンドルの花付きが悪くなってしまいます。ストロベリーキャンドルは、なるべく日当たりのよいところで管理しましょう。

ストロベリーキャンドルの育て方5「植え付け」

ストロベリーキャンドルの植え付けに適した時期は、春もしくは秋です。ストロベリーキャンドルは移植を苦手とする植物なので、はじめの植え付けの際に、あとで動かさなくてよい場所を選んで植え付けることが大切です。購入した苗や種まきから育てた苗を、寄せ植えなどに植え付けるときは、根っこについた土を崩さないように、ポコンとポットから抜き取って、できるだけすみやかに植え付けましょう。

株間はしっかり取ろう

ストロベリーキャンドルは、横に広がる特徴を持っているので、植え付けの際には、株間を少なくとも30センチくらいとりましょう。植え付けたストロベリーキャンドルがしっかり根付くまで、水やりを続けて管理しましょう。

ストロベリーキャンドルの育て方6「植え替え」


ストロベリーキャンドルは、移植を苦手とする植物です。いったん植え付けたらその後の植え替えはしません。

ストロベリーキャンドルの育て方7「病害虫」

ストロベリーキャンドルには、アブムムシが発生することがあります。アブラムシは春のあたたかくなってきた頃に発生する害虫です。またアブラムシは、株が混みあっているところやじめじめした環境を好みます。ストロベリーキャンドルを、なるべく風通しのよい環境で管理しましょう。アブラムシが発生すると、ストロベリーキャンドルの葉っぱや花芽を食べてしまいます。さらにアブラムシの排泄物からはよい香りがして、ほかの害虫を寄せ付ける要因ともなります。二次被害を避けるためにも、ストロベリーキャンドルを管理しながら、アブラムシをみつけたらすみやかに駆除しましょう。

ストロベリーキャンドルの増やし方「種まき」

ストロベリーキャンドルの増やし方としては、種まきが一般的です。ストロベリーキャンドルは、こぼれだねから発芽することもあるくらいなので、種まきによる増やし方は比較的簡単です。種まきには、販売されている種を利用するほか、種を採取することもできます。種の採取や種まきによる増やし方を詳しく見てみましょう。

種の採取

ストロベリーキャンドルは、育てている株から比較的簡単に種を採取できる嬉しい植物です。ストロベリーキャンドルは、春に花を咲かせた後そのまま管理していると、種ができます。花が枯れて茶色くなれば種が熟したサイン。花茎ごと摘み取ってストロベリーキャンドルの種を採取しましょう。採取した種を日陰で乾燥させたあと、ビニール袋に入れて手でもんでやると、莢(さや)から種が出てきます。種を冷暗所で保存しておきましょう。

種まきの方法

ストロベリーキャンドルの種まきに適した時期は9~10月です。種まき用の土を入れた育苗ポットや鉢に、ストロベリーキャンドルの種まきをして、5ミリほど土をかぶせましょう。種まきしたものを直射日光の当たらない風通しのよい場所で管理しながら、水やりを続けましょう。

秋に種まきするのが増やし方のポイント

ストロベリーキャンドルは、秋に種をまいて冬の寒さに当たることで、春に花を咲かせる特徴を持っています。そのため、ストロベリーキャンドルの種まきは、必ず秋におこなうことが種まきによる増やし方の大切なポイントです。種まきしたストロベリーキャンドルの芽が出てきたら、よいものだけ残して間引きます。本葉が5~6枚くらいまで育ったら、種まき苗の完成です。寄せ植えの材料にするなど、好きな場所に植え付けましょう。

ストロベリーキャンドルは寄せ植えにぴったり

ストロベリーキャンドルは、紅色をしたキャンドルの炎のような形のお花がとても愛らしいお花です。肥料もほとんど必要とせず育て方が簡単なので、ガーデン初心者にもぴったり。ストロベリーキャンドルの赤いお花は寄せ植えのよいアクセントになり、ガーデンをその名前のとおり明るく照らしてくれます。種まきで比較的簡単に増やせますので、たくさん育ててガーデンにストロベリーキャンドルのあかりを灯しませんか。