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香川県「豊島」は見どころ満載!おすすめ観光スポット12選含めてご紹介!

瀬戸内海に浮かぶ、香川県の豊島のおすすめ観光スポットをご紹介。香川県の瀬戸内海の島々で、3年に一度開催される「瀬戸内国際芸術祭」の展示が多数あり、観光に最適な豊島。アートの紹介やホテル・海水浴場。そしてランチの美味しいおすすめのスポット情報などを紹介しす。
2020年8月27日
麦食くま
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はじめに

香川県の豊島(てしま)は、瀬戸内海に浮かぶ小さな島。元々海水浴場と釣り人位しか訪れなかったこの島は、2010年に開催された瀬戸内国際芸術祭から様相が変わり、隣の「直島」同様に「アート」の島として注目されています。今回はそのアートの展示物を中心に、伝統的な棚田や海水浴場。あるいは、変わったホテルやランチのおいしいレストランの情報をお伝えします。

香川県・豊島への行き方と島内アクセス

小豆島と本州の宇野港を結ぶフェリー

瀬戸内海に浮かぶ島「豊島」へのアクセスは、船(フェリー)で向かいます。最も一般的なのは、かつての宇高連絡船が就航していた岡山県の宇野港と、小豆島の土庄港を結ぶ航路で、途中、豊島の家浦港と唐櫃(からと)港に立ち寄ります。宇野港から家浦港まで大人1人770円で、唐櫃港までは1030円です。1日9便(うち、カーフェリーが4便)運航しています。(2018年5月現在)

島内アクセスについて

瀬戸内海の島「豊島」の主要なところで、アート見学の見どころが集中しているのは、島の北側「港」のある家浦港と唐櫃(からと)港です。この間に島内を走るバスが、1日7便往復しています。その他、島の南側で、海水浴場もある「甲生(こう)」エリアにもアート作品があり、そちらには家浦港からバスが1日3便往復しています。(2018年5月現在)

サイクリング

島内の公共交通は便数が限られているので、サイクリングをしながら島内を回る方法が、最もおすすめです。島内は起伏が激しいので、レンタルサイクルで借りる自転車も「電動自転車」が必要です。レンタルできる場所は、豊島の家浦港周辺にあります。サイクリングなら、アート見学の時間等を気にせず、島内を自由自在に回る事ができ、ランチを食べた後の、「食後の運動」にも最適です。

香川県・豊島のおすすめ観光スポット① 美術館

「豊島美術館」のアートな見どころ

豊島の東側にある唐櫃(からと)地区の丘の上にある美術館です。建物は建築家の西沢立衛(にしざわ りゅうえ)氏と、彫刻家の内藤礼(ないとうれい)氏の手により、建設されました。周りには棚田が広がり、自然とこのコンクリートの建物が、見事にマッチしています。またここからは、穏やかな「瀬戸内海」を眺めることができます。

ルート・時間

2010年に開館したこの美術館のルートは、唐櫃(からと)港からシャトルバスで3分。徒歩でも歩いて行ける距離にあります。また家浦港からはシャトルバスで15分。やや遠いですが、天気が良ければ、サイクリングで向かうのも楽しいでしょう。季節により開館時間と休館日が異なるので、確認してください。料金は1540円(2018年5月現在)です。

豊島美術館
豊島美術館公式ページ

香川県・豊島のおすすめ観光スポット② 心臓音

「心臓音のアーカイブ」のアートな見どころ

この作品は、フランスの彫刻家「クリスチャン・ボルタンスキー」氏が、手掛けました。これは彼が2008年から始めたプロジェクトで、世界中の人々の心臓音を録音。保存した音源を聞くことができる美術館です。人々が生きた「証」を恒久的に保存していこうという、「狙い」があります。

ルート・時間

2016年瀬戸内国際芸術祭で出品されたこのアートへのルートは、唐櫃(からと)港から徒歩10分強で到着します。サイクリングで来た場合は、すぐ近くに自転車を止めることができますが、車は唐櫃駐車場の利用となります。営業時間や休館日は季節により違いますので、ご確認ください。料金は510円です(2018年5月現在)

心臓音のアーカイブ
心臓音のアーカイブ公式ページ

香川県・豊島のおすすめ観光スポット③ 横尾忠則

「豊島横尾館」のアートな見どころ

豊島横尾館は、建築家永山裕子(ながやま ゆうこ)氏により造られたもので、その名の通り、アーティスト「横尾忠則(よこお ただのり)」氏のアートスポットです。これは豊島家浦地区の空き家を活用して作られ、既存の建物のを生かしながら「インスタレーション」展開。そこは哲学的に「生」と「死」を考える場ともなっています。

ルート・時間


2013年瀬戸内国際芸術祭の開催時に建てられた、このアートスポットのルートですが、家浦港から徒歩6分と、非常に便利な場所にあります。サイクリングならば、すぐにでも行くことができるでしょう。鑑賞料金は510円(2018年5月現在)で、開館時間と休館日は季節により異なります。

豊島横尾館
豊島横尾館公式ページ

香川県・豊島のおすすめ観光スポット④ 空の粒子

「空の粒子」のアートな見どころ

彫刻家、版画家で多摩美術大学の教授でもある、青木野枝(あおき のえ)氏が手掛けたアートは、瀬戸内海に浮かぶ豊島の空を最大限に利用したもの。円形の彫刻をつなぎ合わせ、あたかも空に粒子が自由に舞っているかのように見えるアート作品です。2016年の芸術祭では「鉄扉」「ベンチ」を付け加えました。

ルート・時間

湧水である「唐櫃(からと)の清水」近くにある、このアートスポットのルートは、「清水前」バス停から徒歩1分。唐櫃港からだと、徒歩30分かかります。サイクリングなら可能。ここは野外の展示スポットなので、入場は無料。無休で鑑賞時間も特に決まっていません。

豊島 | 瀬戸内国際芸術祭 2016
ART SETOUCHI は、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」とその間に取り組まれる活動の総称です。

香川県・豊島のおすすめ観光スポット⑤ 針工場

「針工場」のアートな見どころ

これは、昭和の終わりごろまで稼働していたメリヤス針(糸をループ状にしたニット素材を編み出す針)の工場跡地で、豊島の「家浦岡集落」にあります。工場跡には、一隻の船の形をした木型が設置されています。これは宇和島の造船所で30年間放置されていたもので、ここ豊島に来て、「アート作品」として再生されました。

ルート・時間

現代美術家、大竹伸朗(おおたけしんろう)氏が手掛け、「瀬戸内国際芸術祭 2016」に登場した、このアートスポットのルートは、家浦港から徒歩10分。サイクリングでも気軽に行けます。開館時間は10時30分から16時30分で、休館日は確認ください。鑑賞料金は510円(2018年5月現在)です。

針工場
針工場公式ページ

香川県・豊島のおすすめ観光スポット⑥ 八百万

「豊島八百万ラボ」のアートな見どころ

「豊島」という島の名前の由来が、古事記の「豊玉姫神(トヨタマヒメ)」という伝承から着想した、「豊島八百万(やおろず)ラボ。東京を拠点に活躍するアーティスト、スプツニ子氏が構想したこのアートは、古事記の世界と、アートと、先端科学のコラボレーションを意識し、そこから新たなる「神話」を生み出すことを意図している施設です。

ルート・時間

島の北側とは違う、瀬戸内海の別の顔を見せる、豊島の南西側の海辺「甲生(こう)地区」にある、この施設のルートは、家浦港から車で9分。徒歩なら42分と、やや遠い場所にあります。サイクリングならちょうどよい距離でしょう。開館時間は10時30分から16時30分で、休館日は確認してください。鑑賞料金は510円(2018年5月現在)です。

豊島八百万ラボ
豊島八百万ラボの公式ページ

香川県・豊島のおすすめ観光スポット⑦ No Win

「勝者はいない No one wins」のアートな見どころ

スペイン・バルセロナで活躍する「ジャスミナ・イオペット」氏と、「ルイス・フェルナンデス・ポンズ」氏の2人のアーティストが手掛けた作品は、「勝者はいない、マルチバスケットボール」バスケットボールのリングが、数多くついています。自由な発想で楽しみながら、「勝ち負け」のないバスケットボールも一つのアートです。

ルート・時間


瀬戸内国際芸術祭2016に登場した、このアート作品のルートは、唐櫃(からと)港から徒歩4分と非常に気軽に行けます。サイクリングで行くほどでもない距離です。ここは野外作品なので、鑑賞時間も特に決まっておらず、休館日も無し。もちろん鑑賞料金も無料です。これは鑑賞というよりも、実際にバスケットボールで遊んで体験するアートです。

豊島 | 瀬戸内国際芸術祭 2016
ART SETOUCHI は、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」とその間に取り組まれる活動の総称です。

香川県・豊島のおすすめ観光スポット⑧ 幾何学

「トビアスレーベルガー」のアートな見どころ

この作品は、ドイツ人アーティスト「トビアス・レーベルガー」氏が手掛けました。幾何学模様(水玉・ストライプ・迷彩模様など)を空き家の建物の壁、床、天井あるいはテーブルに施しました。「古きもの」と「新しいもの」がまじりあったこの不思議な空間。これそのものが作品です。

ルート・時間

2016年瀬戸内国際芸術祭で出品された、こちらのアートへのルートは、「家浦港」から200m位の距離で、サイクリングなら「あっ」という間。徒歩でもそれほどかかりません。開館時間は、10時30分から16時30分までで、火曜日が定休。料金は300円(2018年5月現在)です。

豊島 | 瀬戸内国際芸術祭 2016
ART SETOUCHI は、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」とその間に取り組まれる活動の総称です。

香川県・豊島のおすすめ観光スポット⑨ 唐櫃

「唐櫃(からと)棚田」のアートな見どころ

豊島・唐櫃(からと)地区は、瀬戸内国際芸術祭が行われることが決まり、豊島美術館が建設された時、それまで休耕田で荒れ地だった「棚田」の風景を復活させました。復元された「棚田」は現在管理されており、かつての稲作が盛んだった風景が戻ってきています。これも一つのアートのようです。

「唐櫃の清水」のアートな見どころ

この棚田を支えていたのが、この島の中央にそびえる、「檀山(だんやま)」。標高330mあるこの山には「豊島(てしま)石」と呼ばれる岩石を通じた水。過去に一度も、「枯れたことが無い」というこの「清い水」が、大量に湧き出ます。これは「唐櫃(からと)の清水」と呼ばれ、清水神社や観音堂と一体の敷地内にあります。現在でも棚田にこの水が注がれ、正しく豊島の命の水でもあり、生活に根差したアートともいえます。

ルート・時間

豊島の伝統的な顔が、垣間見れる棚田風景へのルートは、唐櫃(からと)港から徒歩15分。サイクリングで回るのもよさそうです。唐櫃の清水へは徒歩25分ほどかかりますが、近くに野外のアート展示している「空の粒子」。あるいはランチに最適な「島のキッチン」も近くです。これらには鑑賞時間や定休日、料金はありません。

香川県・豊島のおすすめ観光スポット⑩ ホテル

「檸檬ホテル」のアートな見どころ

豊島観光で、じっくりアート作品を見るためには、宿泊が伴いますが、その宿泊施設自体がアート作品なのが、檸檬(レモン)ホテル。ここの作品は「レモン体験」。建物内にレモンで染めた布が覆い、レモンをテーマに「体験」を通じて作品に触れることができます。もちろん通常の宿泊も可能で、1日1組限定。宿泊者はひたすらレモンに浸れます。

ルート・時間

レモン好きならたまらない、檸檬(レモン)ホテルへのルートは、唐櫃(からと)港から、徒歩25分の距離にあります。作品展示の開館時間は、10:30-16:30(冬季は16:00まで)。休館日は季節により異なります。鑑賞料金は500円(2018年5月現在)となっています。宿泊については直接お問い合わせください。

檸檬ホテル(レモンホテル)
「2人でカップルになりなさい。 相手がいない場合は、現れるまでしばし待つ。」このような指示に従って、檸檬ホテルを体験する。ここには、平面や立体の作品はない。作品があるとすれば、それは鑑賞者の胸の中で、少しざわついた、遠い記憶のような何かである。檸檬ホテルは作品であるが、1日1組、宿泊ができる。宿泊者には、レモンを効かせた新鮮な島の料理が用意される。翌朝、豊島レモンで草木染めされた布の、淡く黄色い光りのなかで、目覚める。

その他の宿泊所

豊島には、檸檬ホテル以外にも数多くの宿泊所があり、伝統的な民宿をはじめ、ゲストハウスあるいは、今流行りの「民泊」が、体験できるところもあります。下記のリンク先に、豊島の宿泊所の情報を記載してあります。じっくり観光すれば、恐らく1日では物足りないであろう豊島に、ぜひ宿泊しておきたいところです。

豊島観光ナビ「宿泊一覧」
豊島にある宿泊所の一覧

香川県・豊島のおすすめ観光スポット⑪ ランチ


「島キッチン」のアートな見どころ

アート作品は見るだけでなく、時には体験もありますが、アートを「食」として体験できるのが、「島キッチン」。建築家の安倍良(アベ リョウ)氏が手がけたレストランで、大きな屋根のついた屋外にテーブルがセットされています。アート見学に疲れた時、特にランチに利用するのには最適です。

ルート・時間

島キッチン
島キッチンwebsite

丸ノ内ホテルのシェフと、豊島の女性たちが共同で開発した「オリジナルメニュー」で、地元の食材を使った美味しい、「アート料理」を出すこのレストランのルートは、唐櫃(からと)港から徒歩24分です。ランチタイムを前に、おなかを空かせるのにちょうどよい距離ともいえます。開店時間は11時から16時で、料金は建物の鑑賞は無料。通常のレストランの飲食料金がかかります。(ランチのメニュー:島キッチンセット¥1,500、キーマカレー¥1,200など)

その他のレストランのランチ

豊島には、島キッチン以外にも数多くのランチが食べられる飲食店があります。下記のリンク先に、豊島の飲食店の情報を記載してあります。地元の瀬戸内海で捕れた魚や、島の新鮮な野菜が、存分に味わえますので、島内に滞在中の時には、できるだけお店に通ってみたいところです。

豊島観光ナビ「飲食店一覧」
豊島にある、飲食店の一覧

香川県・豊島のおすすめ観光スポット⑫ 海水浴場

豊島は、瀬戸内海に浮かぶ島。周りが海で囲まれているこの地域には、いくつかの海水浴場があります。家浦港近くにある「宮の浜海水浴場」、島の南側にある神子ヶ浜(みこがはま)海水浴場」。唐櫃(からと)港近くにある「王子ケ浜海水浴場」、「とち浜海水浴場」などがあります。アート鑑賞で、「頭を使いすぎ」て疲れたら、海水浴場で思いっきり水遊びをして、リラックスしながらランチを食べるのも、豊島の楽しみ方の一つです。

香川県・豊島のおすすめ観光スポット 番外

豊島のアート展示物の中には、ご紹介したような、「いつでも」鑑賞可能なもの以外に、すでに鑑賞ができないものもいくつかあります。その中でも外見だけを見ることが許されているスポットもあります。もし時間があればそういう隠れた「アート」作品を鑑賞するのも面白いですよ。

瀬戸内海のアートの仕掛人

ベネッセアートサイト直島

瀬戸内の直島、豊島、犬島を舞台に活躍しているアート活動の総称「ベネッセアートサイト直島」。島の自然や地域の文化の中に「現代アート」を置くことで、特別な場所を演出している団体です。瀬戸内ののどかな自然、そこで暮らす人たちの伝統文化と一見「相対」しそうな現代アートが見事にマッチし、豊島をはじめとする瀬戸内海の島々の新たな観光資源開発の仕掛け人たちです。

ベネッセアートサイト直島
ベネッセアートサイト直島公式ページ

ART SETOUCHI

2010年から3年ごとに開催されている「瀬戸内国際芸術祭」だけでなく、開催されない年でも瀬戸内海の島々のアートの情報発信・集客活動を行っているのが「ART SETOUCHI」。豊島、直島等の瀬戸内の島々に加えて、本州側の宇野港や四国側の高松港周辺も含めたアートの情報発信団体です。「祭典」だけではなく、アート活動を継続させることで、島に馴染ませている陰の仕掛け人たちです。

ART SETOUCHI / 瀬戸内国際芸術祭
ART SETOUCHI は、3年に1度開催される「瀬戸内国際芸術祭」とその間に取り組まれる活動の総称です。

まとめ

豊島の観光スポットを紹介しました。アートの場所を中心にランチが楽しめるレストラン、ホテル、海水浴場などを12か所ご紹介しました。芸術祭という3年に一度のイベントだけでなく、常にアート作品を楽しめるように仕掛けている団体の存在が大きく、普段からもアートな雰囲気が出ている豊島。次回の芸術祭は2019年。その前に今年の夏、瀬戸内海での海水浴と共にアートを巡るのは如何でしょうか?