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ほうき草(コキア)育て方!植え方から増やし方など栽培のコツは?

ほうき草(コキア)は、春に種をまき冬には枯れてしまう一年草です。比較的育て方が簡単で初心者にもおすすめの植物だといえます。今回は、ほうき草(コキア)の育て方や増やし方、植え方のポイントなど栽培のコツをいろいろとご紹介しています。
更新: 2022年1月16日
kaorin007
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ほうき草(コキア)とは

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ほうき草の基本情報

●学名:Bassia scoparia ●別名:サマーサイプレス ●科名/属名:ヒユ科/ホウキギ属 ●原産地:アジア

ほうき草の特徴

ほうき草は、春に種をま冬に枯れてしまう1年草です。冬に枯れてしまったほうき草は、春に目を出すことはありません。そのため昔は枝を束ねてほうきにしていたとも言われています。「ほうき草」の名前の由来は、このことからつけられたようです。春から冬前にかけ、繊細な茎や葉がこんもりと可愛らしい姿を作り出すのが特徴です。夏の時期には、茎の部分に小さな花がびっしりとつきます。花には花びらがなく、淡緑色のガクだけです。夏の時期には鮮やか緑色をしているほうき草ですが、秋の時期から冬にかけての紅葉時期には美しい紅色になります。

ほうき草の育て方ポイント【栽培環境】

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日当たりのよい場所を選ぶ

ほうき草は、日当たりのよい水はけの良好な栽培場所をこのみます。おもな栽培スケジュールは、5月に種まきをおこない6~7月に成長期を迎えます。8月以降は成長も止まり花芽が多くなってくるのが特徴です。庭で栽培するなら日当たりや風通しが良く、水はけの良好な場所に植えるとよいでしょう。鉢植えの場合でも日当たりや風通しを考え置き場所を選ぶことがおすすめです。

やせ地でも大丈夫

ほうき草は、肥沃な土地でなくても充分に育つ植物です。逆に肥料が充分行きわたっている土質では、株が軟弱になって成長しにくくなります。水はけのよい砂利土の多い場所や砂地などの方が、肥沃な土地よりの育ちやすいのが特徴です。

ほうき草の育て方ポイント【土づくり】

水はけの良さがポイント

やせた土地でも充分に栽培できるほうき草は、あまり肥料に気を付ける心配がいりません。ただし、多湿を嫌うので水はけには気を付けておきましょう。栽培時の土づくりで大切にすることは、肥料よりも水はけの良さです。土質に影響されることは少ないですが、できれば弱酸性~中性の土で栽培するとよいでしょう。酸性の土では、成長が抑えられてしまうことがあります。鉢植えでの栽培なら草花用の培養土を利用しても大丈夫です。

ほうき草の育て方ポイント【水やり】

水のやり過ぎに注意

ほうき草を庭植えにする場合は、自然の雨水だけでも充分だといえます。夏の時期でもあまり水をやり過ぎると多湿を嫌うほうき草の成長を悪くしてしまうので気を付けましょう。庭土が少し乾燥気味でも成長することができるほうき草へは、水やりを控えめにしておくことが育て方のポイントです。

鉢植えの水やりで気をつけるポイント


庭への直植えと違って鉢植えの場合は、土の表面が乾いてきたなと思った時が水やりの目安です。ただし、乾燥しすぎると枯れてしまうため、夏の時期などは1日に1~2回程度、様子を見ながら水やりをするといいでしょう。移動可能な鉢植えの場合、夏の日中は、風通しの良い半日蔭に置いて水切れを防ぐのもよい方法です。

ほうき草の育て方ポイント【植え方】

苗の上手な植え方

ほうき草の苗を植える時期は、4~5月頃が最も適した時期です。庭や鉢植えにする場合、苗が充分納まるくらいの穴を掘り根をいためないよう植え付けます。庭に直植えする際には、風通しを良くするためにも20~30cmほど株の間隔をあけてやりましょう。

苗の植え方で気を付けること

ホームセンターなどで苗を購入して受付ける場合は、できるだけ購入後すぐに受けるのがおすすめです。ほうき草の苗は、根詰まりを起こすと苗が老化してしまいます。苗からの植え方で気をつかるポイントは、根詰まりを起こさせないようできるだけ早くポットから取り出し庭などに植え付けをおこなうことです。

苗の植え替えはしない

ほうき草は、春に種まきの時期を迎え秋時期に美しい紅葉を楽しんだ後、冬の時期には枯れてしまう一年草です。そのため、ほうき草は植え替えの必要がありません。根の部分が太い根を1本しっかりはる直根性のため、植え替えなどで根に傷をつけると育たなくなります。ほうき草の植え方で最も気をつけるポイントは、根を傷つけないことです。植え方としては、土をあまり抑え過ぎず根の部分に気を付けながら植え付けましょう。

ほうき草の育て方ポイント【肥料】

肥料は控えめに

ほうき草への肥料やりは、控えめにすることがポイントです。やせた土地でも育つことができるほうき草は、肥料を与えすぎると軟弱になります。植え付けの際に与えた肥料を成長の様子に応じて3ヶ月を目安に与えてやるとよいでしょう。充分に成長が見て取れる場合は、そのまま肥料を与えなくても大丈夫です。

肥料をやる時期

肥料をあまりやらなくてもよいほうき草ですが、庭に植えて大きく育てたいという場合は6~7月に数回に分けて肥料を与えるとよいでしょう。鉢植えの場合も成長期の6月~8月に月1回ほど肥料を与えるとよく成長します。ただし、肥料のやり過ぎには気を付けることが大切です。

ほうき草の育て方ポイント【増やし方】

種を利用した増やし方

ほうき草の増やし方には、種まきによる増やし方があります。種まきの時期は、4月~5月がおすすめです。ほうき草の発芽温度が15℃以上なので気温の低い冬が明け温かくなた春に種まきをします。根をいためると育ちにくくなるため、庭や鉢植えにする場合は直接種をまいてやるとよいでしょう。

増やし方で気をつけるポイント

庭に植える場合は、種まきをした後の土表面が乾かないよう気を付けておきましょう。発芽が始まれば、丈夫なものを残し適度に間引きすることが大切です。株と株との間は20~30cmほどあけてやります。育苗ポットの増やし方で気をつけるポイントは、1ポットに種を2~5粒まいて育て苗がまだ小さなうちに植え付けることが大事です。大きくなって根詰まりをおこしてしまうと育ちにくくなるので気を付けておきましょう。

ほうき草の育て方ポイント【剪定】


剪定に手間がかからない

ほうき草は、剪定をしなくても自然に樹形がまとまってくれます。自然体の姿を残したいのであれば、剪定をする必要はないでしょう。樹形の乱れが気になる場合は、乱れている枝を剪定しておくだけでも大丈夫です。少し形にこだわるならば、好きなカタチに剪定することもできます。

8月頃に剪定するのがおすすめ

ほうき草の剪定に適しているのは、8月頃です。8月を過ぎると秋の紅葉や結実の時期に重なってくるので、剪定を施すなら8月頃までに済ませておきましょう。ほうき草の種類には、ほうきの先のように細長く育つタイプと真ん丸に育つタイプがあります。丸く剪定したい場合は、丸みを帯びて育つタイプの品種を選びましょう。

ほうき草の育て方ポイント【支柱】

倒れないように支柱をたてて補強

根があまり深く張らないのが特徴のほうき草は、天が多く降ったり風が強かったりすると倒れやすくなります。少し草丈が高くなってきたら、支柱をたてて補強してやるのがおすすめです。支柱をたてるほどではない場合でも、株元に土を足してほうき草が倒れないよう補強してやりましょう。

ほうき草の育て方ポイント【病害虫対策】

病害虫がつきにくいから育てやすい

病害虫対策がほとんど必要ない点が、ほうき草の魅力です。面倒な病害虫の駆除などの手間がほとんどかからないので、初心者にも扱いやすい植物だといえます。ただし、多湿を嫌うほうき草は、水をやり過ぎると根草理を起こすので気を付けておきましょう。また、日当たりが悪い場所では、「うどんこ病」などにかかることもあるので注意が必要です。

ほうき草の病気で気を付けたい「うどんこ病」とは

「うどんこ病」とは、茎や葉の部分が白く粉をまぶしたようになる症状です。おもな原因は、カビだといわれています。花梗部についた場合は、階下を阻害する恐れがある病気です。初めの症状は、うっすらと白くなる程度ですが、次第にうどん粉をまぶしたように白くなります。葉の表面に症状があらわれることで光合成が阻害され、栄養分を作ることが出来なくなります。そのため、即仏全体の生育が悪くなるのが特徴です。

うどんこ病対策

うどんこ病は、葉っぱに白い斑点が出はじめる初期段階なら薄めたお酢や重曹などをスプレーするだけでも治療効果があります。散布間隔は、おおむね1週間間隔でスプレーすると効果的です。お酢や重曹スプレーの効果がなければ、出来るだけ早くうどんこ病にかかっている葉などを切り取ってしまいましょう。

ほうき草の種「とんぶり」とは

畑のキャビア「とんぶり」

ほうき草の種を熟成させ加熱処理したものが「とんぶり」です。秋田県をおもな産地とするとんぶりは、東北地方などで和食でよく使われている食材の1つです。とんぶりの旬は、10月~11月頃でゆでたものが瓶詰などで販売されています。また、とんぶりの別名は、「畑のキャビア」ともいいいます。キャビアに似た食感でありながら低カロリーで塩分控えめなのが人気を集める秘密です。


「とんぶり」の栄養価値

とんぶり(畑のキャビア)秋田県産(300g)

出典:Amazon
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とんぶりはさっぱりとした淡白な味わいなので和え物などの和食にもピッタリの食材です。低カロリーでビタミンやミネラル類を豊富に含んでいます。とんぶりには、ポリフェノールの1種であるサポニンが含まれており抗酸化作用にも効果的だといわれています。また、食物繊維もたくさん含まれているので便秘解消のためにもおすすめの食材です。

ほうき草で「ほうき」を作ろう

準備するもの

●枯れたほうき草 ●ホウキの柄に使う棒 ●タコ糸などの丈夫な糸 ●木工用ボンド

ほうきの作り方

枯れてしまったほうき草を2~3日ほど陰干しにしておきます。充分に乾燥したら、種や枯葉など不要な部分を払い落としましょう。目の粗い硬めのくしや園芸用のフォークでといてやると綺麗に取り除けるでしょう。小さな手ぼうきなら1株でも充分作ることができます。でも少し大きめの放棄を作る場合は、数株束ねておけばしっかりとしたほうきを作ることが可能です。ほうきの柄になる棒に木工用ボンドを塗り、ほうき草を数束仮止めします。その後、ゆるんでいる部分に残りのほうき草の枝を埋め込んでいきましょう。ぐらつきが無くなるまで繰り返し、ある程度しっかりとしてきたら凧糸などの丈夫な糸で外れないよう括りつければ完成です。

まとめ

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初心者でも育てやすいほうき草

肥料や水やりなどの手間もあまりかからず、初心者でも簡単に育てられるのがほうき草の魅力です。やせた土地でも充分育てることができ、場所を選ばずにすみます。丸い姿が可愛らしいタイプや枯れた後にほうきとしても使える細長いタイプの2種類あり、庭植えや鉢植えとして楽しめます。秋には美しい紅葉も楽しめるほうき草は、ガーデニングを始めたいけど手間暇がかかる植物は苦手という方におすすめだといえるでしょう。

一年草が気になる方はこちらをチェック!

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