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車のフェンダーってどこのこと?気になるその場所や役割、交換方法まで解説!

車のフェンダーとはいったいどの場所にある部品なのか、そしてその役割や交換方法を紹介します。価格が高い部品でもある車のフェンダー、そんなフェンダーに関する知識を養えばカーライフはより充実します。DIY好きもそうでない人も知っておくと便利な内容です。
更新: 2021年2月5日
tryyua
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はじめに

タイヤが付いている乗り物によく付いているパーツ、それがフェンダーです。今回は車に使われているフェンダーどのような部品化を紹介します。フェンダーとはどの部分を指しているのか、役割や交換・修理方法など、車を維持・管理するうえで必要な情報を説明します。フェンダーを正しく理解してカーライフを充実させましょう。

車のフェンダーとは

タイヤを覆っているパーツ

フェンダーはタイヤが付いている乗り物なら大方付いている部品の1つです。自動車、バイク、自転車などには基本、付けられている部品になります。フェンダーは、車の場合、前方部分と後方部分にそれぞれ取り付けられており、前者の部品はフロントフェンダー、後者の部品はリアフェンダーという名称です。

車のフェンダーの場所

フロントフェンダーはフロントタイヤの上部分

フロントフェンダーの場所はフロントタイヤの上部分やその周りにあります。フロントタイヤ周りを見て確認できるるタイヤ周りの外装部品は主にフロントバンパーとフェンダー、そしてサイドミラーです。

フロントバンパーにはナンバープレートが付いているため簡単に識別でき、サイドミラーも同様、そのため残った外装でタイヤを覆うように取り付けられている部品がフロントフェンダーになります。

リアフェンダーはリアタイヤ上部分

車のリアフェンダーの位置はリアタイヤの上部分です。車のリア部分の外装部品にはリアバンパー(後ろのナンバーが付つけられている部品)、リアフェンダー、テールランプなどがあります。

リアタイヤを覆うようにリアバンパーとリアフェンダーが取り付けられている構造です。フロントフェンダーのようにサイドウインカーが付いているわけではなく、フロントフェンダーよりは地味な部品と言えます。

取り付けに加工は必要なし

車のフロントフェンダーを取り付ける際に特別な加工は必要ありません。ボルトオンで取り付けられるようになっています。それゆえ、DIYでも加工をすることなく新品を交換できるのです。加工が必要ないということはヘコミを作ってしまっても部品の取り外し・交換だけで対応できることになります。

車のフェンダーの役割その1

泥除けの役割

車のフェンダーの役割の1つは泥除けです。舗装路から砂利道、堤防沿いの土道から雨天時なら水たまりの中など、様々路面状況で車の運転を行います。

その際に地面の土や砂利、泥や水などをタイヤが掻き揚げて運転したとき、それらが運転中の車のボディに当たってしまうと汚れやヘコミなどが付いてしまう可能性があります。それらを防ぐためにフェンダーが取り付けられているのです。

歩行者や後続車の安全のための役割

フェンダーを車につけて泥除け対策をすることで歩行者や後続車の安全にもつながります。もしフェンダーの付いていない車が泥や小石を掻き揚げて周りに撒き散らして周りの歩行者や後ろを走っている車にかかったり当たってしまったら、服は汚れ、車に傷は付き、最悪の場合、怪我をするかもしれません。

このフェンダーという部品があるかないかで私たちの身体や車の安全に大きく関わる、重要な役割を果たしているのです。

車検にも関係する部品

フェンダーは車検にも関係する部品です。後述しますが、フェンダーとタイヤの位置の関係によって車検をパスできるかどうかに関わります。凹んでいるくらいなら特に問題はありませんが、管理に気を付けたい部品です。


車のフェンダーの役割その2

走行中のタイヤとの接触を防ぐ

車のフェンダーの役割2つ目は走行中のタイヤに他の物体が接触するのを防ぐことです。車を運転していると、事故に合う可能性が必ず発生します。

歩行者や車、バイクや自転車などに接触した、車にフェンダーがなかったら高速で回転しているタイヤに触れて大怪我に合ってしまいます(そもそも事故に遭った時点で怪我の可能性が高いですが)。フェンダーの内側にタイヤが隠れていることでタイヤと他の物体や人間がそれに触れてしまうのを防げるのです。

車のフェンダーの価格帯

車のフェンダーを新品で購入するとなると、未塗装状態で30,000円近くの価格となっています。そこに塗装代や取り付け工賃を加えると、100,000円近くかかってしまう場合も。

フェンダーは車の中でも目立つ場所にあるのでヘコミなどが目立ちます。そのため少しでも傷がついたりヘコミができたら修理したいと感じるところですが、費用が高くつくので、難しいところです。

その反面、ヤフオクなどで中古品を探して自分で取り付ける方法はコストを抑えた修理が可能となります。

多少加工されていたり傷がついている中古品も多いので、新品のようなきれいなものを手に入れることは難しいかもしれませんが、DIYで取り付けてしまえば取り付け工賃を節約できるのでその浮いたお金を塗装工賃の足しにもできます。ヘコミのついていなものを見つけて塗装を外注、取り付けをDIYで行うのが安上がりです。

車のフェンダーと車検

フェンダーは車検を通すのに必須

車の車検を取得するうえでフェンダーは重要な部品の1つとなります。まず、車検を取得するうえでフェンダーは必要な部品です。必ず車に取り付けておく必要があります。安全面を考慮すればそれは当然のことですが、ただフェンダーが付いていれば車検に通るというわけではありません。

フェンダーの内側にタイヤが収まっていることが重要

車検とフェンダーで最も重要なことは、フェンダーの内側にタイヤが収まっていることです。言い換えると、タイヤがフェンダーの外側にはみ出してはいけないということになります。

メーカーが販売した、社外ホイールやスペーサーといった部品が付いていない状態の車を確認すると、タイヤは必ずフェンダーからはみ出しておらず、内側に収まっています。

はみ出していなければOK

結局のところ、はみ出していなければ純正・社外関係なく車検には通ります。純正で使われているホイールやタイヤを取り付ければ間違いなく問題はありませんが、社外ホイールでサイズが違うものやスペーサーを使う場合、ホイールのオフセット値やフランジ形状がフェンダー内に収まるのかどうかを事前に計算して確認すると間違いがなく安心です。

車のフェンダーの爪折り加工

車のフェンダーに施す加工方法に爪折りと呼ばれるものがあります。フェンダーの内側には折れ曲げられた部分があり、インチアップしたホイールを取り付けると走行中にその部分に接触する可能性があるのです。そこで、その折れ曲げられた部分を取り除いてサイズの大きいホイールを付けるようにします。これが爪折り加工です。

爪折りの代償

爪折り機と呼ばれる工具を使うことでフェンダー内側の爪をさらに折り込み、インチアップタイヤを取り付けられます。しかし、爪折りにも代償がいくつかありますので、後先考えずに加工すると後悔するのでよく考えてから行動してください。例えば、爪折りしたことによる査定額の低下です。

インチアップしたいという気持ちに従って愛車のフェンダーにに爪折り加工を施して大きいサイズのタイヤに交換したときは満足感で満たされるのですが、その車を手放すために査定に出したところ爪折り加工をしたことで査定が相場より低くなって次の車の購入資金が減ってしまいます。

爪折り自体は車検でも問題ない


フェンダーに加工をすることになるので車検に通るのか心配になる方もいらっしゃると思いますが、爪折り加工それ自体は車検に問題ありません。

フェンダーの役割はタイヤをその内側にしまい込むことですから、車検ではその役割を果たす、つまりフェンダーの内側にタイヤが収まっていれば爪折りしていても車検には通ります。それよりも、爪折りしたことでタイヤがフェンダーからはみ出していることに気が付かないほうが問題です。

車のフェンダーを壊した場合の対処・修理方法

新品のフェンダーに交換する

気を付けて車の運転をしていてもうっかりミスやもらい事故でフェンダーにヘコミや傷などがついてしまう時があります。その際の1つの対処法・修理法が新品のフェンダーに交換することです。

新品のフェンダーはディーラーで購入できますが、中古品のフェンダーであればヘコミがなく傷が少ししかついていないものをヤフオクやメルカリなどでも探せば見つかります。

すでに説明したように、フロントフェンダー・リアフェンダー、共に価格の高い部品になります。予算に余裕があれば新品を購入するに越したことはありませんが、そうでなければ愛車と同じ色の中古フェンダーを見つけて取り付けるか中古で購入したものを再塗装して取り付ける方法がおすすめです。

板金する

フェンダーを交換することなくヘコミや傷を治す方法もあります、それが板金塗装です。板金とは、事故や経年劣化で古くなったり傷・ヘコミがついたボディを修理することです。その際には塗装作業も必要となるので、合わせて板金塗装と呼ばれます。部品を交換するわけではなく、今ある部品を修理するのです。

板金塗装は傷ついたボディの程度に合わて作業が行われます。ヘコミ程度であればフェンダーの修理だけで済みますが、ぶつけた時の衝撃が強くフレームまでダメージが及んだ場合はフレーム修正が必要です。このことからわかるように、高度な専門技術と経験がものをいう作業になります。

車のフェンダー交換に必要な工具

ドライバーとラチェット

フェンダー交換は工具を揃えれば誰でも行える作業です。必要な工具はドライバーとラチェットレンチです。ヘッドライトの着脱やバンパーの着脱作業をするとき、そしてフェンダーの着脱作業にはラチェットレンチがあれば十分楽に取り外せます。

車の部品交換となるとジャッキアップが必要な場合が多いですが、フェンダーを交換する際は特に必要ありません。ドライバーがあれば、クリップを外すときにも便利です。

フェンダーではないのですが、バンパーの固定に使われるクリップが劣化している場合があります。フェンダー交換の際などにバンパーを外さなければならないので、そのような時に劣化が確認できたらついでに交換しても良いでしょう。

車のフェンダーの交換手順その1

車のフェンダー交換方法を紹介します。DIYで比較的簡単にできるのがフロントフェンダーの交換です。リアフェンダーの交換は基本板金作業で行うと言われている通り、時間も技術も必要な作業となるので、ここではDIYで取り組みやすいフロントフェンダーの交換方法を紹介します。

フロントバンパーを外す

まずはじめてにフロントバンパーを車両から取り外していきます。フロントバンパーはボルト、クリップなどで取り付けられているので、取り外すには上述した工具が必要です。

ボンネットを開けてバンパーと接しているところをメガネレンチやラチェットを使ってすべて外していきます。主にラジエーター周り、タイヤハウス側面、バンパー下部分にボルト・クリップ留めされており、一部見つけにくいのでしっかり探しましょう。

手で引っ剥がす

ボルトやクリップの場所を見つけてそれらをすべて取り外したら、次にボンネットを手で引っ剥がします。バンパーは内側の爪に引っかかっていますので、ボルトやクリップを取り除いたらバンパーを引っ張れば外すことが可能です。

フロントグリルあたりの部分を持ったら、少し持ち上げて手前に引っ張ってみましょう、そうすると比較的簡単にフロントバンパーを取り外せます。

車のフェンダーの交換手順その2

ヘッドライトを取り外す


フロントバンパーを取り外したら次にヘッドライトを取り外してください。ヘッドライトは2か所のボルト固定が基本ですので、それらをラチェットで取り外します。

フェンダーにヘコミができると、ヘッドライトの取り付け部分にクラックが入っていることも多々ありので、取り外すと同時に確認してください。ヘッドライトを外したら、フェンダーを取り外す作業に移れます。

車のフェンダーの交換手順その3

フェンダーを取り外す

ヘッドライトを取り外したら次にフェンダーを取り外します。フェンダーの固定場所はバンパーやヘッドライトと比較して多く、かつ複雑です。少々時間がかかりますが、外せないことはないので根気よく取り組みましょう。

車によりますが、まずサイドミラー前にある三角形のカバーを取り外します。このカバーを取り外すとボルト固定されている場所があるので、ボルトをラチェットで緩めてください。ちなみにこのカバー、若干力ずくで取り外さないといけません。気になる方はスペアのサイドカバーを用意しておきましょう。

ボンネット内のボンネット付近を確認すると、2本くらいのボルトでボディとフェンダーが固定されている場所があります。この場所にあるボルトをラチェットを使ってスイスイと外してしまいます。

フェンダーアーチ内にも固定場所があるので、そこも外しておきましょう。フェンダー自体にもボルト固定場所がありますので、それらも外してください。

車によってはワイパー付近にボルト固定されていることもあるので、あったらそこも外しましょう。フロントフェンダーを取り外したら新たに取り付けるフェンダーを取り付けてください。取り付ける順番は外す順序を逆から行えばOKです。ボルト締めすぎや締め忘れに気を付けながら取り付けていきます。

車のフェンダーカバー

作業中の傷をカバーでカバーする

フェンダーカバーと呼ばれる工具があります。フェンダーカバーとはフェンダーの上にかぶせるカバーです。作業中にフェンダーに部品や工具が当たって傷つくのを防ぐために使用されます。

部品を取り外すとき、気を付けていても部品がふとした折りにフェンダーに当たって傷がついてしまった、そんな事故から愛車を守ってくれるカバー、それがフェンダーカバーです。

まとめ

安全面や車の外装管理の面において重要なパーツのフェンダー、着脱に加工をする必要もないのでDIY作業に向いている場所の1つです。

とはいえ、リアフェンダーの交換・修理は高い専門技術が必要になるので、そもそもぶつけないように気を付けましょう。フロントフェンダーならDIYでの交換事例も多いので、ヘコミができた時など、必要な時はぜひトライしてみてください。

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