はじめに
名古屋のおすすめモデルコースを紹介します。半日で簡単に回るコース。1日かけて回るコース。そしてゆっくりと1泊2日かけて回るコースの3パターンを紹介します。「名古屋城」を含めた中心部の定番コースをはじめ、周辺地域も含めた穴場的なコースも揃えました。旅行者の好みに合わせたプランが組めるように、旅行者個人の回るペースも意識し、標準コースに少し追加出来るオプションも加えてました。
名古屋までのアクセス
鉄道とバスの拠点は名古屋駅
名古屋は「名駅(めいえき)」こと名古屋駅に、交通の要衝が集まっています。JRの新幹線、在来線や名鉄、近鉄のターミナルも同じ場所にあります。高速バスもそのほとんどが、名古屋駅の周辺にバスターミナルがあり、名古屋に旅行に来る時にはまず、「名古屋駅」に立ち寄ってからということになります。
飛行機の場合と車の場合
名古屋の空の玄関口「中部国際空港」から、名古屋駅まで名鉄特急が30分強で結んでいます。バスの移動なら1時間くらいかかります。中部国際空港以外に、一部の地方路線のみが残っている「名古屋空港」からは、名古屋駅までリムジンバスで30分です。車で名古屋に来る場合、最も近い高速道路のICは、駅近くの「黄金IC」、東京方面なら名古屋ICが市内に近いです。
名古屋観光おすすめモデルコース 中心部半日定番
市内半日定番ルート(名古屋城周辺)
名古屋の観光の定番は「名古屋城」です。ところが象徴である「天守閣」は、2022年の12月まで、「木造復元」中のため入場ができません。その代りに、2018年6月に10年かけて復元作業が行われていた本丸御殿の公開が始まります。名古屋城見学の後は、「文化の道」と呼ばれるレトロな建物が並ぶ通りを歩いていくと、尾張徳川家の大名庭園「徳川園」に到着します。こちらの見学で、半日の行程が終了です。
市内半日定番ルート(名古屋テレビ塔周辺)
もう一つの半日定番コースは、名古屋一の繁華街「栄(さかえ)」近くにある名古屋テレビ塔です。テレビ塔を登って名古屋市内を一望したら、その隣にあるモダンなショッピングセンター「オアシス21」で、ショッピングを楽しむこともできます。久屋大通公園の散策と、少し時間に余裕があれば、公園の北側にある名古屋市市政資料館にも立ち寄れます。
人気の半日旅行プラン・追加の見どころ
2つの半日定番コースをご紹介しました。名古屋城を中心とした、「王道観光コース」と、テレビ塔周辺のショッピングなどを楽しめるコースです。半日なのであっという間に時間が過ぎてしまいますので、あまり欲張らずに観光するのがおすすめです。もし時間があるので、もう一か所加えるとすれば、少し東に歩いたところにある「建中寺(けんちゅうじ)」です。歴代尾張藩主の霊廟があります。両方のコースどちらでも追加可能です。
名古屋観光おすすめモデルコース 中心部半日穴場
中心部半日穴場ルート(名古屋駅周辺)
名古屋市内の少し穴場のコースとして、最初に取り上げるのは名古屋駅周辺です。名古屋駅の象徴「ナナちゃん」を見た後は、周辺でショッピングが満喫(まんきつ)できます。名古屋駅のすぐ近くには、「ノリタケの森」と呼ばれるミュージアムと庭園が、もう少し先まで行くと、「トヨタ産業技術記念館」があります。時間配分に合わせて、これらの施設と組み合わせることも可能です。
中心部半日穴場ルート(大須観音周辺)
名古屋の中で、最も庶民的な印象があるのが、「大須観音周辺」です。中心にある大須観音の参拝を、最初に済ませた後、他のパワースポット巡りや演芸場など、見て回るだけで飽きません。それ以上に、「大須商店街」は、見どころが満載の商店街です。個性的な店が軒を連ねています。おしゃれな「カフェ」だけでなく、大人気の「大衆居酒屋」や、「ブラジル料理店」などもあります。
人気の半日旅行プラン・追加の見どころ
以上が、名古屋の中心部でも穴場になるスポット2か所です。名古屋駅周辺も、大須周辺も、楽しいエリアなので、周辺の散策だけで、「半日」があっという間に過ぎていきます。もう少し見どころを増やしたいなら、大須エリアの北側、名古屋駅からも近い場所にあるので、どちらのプランでも追加できる、「名古屋市科学館」がおすすめです。
名古屋観光おすすめモデルコース 周辺半日定番
周辺半日定番ルート(名古屋港周辺)
名古屋の中心部から、少し外れた周辺での定番スポットは、名古屋港の周辺めぐりです。名古屋港は主に3か所の拠点があります。1つ目は、「地下鉄名古屋港駅周辺」にある「名古屋港水族館」と、「名古屋港遊覧船」。2つ目は、金城(きんじょう)埠頭にある、「リニア・鉄道館」と「レゴランド」。3つ目は、「名古屋港ワイルドフラワーガーデン」です。この拠点の間には、「水上バス」が定期運航しています。
人気の半日旅行プラン・追加の見どころ
名古屋港のエリアにある、「3つの拠点」は、それぞれ十分な見どころがありますので、半日程度ならあっという間に終わりそうです。どうしても見どころを加えたいのでしたら、定期運航している水上バスの時刻を、確認しながら効率よく回る方法になります。ただ半日だと、ちょっと「強行軍」になります。
周辺半日定番ルート(東山動植物園周辺)
もう一つ。「動物が好き」でしたら、東山公園内にある「東山動植物園」ですごす方法があります。東山動植物園は、「コアラ」の飼育が有名な場所で、コアラ以外にも広大な敷地面積に、動物が550種、植物が7000種が、展示されていて、じっくり見学すれば半日どころか1日でも物足りないくらい、「見ごたえ」がある動植物園です。
人気の半日旅行プラン・追加の見どころ
「東山動植物園」だけで十分半日間は過ごせますが、どうしてもあと一つ加えたいという事でしたら、動植物園の北にある「名古屋平和公園」というスポットがあります。ここには、「メタセコイヤ」や「ケヤキ」の木が生い茂る広場があります。木々の撮影や森林浴にも良いでしょう。ここは春の桜、秋の紅葉も大変きれいです。
名古屋観光おすすめモデルコース 周辺半日穴場
周辺半日穴場ルート(桶狭間周辺)
周辺の穴場ルートのうち、歴史上では有名でも意外に知名度が薄いところがあります。織田信長が今川義元を倒した「桶狭間古戦場」を巡るプランがあります。また、古戦場のすぐ近く、名鉄有松駅の目の前にある「有松の町並み」も、江戸時代の雰囲気が残されており、この両者をセットにして、効率よく回るのプランがおすすめです。
人気の半日旅行プラン・追加の見どころ
桶狭間(おけはざま)古戦場周辺を、観光コースに選ぶのでしたら、熱田神宮(あつたじんぐう)をコースのスポットに加えたいところです。ここは、織田信長が合戦の場である「桶狭間」に向かう前に、この神社に立ち寄って戦勝祈願を行った神社です。名古屋駅からの途中にありますので、行き帰りのどちらかに、立ち寄ることをおすすめします。
周辺半日穴場ルート(愛知県森林公園)
自然環境とゆっくり浸りたいなら、愛知県森林公園がおすすめです。ここは名古屋市と尾張旭市をまたぐようにある、非常に大きな公園です。ここは無料の一般公園の他に、有料の植物園や、初心者でも馬に乗る体験ができる、「乗馬施設」もあります。とにかく広い公園なので、半日があっという間に過ぎてしまいます。
名古屋観光おすすめモデルコース 中心部1日定番
市内1日定番ルート(名古屋城と徳川園とテレビ塔)
名古屋市内を1日観光するときの定番のコースは、名古屋城と名古屋テレビ塔を交えたものがおすすめです。午前中に名古屋城と文化の道を散策し、お昼のランチの前後どちらかに、徳川園庭園に立ち寄ります。午後は、テレビ塔に立ち寄って、オアシス21でのショッピング。最後は繁華街「栄」で、旅の〆として夜のディナーを食べるルートです。
人気の1日旅行プラン・追加の見どころ
このプランは、名古屋の中心部に集中していますので、興味によって、「時間配分」や「ルート」を自由に変更ができます。例えば夜景を重視するなら、最後にテレビ塔を持っていくことも容易ですし、ショッピングに興味がなければ名古屋城から徳川園にかけてのルートを、より「ゆっくり」としたものに、変更することもできます。さらに、ここに大須エリアや、名古屋駅エリアを、つけ加えることも十分可能です。
名古屋観光おすすめモデルコース 中心部1日穴場
市内1日穴場ルート(名古屋駅と大須界隈)
市内中心部を1日かけて回る、「穴場」的なルートは、名古屋駅周辺と大須界隈をセットで回る方法です。午前中は名古屋駅近くの、ノリタケの森やトヨタ記念館に立ち寄り、お昼頃に大須に移動してそこでランチをとります。その後は大須観音と大須商店街をゆっくり見学します。夕方に名古屋駅に戻り、駅前でショッピングとレストランのディナーで、「締めくくる」というプランです。
人気の1日旅行プラン・追加の見どころ
名古屋の中心部に集中していますので、興味によって時間配分やルートを、「自由に変更」ができます。先ほどの定番の「名古屋城」のプランや「名古屋テレビ塔周辺」のプランと入れ替えて回ることもできます。それから、定番のところの一部だけ取り入れることもできるでしょう。あとは、効率よく回るために、地下鉄などの路線図を見ながら「格闘」することになります。
名古屋観光おすすめモデルコース 郊外1日定番
周辺1日定番ルート(名古屋港周遊)
名古屋港は拠点が3か所に分かれていますので、半日では「1か所」から無理して「2か所」の周遊になります。1日の日程があれば、3か所一度に回ることも可能です。この拠点同士を定期運航している「水上バス」でつながっています。ただ運行する「本数」があまり多くないので、時刻を確認ながら余裕のある時間配分を心がけたいところです。できれば早朝から夜までかけてゆっくり「港の雰囲気」を味わうのがおすすめです。
人気の1日旅行プラン・追加の見どころ
名古屋港のエリアに丸1日いなくても、たとえば午前中に市の中心部を回って、午後に港のエリアのいずれかの拠点だけ見て回る方法もあります。また名古屋港の「夜景だけ」を目的とするなら、もっとゆっくり市の中心部や他の周辺地域を回れます。ちなみに名古屋港の周辺には、天然温泉や大型のショッピングモールもあります。
周辺1日定番ルート(桶狭間歴史めぐり)
熱田神宮と桶狭間(おけはざま)古戦場に、有松の町並みを回るだけなら、半日でも十分ですが、この周辺にはいくつかの歴史的な場所あります。例えば桶狭間の戦いの前に松平元康(徳川家康)が、今川側の立場として兵糧入れを行った大高城跡。同じく桶狭間の合戦で、重要な役目を果たした鳴海城跡などがあります。旧跡・古跡を回りながら、当時を、「しのび」つつ1日かけて回るのも、戦国時代の歴史好きにはたまらない体験になります。
名古屋観光おすすめモデルコース 周辺1日穴場
周辺1日穴場ルートの紹介(動物園と農業センター)
1日のプランで、東山動植物園をゆっくり回る方法もあります。その動植物園に少しだけプランを加えるのに、ちょうどよいスポットが近くにあります。「名古屋市農業センター delaふぁーむ」という場所には、農・畜産業に親しめる空間があります。牛や羊の放牧場があったり、野菜の栽培園芸施設があります。梅の季節には700本のしだれ梅が、園内を彩ります。
人気の1日旅行プラン・追加の見どころ
「東山動植物園」と「名古屋市農業センター delaふぁーむ」を回る場合、一番大変なのは「時間配分」です。これを失敗すると、後から回るスポットが、あまり十分に楽しめなくなる恐れがあります。また動植物園は、夕方の閉園1時間くらい前から一部の動物が室内に戻ってしまい、見れなくなることもあります。そのため午前中に動植物園さらりと回ったうえで、午後ゆっくり農業センターを見る方がおすすめです。
名古屋観光おすすめモデルコース 1泊2日①
定番中心・1泊2日ルートの紹介
もし、名古屋で1泊2日のプランを立てるのでしたら、中心部の「ほとんど」の観光スポットを、ゆっくり回る事ができます。1日目の午前中に、「名古屋城」から「徳川園」まで回り、午後は大須界隈で夜のディナータイムまでゆっくりします。2日目は午前中に。名古屋駅周辺を回ってランチタイムまですごします。午後、栄のエリアでショッピングなどを楽しんで最後にテレビ塔で夜景を見て終わるという、「王道コース」です。
人気の1泊2日旅行プラン・追加の見どころ
「1泊2日のコース」ならぜひ追加で立ち寄りたいのが、名古屋駅前柳橋中央市場の中にある「マルナカ食品センター」です。ここは早朝から深夜まで営業しているグルメスポットで、朝から海鮮丼やマグロ丼などが食べられる場所があります。名古屋駅の近くにホテルを取って翌日早起きして、美味しい朝食を食べて2日目を回るのも良いでしょう。
名古屋観光おすすめモデルコース 1泊2日②
穴場中心・1泊2日穴場ルートの紹介
名古屋に「リピート」したなどの理由で、1泊2日あっても、名古屋城のような「定番コース」に行きたくない場合ですが、穴場のルートなら博物館、資料館めぐりばかりを重視する方法があります。トヨタ資料館や名古屋市科学館、名古屋市市政資料館だけでなく、科学館の隣にある名古屋市美術館や、少し離れた瑞穂区(みずほく)にある名古屋市立博物館まで足を運べば、1泊2日もあっという間です。
名古屋観光おすすめモデルコース 1泊2日③
定番・穴場混在・1泊2日ルートの紹介
最後は、定番も穴場も混在のコース。たとえば1泊2日のうち1日を名古屋港周辺ですごし、翌日を東山動植物園にあてる。あるいは名古屋城周辺の、「定番コース」を一日で回り、翌日は桶狭間古戦場の「歴史のエリア」を回ることなどができます。旅行者の好みに応じて、いろいろなプランを組み込むことにより、何パターンでも、ルート設定が可能です。
人気の1泊2日旅行プラン・追加の見どころ
1泊2日もあるので、名古屋駅の南にある「金山(かなやま)エリア」を、プランに追加で組み込む方法もあります。駅前に米国のボストン美術館の姉妹館の「名古屋ボストン美術館」があります(2018年末で閉館の見込)。その他にも、コンサート会場の「フォレストホール」や「名古屋音楽プラザ」。あるいは、アニメファンには必見の、「アニメイト金山」も近くにあります。個性的な金山エリアにも時間画れば立ち寄りたいところです。
名古屋観光おすすめ ショッピング重視
ショッピングセンターだらけの栄エリア
名古屋の観光を「ショッピング」を重視したい場合、栄(さかえ)エリアは外せません。すでに紹介している「オアシス21」以外にも、栄には銀座などに出店している「メルサ」の本店があり、また名古屋パルコや、三越、松坂屋といった伝統的な百貨店があります。それからファッション地下街「Central Park」もあります。
その他のショッピングエリア
栄エリア以外の、「ショッピングセンター」としては、名古屋駅前の「JRセントラルタワー」。隣の「さきしま駅」直結の「グローバルゲート」、「イオンタウン太閤ショッピングセンター」があります。イオングループは、このほかにもナゴヤドームや熱田神宮、名古屋港の近くにもあります。ショッピングめぐりだけで1泊2日すべて過ごしてしまえるほど多くあります。
名古屋観光おすすめ 天然温泉
実は名古屋には、天然温泉もあります。半日プランでは時間的に難しいですが、1泊2日の宿泊プランであれば、ホテルの就寝前のオプションとして、名古屋の湯につかるも面白いところです。名古屋の中心部に最も近いのは、天然温泉「白鳥の湯(しらとりのゆ)」です。場所は名古屋港に近いので、名古屋港を巡った帰りに立ち寄るのがベストです。
名古屋観光おすすめモデルコース 番外
名古屋の北「清州城」
名古屋城の天守閣は、2022年末まで改装中ですが、どうしても「天守閣」をコースに組み込みたい場合は、市の外になるので「番外」扱いですが、名古屋市の隣「清洲市(きよすし)」にある、清州城をおすすめします。ここは若い時の織田信長が、居城にしていた場所で、天守閣にも登れます。また桶狭間の合戦時に、信長が出陣した城です。この清州城と熱田神宮。そして桶狭間の古戦場跡を1日かけて回るコースも楽しいところです。
中部国際空港周辺
もし、名古屋に飛行機を利用して旅行に来た場合、少し時間があれば中部国際空港のある「常滑(とこなめ)市」に立ち寄るのも面白いところです。市内には、海に面している大野城や、古くからの焼き物の町で、映画「20世紀少年」のロケ地にもなった、「やきもの散歩道」などの見どころがあります。空港の対岸にある「りんくう常滑」には、大型ショッピングセンターもあり、お土産の買い忘れにも利用できます。
まとめ
以上で、名古屋観光の旅行プランを、「半日」「1日」「1泊2日」の3パターンに分け、それぞれ「定番」と「穴場」、「中心部」と少し離れた「周辺」に分けていくつかご紹介しました。基本はエリアごとにまとめた半日のプランで、それにうまくつなぎ合わせれば、1日や1泊2日に応用できます。もし名古屋に旅行に行かれる際には、今回のプランを元に自由に組み込んでいただいて、楽しい旅行の参考にしてくだされば幸いです。
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