花粉症:2018年のスギ花粉飛散時期のピーク
スギ花粉は、大体2月下旬から4月上旬にかけて飛散されます。ピークとしては平均して3月下旬から4月上旬の春に入り始める時期でしょう。しかし敏感な人であれば、2月上旬からスギ花粉の症状が見られます。スギは日本で最も多く植樹されている樹木ですので、その被害は甚大なのです。
2018年のスギ花粉飛散エリア
スギ花粉は、日本全国に飛散します。最も早いのが九州地方で、2月下旬にピークを迎えます。そしてそこから北上するように関西地方で3月上旬にピークを向かえ、そして東京以北では4月上旬から下旬にかけてピークを迎えていきます。スギ花粉は、北国になると飛散量は少ないようです。
花粉症:2018年のヒノキ花粉飛散時期のピーク
ヒノキ花粉は、なんと1月から5月にかけて全国的にピークを向かえながら飛散していきます。特に今年は気温の寒暖差のある日が何度も続いたことが影響したからなのか、かなりバラつきが見られるようです。一部報道ではヒノキ花粉が例年の数百倍とも言われる量が飛散しており、「今まで花粉症なんてかかったこと無かったのに」という人にもヒノキによって症状が出てきているほどです。
2018年のヒノキ花粉飛散エリア
ヒノキ花粉は、関西エリアでは1月から5月にかけて飛散されます。ピークは4月上旬です。そして関東エリアでは、ヒノキの花粉はなんと1月から7月にかけて飛散すると予測されています。スギの花粉がなくなったとしても、まだヒノキの花粉は現役バリバリといったところですね。ピークは3月半ばから4月末までになります。そして東北エリアや東海エリア3月中旬から5月にかけて、ピークは4月です。そして恐ろしいのが吸収エリアで、なんと3月上旬にいきなりピークがやってきます。そして5月にかけて徐々に収束していくのです。
花粉症:2018年のブタクサ花粉飛散時期のピーク
ブタクサは8月~10月にかけて飛散し、大体9月ごろにピークを迎えます。ただし、ブタクサは飛散距離が短く、近づくことが無ければ避けられるのがうれしい特徴です。ブタクサは喘息の原因にもなるので、注意しましょう。
2018年のブタクサ花粉飛散エリア
ブタクサは日本全国に分布している雑草で、主にミゾの近くやかわらなどに生えていることが多いです。ですので秋口に入ったらそういった水辺に近寄らないというのが、ブタクサ花粉への有効な対策だといえます。ブタクサは黄色い花が特徴的なので、比較的すぐ見つけることが出来るかと思います。
花粉症は気温と関係があるのか
一昔前は、花粉症というと4月当たりに症状が現れるというのが一般的でした。しかし昨今、冬半ばでも症状が現れるという方が増えています。そこには気温が深く関係しているのです。
気温と花粉が飛散するピークの関係
当然のことながら、植物は「今は大体4月かな」などと考えて花粉を撒き散らすわけではありません。ある基準が満たされると開花し、花粉を飛散させるのです。その基準というのが「気温」です。自身の子孫を残すのに適した気温を感じ取り花開き、そして花粉が全国に撒き散らされるというわけです。
寒暖差のピークと花粉症
寒暖差によって影響を受けるのは植物だけではありません。我々人間も、大きな被害を受けます。寒暖差がピークを迎えると、新陳代謝も悪くなります。すると抗体の働きに不具合が生じ、体調を崩しやすくなるのです。そこに花粉症の症状がやってくると、例年よりもひどい状態になってしまうというわけです。
花粉症、昔は無かったって本当?
古典を見ると、「春になると花がむずむずする」というような記述は見られない、だから花粉症は現代の病であるということを言う方もいらっしゃいます。確かに「花粉症」と名称がつけられたのは現代になってからです。しかし、本当に昔は花粉症が存在しなかったのかというと、どうやらそうとも言い切れないようです。
旧暦と花粉症
日本の暦は、今と昔とでは大きく違います。いわゆる「旧暦」と呼ばれるものですね。この旧暦を見てみると、春は大体1月から3月にかけての時期を指します。花粉は大体平均して2月から飛び始めるので、この時期に花粉症の症状が出ていた人は「風邪」と判断されていたと推察できます。そして夏は4月から6月にかけてを指します。確かにこのくらいの時期になると風邪にかかる人は少なくなりますね。しかし、「夏風邪」という言葉が昔からあります。つまり、この時期に花粉症にかかっていた人は「夏風邪」と判断されていた可能性が高いのです。そのため、花粉症は現代の病であるとは言い切れないのではないでしょうか。
花粉症対策で2018年度のピークを乗り切る:1
ハッカ
まずはじめにご紹介したい対策方法が、ずばり「ハッカ」です。コンビニなどで販売されているミント菓子ですね。ミントを口にすると、口内がスースーしますよね。このとき、鼻で息を吸うと鼻腔内もスースーします。すると不思議なことに、花粉症の症状が和らぐのです。
花粉症とはズバリ、炎症である
そもそも花粉症は、花粉を病原体と勘違いした抗体が過剰に反応し、結果風邪と良く似た症状を引き起こすというものです。ですので鼻の内部の温度が上がり、コレを下げようと鼻水が出てきてしまっているというわけです。ですので花粉症時の鼻水は、かなり水っぽいですよね。ここにミントのスースー感が通り抜けると、鼻の中の温度が下がるので楽になるというわけです。ぜひ一度お試しください。
花粉症対策で2018年度のピークを乗り切る:2
寝具の一新
次の対策方法は、ずばり寝具の一新です。布団やシーツには、ホコリやダニの死骸と混じって花粉も多く付着しています。前者は布団を干すことで改善されますが、花粉の場合は干したら余計に付着してしまうのです。ですので、寝具をコレまでのものから少し特殊なものへ切り替える必要があります。
洗濯可能な寝具に変える
なんと、今現在では洗濯機で水洗いすることが出来る布団やシーツ、毛布などが販売されています。コレが実は花粉対策にはピッタリなのです。洗濯機で洗うことで、花粉が洗い落とされます。この状態で外干しすると、従来よりも花粉の付着量は少なくなります。ですので症状が軽減されるのです。中には乾燥機にかけても良い布団もあるので、それらに切り替えることをオススメします。実際に私も使っているのですが、昨年に比べるとずいぶん楽になりました。
洗濯機の容量に注意
このとき、洗濯機の容量を必ず確認しましょう。何キロまで洗濯可能であるかは、必ず洗濯機の説明書などに記載されています。もし見当たらないようでしたら、ネットで自身の洗濯機の機種を検索して調べてください。また、洗える寝具には必ず「洗濯時には何キロ相当になるか」が記載されているので、その点も必ずチェックしてください。
花粉症対策で2018年度のピークを乗り切る:3
お風呂で体質改善
そして最後の対策方法は、自身の体を変えていく方法になります。といってもそんなに難しいことではなく、花粉症以外の対策にも役立てるメリットもあるので大変オススメです。
少し熱めのお風呂で長風呂
いつもより少し熱め、大体43度の湯船を用いて長風呂をすると、実は花粉症の対策になります。その理由としては、第一に鼻の中にある花粉を湯気で洗い落とせるという効果があるからです。一日を外で過ごすと、実は鼻の中には花粉が残ってしまっています。コレを洗い落とすのは本来であれば中々難しいです。しかし、お風呂の湯気を利用すると比較的容易に洗い落とされていきます。
基礎体温を上げる
長風呂にはもうひとつの効果があります。それは、基礎体温を上げてくれるという点です。そもそも花粉症は、抗体が花粉を攻撃することによって発症します。ですが基礎体温がある程度高いと、抗体が正常に働きやすくなり花粉症の症状が和らぐのです。コレは長風呂以外でも、サウナや岩盤浴でも同様の効果を期待できます。また、こうしてお風呂などで高い気温に早くから慣れておくと、夏場の高い気温にも耐えられるようになり、夏バテの予防にもなりますのでぜひお試しください。
長風呂の注意点
長風呂で花粉症対策をする際は、目安時間としては大体15分ほどを限度に設定しておきましょう。あまり長く湯に使っていると、体調を崩してしまいます。また、必ず水分を鳥ながら実践しましょう。水分を取らないで居ると脱水症状にかかり、やはり体調を崩してしまいます。また、体質に合わないようでしたらもっと時間を短くしたり、湯の温度を下げたりしたほうが良いです。
花粉症なのかを確かめるべし
最後に最も基本的で、かつ重要なことをお教えしたいと思います。それは、「あなたは本当に花粉症であるのか?」という点です。いつも決まった時期にくしゃみや目のかゆみといった症状が出るからといって、花粉症と判断していませんか?実は耳鼻科などで貰う薬は、あくまでも「鼻の炎症を抑える薬」であって花粉症の症状のみを抑えるものではないのです。ですので、もしかしたら花粉以外の原因で決まった時期に症状が出ている可能性があります。
寒暖差アレルギーと花粉症
その花粉以外の原因というのが、寒暖差アレルギーと呼ばれるものです。寒暖差アレルギーは文字通り、1日の寒暖差が激しいと現れる症状のことを言います。症状も花粉症と非常に似ており、耳鼻科にいくと花粉症と同じ薬が渡されます。コレも解決策のひとつではあるのですが、花粉症でもないのに花粉症だと信じ込んで生きていくというのは、いささか不健全ではないでしょうか。
花粉症チェックを必ず受けることが大切
耳鼻科などで、花粉症なのかをアレルギーテストしてもらうと自身が花粉症であるかどうかが分かります。そこで花粉症だと判明したら、花粉症の対策を講じればよいのです。しかし、花粉症でなく別の要因によって症状が出ていた場合は、まず耳鼻科でなく内科を受診してみると良いでしょう。そこで、本当は何が原因だったのかを確認し、その病気にあった治療を受けることで長年の悩みが一気に解決する可能性があるのです。ですので、まだ受けたことが無いという方は必ず花粉症チェックを受けましょう。
まとめ
今回は花粉症の対策などについてお話させていただきました。花粉症はくしゃみや鼻水から目のかゆみ、場合によっては発熱まで現れるのでかなり厄介ですよね。花粉は年々増加傾向にあるようですが、それと同時に増えているのが、寒暖差のある日です。実際のところ、問診だけで花粉症か寒暖差アレルギーであるのかをはっきりと答えることの出来る医者というのは、残念ながら存在しません。ですので、「毎年花粉症っぽい症状が出るから、対策しておくか」という考えだけではダメなのです。本当に自分は花粉症なのかを知って初めて、対策に乗り出すことで適切な処置が可能となるのです。
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