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那須岳の気になる天気情報!登山前に大切な山頂の天気や季節ごとの変動とは?

栃木百名山の那須岳は、春の季節はミネザクラ、秋は紅葉が綺麗な山です。標高2,000メートルに届かぬお手頃な山として、登山者の心をわしづかみします。登山するならお天気や山岳情報が気になるところ。季節ごとの那須岳のお天気の変動を、データを元にチェックです。
2020年8月27日
はぐれ猫
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那須岳ってどんな山?

那須岳は夏でも冬でも、登山やロープウェイで人気を得ている山です。お天気や登山事情の前に、那須岳のことを全部知り尽くしてください。

那須岳の名称について

那須岳とは、栃木県北部の那須郡那須町や那須塩原市から、福島県西白河郡西郷村までにまがっている、日光国立公園の山のことです。那須岳はむかしから別名を茶臼岳とも言いました。正確に言えば、那須岳とは、山体の中核をになう那須五岳の総称でもあります。那須連山、那須連峰とも呼ばれて、地元の那須地域を象徴しています。

那須岳の標高は

那須岳の標高の最高地点は、三本槍岳の1,917メートル。次いで火山活動が見られる茶臼岳の1,915メートル、もっとも険しい姿を見せる朝日岳の1,816メートルと続きます。ほか南月山(1,776メートル)や黒尾谷岳(1,589メートル)なども含めて、那須五岳と呼ばれています。山頂からは、日光、会津磐梯山、八溝山地などの山々を、見渡すことができます。

煙を上げる那須岳

那須岳の特徴といえば、常にもくもくとした水蒸気を上げている姿も印象的です。那須五岳の全体が巨大な成層火山群であり、大昔から今も噴火活動が継続してきたのです。那須岳の茶臼岳にのぼれば、噴煙を上げる火口のすぐ近くまでも、じっくり観察することができます。

那須ロープウェイ

那須岳と言えば、ロープウェイが山頂まで伸びていることでも知られています。登山がしやすい山な理由でもあるロープウェイの、歴史や特徴にも迫ってみてください。

那須ロープウェイの標高

栃木県道17号線を上った先、標高1,390メートル地点に、那須ロープウェイの山麓駅があります。那須ロープウェイは、地元で路線バスを走らせている、東野交通の運営施設です。山麓駅と山頂駅の高低差は294メートルあります。山頂駅は9合目にあり、標高は1,694メートル地点なため、那須岳の茶臼岳山頂まではわずかです。

那須ロープウェイのゴンドラ

山麓駅から山頂駅まで、ロープウェイは総延長812メートルの距離をのぼっていきます。現在のゴンドラの定員は111名と、大型バス3台程度の大きさがあります。時速5キロのゆっくりしたスピードで移動を続け、所要時間は3分40秒で山頂駅に到着します。ゴンドラ内ではおもしろいアナウンスも聞けるので、耳を傾けてみてください。

戦後に完成した那須ロープウェイ

出典: https://www.nasu-ropeway.jp/history/

那須ロープウェイは、戦後間もなくの昭和31年(1956年)に東野交通の社長が構想し、1960年に着工、1962年に完成に至った施設です。当時のゴンドラは36人乗りで、所要時間は15~20分と、現在に比べてもかなりゆっくりとしていました。平成14年には新駅舎が完成、同時に新しいゴンドラに生まれかわっています。

那須ロープウェイの時間と料金

夏季は8:30〜16:30、冬季は9:30〜16:06の営業です。20分間隔で出発しています。3歳から小学生までの料金は、片道480円、往復で950円です。中学生以上を含む大人は片道950円、往復料金では1800円となります。団体や障害者の場合、1人あたり料金は割引されています。チケットは、山麓駅と山頂駅の窓口にて購入することができます。

那須岳の登山ルートの概要


那須五岳には縦横に登山ルートが作られているので、何通りものルートを作ることができます。初心者にもおすすめなルートは次の通りです。

茶臼岳ルート

那須ロープウェイの山頂、1,694メートル地点から出発し、すぐ近くの茶臼岳山頂を目指す短距離ルート。山頂までの到達距離はおよそ800メートル、時間にして50分程度で火口の見える山頂に到達します。夏の季節には登山らしからぬラフな格好で登る人も、大勢見ることができます。

朝日岳ルート

このルートは、那須ロープウェイ山頂駅から出発することも、峠の茶屋駐車場から出発することもできます。途中で硫黄鉱山跡や峰の茶屋跡避難小屋を通って北へ向かい、剣ヶ峰、恵比寿大黒を抜けて、標高1,816メートルの朝日岳に到着します。距離にして片道2.5キロで、2時間半ほど、初心者ならば往復でも5時間程度になるので、日帰りが可能です。

三本槍岳ルート

北方にそびえる那須岳の最高峰、標高1,917メートルの三本槍岳を目指す縦走ルート。距離は5キロ程度あり、峰の茶屋跡避難小屋、朝日岳、清水平と過ぎて三本槍岳に向かいます。中級者以上ならば、じゅうぶん日帰りも可能です。

三斗小屋温泉ルート

那須岳の名所のひとつが、山奥に登山をして訪れる三斗小屋温泉・煙草屋旅館。予約を入れて宿泊ができる、露天風呂ありの温泉宿です。ここを目的地とする登山者も大勢います。山頂駅か峠の茶屋から出発し、朝日岳を経て西へ向かい、隠居倉を通って三斗小屋温泉に到着するルートです。

那須岳の小屋

茶臼岳と朝日岳の中間点には、硫黄鉱山跡に隣接して、峰の茶屋跡避難小屋がありますが、トイレ設備もなく宿泊も禁止されています。剣が峰の西側の避難小屋は、三斗小屋温泉に向かう途中にあります。

那須岳までのアクセス

那須岳には栃木県側からと、福島県側からのアクセスができます。代表的な登山道の入口までのアクセスを覚えておいてください。

バスで那須塩原駅や黒磯駅から

JR東北新幹線・東北本線の那須塩原駅西口から、東野交通の路線バスで那須ロープウェイ前まで行くことができます。所要時間は片道1時間20分、料金は1400円です。また、東北本線の黒磯駅前からも、路線バスで那須ロープウェイ前まで向かうことができます。所要時間は片道1時間程度で、料金は1,300円ほどです。

車で那須岳まで

出典: http://www10.plala.or.jp/VAIO/aki/nasu_ropuwey.html

東北自動車道の栃木県の那須インターからの場合、那須塩原市の県道17号那須街道を、17キロほど北へ向かいます。東北自動車道の福島県の白河インターからの場合、国道4号、県道68号線、344号線と伝って20キロほど走り、現地の駐車場に向かいます。

登山道の入り口の駐車場


那須ロープウェイの前に広がっている駐車場は、第1・第2・第3まであり、普通車は合計190台駐車ができます。24時間の利用可能で、料金は無料です。県道17号をさらに進んだ先、標高1,462メートル地点に、峠の茶屋駐車場があります。こちらは160台駐車可能で年中無料、トイレ付き、登山道入り口に接しています。

那須岳の1年間の天気の変動・1

那須岳の気温(寒い時期)

那須岳の山頂部は、11月から平均気温が氷点下に入ります。真冬の平均気温はマイナス9度、最低気温はマイナス12度を記録し、バナナで釘が打てるほど厳寒な気温となります。平均気温や最高気温が氷点下の状態は、3月いっぱいまで続きます。

那須岳の気温(暖かい時期)

那須岳が比較的に暖かさを取り戻すのは、春の5月頃です。この頃は最高気温が11度を超え、最低気温も0度を上回るようになります。6月から9月にかけては平均気温は10度を超えるようになります。特に8月は最高気温19度に達しています。おおむね5月から10月までが、那須岳で無理のない登山シーズンです。

那須岳 山の最新情報

那須岳の1年間の天気の変動・2

那須岳の降水量(雨が多い時期)

真夏を迎える7月から10月にかけては、気温が高くなるので登山にもってこいだと考えるところ。しかし実は那須岳がもっとも雨の予報が多くなる季節でもあります。特に7月から9月にかけては、雨がちな天気が多くなってくるので、雨がっぱなどの対策グッズが不可欠になります。

那須岳の降水量(雨が少ない時期)

11月から翌年の2月にかけて、季節で言えば秋から春にかけては、降水量が極端に減ってくる時期です。10月は気温も低すぎず、雨も多すぎず、紅葉が見れるということで、登山者が最も増える時期です。ただし12月以降は積雪に変わってくるし、厳寒の気温となります。

那須岳の1年間の天気の変動・3

那須岳の雪の天気

那須岳では毎年11月頃から積雪が始まります。当初の量はそれほど多くはないですが、山頂から山体の全域に雪が積ります。翌年の1月から2月にかけて積雪のピークを迎え、最高で40センチほどになります。3月でも30センチほどの積雪がみられます。4月の季節まで積雪が予報されています。

積雪が残る季節の登山

那須岳の山頂部は、5月上旬まで積雪が残っているので、春だから安全だろうと高をくくっていると危険です。特に標高が1,900メートル前後の、三本槍岳、茶臼岳、朝日岳の3つの山岳の頂上付近では、気温が低いために積雪が残りやすい環境なのです。

那須岳の天気を知る方法

通常の天気予報では那須岳のお天気を知ることができません。おすすめな方法は、那須岳に特化した山岳天気予報の情報を得ることです。

てんきとくらすの那須岳天気予報


那須岳の標高1,500メートル地点・2,000メートル地点について、晴れや雨などの天候、風向きなど基本的な天気予報を知ることができます。それだけでなく、これから那須岳の登山に適しているかどうか、登山指数で把握することもできます。

てんきとくらす茶臼岳(那須岳) (1915m付近)

那須岳の紅葉

那須岳は紅葉がそれはそれは見事な場所だと言って、口コミ等でも評価が非常に高いところ。登山をするなら9~10月の紅葉シーズンが、まず見逃せない季節です。

那須岳の紅葉の主役

栃木県下では、紅葉といえば那須岳と言わんばかりに、紅葉を見に訪れる行楽客がどっと那須岳に押し寄せます。那須岳では9月の下旬頃から色づきはじめますが、その主役となる木々はナナカマド、モミジ、ドウダンツツジなど、斜面に生えている落葉樹です。

紅葉見るならロープウェイ

那須岳の紅葉は見事だと実感できるのは、那須ロープウェイに乗ってからです。前後左右の遠くまで、落葉樹が一面に赤や橙や黄色に染まっている様子を確認できます。ロープウェイはゆっくり山頂駅まで登るので、紅葉の見事さをじっくりと鑑賞できます。天気予報が雨になっても、ロープウェイだから濡れずに快適です。

那須岳の紅葉のピークは

9月から色づき始めた那須岳の紅葉が、これぞまさにピークだと言える頃は、10月の上旬から下旬にかけての頃。この時期は那須岳の気温も徐々に下がり始めていますが、ロープウェイから見る紅葉ならば、風を受けないので寒さも感じません。また山頂で紅葉を見る時、冷たい風を受けるとしても、寒さを忘れる瞬間です。

お天気を見てから那須岳登山!

那須岳のロープウェイ、紅葉、茶臼岳、登山ルートなど、魅力的なところが把握できました。こんな那須岳の姿を見たら、実際に行きたくなってしまいます。那須岳のお天気は変わりやすく、天気予報も見逃せないポイントです。これから予報を見てから那須岳に足を伸ばして、素晴らしい景色で癒やされて来てください。

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