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オリヅルランの育て方!増やし方や管理場所など長く育てるコツを解説!

オリヅルランは夏越し冬越しも容易で育て方も簡単。初心者にもぴったりの植物です。どんどん子株を生み出しにぎやかで明るい花姿。オリヅルランの花言葉は「祝賀」「集う幸福」とどれもおめでたいものでプレゼントにも最適。オリヅルランの肥料や育て方などをご紹介いたします。
更新: 2021年4月25日
Yukari.S
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オリヅルランってどんな花?

オリヅルランは、多年草です。オリヅルランには、「蘭」という名前がつけられていますが、蘭の一種ではありません。もともと温度の高い地域に生育する植物なので、霜のかからないような場所で冬越しさせてあげましょう。ふさふさとした特徴的な斑入りの葉っぱが美しく、観葉植物として人気があります。オリヅルランは生命力の強い特徴を持つ植物で、育て方や増やし方も簡単。初心者さんにも管理しやすい植物です。

オリヅルランは空気清浄効果に優れている植物

NASAの実験により、オリヅルランは、空気中のホルムアルデビドを葉っぱに吸着して、お部屋の空気をクリアにしてくれることがわかりました。この嬉しい特徴により、オリヅルランはプレゼントフラワーとしても人気となっています。

オリヅルランの花の特徴

オリヅルランは、白くて可愛らしい花をつけます。オリヅルランの花の開花時期は不定期。環境があえば、季節を問わず花を咲かせてくれるでしょう。オリヅルランは、親株からランナーを伸ばし、そのランナーにいくつかの花をつける特徴があります。葉っぱに比べると、やや印象の薄いオリヅルランの花ですが、よく見るととても可愛らしいものです。

オリヅルランの葉の特徴

オリヅルランの葉っぱは、しゅっと細長い形をしています。オリヅルランの葉っぱの特徴は、美しく白い斑がはいることです。オリヅルランの葉っぱの色は、グリーンに白っぽい斑入りのものです。オリヅルランは、斑のはいる場所によって大きく2種類に分類されます。葉っぱのふちに白い斑の入るタイプを「ソトフオリヅルラン」、反対に、葉っぱの中央部分に白い斑のはいるタイプを「ナカフオリヅルラン」と呼びます。

オリヅルランの花言葉

オリヅルランには、4つの花言葉が存在し、そのいずれもとてもおめでたい印象のものです。オリヅルランには空気清浄効果もあり、花言葉とともにプレゼントフラワーとしても人気です。

オリヅルランの花言葉1・「子孫繁栄」

オリヅルランは、ランナーを伸ばしてその先に子株をつける植物です。比較的早いスピードで子株をつけ、その子株には根っこがあるのですぐに植えつけることが可能。そんなオリヅルランの特質から「子孫繁栄」という花言葉が生まれました。オリヅルランは、新婚のお祝いに贈る花としてピッタリです。

花言葉2・「守り抜く愛」

オリヅルランは、長く伸ばした茎の先に子株をつけます。そして、オリヅルランの親株と子株のあいだには、可愛らしい白い小花を咲かせます。親株と子株のあいだにつく花模様は、まるで、親が子供を守っているような雰囲気。そんな花姿から、「守り抜く愛」という花言葉がつけられました。

花言葉3・「祝賀」

オリヅルランは、生育スピードが早く、生命力豊かでどんどんと子株を生み出す特徴を持つ植物ます。ふさふさとした親株と、そこから出る多くのランナー。そしてその先に子株が茂るようすは、まさに生命の喜びに満ち溢れています。このようなオリヅルランの特徴から、イメージされ「祝賀」という花言葉が生まれました。

花言葉4・「集う幸福」

オリヅルランは、親株とランナー、子株と花々のハーモニーが素敵な植物です。一鉢飾っておけば、にぎやかな雰囲気で、まるで中の良いファミリーが笑いながら集っているような明るさをもたらしてくれるでしょう。「集う幸福」は、そんなオリヅルランの特徴に由来する花言葉です。

オリヅルランの花名の由来

オリヅルランを漢字で記載すると「折鶴蘭」。オリヅルランの子株は、まるで折り紙の鶴のような形をしていることから名付けられました。また、オリヅルランは、別名「蝶蘭」とも呼ばれ、こちらは子株を鶴ではなく蝶に見立てたものです。いずれも大変華やかな印象の花名です。

オリヅルランの基本データ

科名属名

クサスギカズラ科オリヅルラン属

学名

Chlorophytum comosum


和名

折鶴蘭(おりづるらん)

別名

蝶蘭(ちょうらん)

英名

Spider plant

原産国

南アフリカ

オリヅルランの種類

オリヅルランは、原産地であるアフリカやインドなどの温度の高い地域に、だいたい150もの品種が分布しています。日本に出回っているのは、ソフトオリヅルラン、ナカフヒロハオリヅルラン、ボニー、シャムオリヅルランなどです。

ソフトオリヅルラン

ソフトオリヅルランは、一般的でオーソドックスなオリヅルランです。

シャムオリヅルラン

シャムオリヅルランは、ほかのオリヅルランより葉っぱの長さがかなり短く、ランナーを出さないという特徴があります。

ボニー

ボニーは、葉っぱの先がくるりと丸まっているのが可愛い品種です。

オリヅルランの育て方・土づくりと肥料

オリヅルランの育て方1・土づくり

オリヅルランは、水はけのよい土壌を好む植物です。小粒の赤玉土に、小粒の軽石や腐葉土を混ぜ込んだものを準備しましょう。市販の観葉植物用の培養土を利用してもよいでしょう。

オリヅルランの育て方2・肥料

オリヅルランは、生育スピードの早い植物です。とくに気候のよい4~10月にはよく育ちます。肥料をしっかり施して、オリヅルランの生育を肥料でサポートしましょう。だいたい2~3週間に1度のペースで、液体肥料を施すとよいでしょう。また、2カ月に1度の割合で、暖効性の固形肥料をオリヅルランの根元に置いてあげましょう。

オリヅルランの育て方・水やりと場所

オリヅルランの育て方3・水やり

オリヅルランには、ぐんぐん成長する春から秋のあいだと、少し成長の鈍くなる冬のあいだとで、水やりのペースを変えるとよいでしょう。春から秋のあいだは、オリヅルランを植えている土の表面が乾いたらすぐに水やりをしましょう。とくに夏場は、毎日水やりをするイメージです。そして、冬のあいだは、オリヅルランへの水やりのペースを落とします。オリヅルランを植えている土の表面が乾いたのを確認してから、2~3日経ったあとに水やりをしましょう。

乾燥しているときには「葉水」をしよう

冬の乾燥している時期など、オリヅルランの葉っぱや空気の乾燥が気になるときには、「葉水」という水やり方法がベストです。葉水とは、霧吹きを用いて、葉っぱに水を吹きかける水やり方法のことです。

オリヅルランの育て方4・場所


オリヅルランは、日当たりがよく風通しの良い場所を好む植物です。ただし、オリヅルランは強い植物なので、やや日陰になる場所に置いても枯れることはありません。また、冬の寒いあいだは、霜の当たらない環境に置いて冬越しさせるとよいでしょう。

オリヅルランの育て方・植えつけと植え替え

オリヅルランの育て方5・植えつけ

オリヅルランの植えつけの適期は、4~6月もしくは9~11月の温度の安定した気候のよい時期です。オリヅルランは生命力豊かな植物なので、それほど神経質になる必要はありません。オリヅルランの植えつけのポイントは、素焼きの鉢など通気性のよいものを準備することです。また植えつけたオリヅルランを、ハンギングバスケットに仕立てても素敵です。土を入れた鉢を準備して、オリヅルランを植えつけます。植えつけたオリヅルランが、しっかり根を張るまで、日当たりのよい風通しのよい場所で管理し、水やりを続けましょう。

オリヅルランは生育が早く、定期的な植え替えが必要

オリヅルランの植え替えに適した時期は、4~6月もしくは9~11月の温度の安定した気候のよい時期です。オリヅルランは、生育スピードの早い植物なので、定期的な植え替えを必要とします。同じ鉢のままにしておくと、鉢のなかいっぱいに根が密集して、根詰まりを起こして枯れてしまうこともあります。オリヅルランはとても強い植物で枯れることは少ないのですが、植え替えをせずに放置していると枯れることがあります。

オリヅルランの育て方6・植え替え

植え替えたいオリヅルランの株をすぽんと鉢から抜き取ります。抜き取った株の根っこについた土を軽く手でもんで落とします。その際、黒ずんでいたり、腐っているような根っこは、ハサミできれいに切り取りましょう。これまでよりひとまわり大きな鉢に、抜き取った株を植え替えます。植え替えた株がしっかり根を張るまで、日当たりのよい風通しのよい場所で管理して、水やりを続けましょう。

オリヅルランの育て方・剪定

オリヅルランの育て方7・下葉の剪定

オリヅルランは、どんどんと葉っぱを茂らせて成長します。上葉の陰になってしまう下葉のなかには、少し元気がなく茶色くなるものが出てきます。そうした下葉を株元からハサミで切ってあげましょう。株の下部の風通しがよくなり、オリヅルランがぐんと元気になります。

オリヅルランの育て方8・子株の剪定

オリヅルランは、ランナーを伸ばしその先に子株をつけます。子株に根っこが出てきたら親株から切り離してあげましょう。子株を切り離すことで、親株の元気な状態をキープできます。

オリヅルランの育て方・夏越しと冬越し

オリヅルランの育て方9・夏越し

オリヅルランは、もともと温度の高い地域に生育する植物です。そのため夏越しは比較的簡単です。ただし、夏の強い直射日光がオリヅルランの葉っぱにあたると、葉っぱが日焼きして変色することがあります。夏のあいだは、直射日光のあたらない室内などに置くのがベスト。地植えなどで場所を変えられない場合には、オリヅルランを少し日よけしてあげましょう。

オリヅルランの育て方10・冬越し

オリヅルランは、耐寒性があり寒さに強い植物なので、冬越しにあまり神経質になる必要はありません。ただし、霜を苦手とし、氷点下の環境に置いたまま冬越しさせると、オリヅルランの葉っぱは、黒っぽく変色してしまいます。寒いあいだは、オリヅルランを室内で管理して冬越しさせてあげるとよいでしょう。

根に霜が当たらないように管理

地植えなどで冬のあいだも屋外に植えつけて管理する場合には、オリヅルランの株元に、バークチップや落ち葉などをかぶせて冬越しします。根っこに霜が当たらないように管理するとうまく冬越しできるでしょう。冬越しの際、もしも葉っぱが枯れたようになってしまっても、根っこが生きていれば、春に新しい葉っぱが出てくるでしょう。

オリヅルランの育て方・病気と害虫

オリヅルランの育て方11・病気

オリヅルランは、炭そ病にかかることがあります。炭そ病葉、梅雨のじめじめした時期など、温度が高く多湿な環境のもとで発生しやすい病気です。オリヅルランが炭そ病気にかかると、葉っぱが黒ずみます。オリヅルランを管理していて、炭そ病を発見したら、病斑部を切り取り、すぐに薬剤を塗布しましょう。

オリヅルランの育て方12・害虫

オリヅルランには、アブラムシがつくことがあります。アブラムシは、春から夏にかけて温度が高くなってくると発生しやすい害虫です。アブラムシはオリヅルランの葉に寄生して、栄養分を吸ってしまう害虫です。またアブラムシの排泄物は甘い匂いがして、ほかの病害虫の発生源になることもあります。アブラムシは、できるだけ早期発見して、見つけ次第駆除しましょう。アブラムシが大量発生した場合には、薬剤の塗布が有効です。

オリヅルランの水耕栽培

オリヅルランの子株は、水耕栽培で育てることができます。水耕栽培とは、水だけで植物を育てる方法で、土に植えるのとはまた違った涼やかな雰囲気を楽しめるでしょう。オリヅルランの子株を、清潔な水をはった容器に入れるだけ。水のなかに、水耕栽培用の液体肥料や植物活性剤を少し加えるとよいでしょう。なお、水は毎日取り替えましょう。

オリヅルランのハイドロカルチャー


ハイドロカルチャーの特徴

ハイドロカルチャーは、「ハイドロボール」という人工の土を用いた植物の育て方のひとつです。「ハイドロ」は水を意味し、「カルチャー」は栽培を意味する言葉で、2つの言葉を合わせた造語です。ハイドロボールには、茶色いもののほか、赤やピンク、水色などカラーサンドと呼ばれるカラフルなものがあり、インテリアのひとつとして人気があります。色とりどりのカラーサンドを虹のようにアレンジするなどしても素敵です。

ハイドロボールの粒の大きさはいろいろ。お好みの大きさのものを選びましょう。

とてもカラフルな色ぞろえのカラーサンド。インテリアに合わせてチョイスしましょう。

ハイドロカルチャーのメリット

ハイドロカルチャーの特徴は、なんといっても清潔で無臭であることです。室内で植物を育てる場合、土つきのものを置きたくない場所もあるでしょう。そんな場所にハイドロカルチャーはぴったりです。臭いがなく虫が寄ってきにくいのも嬉しいところです。なお、ハイドロカルチャーに使うハイドロボールは、およそ1000度という高い温度で焼き固められたもの。劣化の心配がなく、水洗いすることで何度も使えます。また、色鮮やかなハイドロカルチャーは、それだけでインテリアのアクセントにもなります。ぜひトライしてみたい栽培法ですね。

ハイドロカルチャーの手順

透明のガラス容器などに、適量の根腐れ防止剤を入れます。そこにお好みのハイドロボールやカラーサンドを容器のだいたい3分の1くらいいれます。オリヅルランの子株を植えつけ、ハイドロボールをさらに加えて、オリヅルランの根っこをしっかり固定して植えつけます。水を容器のだいたい5分の4くらい注ぎ入れます。できあがったハイドロカルチャーは、直射日光のあたらない明るい日陰で管理しましょう。あまり高い温度の場所で管理すると、容器のなかにコケが生えるなど、美しくなくなることがあります。

ハイドロカルチャーの管理

オリヅルランのハイドロカルチャーへの水やりは、容器に水がなくなってきたら注ぎ入れるイメージです。加える水の温度は常温にしましょう。あまり低すぎる温度や高すぎる温度の水を入れると、オリヅルランの根っこが弱ってしまいます。また、オリヅルランのハイドロカルチャーには、定期的に液体肥料を施しましょう。ただし、あまり濃い肥料成分は、オリヅルランを弱らせる原因です。だいたい1週間に1度のペースで、やや薄めの肥料を施し管理しましょう。

表記されている濃度、もしくはそれより少し薄めの濃度で与えましょう。

オリヅルランの増やし方・親株の株分けと子株の植えつけ

オリヅルランは、本体そのものの根っこを切り分ける株分けによる増やし方と、ランナーの先につく子株を切り分ける増やし方があります。どちらの増やし方も、すでに根が存在し、比較的簡単にできます。なお、オリヅルランには種もできますが、種まきによる増やし方は一般的ではありません。

オリヅルランの増やし方1・親株の株分け

オリヅルランのひとつめの増やし方は株分けによるものです。株分けに適した時期は、5~9月です。またオリヅルランの植え替えと同時に株分けすると便利です。株分けしたいオリヅルランを鉢からすっぽり抜き取り、根っこについた土を軽く落とします。その際、根っこの黒ずんだ部分や、腐った部分は清潔なハサミなどできれいに切り取りましょう。オリヅルランの葉っぱの分かれめを、引き裂くようにして大胆に、ハサミで根っこを切り分けます。切り分けた株を、それぞれの鉢に植え替えます。日当たりのよい風通しのよい場所で管理して、根っこがしっかりつくまで水やりを続けましょう。

オリヅルランの増やし方2・子株の植えつけ

オリヅルランのふたつめの増やし方は、子株を切り取って植えつける方法です。オリヅルランのランナーの先についた子株に根っこが生えているのを確認して、子株をハサミで切り取ります。土を入れた鉢に子株を植え替えましょう。植えたオリヅルランの苗の根っこがしっかりつくまで、日当たりのよい風通しのよい場所で管理し、水やりを続けましょう。

オリヅルランは子孫繁栄の象徴・お部屋に飾ろう

オリヅルランは、霜さえ気をつければ高い温度、低い温度のなかでも生育してくれる、生命力豊かな植物で、夏越し、冬越しともに簡単です。オリヅルランの栽培のポイントは肥料をあげすぎないことと、根詰まりを防ぐ為の定期的な植え替えです。オリヅルランは、ランナーの先に可愛らしい子株をつけるので増やし方も簡単。オリヅルランの花言葉は、「子孫繁栄」などあたたかい家族をイメージするラインナップなので、たくさん増やしてプレゼントにしても素敵です。

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