じゃがいもの収穫時期はいつ?
毎年春と秋に新じゃがいもが出はじめる時期ですね、じゃがいもは年に2回春と秋が収穫時期です。それぞれの収穫時期はいつなんでしょうか?また春じゃかいもと秋じゃがいもを収穫するにはいつから栽培をはじめたらいいんでしょうか?それぞれ分けて解説していきます。
春じゃがいもの場合
春ジャガイモは2月から4月中旬までが植え付けの時期で5月から6月にかけてが収穫時期です。秋じゃがいもよりも春じゃがいもの方が初心者向けです。まだ寒い時期に種イモを準備するので腐りにくく、種イモの販売も多くあります。
収穫は梅雨に入る前にします。収穫方法は土から掘り起こすので雨が降っているとできませんし、じゃがいもは濡れていると腐りやすくなります。
秋じゃがいもの場合
秋じゃがいもは8月のお盆あたりから9月の中旬までが植えつけ時期で11月から12月中旬にかけてが収穫時期です。秋じゃがいもの場合は連作障害に注意しましょう。
夏までにナス科のナスやトマトを植えたところにじゃがいもを植えると連作障害がおこり上手くできません。畑は年ごとにローテーションしながら連作障害を避けましょう。
じゃがいもの品種
男爵イモ
じゃがいもといえばこれじゃないでしょうか?ごつごつした丸い形で調理するとホクホクした食感になります。春じゃがいもの時期に作ることが多いです。日本で1番作られているじゃがいもで、収穫量が多いのが特徴です。
ちなみに初めて日本へ男爵いもを持ち帰った川田男爵にちなんで男爵いもと呼ぶそうです。
メイクイーン
こちらも男爵イモと並んで代表的なじゃがいもですね。男爵いもと違いなめらかな口当たりが特徴ですね。少し細長い形で、収穫するとややばらつきが出ます。ほんのり甘く煮崩れしにくいのでカレーやシチューなどの煮込み料理に合います。
キタアカリ
男爵いもと同じ粉質のじゃがいもの仲間です。育てやすく、小粒な形がよく揃うので人気のある品種です。男爵いもよりも味が濃く、ホクホク感も強いです。じゃがバターやポテトサラダに合います。育てやすいので初心者におすすめです。
アンデスレッド
春じゃがいもの時期でも秋じゃがいもの時期でも向いている品種でいつでも栽培できます。皮がさつまいものように赤く、皮をむいてもすこし赤みが残ります。ホクホクした食感なのと赤みがポテトサラダにしたときの彩りとしていいですね。
とうや
これも秋じゃがいもの時期に向いた品種です。早生ではやくイモが大きくなるのが特徴です。しっとりとした食感で煮込み料理にあいますね。甘みがありどんな料理にもあいやすく人気です。
じゃがいもの栽培方法.1 土づくり
じゃがいもを植えつけるタイミングの1週間前に土づくりをしておきます。土に堆肥と石灰を混ぜておいて土の栄養分を補給しつつ、酸度を調整してやります。
堆肥
堆肥はなんでもいいですが、牛糞やバーク堆肥がおすすめです。使う量は保存方法は袋の表示を確認しましょう。土にいれてから1週間はおかないと土になじまないので、先に土作りをしておきます。
堆肥の保蔵方法はできれば雨に濡れない方がいいですが、必要な量だけ買ってきて使い切ったほうがスペースも取りませんしおすすめです。
石灰
土は酸性に傾く傾向があるのでこれを中和するのに石灰を使います。
ですがじゃがいもは弱酸性を好みます、できれば石灰を使う前に土の酸度を測ってください。もし何箇所か測ってPH5.0から6.0の弱酸性なら石灰を使う必要はありません、これよりPHの数値が低い(酸性になっている)のであれば石灰を使ってください。
使う石灰は苦土石灰がおすすめです、苦土石灰に含まれるマグネシウム分がじゃがいもの光合成を助けてくれる効果が期待できます。
じゃがいもの栽培方法.2 種イモの準備
種イモを発芽させる
買ってきた種イモはそのままでは育ちません、まずは光に当てておいて発芽させる必要があります。春じゃがいもの場合寒い時期にこの作業します、晴れた昼間は外に出して光を当てて冷える夜は中にしまうことを繰り返します。
秋じゃがいもは暑い時期にこれをするので腐らないように気をつけましょう。黒っぽい硬い芽が出てくることが成功の目安です。
種イモを切る
発芽したじゃがいもはそれぞれ30から40グラムずつぐらいで切り分けます、芽が均等になるようにするのがポイントです。切り口から腐る心配があるので2、3日陰干しするか、じゃがいも専用の切り口処理剤があるのでそれを付けておきます。
じゃがいもの栽培方法.3 植えつけ
春じゃがいもの植え付けの時期はいつ?
春じゃがいもは2月から4月中旬が植え付けの時期です。じゃがいもは15から24℃ぐらいの涼しい気温を好むので、気温を植え付けの目安にしましょう。少し暖かくなってきた頃が植え付けのタイミングです。
秋じゃがいもの植え付けの時期はいつ?
秋じゃがいもの植え付けの時期は短いです。8月中旬から9月中旬ごろが植え付けの時期で暑さが落ち着いてきた頃に植え付けます。植え付けまでに種イモの準備をしますが、まだ暑い時期にするので腐らないように注意が必要です。
植え付けのやり方
じゃがいもは溝を掘って植え付けます。幅15cm深さ30cmぐらいが目安です、糸などを張ってできるだけまっすぐ掘りましょう。種イモは30cm間隔で置いて、間に堆肥と肥料を入れていきます。
あとは土を被せて平らにならして終わりです。どこに植えたかわかるように目印をしておくといいですね。
じゃがいもの栽培方法.4 芽かきから管理
芽かきのタイミング
種イモを植えて1ヶ月ぐらいで草丈が15から20cmぐらいになったら芽かきのタイミングです。元気のいい芽を2本だけ残してあとは根本から切ってしまいます。芽かきをすることでじゃがいもを大きく育てることができます。
芽かきをしたら追肥をして土を寄せておきます。
追肥のタイミング
もちろんじゃがいもにも花が咲きます、花の蕾がつきだしたら2回めの追肥のタイミングです。株のあいだに肥料を入れて土によく混ぜます。また土寄せをしておきます。じゃがいもは土から出てしまうと緑化して食べられなくなってしまいます。
これを防ぐために土寄せをしてじゃがいもが土から出ないようにします、またじゃがいもが育つ十分なスペースをつくることで大きく育てることができます。
じゃがいもの栽培方法.5 じゃがいもの収穫時期
春じゃがいもの収穫時期
春じゃがいもの収穫時期は5月下旬から6月ぐらいです、春じゃがいもの場合は必ず梅雨に入る前に収穫しましょう。梅雨に入り雨が続くとせっかく育てたじゃがいもが腐ってしまいます。
収穫したら土がついたまま風にあてて乾かし、乾いたら土をこすり落とします。保存方法は新聞紙で包んで冷暗所に置いておきましょう。
春ジャガイモの収穫時期の目安
じゃがいもの花が枯れて、葉が黄色くなり茎が倒れてきたら収穫の目安です。こうなてきたらいつでも収穫できますが、晴れが2日以上続いた日に収穫してください。掘り出したイモが湿っているとこれも腐る原因になりますし、土が濡れていると掘り出しにくいです。
秋じゃがいもの収穫時期
秋じゃがいもは収穫の時期も短いです。11月下旬から12月上旬ぐらいの1ヶ月ぐらいしか収穫時期がありません。この時期は乾燥していて気温が低くなってくるので春じゃがいもほど腐る心配はありませんが、霜が降りる前に収穫してしまうのが基本です。
秋じゃがいもの収穫時期の目安
秋じゃがいもも同じで花が枯れて、茎が倒れてきたら収穫のタイミングです。葉の色を目安にしましょう。ちなみにじゃがいもは品種によって花の色や形が様々で、花の時期は短いですが個性的な花を楽しむことができますよ。
花が枯れると実ができます、これは食べられないので早めに取ってしまいましょう。
じゃがいもの栽培方法.6 収穫方法
収穫方法
収穫方法はじゃがいもを傷つけないように掘り起こします。まず茎を5から10cm残して切っておきます。じゃがいもが傷つかないようにスコップを入れ掘り起こして、土がほぐれたら茎をもって引き抜きます。
土の中にじゃがいもが残っていないか手で探って探しましょう。土のなかからゴロゴロ出てくるじゃがいもを見れば収穫の喜びを感じるはずですよ。
プランターでの収穫方法
プランターでの収穫方法はプランターごと引っくり返してしまうのが楽です。こうすればじゃがいもが傷つきませんし、取り残しもありません。土が広がってしまうことが欠点ですが、ブルーシートを敷いたりして工夫しましょう。
もちろん残った土は次の栽培に使えます。プランターで栽培したじゃがいもでも保存方法は同じです。
収穫後の後処理
収穫した後の土は茎と葉を片付けて、土に残っている細かいじゃがいもを取りきって綺麗にしておきましょう。次の野菜を作るときの土作りが楽になりますよ。
じゃがいもの保存方法
収穫したあとの処理
じゃがいもは湿っていると腐りやすいです。じゃがいもを収穫したらまず土がついたままで風通しをよく並べて、風に当てて乾燥させます。皮の色が濃くなったら乾燥してきた目安なので、土を水を使わずにこすり落とします。
もし傷んでいるものがあればやめておきましょう。
保存方法
じゃがいもの保存方法は注意点がいくつかあります。まず冷蔵保存には向いていません、また光に当てないように注意してください。光に当たると芽が出てしまいます、ご存知のようにじゃがいもの芽には毒が含まれているので食べられませんね。
いい保蔵方法は新聞紙に包んで冷暗所に置くことです。この保蔵方法で2から3ヶ月もち、ながく収穫したじゃがいもを楽しむことができますよ。
収穫したじゃがいもを種イモに使える?
食用のじゃがいもは基本的に種イモにはなりません。食べきれなかったり、残ったじゃがいもを種イモとして次の栽培に使おうとしたい気持ちはわかりますが、それはできません。種イモは種イモ用に作られたイモで、食用とは違います。
食用のじゃがいもはウイルスにかかりやすく生育不良を起こしやすいです。この点を種イモは改良しているので、じゃがいもの栽培には必ず種イモを使いましょう。
まとめ
じゃがいもは育てやすく初心者向けの野菜です。しっかり発芽させるのがポイントで適切に肥料をあげることで大きく育てられます。掘り出す収穫方法なのでゴロゴロ出てくるじゃがいもに収穫の喜びを感じられるはずですよ。
保存方法をきちんとすれば長くもつので、たくさん作っても余らせることなく安心です。多少土が悪くても育つので家庭菜園での初めての栽培にいかがでしょうか?
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