カーメイト デビルレッド Z1DR
ホンダ 2馬力船外機 4ストローク BF2DH
フロートボートって何だろう?
簡単に言ってしまえばサイズの小さな(主に一人乗り)ボートです。ただし作りが特殊で安全性の高いものが主流です。
今回メインでご紹介させていただくフロートボートのサイズは一人乗りの全長が142㎝、横幅が121㎝のものです。全幅の約半分がフロート(浮力体)でできているためにサイズが小さいとはいえ安定性抜群の一人乗りボートです。
フロートボートは静かなブーム
10年ほど前から静かなブームになっているフロートボート。近年システマチックなフロートボートの台頭で一気にメジャーになった感があります。
特に人気なのが「カーメイトZ1」と呼ばれているシリーズです。組み立てキットは簡単ですし、たくさんの改造パーツも出ていますからこれからバス釣りや海釣りに小型ボートを考えておられる方は候補の一つに入れてみて下さい。
フロートボートの使い方
湖沼(バス釣り)
フロートボートがその実力を如何なく発揮できるのが「湖沼でのバス釣り」です。車一台分しか入れないような場所ででもサイズが小さいのでボートを持って入れるのがお手軽で助かります。基本のキットであればたったの22㎏しかないので、カヌーのシングル艇ほどの重量ですから楽々です。潜んでいるバスを根こそぎ釣ってやりましょう。
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海(釣り・レジャー)
海での釣りやレジャーにもフロートボートは大活躍します。子どもを遊ばせるためにゴムボートを持って行き、海辺で空気を入れる大変さを大人は知っています。
今回メインでご紹介しているフロートボートはサイズ的には一人乗りで釣りなどをするサイズなのですが、家族レジャーであれば充分二人乗りに耐えられるサイズです。家族サービスにもいいですね。
フロートボートで釣りをする利点
先行者に差をつけろ!
カーメイト デビルレッド Z1DR
海で船釣りしかしたことのない人はいないと思います。バスボートでしかバス釣りをしたことが無い人もいないでしょう。釣り人は必ず一度は堤防釣りや陸っぱり釣りを経験していると思います。
そんな時、「先行者」に悩まされたことはありませんか。狭い釣り場なら諦めもつきますが、広い釣り場で何本も竿を出して釣り場を占拠する先行者は本当に腹が立ちます。そんな時がボートの出番です。
フィールドを広げよう!
とはいえ理由はそれだけではありません。「ちょっと沖まで出られれば良さそうな釣り場があるのに」とか、「あのワンドでバスを狙ってみたい」とかご自分の釣りフィールド自体を広げたいと思っておられる方は大勢おられると思います。
そんな時重に宝するのがフロートボートです。基本二人乗りの船体がありませんので、逆に自分だけの釣り場が手に入りますよ。
フロートボートの作り
コンパクトキット
使用しない時や搬入される時は画像のようにフロートが本体に納まった状態になっています。コンパクトサイズなので収納や移動が簡単にできるありがたい作りですね。ちなみにパドルなどのパーツは別売りになっており、通販などで1本2000円前後で売られています。
不沈構造
キット部品はボート本体とフロート2個とそれをつなぐアルミパイプ2本だけのシンプルな作りです。フロートは中空ですが、気圧の変化など(夏の暑さなど)で中に水が入る事もありますので時々水を抜いてあげましょう。深い喫水と大きなフロートのおかげで無茶な二人乗りなどしない限りひっくりかえることはほとんどありません。
フロートボートのセッティング
ここで車載の状態とセッティングの仕方の動画を載せておきます。元々一人乗りの作りのカーメイトZ1は当然一人で運び一人でセッティングできなければ意味がありません。エレキやバッテリー、イス(動画では脚立)などのパーツはバラで一つづつ運ばなければなりませんが、ソロでの釣行が充分できるサイズの大きさ、重さです。
フロートボートのラインナップ1
本体+シートセット
本体のみキットにシートセットが付属されたものを発見しましたので紹介しておきます。あくまでも通販でのセットですので変更があるかも知れませんが、とてもお得なセットです。自前のエレキや船外機をお持ちの方はそのまま流用すれば良いですし、パドルやオールのパーツを別注すればすぐに座席付きのフロートボートが進水できますよ。
フロートボートのラインナップ2
ハンドコンエレキセット
【セット内容】 ■フロートボートZ1 ■オリジナルシートセット(シート、シートマウント、ステンレスベース、デッキ ■ミンコタ/エンデューラ30C2 ハンドコン ■ボイジャーバッテリー105A ■サウザーチャージャー
上記のフロートボートキットにエレキ(ミンコタ製)とバッテリー、バッテリーチャージャーがセットされたこのセットは納品即釣行が楽しめるキットです。付属のエレキは推進力30LB(ポンド)なので少し非力ですが、入門編には丁度いい大きさではないでしょうか。
フロートボートのラインナップ3
ハンドコンエレキセット(強力型)
【セット内容】 ■フロートボートZ1 ■オリジナルシートセット(シート、シートマウント、ステンレスベース、デッキ ■ミンコタ/エンデューラマックス40 ハンドコン ■ボイジャーバッテリー105A ■バッテリーチャージャー10A
前出のキットに付属されているエレキを強力なものに変更したタイプのセットがこちらです。このセットで使用される推進力40LB(ポンド)のエレキは二人乗りのボートも引けるトルクのあるエレキです。水面移動がとても楽になるタイプのキットになります。
フロートボートのラインナップ4
トランスフォーム+フットコンエレキセット
【セット内容】 ■フロートボートZ1-KAI ■オリジナルシートセット(シート、シートマウント、ステンレスベース、デッキ) ■モーターガイド/BULLDOG54 フットコン ■ボイジャーバッテリー105A ■バッテリーチャージャー10A
カーメイトZ1のラインナップの最後は名称の最後に「改」の文字が光るこのキットです。フロート位置を後ろに下げ、デッキ部分を大きく使えるこのキットはクーラーボックスやタックルボックスの置き位置が広く取れ、使い勝手のいいキットになっています。エレキも54LBの強力なものが付いていて楽々です。
フロートボートの改造1
メインの改造箇所
カーメイトZ1を改造するにあたり改造場所としてあげたい場所が3点あります。それはデッキ、バウ、シートです。デッキは甲板(かんぱん)のことで、甲板を広くすると動きの制限も少なくなり乗りやすくなります。
バウは船首のことで、改造すれば水切り性能の向上で燃費やスピードが変わります。シートは当然イスのことで、使い勝手によって改造したいですね。
デッキの改造
第4期フロートボート改造計画完了
— りまるおん (@rimaruon) June 4, 2015
ハイデッキ&船外機搭載 pic.twitter.com/XuxYPBMT5k
喫水が深いため船底に座れば安定が良いのは当然ですが、フロートの性能が良いためかなり重心が上に上がっても安定した釣り座が確保できます。ベニヤなどでクローズドデッキを製作すれば立位でのバス攻略もできますし、何よりもロッドコントロールが格段に良くなります。やってみる価値のある改造ですね。
フロートボートの改造2
シートの改造
アルミのパイプやステーを使ってシート位置を上げるだけで急にバスボートっぽくなるのがカーメイトZ1の良いところです。
画像のシートは既製品のようですが、腰かけ位置が高すぎたようでスノコでカバーしています。シート位置が低いとどうしてもエレキに干渉したりなどのトラブルもおきますので、シート変更はパーツ点数も少ない良い改造方法です。
フロートボートの改造3
バウデッキの改造
バウの改造はおおまかに2種類に別れます。サイズ自体が小さいフロートボートに魚探などの設置がし易いようにバウデッキを付ける改造は簡単で強力です。
画像の改造はデッキだけですが、この改造が一番多いようです。魚探スペースとロッドホルダーがあるだけで大違いですものね。一人乗りのボートではタモ入れまですべて一人です。物を置くスペースの確保は必要です。
バウ全体の改造
バウの形状を改造することで良くなるのは使い勝手だけではありません。船外機やエレキを装着した時の燃費やボート自体の速度まで変わってきます。そのためには箱型のフロートボートのバウ全体を覆ってしまう必要があります。アルミ板やFRPなどでの大改造になってしまいますが、できれば見た目もカッコイイフロートボートになりますね。
フロートボートの改造4
ラダーの改造
ラダー購入!
— まっつあん (@C0qQr) June 10, 2017
クルクルしなくなるかな〜
#アルミラダー#フロートボート pic.twitter.com/NRoMrr1PSC
船首に水切り部が無く、全体のサイズが小さく正方形に近いカーメイトZ1は、パドルやオールで漕ぎ出した場合慣れていないと水の抵抗でくるくる回ってしまいます。それを軽減するのが「ラダー」です。舵ですね。既製のパーツも出ていますがパイプとアルミ板で手作りすることも可能です。
フロートボートの改造5
アンカーシステム
アンカーは湖沼などでのバス釣りより海での仕様だと思いますが、あると便利です。フロートボートの大きさから沖へ行く距離も大体割り出せると思いますが、水深にして30~40m分のアンカーロープが巻けるようなアンカーシステムがあれば狭い船体の中でロープが邪魔になることはありません。
アンカーで船を停めての釣りをされる方は装備してみてはいかがでしょうか。
その他のフロートボート
ゼファーボート
フロートボートの仲間にはこんなものもあります。あまり海釣りで使用されているのは見ません。湖沼などでの一人乗りタイプのものです。サイズは158㎝×114㎝ですが、浮力体のみでできていますから重量は12㎏と軽く作られています。
プカプカ浮きながらバスを狙ったりするものですが、座席前面のバーに各種パーツを取り付ける事で魚探やロッドホルダーなどが取り付け可能です。
特殊な使い方
この艇は使い方が少し特殊で、パドルなどでの航行はもちろん可能なのですが、足ヒレを付けて後ろ向きに進むことができます。淵や倒木まわりなど微妙な場所でのバス攻略も、移動をしながら両手が使えキャスティングも楽だと好評です。当然重心が低くフロートが大きいため安定性に優れています。
リョービリトルボート(二人乗り)
リョービのリトルボート(ボートエース)はボート初心者の方なら一度は候補に挙げたことがあるほどオーソドックスな小型ボートです。ほとんどが二人乗り以上の登録ですし、安定性はお墨付きです。パーツもたくさん出ていて、一見一人乗りに見える画像の艇も二人乗り艇に早変わりします。船外機取り付けも楽な安定の二人乗り艇です。
硬質フロート
リョービさんは自社で出しているリトルボート(ボートエース)シリーズのものなら、どんな型のものにでも取り付け可能なフロートもパーツとして販売しています。基本が二人乗り以上のボートばかりですので、安定性を考えるとフロートボート仕様がおすすめなのですが、一人乗り時と二人乗り時で使い分けできるのが嬉しいですね。
免許不要の大物パーツ
2馬力船外機
ホンダ 2馬力船外機 4ストローク BF2DH
平成15年に改正された法律で、船体長3m以下で2馬力以下のボートは小型船舶免許が不要になりました。今回ご紹介させていただいたボートすべてが(一人乗りであろうと二人乗りであろうと)これにあてはまります。
パーツとしてはちょっと大物ですが、船外機は国産でおおむね10万円前後で手に入ります。フロートボート購入時には考えてみるのもいいでしょう。
フロートボートの注意点
改造は自己責任
第4期フロートボート改造計画実施中 pic.twitter.com/b4Rj5gVMdn
— りまるおん (@rimaruon) May 30, 2015
改造しやすい、また改造が楽しいカーメイトZ1ですが、メーカーやショップの出しているオプション以外(手作り)のものは自己責任で取り付けて下さい。
重量比などが当然変わるわけですし、最悪釣行中の破損などあるかも知れません。中には一人乗りのボートを二人乗りに改造するなど無茶をされる方もおられます。怪我や命の危険までもある水面でのことです。改造はあくまでも自己責任で。
ライフジャケットで自分を守る
中空のフロートと不沈構造の本体(発泡剤入り)に加えて安定性も良い作りになっているカーメイトZ1なので「沈没」はしないですが、「転覆」はします。バランスを崩したり大波に煽られた場合フロートボートとはいえひっくり返る危険はあります。ご自分の命を守るためです。必ずライフジャケットは着用しましょう。
フロートボートで水面をエンジョイしよう!
低価格で高パフォーマンスなフロートボート。小さい体でくるくると水面を走りまわり、狙った獲物を逃さない。とても楽しいアイテムです。簡単なキットで販売されていてパーツも豊富。今回はカーメイトZ1を中心にレポートしましたが、他にもフロートボートは販売されています。ご自分のお気に入りの一艘を探してみませんか。
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出典:rakuten.co.jp