タイルシート・シールdiyのメリットとは
キッチンや洗面所、テーブルや棚などの家具にタイルを施すと、ぐっとおしゃれな雰囲気になります。しかし、業者に頼むと費用がかかるし、自分で施工するとなると難しそう。そこでおすすめなのが、タイルシートやタイルシールを使ったdiyです。基本の施工方法は、カットして貼るだけ。簡単に、安い費用でおしゃれなインテリアに近づけます。
タイルシート・シールを使うメリット
メリットは、施工が容易なことと価格が比較的安いことです。シート状のため、ある程度の面積にまとめて貼ることができ、時間短縮になります。また、施工のずれが生じにくくきれに仕上がります。さらに、これらのシートは本物のタイルに比べると安い価格設定です。質感や機能面によってバラつきがありますが、安いものは100円ショップでも購入できます。
施工方法
タイルシート・シールの施工方法は簡単です。まず、貼りたい面の汚れを取り除き、大きさ、形を測ります。それに合わせてシートをカットします。カットしやすいよう、裏地に目盛りが印字された商品も多いです。必要な分だけカットし終えたら、裏のシール面を貼りつけるだけです。空気が入らないよう、端から順に押さえつけるようにしてゆっくり貼りつけましょう。ハサミやカッターの他にヘラなどもあると、よりきれいな仕上がりになります。
賃貸でタイルdiyするには?
賃貸でのdiyで重要なのは、原状復帰ができること。そう考えると、壁を一面タイルにするなんて賃貸物件では難しそうですよね。しかし、そんな不安を解消してくれる、原状復帰可能な商品や施工の仕方はあります。賃貸物件でもおしゃれなタイルスタイルを楽しみましょう。
貼ってはがせるタイプを選ぼう
タイルシート・シールには、貼ってはがせるタイプのものがあります。各商品ごとに貼れる面・貼れない面や防水性、はがし方などに違いはありますが、賃貸物件でタイルdiyをする際はこういった商品を選びましょう。また、サンプルを取り寄せられる商品も多く、貼りたい面とタイルシートとの素材やデザインの相性を施工前に確認することもできます。
マスキングテープを活用する方法も
はがせるタイプのタイルシート・シールに好みのデザインがない場合などは、マスキングテープの上からリメイクシートや壁紙を貼る方法もあります。壁などに予めマスキングテープを貼り、その上に両面テープや接着剤で好みのシートを施工します。ただし、貼る場所や材質によって、はがすときにマスキングテープが残ってしまったり、強度が足りなかったりする場合があるため、テープの説明をよく読み、まず目立たない場所で試しましょう。
家具への施工だけでもおしゃれになる!
壁への施工が不安な場合は、家具への施工をおすすめします。テーブルの天板や棚、キッチンワゴンなどをタイルでリメイクするだけでも雰囲気ががらりと変わります。家具であれば、もし失敗してしまっても原状復帰代などを気にする必要がないため、気軽にチャレンジできます。トレイやコースターなどの小物から試してみるのもおすすめです。
タイルシート・シールの種類
タイルシート・シールの種類は、形状で大別すると2種類あります。カットができる点と裏面がシール状になっている点は、どちらも共通です。それぞれの違いを見てみましょう。
1.プリントタイプ
プリントタイプは、シートにタイル柄をプリントしたものです。壁紙のように幅数十センチで売られており、一度に広い面を貼るのに適しています。安いものは100円ショップで購入でき、手頃な価格帯が多いですが、タイル特有の凹凸はないものが多いです。
2.凹凸タイプ
もう一つは、本物のタイルの質感により近い、凹凸のあるタイプです。ビニール製のものや陶器タイルをつなぎ合わせてシート状にしたものなどがあります。プリントタイプに比べると、面積あたりの価格は高い傾向ですが、本格的な雰囲気を味わいたい場合おすすめです。
タイルシート・シールの選び方
タイルシート・シールと一口に言っても、形状の違いに加え、防水性などの機能やデザインまで、商品によってさまざまです。どの商品を選べばよいのか、以下のポイントを参考に検討してみてください。
選び方1.貼る場所はどこ?
タイルシートは、どこにでも貼れるわけではありません。ほとんどの商品は屋内での使用を想定しています。とくに防水性についてはバラつきがあり、風呂場でも使用できるもの、キッチンや洗面所など水が少しかかる程度の場所なら使用可のもの、水気の近くには貼れないものなどさまざまです。商品説明をよく確認し、貼る場所に適したものを選びましょう。
洗面所への施工は定番ですが、とてもおしゃれです。通常使用時や掃除の際の水はねを考慮する必要があります。できるだけ防水性の高い商品を選びたいですね。
テーブルへ施工する場合も、飲み物をこぼしても大丈夫か、水拭きできるのかなどを考えてタイルシートを選びましょう。
選び方2.目指す部屋の雰囲気は?
ポピュラーな正方形のモザイク柄からモロッカンスタイル、サブウェイスタイル、和柄までさまざまな種類のタイルシートが販売されいますす。タイル面は存在感が出るため、部屋全体の雰囲気を意識して柄やカラーを選びましょう。サンプルがある場合は、色味など事前に確認しましょう。
モノトーンのデザインは流行の男前スタイルにマッチします。キッチンなどにおすすめです。
和柄は和モダンやアジアンテイストの部屋の雰囲気をより引き立ててくれます。木製の壁や建具との相性もいいです。
ヴィンテージ柄やモロッカンタイルで少し冒険してみるのも、棚やテーブルなどの家具であれば挑戦しやすいです。オリジナルな雰囲気を出せます。
選び方3.予算はいくら?
素材や防水性などによって値段は異なります。安いものでは、約45cm×90cmのプリントタイプのシートが100円ショップで購入できる一方、陶器製は15cm×15cmの大きさで500円程度からになります。テーブルや棚のちょっとしたアレンジであれば数千円程度でできますが、壁一面だと商品によっては数万円かかることもあります。施工面積を測った上で、必要枚数を揃えるといくらかかるのか確認しましょう。
diyにおすすめタイルシート・シール1
「はがせるシートHatte me!」
貼ってはがせる 壁紙 シール |リメイクシート
掲載モデル:MOSA-07モザイクタイル柄 ターコイズ
「はがせるシートHatte me!」(ハッテミー)は、貼ってはがせるプリントタイプのシートです。柄、カラーともに種類が豊富でおしゃれなデザインが多く、サンプルの取り寄せが可能です。また、ビニール素材で防水性があり、風呂場や洗面所、キッチン周りで使える点も魅力です。水拭きできるため、テーブルにも適しています。ただし、ビニール壁紙や塗装面などへの貼付けは、素材を傷める可能性があるため推奨されていません。
diyにおすすめタイルシート・シール2
「はがせる壁紙RILM」
「はがせる壁紙RILM」(リルム)は、壁紙の上から貼るシートです。タイル柄の種類は多くはありませんが、93cm幅のタイプがあり、アクセントウォールとして広い面に施工する場合おすすめです。裏地は目盛り付きで、カットに便利です。専用はがし液を使ってはがせる点も賃貸物件のdiyに嬉しいポイントです。ただし、湿気の多い場所には貼れないため、水回りでの使用には向きません。この商品もサンプルの取り寄せが可能です。
diyにおすすめタイルシート・シール3
「D.Y.I.TILE」
「D.Y.I.TILE」は本格派の方におすすめです。陶器製ですが、目地部分でカットでき、定番柄から和柄、ランタン柄まで多く揃っています。キッチンや洗面所のアクセントとしてや、サイドテーブルの天板などに施工すると、質感が際立ちおしゃれです。また、接着面に「ふしぎなシール」を選択し、専用のはがし液を用いることではがせます。別売の目地用ネットと合わせて、フラットな質感も楽しめます。この商品も、サンプルの取り寄せが可能です。
diyにおすすめタイルシート・シール4
「DECOR TILES sticker」
デコレーションタイルステッカー|2シート入り
「DECOR TILES sticker」は25.5cm×25.5cmとテーブルや棚などをリメイクするのに扱いやすいサイズです。ネットショップやホームセンターでも販売されています。防水性があり、水回りでも使用できます。ビニール製でカットしやすい一方で、凹凸があるため、タイルのような質感も楽しめます。まず目立たない面で試すよう推奨されているため、サンプルの扱いがある場合は取り寄せをおすすめします。
diyにおすすめタイルシート・シール5
「貼ってはがせるのり付き壁紙シール」
「貼ってはがせるのり付き壁紙シール」は幅約50cmのプリントタイプのシートです。凹凸感はありませんが、比較的安い価格設定です。裏地は目盛り付きでカットしやすく、はがせる仕様のため賃貸物件でも使えます。ただし、すりガラスなどの凹凸面や塗装面、和紙などのデリケートな素材へは使用できません。湿気に強く、風呂場やキッチン、洗面所などへの施工ができ、防水性が期待できます。また、サンプルの取り寄せが可能です。
diyにおすすめタイルシート・シール6
「貼ってはがせる壁紙シール」
はがせる 壁紙| 貼ってはがせる壁紙 15m巻
「貼ってはがせる壁紙シール」は壁紙の上に貼るシートで、賃貸物件でも使用可能です。裏面はカットしやすい目盛りつきで、防カビ仕様となっており、キッチンや洗面所でも安心して使えます。ただし、湿気の多い場所では粘着力が下がるため、風呂場の使用には向きません。デザインの種類は少ないですが、いずれもオーソドックスで飽きのこない柄が揃っています。比較的安い価格設定で、サンプルも試せます。
diyにおすすめタイルシート・シール7
「ハルカラット」
「ハルカラット」は調湿、脱臭、有害物質吸着機能をもっており、子どもやペットのいるご家庭におすすめです。種類は1種類のみですが、漆喰調の質感がおしゃれで、さまざまな部屋に調和しやすいデザインです。裏面に貼ってはがせるシールを選択することで、賃貸物件でも使えます。ただし、凹凸面などには貼れません。防水性については、洗面所、脱衣所、トイレ、キッチンなど時々水がかかる程度の場所であれば使用可能です。
diyにおすすめタイルシート・シール8
「Decore」
「Derore」(デコレ)はシール、目地、タイルすべて日本製の陶器製タイルシートです。100種類以上のおしゃれなデザインが揃っています。施工も簡単ですが、はがせるタイプの商品ではないため、賃貸物件の場合はテーブルや棚、小物などへの使用がおすすめです。マスキングテープの上から施工することはできますが、その場合は防水性は期待できません。また、陶器の重量にマスキングテープが耐えられるか確認が必要です。
diyにおすすめタイルシート・シール9
「mt CASA FLEECE」
「mt CASA FLEECE」はマスキングテープの老舗メーカーが販売しているdiy用のマスキングテープです。フリース素材のため、通常のものより強度があり、幅が23cmあるため、壁などの広い面にも貼りやすいです。マスキングテープなのでもちろんはがせますが、目立たない箇所で試すよう推奨されています。タイル柄は多くありませんが、とにかくデザインがおしゃれで洗練されています。防水性は高くないですが、洗面所やキッチン程度であれば使用可能です。
diyにおすすめタイルシート・シール10
seriaのリメイクシート
100円ショップseriaのリメイクシートです。約45cm×90cmでロール状で売られています。タイル柄の取り扱いは多くありませんが、価格が安いことが魅力で、目盛り付きでカットもしやすいです。はがせる仕様ではないため、賃貸での施工の場合、マスキングテープを活用するなど工夫が必要です。また、火気や水気の近くには貼れないので、キッチンや洗面所などでの使用には注意してください。
施工例です。男前スタイルに合うモノトーンデザインもあります。
diyにおすすめタイルシート・シール11
seriaのモザイクタイルシール
こちらもseriaのモザイクタイルシールです。約10cm×20cmのサイズで販売されています。リメイクシートに比べると面積が小さいため、広い面への施工には向きませんが、価格が安いながらもぷっくりとしたタイルらしい質感があります。こちらもはがせる仕様ではないため、原状復帰が必要な面への施工には注意が必要です。
施工例です。小物や、棚やテーブルなどのちょっとしたリメイクに適したサイズです。清潔感があり、かわいいデザインです。
diyにおすすめタイルシート・シール12
ダイソーのリメイクシート
100円ショップダイソーのリメイクシートです。約45cm×90cmと約30cm×80cmのサイズ展開です。タイル柄の取り扱いは少ないものの、オーソドックスでなじみやすいデザインです。ただし、はがせるタイプの商品ではないため、賃貸物件の場合、テーブルや棚など原状復帰不要なものに施工するか、マスキングテープでの処理が必要です。また、火気や熱源のそばでは使えません。
施工例です。価格は安いですが、ぱっと見ただけではそうとは分かりません。
まとめ.後悔しないタイルdiyのために
最後に、以下の注意点をまとめました。タイルシート・シールでのdiyは手軽で費用が安いため、大変魅力的ですが、いざ賃貸物件の原状復帰をする際に「きれいにはがれない!」なんてことになってしまっては大変です。ぜひ注意点を考慮した上で、おしゃれなタイルスタイルを楽しんでください。
注意点1.商品の説明書きを確認しよう
各商品には、それぞれ貼れる面と貼れない面の説明が記載してあります。まずは自分が貼りたい場所に貼れるのか販売サイトなどで確認しましょう。とくに防水性については商品によって違いが大きいため、風呂場やキッチン、洗面所に施工したいと考えている場合、防水性能が十分かどうか注意し、無理に施工することはしないでください。
注意点2.サンプルを活用しよう
タイルシートの質感や色味は、画像で見ただけではわかりにくいです。通販で購入できる商品のほとんどは、サンプルの取り寄せができます。壁一面に施工する場合などはそれなりに数量が必要になりますが、いきなり全量を注文するのは避けましょう。色味が想定と違った、タイル一つひとつのサイズが意外と大きかった、凹凸感があった方がよかったなどといった場合があります。
注意点3.まずは目立たない場所で
はがせるタイプのシートを使う場合も、マスキングテープで下地処理をする場合も、まずは目立たない場所に貼って試しましょう。商品説明には使用可能となっている場合でも、うまく貼りつかなかったり、きれいにはがせなかったりする場合があります。また、賃貸物件などの場合は、壁紙の材質を正確に把握できていないこともあります。商品を小さくカットして貼りたい面の隅などで確認してみてください。
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