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植物の害虫「ヨトウガ」の駆除・予防対策を解説!被害を防ぐ方法はコレだ!

葉がなにかに食べられていても食べた幼虫も姿が見えない時はヨトウガを疑ってみるといいでしょう。ヨトウガを駆除するには早期の対策が必要です。ヨトウガの生態が分かれば早期の駆除が出来るようになり大きな被害を受ける前に対策できます。
2020年8月27日
揚げ餅
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ヨトウガとは

植物の害虫

ヨトウガ、ヨトウムシは「夜盗蛾」、「夜盗虫」と書き日が沈み辺りが暗くなると地中からでてきて植物に被害を与える害虫です。4月頃に羽化し交尾、産卵するため暖かくなると被害が増えます。さらに地域によっては年3回発生し断続的に植物に被害を与えてしまいます。幼虫は6月下旬に食欲が盛んになりかなり葉を食い散らかしヨトウガの幼虫の被害の9割がこの時期の幼虫です。ヨトウガともヨトウムシとも呼ばれていますがどちらも同じ虫をさします。

産卵場所

羽化してすぐに産卵するので4月頃から注意が必要です。主な産卵場所は葉の裏に一度の産卵で数十から数百個の塊を産みます。艶のある白乳色で、形状は綺麗な球体ではなくすこし楕円状にです。天候が高温少雨が続くと産卵活動が活発になります。

ヨトウガの種類

ヨトウガの種類は70種以上

ヨトウガは全国各地に生息していてその種類は70種以上です。どの種類も害虫ですが家庭菜園や農家に直接被害を与えるのはその中からヨトウガ、シロイチモジヨトウ、ハスモンヨトウが特に害虫としてよく取り扱われています。他の種類は稲などの農作物ではなく桜やクヌギ、コナラなどの樹木の葉を食べます。

ヨトウガ

体長が約15から20ミリ程度で羽を広げるとおよそ45ミリです。色は灰褐色や黒褐色で、白色の斑紋あるのがと特徴です。どの種類のヨトウガの生体を発見した場合はできるだけ捕殺したほうが産卵される可能性が減ります。

シロイチモジヨトウ

出典: http://www.jppn.ne.jp/kagawa/syasin/kyoutuu.html

体長が約12ミリとヨトウガより少し小さく羽を広げても30ミリ程度です。色は灰褐色で黄褐色の斑紋があり後ろの羽は白色です。ヨトウガと比べると卵塊は灰白、黄白色の毛で覆われているの違いがあります。

ハスモンヨトウ

出典: http://www.jppn.ne.jp/kagawa/syasin/kyoutuu.html

体長約17ミリ前後で羽に斜め淡褐色の縞模様がありヨトウガより少し明るい色合いのものが多く卵塊は黄土色の毛で覆われています。

ヨトウガの駆除・対策① 食性を知る

防除するには害虫の特定が大切

野菜はヨトウガ以外の害虫もたくさん付きます。そしてそれぞれの害虫によって防除する方法が違ってくるのでまずどういう風に食べられるのか被害がどんな形であらわれてくるか覚えると原因となる害虫の特定に繋がります。特にヨトウガの幼虫は大きくなると普段は地中などに身を潜め夜になると行動するため見つけることが難しいです。

ヨトウガ(シロイチモジヨトウなどを含む)の被害

出典: http://www.jppn.ne.jp/kagawa/syasin/kyoutuu.html

ヨトウガの幼虫は葉をものすごく食べ、最終的には葉脈だけ残るような状態になります。ハモクリバエの幼虫やアオムシ(モンシロチョウの幼虫)の場合は一気に広がらず少しず被害増えます。ハモクリバエは体長が小さいのであまりたくさん食べることは無いですしモンシロチョウは卵を一気に数十から数百も産まないので長期的に見ると被害はでますが一気に増えません。

ヨトウガの駆除・対策② 被害にあう植物の種類

ほとんどの植物が被害に


野菜だけではなく花や木も被害を受け、イネ科以外のほとんどの植物を食べてしまうので被害が広がる前に防除することが大切です。主に被害を受ける植物は以下の通りです。

アブラナ科

キャベツ、芽キャベツ、白菜、大根、小松菜、蕪、ブロッコリー、カリフラワーなど

マメ科

枝豆(大豆)、いんげん豆、えんどう豆など

アカザ科・キク科

アガサ科:テンサイ(砂糖大根)、ホウレンソウなど キク科:レタス、ゴボウ、サラダ菜、ベビーリーフなど

ナス科

ジャガイモ、ナス、ピーマン、トマト、シシトウなど

その他

きゅうり、ニガウリ、スイカなどのウリ科、いちご、桃などのバラ科、ネギなどのユリ科、トウモロコシなどの一部のイネ科 花ではゼラニウム・バラ・クレマチス・ガーベラ・マリーゴールド・菊、薔薇など

ヨトウガの駆除・対策③ 幼虫の姿、生態を知る

防除・予防するためには幼虫を見分ける

ヨトウガの幼虫は他の虫の幼虫と似ているので注意が必要です。またハスモンヨトウなど同じようなヨトウガ同士でも幼虫は少し違いがあり幼虫を見極めれるようになると早期の防除につながり結果的に爆発的な発生を予防が可能になり被害を最小にすることができます。

ヨトウガ(ハスモンヨトウなどを含む)の幼虫

卵から孵ったばかりのまだ小さな幼虫は葉の裏で集団で居ます。この状態で植物を食べていくので被害にあった葉は表皮のみが残ります。群生しているこの時に発見できればヨトウガの仲間だということが確定できます。もし個体であれば別の害虫(オオタバコガ、モンシロチョウなど)です。

ヨトウガの幼虫

出典: http://www.jppn.ne.jp/kagawa/syasin/kyoutuu.html

ヨトウガの幼虫は歩き方に特徴があり尺取り虫のように体を曲げては伸ばす動作を繰り返しながら歩きます。色は頭部が黄褐色で暗褐色の模様があります。胴体部分は緑色のものや黒褐色のものが多いです。幼虫は大きくなると色が灰黄色や灰黒色になり無数の細かな斑点があります。腹脚は二対だと他の害虫です。

シロイチモジヨトウの幼虫

出典: http://www.jppn.ne.jp/kagawa/syasin/kyoutuu.html

シロイチモジヨトウの幼虫は尺取り虫のように歩かないのでそこでヨトウガとの区別が付きます。またどのヨトウガにも言えることですが体に産毛のような毛もありません。ヨトウガが黒っぽい色合いになるものが大きですがシロイチモジヨトウは緑のままのものが多く側面にピンク色の模様があります。

ハスモンヨトウの幼虫

出典: http://www.jppn.ne.jp/kagawa/syasin/kyoutuu.html

頭部の後ろに黒い2つの斑紋があれば斑紋がハスモンヨトウです。この斑紋がわかりやすい特徴で幼虫が大きくなってもここで見分けることができます。

よく似た別の害虫

オオタバコガ、タバコガ、タマナギンウワバ、モンシロチョウの幼虫、コナガなどはよく似た食性と外見をしているので間違いやすいです。

ヨトウガの駆除・対策④ 有効な殺虫方法・時期

群生している小さなうちが最大の防除チャンス

ヨトウガがの幼虫はどれも小さなうちは葉の裏で集団でいるのでこの時に発見できれば葉ごと切り取り防除は完了です。切り取った葉をそのままにしていたら移動してしまう恐れがあるのでその場に捨てるのではなく潰すなり処理します。大きくなるほど殺虫剤に抵抗力がでてきて防除しにくくなるほか、土の中などに隠れられると殺虫剤も届きにくくなり防除するのが大変です。またキャベツなど葉を巻いていく植物は結球する前に葉の根元に隠れられると殺虫剤はまったく届きません。

孵化する季節

春から秋にかけて発生します。地域差がありますが4月下旬から羽化・産卵するのでこの時期から幼虫が発生します。夏になると春発生した幼虫が地中にもぐって蛹になり夏眠し9月から10月頃に羽化し再び10月~11月に幼虫が発生しその後、秋に生まれた幼虫は地中で蛹になり越冬して再び春に羽化するので春と秋は葉の裏をよく観察することが大切です。

幼虫が大きくなったら

大きくなっている場合一番確実な殺虫方法は捕まえて確実に殺すことですが前述のように隠れるのでこうなると苦労します。株周りの土を軽く掘る、地表ギリギリの葉や茎の重なった影や隙間にも隠れるので丁寧に見ていきます。

基本的には捕殺を心がける

農薬、殺虫剤でも駆除はできますが耐性をもったりミツバチなどの益虫や環境にも影響あります。ヨトウガ(他の種を含む)幼虫は飛んだりできず有毒な毛虫のように刺すこともしないので捕殺が一番有効です。

ヨトウガの駆除・対策⑤ 有効な殺虫剤の種類

発生しても予防しやすいのは粒状型

植え付け時にあらかじめ農薬、殺虫剤を散布することで予防になるタイプの農薬、殺虫剤です。デメリットは植え付けから長期間経過した場合や害虫の発生が極端に多い場合と乾燥が続いてしまい植物が薬用成分を吸い上げていない場合には効果が発揮できずに予防することができなくなります。水和剤など水に溶かして噴霧、散布するタイプは葉の裏などにはかかりにくいですが乾燥が続いても大丈夫です。

粒状タイプの農薬・殺虫剤

家庭園芸用GFオルトラン粒剤、サンケイデナポン5%ベイトなど

噴霧などの農薬・殺虫剤

オルトラン水和剤、家庭園芸用スミチオン乳剤、家庭園芸用マラソン乳剤、STゼンターリ顆粒水和剤など STゼンターリ顆粒水和剤は天然成分を使用いるので環境への影響も少なく、有機JAS規格のオーガニック栽培で使用可能です。

農薬、殺虫剤を使うときの注意


家庭菜園、家庭用でも農薬、殺虫剤のラベルや外装にある植物に使うことが前提になっています。ラベルに書かれている植物を登録作物と呼び、ラベルに書かれている作物以外に使用しないことや収穫までの使用日数を守らないと法律違反になるので用法用量を守りましょう。これらに違反した場合、3年以下の懲役、100万円以下の罰金が科せられます。

■ 農薬使用基準の遵守を罰則付きで義務化  農薬を定められた方法で適正に使用することは、農作物を病害虫・雑草から防ぐことだけではなく、人の健康や環境への安全を守るためにも非常に重要です。 そうしたことから農薬使用者が遵守しなければならない責務や、取り組むように努める事項について法律※1で定められている内容があります。 これらは「農薬使用基準」と呼ばれています。 なお、この基準に対して違反があった場合には、罰則※2が定められています。

ヨトウガの駆除・対策⑥ 有効な予防対策

食品を使う方法

ヨトウガがは米ぬかの臭いが大好きでよってくるのでこの習性を利用したトラップを仕掛けることで植物に大きな被害が出る前に予防できます。トラップと言っても単純で雨や風に当たらない場所に米ぬかを起き夕方などに見に来てヨトウガがいれば捕殺するだけです。また納豆菌も有効で納豆を水でよく溶いて散布すると納豆菌がヨトウガの幼虫の体内まで入り込み殺してしまいます。

コーヒーを使う予防法

コーヒーのカスを土に混ぜる方法もあります。ドリップコーヒーなどのカスをよく乾かし植え付け時に土混ぜ込むことで忌避効果が期待できますが、量が多すぎると植物にも悪影響がでたり異臭がするようになるので多くなりすぎないように程よく混ぜ込むのがポイントです。上から撒くだけでも効果はあるのですがコーヒーのカスにカビが生え発酵し異臭がするようになるので土を被せたりすることでカビが生えにくくなります。

防虫ネット

大きな畑ではなかなかしにくい方法ですがプランターや鉢植えならばトンネル支柱を使い防虫ネットを張ることで虫の侵入を予防します。この時できるだけ目が細かく、シルバーの線や模様があると防虫ネット自体に虫が付くことも防げるので一石二鳥です。シルバーには虫の忌避効果があります。

ヨトウガの駆除対策のまとめ

被害が広がる前に駆除を

出典: http://www.jppn.ne.jp/kagawa/syasin/kyoutuu.html

ヨトウガは最初は葉の裏で群生しているでこの時に駆除できたら全て全滅するので楽に被害を防げますが大きくなると全てがそれぞれの自由に移動し沢山食べるので被害が広がります。しかもそうなる頃には夜に活動するようになりますます見つけるのが困難になるので早め早めの対策が肝心です。4月下旬から5月、9月から10月は葉の裏までチェックして群生している幼虫がいれば葉ごと処理します。

農薬を使うのも良いが捕殺がおすすめ

育てている植物にもよりますが自分の花粉で受粉できない種類の植物ならミツバチなどの益虫の助けが必要になります。しかし農薬を使っていると益虫がよって来ずらない環境になったり場合によっては死んでしまう可能性があるので捕殺がおすすめです。捕殺は使わなくなった箸やピンセットなどで幼虫を発見次第つまみ地面などに置き潰すだけです。

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