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キュウリウオってどんな魚?その生態・食べ方・釣り方まで徹底紹介!

キュウリウオをご存知でしょうか?キュウリウオは独特の香りを持った魚で釣り人にはよく知られていますが、釣りなどをしない方にはあまり馴染みが無い魚かもしれません。今回はそんなキュウリウオの生態・食べ方・釣り方などについてまとめます!
更新: 2021年3月14日
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キュウリウオってどんな魚?

キュウリウオをご存知無い方も多いかもしれません。キュウリウオはその名前のままスーパーに並べられることが少ないのですが、もし並べられた場合は「きゅうり」と書かれてよく笑われたりします。

そんなキュウリウオですが、釣り人には親しまれており、もちろん食べることが出来ます。今回はキュウリウオの生態や食べ方、釣り方をまとめましたので、是非参考に調理などしてみて下さい。

キュウリウオの生態

冷水域に分布するキュウリウオ

キュウリウオは冷水域、つまり冷たい海域に多く生息しています。北海道沿岸や、日本海北部、オホーツク海などです。細長い体型で体は銀色。画像では下の魚がキュウリウオです。

大きさは20cm以上まで育ちますので、小ぶりな印象でありながらも、それなりに立派な魚に成長します。また、下あごに特徴があり、鋭い歯も生えています。

2歳になると河川を遡る

キュウリウオはもちろん海に生息していますが、2歳頃の春(4月下旬~5月下旬)になると河を遡り産卵します。そして産卵後はまた海に戻っていきますが、産卵で体力を消耗してしまいますので、海に戻れず息絶えるキュウリウオもいます。

川を泳ぐキュウリウオを見たい方もいるかもしれませんが、夜間(夜九時から深夜帯)に川を上って産卵しますので、見るのは中々大変かもしれませんね。

キュウリウオの特徴

キュウリの香りがするキュウリウオ

キュウリウオはその名の通り、キュウリのような香りがすることから名前がつけられました。釣り立ては特に香りが強く、その香りが苦手な方もいます。しかし、調理や冷凍などをすれば多少は香りが抑えられます。

その香りが好きな方もいますので、好き嫌いが分かれる魚と言えますね。レシピなどにもよりますので、苦手な方も料理次第で食べられます。

アイヌ語では「匂いの強い魚」

キュウリウオは北海道沿岸でよく釣れる魚ですので、北海道の方には馴染みがあります。北海道の民族であるアイヌの言葉、アイヌ語ではキュウリウオのことを「フラルイチェプ」と言いますが、これは「匂いの強い魚」という意味。

そして北海道ではキュウリウオを若干避ける習慣があったりします。匂いが強く、あまり食べたくない方々がいるのですね。

キュウリウオの仲間①シシャモ

キュウリウオとシシャモは似ている

シシャモはキュウリウオ科の魚ですので、キュウリウオの仲間です。見た目も大変似ていますので、小さなキュウリウオを見た人はシシャモだと思ってしまうほど。同じ科の魚ですので似るのは不思議ではないのですが、判別がつかないほど似てる魚というのも珍しいですよね。似ているとは言え食べ方は違うので注意です。

キュウリウオがシシャモとして売られることがある


キュウリウオの小さなものはシシャモに似ているために、シシャモとして売られていることがあります。これはシシャモの方がブランド力が高いからですね。

シシャモは丸ごと食べるのが一般的ですが、キュウリウオは歯もあったりしますので丸ごと食べるのにはあまり摘しません。とはいえ小型のものであれば食べれないこともありませんので、シシャモとして間違えて売られていても問題になっていないのかもしれませんね。

キュウリウオの仲間②チカ

チカもわずかに青臭い

チカもキュウリウオ科の魚で、大きさも大体同じか少し小さい程度まで育ちます。キュウリウオ科ですのでチカもわずかに青臭い匂いはするのですが、キュウリウオと比べれば大した匂いではありません。チカを釣るためにサビキをしていたのにキュウリウオばかり釣れてしまったということもよくある魚です。

チカも頭からまるごと食べれる?

チカもキュウリウオと同様に丸ごと食べるのに摘しません。大変美味しい魚ではありますが、画像のようにちゃんと料理するレシピがおすすめです。多くの方が天ぷらやフライなどのレシピを好みますが、煮干しや佃煮、大型のものであれば刺身や塩焼きなどのレシピもあります。ただし、刺身にするときは寄生虫に気をつけましょう。

キュウリウオの仲間③ワカサギとアユ

ワカサギもキュウリウオの仲間

ワカサギ釣りで有名なワカサギもキュウリウオ科の仲間です。ですので、ワカサギも青臭い匂いがしますよね。ワカサギはキュウリウオに比べてサイズが小さく、成魚の全長は15㎝ほどになります。

生息域はキュウリウオのように冷水域に限らず、鹿児島などでも生息しています。これは人為的に放流されたためであり、本来天然では北の方に生息していました。

キュウリウオがワカサギとして売られることも

シシャモと同じく、キュウリウオがワカサギとして売られることがあります。とはいえ、キュウリウオはワカサギよりも大きいので、小型のキュウリウオが沢山釣れたときに限るようですね。小型のキュウリウオは確かにワカサギのようにも見えますし、知らない方が見ればどちらがどちらか判別がつきません。

キュウリウオの食べ方

丸ごとは食べられない

キュウリウオはもちろん食べられますが、もしシシャモに見えたとしても同じ食べ方は摘しません。先述しましたがキュウリウオはしっかりとした歯もありますし、腹の小骨もあるため丸ごと食べるのは難しい魚です。食べるときは三枚におろしたりするのが定番です。

香りがキツイときは冷凍を

キュウリウオの匂いを嫌う人もいますが、キュウリウオの匂いは冷凍することで軽減させることが出来ます。とはいえ、キュウリウオの匂いは良さでもありますので毛嫌いするのはもったいないことです。まずは匂いを楽しめる食べ方をしてみて、もしも苦手だった場合は冷凍してみましょう。

キュウリウオの料理


天ぷら・唐揚げ・フライ

キュウリウオの料理レシピでベターなのが天ぷら・唐揚げ・フライです。キュウリウオを三枚におろして、揚げるだけなので簡単ですね。キュウリウオは淡白な身ですので、マヨネーズなどをかけて食べるととても美味しいです。上記ツイートにもあるように、唐揚げなどで食べるとふっくらとしたキメ細かな身を感じられます。

塩焼き

キュウリウオは塩焼きもおすすめです。料理レシピは数々ありますが、キュウリウオをシンプルに楽しみたいなら塩焼きをしてみましょう。小ぶりなキュウリウオであれば塩をふってからグリルで焼くだけ。香りもしっかり楽しむことが出来ますので、キュウリウオらしさを感じられるおすすめの料理レシピです。

干物

キュウリウオはネットショップで干物でよく販売されています。キュウリウオは冷水域に生息する魚ですので、干物で手に入れる方が全国的にはベターかもしれませんね。キュウリウオの干物はグリルで焼いて食べます。

干物にすると旨味も香りも良くなりますので、是非一度食べてみて下さい。値段も高くはないので、誰でも気軽に購入することが出来ます。

大きなキュウリウオは刺身でも

釣りが出来る方であれば、釣りたてのキュウリウオを刺身にすることも出来ます。魚の料理レシピの中で、刺身が最も美味しいと感じる方もいるかもしれませんね。大きめのキュウリウオを三枚におろして、小骨をとればOK。

上記画像はキュウリウオも使われている海鮮丼。中々珍しいものですので、見かけた際は是非食べてみて下さい。キュウリウオが釣れる地域じゃないと食べる機会が中々無いはずです。

キュウリウオの釣り方

サビキ仕掛け

キュウリウオを釣るのに一番おすすめなのがサビキ仕掛けでの釣りです。サビキとは、仕掛けサビキ針の略称。胴付き仕掛けの一種で、カゴの中の餌を散らしてキュウリウオを寄せて釣ります。サビキ仕掛けの釣り方であれば誰でも簡単にキュウリウオが釣れますので、是非サビキ釣りでチャレンジしてみましょう。

胴付き仕掛けでのミャク釣り

サビキ釣りに続いて、胴付き仕掛けでのミャク釣りも人気です。ミャク釣りとは、餌を使わずに泳いでいる群れを待ち受けて釣る方法。サビキ仕掛けで使うような、何本も針がついているものを使い、垂らして待つことになります。

魚が泳いでいる深さにピッタリと合わせることが大事ですが、その日の条件によって泳いでいる深さが違いますので、釣れないときは深さを調整します。

ルアー釣り

キュウリウオは大きくは無い魚ですが、小魚を食べる魚です。ですのでルアー釣りも可能。ルアーはワームやスプーンなどが一般的です。タックルはメバルロッドなどを流用するのが良いですね。ただ、あまり意識しなくても上記ツイートのように釣れたりもしますので、キュウリウオが泳いでいるところで気軽にやってみましょう!

キュウリウオに関してのTwitter


ワカサギ釣りでもキュウリ臭

先述しましたように、ワカサギもキュウリウオ科の仲間ですので、青臭い匂いがあります。キュウリウオと比べれば弱い匂いではあるものの、匂いが苦手な人にとっては辛いかもしれません。ただし、上記ツイートのようにキュウリウオ系の匂いが好きな方もいますので、実際に釣りをしてみて判断したいですね。

苦手な人は苦手

こちらのツイートでは、キュウリウオの匂いが苦手だった内容が書かれています。キュウリウオは中々の青臭い匂いをしてますので、苦手な方は本当に苦手。冷凍すれば匂いは薄れるものの、釣りをしてから冷凍するまでの間は匂いに悩まされるかもしれませんね。もし匂いがダメな人は、無理をせずリリースした方がいいかもしれません。

北海道民の感覚

こちらのツイートでは、キュウリウオが北海道の方にどう思われているかが書かれています。シシャモとチカは喜ばれているのに、キュウリウオはちょっと敬遠されがち。それはやはり匂いなどが原因のようですね。

しかし、北海道の方が全員そうという訳ではもちろんなく、好きな方は好きです。釣り人の中にはいらない魚をくれる方もいますので、キュウリウオをもらえるチャンスがあるかもしれませんね。

まとめ~キュウリウオの生態~

今回の「キュウリウオってどんな魚?その生態・食べ方・釣り方まで徹底紹介!」はいかがでしたでしょうか?

キュウリウオは本当にキュウリのような青臭い匂いがしますが、その匂いを良い香りと感じる方悪い香りと感じるかは人それぞれ。嫌に感じる方もいますが、食わず嫌いせず一度食べてみましょう。料理レシピは色々ありますが揚げ物系がやはり定番。釣りなどで手に入ったら、是非チャレンジしてみて下さい。

釣り・魚が気になる方はこちらもチェック!

今回はキュウリウオに関して書かせて頂きましたが、当サイト「暮らし~の」には他にも釣り・魚に関する記事が沢山あります。下記におすすめ記事を一部貼らせて頂きましたので、気になる方は是非チェックしてみて下さい。