潮目のメカニズム
潮目のメカニズムとは
海流や潮流の動きにより出来る海面の泡や線状のことを潮目と言います。潮目は潮の満ち引きや乱れで動き潮目が時に岸側に寄ったり、また沖側に離れたりなど状況により変化したりします。これこそが釣りの釣れる、釣れないの鍵の1つになります。
潮目を見るときのおすすめアイテム
★偏光サングラス
まずは偏光サングラスです。太陽光の水面反射を遮ってくれるので潮目が見やすくなり、また釣りが終わってから外すと目の疲れが掛けてない時と比べてかなり軽減されて目が楽になるアイテムとなります。針や重りが飛んできた時にも目を保護してくれる役割もあります。しかしながらあまり安いものだと逆効果になるので気をつけてください。
キャップ
キャップも大事なアイテムです。偏光サングラスと目の間から入る光を遮ってくれますし、暑い日に日射病、又は熱中症の予防に貢献してくれるアイテムとなります。もしも転倒した時や針や重りが飛んできた時に頭を保護してくれたりもします。
救命胴衣
これが最も重要なアイテムです。釣りの大敵は水難事故で水難事故死が多発で釣り禁止や立ち入り禁止区域ができる程多いのです。これに伴い平成30年2月に小型船舶の救命胴衣義務化に変わりました。
船に乗る人は絶対に着けてください。船に乗らない人も小さなお子様と釣りに行く人は必ずお子様に買って着せてあげてください。船に乗らない大人の方もなるべく着けて下さい。
釣り場の種類と潮目情報
1.堤防
堤防の特徴 漁港が在るなどの理由で船の行き来のために人口的に掘られた航路ができています。潮目の要素① 航路の影響で海中に沖に出ようとする動きの潮流が生まれ岸に向かう潮流がぶつかり合いできる潮目があります。
潮目の要素② 潮の満ち引きのや船の行き来、また風以外の影響を受けない止まった海水と潮流や海流の境目に潮目が起こります。補足 堤防は激しく荒れることが滅多にありませんので釣りを始めたい人にはおすすめです。ときどき漁師さんの船のモーターのスクリューに糸が絡むトラブルが起きたりすることがあるので気をつけてください。
2. 防波堤
防波堤の特徴 岸に向かう大きな波や強い引き波を和らげるためにテトラポットやコンクリート壁が設置してあります。潮目の要素① テトラポットやコンクリート壁に跳ね返されて沖に出ようとする動きの潮流と岸に向かう動きの潮流にぶつかることで起こる潮目があります。
潮目の要素② テトラポットやコンクリート壁に跳ね返されたことで生じる複雑な潮流で横に逃げようとする動きの潮流ができて岸に向かう潮流とぶつかり潮目が起こったりします。
潮目の要素③ テトラポットやコンクリート壁に跳ね返されたことで起こる潮流で海底にブレイクライン(かけ上がり)が生じ、そこで潮流が回り沖に出ようとする動きができてそれが海流に当たり潮目が生じます。
補足 防波堤はときどき高い波がきたり、足元が滑りやすい所があったりするので無理をせず十分に気をつけて釣りをしてください。できれば釣り経験者となるべく行きましょう。釣り用のスパイクブーツなどが有るとおすすめです。
3.砂浜
砂浜の特徴 海が荒れた時や波の高い所で出来るブレイクライン(かけ上がり)があります。 潮目の要素① ブレイクライン(かけ上がり)で潮流が複雑な動きが起こり横に逃げる動きの潮流ができて岸に向かう潮流とぶつかり潮目ができます。
潮目の要素② ブレイクライン(かけ上がり)で潮流や波が回って沖に出ようとする潮流の動きと岸に向かう動きの潮流がぶつかり合って潮目が起こります。 潮目の要素③ ブレイクライン(かけ上がり)で潮流や波が回って沖に出ようとする潮流の動きが生じて海流にぶつかり起こる潮目があります。
補足 潮目が遠い時もあるのでウェーダーが有るとおすすめです。ウェーダーを履いて釣りをする時は必ずライフジャケットを着てください。離岸流がある場合があるので十分に気をつけて釣りをください。だんだん波が高くなってきたら避難してください。最初から高波の場合は釣りを諦めてください。
4.汽水域の河口
汽水域の河口の特徴 潮の動きや川の流れにより潮目が出来ますが日によって潮目の位置が大きく変わったりします。 潮目の要素① 川の流れや雨による濁流によって出来た筋で流水量が変わり海水との塩分濃度の違いが起こり潮目ができます。
潮目の要素② 潮の動きにより海水量が変わり川の流れる水との塩分濃度の違いが起こり潮目ができます。 補足 川の激しい流れや荒い引き波で流されないように十分に気をつけてください。釣り用のスパイクブーツなどが有るとおすすめです。
5.沖合
沖合の特徴 海流と海流がぶつかり合い起きる潮目は岸寄りの潮目より流れは強く波は荒いです。 潮目の要素① 塩分濃度の違う海流と海流がぶつかり合い潮目が起こります。 潮目の要素② 水温の低い海流と水温が高い海流がぶつかり合うことで生じる潮目があります。 潮目の要素③ 海流同士が擦れることでも潮目ができたります。
補足 必ずライフジャケットを着けてください。滑りにくい靴など履いて転落には十分に気をつけてください。尻手ベルトが有るとおすすめです。お祭(自分以外の人との糸絡み)に気をつけてください。船長の言うことを聞いてください。
潮目が釣りに与える効果
最初はあまり深く考えずに潮目は大事なんだと覚えて頂ければ大丈夫です。釣りに行く回数が増えれば自ずと海や河口への理解度が深まり潮目に対する見方が変化していき、潮目には潮流や海流の存在だけではなく、その周辺に在る海底の地形変化を読み解くための力強い味方だと気付きます。
そして、海底の地形変化が解れば、漠然としていた釣りが見方が変わり水中を考えるようになります。水中を考えれば、次は水中イメージをします。水中イメージができれば、潮目のどの場所に魚が着いているのかと、いろいろな場所を試し魚の居場所探しとなります。
そして、水中イメージと魚の居場所が合えば必ず釣れる確率がグンと上がります。そうして釣りがより一層、楽しい遊びや趣味となります。
潮目に魚が集まる理由
ナゼ潮目に魚が集まるのか結論を言いますと、それは酸素やエサが集まるからです。潮流や海流に乗りプランクトンが流され、潮流や海流がぶつかることで海水に酸素が豊富に含まれ、プランクトンが活発に動きだし、小型魚が見つけます。
そして、プランクトンを食べにイワシやサンマなどの小型魚が集まってきます。このようにして集まった小型魚は数が多くなり、サビキ仕掛けと言う疑似餌などで数釣りができるので、初心者の方も楽しめるおすすめの釣り方となります。また、ベテランの方も楽しんでいて幅広い年齢層から好まれている釣りです。
イワシやサンマなどの小型魚を食べにヒラメやボラなどの中型魚が集まってきます。この辺りの魚が釣りのタ-ゲットになりやすい魚となります。その理由は、釣りの魅力である魚との駆け引きがとても楽しく、釣り上げた時に満足感と喜びが沸き上がり忘れられない興奮や感動で包まれる思い出になるからです。
エサを食べに集まった小型魚、中型魚を狙いブリなどの大型魚が集ります。沖合では更に大きなカジキやマグロが食べに来たりし、その光景は大迫力で圧巻となり、これを目の当たりにしては釣り人なら誰しもが釣りたい衝動に駆られ夢になり目標となります。
このようにして潮目にはプランクトンや魚などが集り生命感に溢れています。海釣りに行く機会が有る際には一度、潮目を狙ってみてください。
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まとめ
潮目が釣りに与える影響は様々なものがありますが、釣り場に応じた基本の知識をしっかりと押さえることで今後の釣果が変わってくるはずです。 この記事を参考にご自身の釣りに活かしていただき、釣りを存分に楽しんでいただけると嬉しいです。