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釣って食べたい「ムロアジ」とは?その釣り方と美味しい食べ方をご紹介!

一口にアジといってもたくさんの種類が日本近海には生息しています。「ムロアジ」と聞くとあまり聞き慣れない感じがしますよね。そんなムロアジ、実は簡単に釣れて料理の種類も豊富なんです。ムロアジの魅力をまとめてみましたのでご覧ください。
更新: 2021年2月15日
duksyuuki
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ムロアジとは?

一般的なアジとの違い

一般的なアジと呼ばれるものは「マアジ」の事ををさすことが多いです。スーパーで並んでいるアジもほとんどがマアジです。ムロアジは体が丸っこいのとゼイゴが細長いのも特徴で、並べてみると違いがよくわかります。また体高が他のアジとまるで違うので、釣った瞬間「あれ?アジなの?」と思ってしまいます。

旬はいつ?

春ぐらいが旬という説もあれば冬だという説もあります。また一般的にアジの旬は夏と言われているため、旬がいつなのか判断の難しい魚です。冬のアジは型が大きい為、旨味は劣るが歯ごたえなどはよい。刺身にすると美味しいなど食べ方や料理に合った旬があるようです。またレシピも豊富などで飽きません。

ムロアジの生態

ムロアジの生息域は?

ムロアジの生息域は広くインド洋・太平洋の熱帯・温帯域と、大西洋のアフリカ南部沿岸に生息しています。また日本では北海道南部以南で見ることができます。

北海道を除く外洋に面した沿岸部や島嶼周辺であれば、比較的みることは難しくないようです。潮通しの良い海の表層から中層を群れをつくって泳いでいます。冬場は暖かい場所や水深のある場所で過ごします。

ムロアジのエサ

甲殻類、頭足類、動物プランクトンなどを食べています。大きな固体だとキビナゴなど小魚も狙って食べてしまうようです。40cmほどになるのでフィッシュイーターとしてそこそこのサイズに成長します。

ムロアジを釣ってみよう①

ムロアジはどこで釣れるの?

釣り方にもよりますがムロアジは潮通しのよい堤防や磯場で釣ることができます。シーズンは産卵のため接岸してくる5~6月あたりがよいです。8月から豆ムロアジの数釣りも楽しめます。

大型を狙うなら冬。30cm以上のモノが接岸する可能性があるチャンスです。ただある程度の水深のある場合に限ります。大型のものはジギングという釣り方で狙いましょう。

ムロアジはどうやって釣るの?

釣り方は基本的にはサビキで狙います。アミエビをコマセに使用し、基本的に挿し餌は必要ありません。あまり喰い気が立っていない場合はオキアミを針につけてもよいです。喰い気がたっている時はコマセを使わずとも針を落とすだけで入れ食いになる時もあります。


ムロアジを釣ってみよう②

ムロアジ釣りの仕掛け

堤防釣でのサビキ釣りであれば竿の長さは3~4mもあれば十分です。サビキ下のオモリが竿尻より30cm程度短くなるようにセットするとコマセの詰め替えや取り込みなどの際に操作しやすくなります。

仕掛けは市販のアジのサビキ仕掛けを購入しましょう。回遊しているアジの大きさによって仕掛けや釣り方を調整してください。またアジングでムロアジを狙うと言う方法もあります。30CMを超える個体も冬には接岸するので、いい引きが味わえるはずです。

ムロアジ釣りのエさ

サビキの場合はアミエビを用意しましょう。手の汚れないチューブタイプがおすすめです。刺し餌はとくに必要ありませんが、オキアミを持っていくと外道でなにか釣れるかもしれません。虫エサはあまり喰いません。

スキンのついている針であれば個本的にエサは必要ありません。ジギングなどの釣り方の場合はルアーやワームを用意しましょう。

ムロアジを釣ってみよう③

マズメ時を狙っていこう!

早朝の朝マズメ、夕方の夕マズメと言われる時間帯は魚が活発になりエサを捕食する時間と言われています。またまわりがうす暗くなることで警戒心が薄れ、魚の活性にもつながるようです。この時間でなければいけないわけではありません。

釣り方にもよりますが日中も普通に釣れたりします。一応釣りにおいてゴールデンタイムと呼ばれるのは夕マズメから朝マズメにかけてなので覚えておくとよいでしょう。

鮮度をキープする!

アジは喉のところをハサミでちょっと切ると血が出てきますので、そのままバッカンかバケツに入れ、暫くしてからクーラーボックスに入れて下さい。レシピにもよりますが、刺身にしたり生で食したりする場合は特にやっておくとよいです。

魚の臭みがかなり減ります。また台所で捌く際に血が出ないので片付けも楽です。

ムロアジを料理して食べてみよう① 刺身

新鮮なら一番美味しい食べ方!

三枚におろして骨抜きで身の真ん中の骨を抜きます。サイズによっては必要ない場合もありますので触ってみてゴツゴツするようなら骨抜きをしましょう。ムロアジの骨は固いためのどにささると危険です。

血抜きがきちんとしているのであれば刺身が一番おすすめの食べ方です。冬場のムロアジは身が締まっていて歯ごたえも最高。夏場は逆に旨味が増します。季節によって若干味が違ってきますので、季節ごとの刺身を食べ比べて見て下さい。

刺身といってもレシピはいろいろ!

醤油でもポン酢でもいろんな調味料で料理を楽しむことができます。またツウの方は塩を一振りし、素材の味を楽しんでみえます。刺身以外でも生食ならなめろうや少し炙ったタタキなどがあります。

酢飯を用意してにぎり寿司なんていうのもおしゃれです。食べ方は無限にあります。いろいろ試してください。

ムロアジを料理して食べてみよう② 塩焼き

冬前が脂がのっていて美味しい!

冬場のムロアジにおすすめなのが塩焼きです。脂が乗っていて煙が食欲をそそります。身はふっくらとしていてご飯との相性は抜群です。火の通し方は表6割 裏4割と言われており、裏返すのは一度だけと板前さんの間では有名な話です。

そこまで気にすることはないですが、塩を振って一度裏返せばできてしまう、と覚えておいてください。釣り方によってはアミエビがお腹に入っている場合があります。内臓はすべて抜いてから焼きましょう。


旨味があって身離れがよい!

旬のムロアジは身離れが良く、骨からすっと身がほぐれます。ふんわりとした食感のなかに旨味が凝縮されており、ご飯がすすみます。おすすめレシピを紹介します。

夏場のアジは塩焼きした後に身をほぐしてとっておき、出汁と味噌を合わせたモノを氷で冷やします。

冷めたご飯の上にムロアジのほぐした身ときゅうり、豆腐を並べて冷たいだし汁を注げばムロアジの冷汁の完成です。食欲のない暑い日でもさっぱりいただける食べ方です。

ムロアジを料理して食べてみよう③ 煮付け

旨味が染み出すおいしい食べ方!レシピもいろいろ!

醤油とみりんの甘辛い汁にアジの旨味が溶けだす美味しさ。小骨が多いですが、一番後片付けも簡単な食べ方です。法要などで出されることも多く、意外と食べる機会は多く人気がある料理ですね。また梅干しと一緒に煮付けるレシピもあるようです。

旬だと身が締まる

旬のムロアジは身が引き締まっているため、煮崩れをおこしにくいです。身も柔らかく出汁が良く染み込み、ご飯のおかずにぴったりです。作りたてはもちろんのこと、冷えた後でも旨味が身から染み出しているため美味しい料理です。冷えたムロアジの煮付けの身をほぐしておにぎりの具にしてみるのもよいでしょう。

ムロアジを料理して食べてみよう④ さんが焼き

ハンバーグみたいで美味しい!レシピも簡単!

青魚の身に味噌、日本酒、しょうゆ、しょうがなどを混ぜて包丁を使って粘り気がでるまで叩いた後に焼きます。貝殻の上で焼くなどしたおしゃれな物も居酒屋にはありますね。ハンバーグの魚番ともいえます。

魚の苦手な子供でもこのさんが焼きは好きという声は良くきかれます。デミグラスソースでも合いますしおろしポン酢でさっぱりもよいでしょう。何もつけずにそのまま食べるのがおすすめです。

焼く前に食べるとなめろうにもなる!

包丁で粘り気が出るまで叩いた後焼かずにそのまま食べるのが「なめろう」という料理です。あまりにおいしい料理なので、皿までなめてしまうということから「なめろう」ついたという説があります。

もともとは船の上で簡単に食べられる漁師料理でした。今では居酒屋でも食べられるところは多いです。半分はさんが焼き、半分はなめろうといった食べ方もよいのではないでしょうか。

ムロアジを料理して食べてみよう⑤ 干物

干物のレシピ

簡単な干物の作り方を紹介します。開いたアジと塩分濃度を3.5%にした塩水を用意します。(水20ℓに対して塩70gで3.5%です)開いたアジを塩水に約20分ほどつけます。20分後、塩水から取り出しザルに並べて水分を切ります。

この塩分濃度だったら塩抜きや水洗いは必要ないです。ザルごと天日干し用のネットに入れ、風通しのよい軒下などに吊り下げ、天日干しします。直射日光は避けるようにしましょう。あとは好きな乾燥具合で食べて下さい。

旬の時期は最高に美味しい!


旬の時期のムロアジの干物はとても脂がのっておいしいです。炙ると脂が染み出してでていくので見た目の割にくどくなく、旨味が塩で凝縮されているためとても濃厚な魚本来の味が楽しめます。

旅館などの朝ごはんに出ることが多く、その場で焼いてくれるサービスでは匂いにつられてつい何枚でもおかわりしてしまいます。ご飯との相性は干物が一番よいのではないでしょうか。みりんで味つけしたモノや、塩だけで締めたものなどバリエーションも豊富にあります。

夏場は注意!

風通しの良い場所で塩や漬け液に浸した後に乾燥させて干物にします。冬ならベランダや庭で自作できますが、夏場は注意しましょう。塩や漬け液のひたし加減がゆるいと菌が繁殖して食中毒を引き起こす可能性があります。

冬場も気をつけなければいけませんが、自分で作るのなら衛生的な面を考慮して冬にしてください。夏場に作る場合は冷蔵庫の中や電子レンジで乾燥させることができます。

ムロアジを料理して食べてみよう⑥ 唐揚げ

小さいアジなら唐揚げにしよう!

夏場のアジはまだ小さく、どう料理していいか迷う時があります。刺身にするにも捌けないし、塩焼きや煮付けにするほど身はない。そんな場合は唐揚げにしましょう。

小さいアジのゼイゴを包丁で削ぎエラから指で内蔵をとりだして、尻骨と背ビレもつまみ取ります。塩コショウと小麦粉をまぶして揚げるだけです。骨まで食べれるのでカルシウムが豊富です。骨が少し気になるようでしたら二度揚げしてみてください。

半分は唐揚げ、半分は南蛮漬け!

玉ねぎとにんじんを千切りして、お酢、醤油、砂糖、塩、出汁を混ぜたものを唐揚げにかければアジの南蛮漬けのできあがりです。とてもさっぱりしていて冷めても美味しいです。お弁当のおかずやお酒のつまみにしてみて下さい。

ムロアジについて まとめ

季節ごとの味を楽しもう!

夏のムロアジは小さいが旨味が強い。冬のムロアジは大型で歯ごたえがあり脂ものっています。それぞれの季節によって同じ魚なのにまるで違う印象を受ける時があります。

冬場は水深のある場所、夏場は防波堤付近など生活する場所が違うためです。また産卵直後のムロアジはやや旨味に欠けてしまいますが、良く釣れるため5~6月がムロアジ釣りベストシーズンかと思います。

海老で鯛を釣る!

小型のムロアジが釣れたらそれをエサに大物を狙ってみるのも良いかと思います。サーフではヒラメやマゴチ、船ではカンパチやサワラなど大型フィッシュイーターを釣ってみましょう。

海老で鯛を釣る、を実践してみてください。生き餌のベイトは買うとそこそこ高いです。食べる以上にアジが釣れたら一度試してみて下さい。

釣りのマナーを守りましょう!

美味しい魚が毎年回遊してきてくれるためにも、釣り場はきれいに保ちましょう。コマセの袋やゴミは必ず持ち帰ってください。コマセで汚れた堤防やテトラは帰る前に水で流してから帰りましょう。

釣り人として最低限のマナーを守り、環境にやさしい遊びを心がけてください。きれいな環境であれば魚もきっと回遊して来てくれるはずです。