ダイワ(Daiwa) スピニングリール 17エクセラー 2004 (2000サイズ)
ダイワ(Daiwa) 18フリームス LT2500D 00057048
マグシールドは本当に良いのか?インプレ・評価
リールに必要なのは防水とスムーズな回転です。どちらか片方だけすぐれていも良いリールとはいえませんね。そのためにはベアリングも大切ですが、リールをいつもベストな状態に保つ防水も大事です。そんな中で注目されているのが、ダイワ製リールに搭載された新しいマグシールドという防水機能。マグシールドとはどのようなシステムなのでしょうか。その性能とインプレ・評価などを詳しくご紹介していきます。
ダイワのマグシールドとは
リールはいつも海水で塗れた糸を巻き上げるため、回転の肝ともいえるベアリングの塩カミや錆が心配される場所です。塩や錆は当然スムーズな巻取りの邪魔をして、釣りの楽しさを半減させてしまいます。そこで目につけたのがNASAの技術である「磁性流体」。磁力を持ったオイルによってシールドを作る「マグシールド」の誕生です。
マグシールド初搭載
それまでのパッキン式の防水性能に行き詰まりを感じていたダイワが目をつけたのが、マグオイルで防水をするという新しい考えのマグシールドでした。この研究が一応の完成を見て、はじめて搭載されたリールは「CERTATE(セルテート)」。ダイワを代表するスピニングリールともいえる名品です。
2012年には20万台へ
ダイワのリールでもマグシールドを搭載していないモデルはたくさんあります。マグシールド搭載だけでも、発表から2年後の2012年には20万台を超える多くの人に使われているスピニングリールといえる商品になりました。
耐久性能
自分でメンテナンスをする人も多いでしょうが、ベアリングの不具合などはダイワにメンテナンスを出す人も少なくありません。そういった修理数を比較してみると、マグシールドを搭載したものは他のスピニングリールよりも150%も耐久性がアップしているという結果が出ています。まったく壊れない、メンテナンスが不要というわけではありませんが、5年使えていたものが8年近くメンテフリーで使えると思えば十分な数字なのではないでしょうか(ここでの数字は耐久を保証するものではありません)。
マグシールドの仕組み
マグシールド搭載モデルは、初期性能の維持率が高いといわれています。それにはマグシールドの仕組みが深く関係しているのです。ここでは、マグシールドがどのようにベアリンクの中に水や不純物が入るのを防ぐのかその仕組みをご紹介していきます。
マグオイル
マグオイルはパッと見ただけではわかりませんが、磁力を持った磁性流体という物質でできています。写真の両側の金属部分は磁石です。マグオイルが磁石に引きつけられて垂れてこないことが確認できますね。
左右の磁石を少しずつ近づけていくと、マグオイル同士もくっつこうとします。これを更に近づけることで、マグオイル自体がしっかり結びつき、外部からの水の侵入を防いでくれるマグオイルによるシールド、すなわちマグシールドとなってくれるというわけです。
ボールベアリング
リールのトラブルといえば、最も重視したいのはボールベアリングの中に海水が入ることです。リールのスムーズさを決める要ともいえるボールベアリング内に異物が入り込んだり水によって錆びるとどうしてもメンテナンスが必要となってしまいます。
メンテ・交換の手間減少
従来の防水方法では、上の図のようにベアリング内部にも水や異物が入る可能性がありました。そのために、みんな釣行のあとはしっかりとメンテナンスしていたと思います。しかし、マグシールドはこのベアリング内に水が入らない仕組みになっています。当然、ベアリングの交換・メンテなどの手間が劇的に減少するというわけです。
マグシールドのインプレ・評価
やはり、実際に使った人のインプレ・評価を見るには初心者から熟練者まで多くのレビューが掲載されているAmazonが参考になります。ということで、ここではダイワのマグシールド搭載リールの中から比較的初心者向けクラス~の2機種のインプレをご紹介します。
17エクセラー 2004のインプレ・評価
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 17エクセラー 2004 (2000サイズ)
正直比較にならないほどいいです。価格的には+2000円程度ですがマグシールド+ATD装備でこの価格はびっくりだ。下手するとフリームスよりも・・・。
この方が比較しているのは15レブロス2004Hとの違い。このリールも定価なら1万弱するという決して安物リールではありません。それと比べてもマグシールドの恩恵は素晴らしいというものでした。
18 フリームス LT2500Dのインプレ・評価
ダイワ(Daiwa) 18フリームス LT2500D 00057048
17エクセラーの少し上、1万ちょっとくらいのクラスでマグシールドを搭載しているダイワのリールといえば、18フリームス。昔のフリームスにもマグシールドが搭載されていましたが、このLT2500Dもしっかりマグシールドがついてバージョンアップされています。
マグシールド目的で1年ほど前に購入しました。今の所、全く問題ありません。メンテナンス楽です。
マグシールドのメリットは「音が静か」「メンテナンスフリー」の2点といえます。メンテナンスについては後述で触れていくことにするのでここでは触れませんが、とにかくストレスを感じにくいというインプレが圧倒的。マグシールドならではのこのスムーズなベアリングの回転をこのクラスで体感できるのは素晴らしいというものが多いです。
マグシールドのメンテの方法は
マグシールドはメンテナンスが自分ではおこなえないというデメリットがあります。中古のリールを勝手自分でメンテナンスして巻き性能をあげるのが楽しいという人もいるようですが、それができないのがマグシールドのデメリットということができるでしょう。
メンテナンスフリー
決してメンテナンスをしなくて良いというわけではありませんが、ダイワのマグシールドはメンテナンスフリーを謳っている商品でもあります。もし、マグシールドのメンテナンスが必要になった場合、自分ではメンテナンスができない(パーツが販売されていない)ため、ダイワに送ってメンテナンスしてもらうことになります。
マグシールドのメンテ数
しかし、ダイワ発表ではマグシールドのメンテナンス申し込みの数は非常に少なく、それだけマグシールドがメンテナンスが必要なくスムーズな巻き性能が保つ商品であると公表しています。
釣行ごとのメンテナンスは不要
完全なメンテナンスフリーではないにしろ、リールのメンテナンスはそれが趣味であるという人もいるでしょうが、やらなければそれに越したことはない作業。自宅でメンテナンスできないという縛りがあるとしても、釣行ごとにメンテナンスをしてから保存という手間がかからないのはありがたいです。
マグシールド活躍の場
ボートや足場の悪いところでの釣行
マグシールドがどのような仕組みなのか、インプレは?ということを頭ではわかっても実際どのようなシーンでどう活躍するのかというイメージがつかない人もいるでしょう。たとえば、ボートなどでポイントに向かった場合、釣りをする前から道具が水しぶきでびしょぬれということもあります。また、干潟などの釣りでは思わぬ場所で足を取られて竿ごと水没ということも考えられます。
ライトゲームにも
自分はまだ初心者でボートで海に出ることもないし、せいぜい防波堤で釣りを楽しむくらいだから・・・と思っている人もいるでしょう。しかし、そんなライトアングラーにとっても潮風や波しぶきは思っている以上にリールに水がかかっています。とくにメンテナンスのやり方をまだよく知らないという人にこそ、メンテフリーのマグシールドの恩恵があるといえます。
まとめ
ダイワのリールに搭載されている「マグシールド」。これがついているのといないのとでは、巻き取りのスムーズさ、釣行後のメンテナンスの手間は格段に変わってきます。マグシールドは不要という人もいますが、それは「マグシールドのために高いお金を払うなら」という前置きがついてのことでしょう。もし、手軽な価格帯のクラスでマグシールドがついたモデルがあれば誰でも一度は手を伸ばしてみたくなるものだと感じるでしよう。
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