ダイワ 17 エクセラー 2004
ダイワ17エクセラ―って、どんなリール??
ダイワ17エクセラーはダイワの販売するスピニングリールの中でも比較的に低価格帯の入門用に位置するリールです。これだけ聞くと「なんだ。安い入門者用のリールか!」なんて思ってしまいますが、実は17エクセラ―にはダイワの技術が詰まっています。17エクセラ―に搭載されている機能は、「マグシールド」「ATD(オートマチックドラグシステム)」「エアローター」「スーパーメタルボディ」など、ダイワが展開している上位スピニングリールに勝るとも劣らない機能が満載です。
17エクセラ―って、どんな釣りに向いているリールなの?
ダイワ17エクセラ―は、ラインナップも多く、殆どのフィールドで活躍出来るオールラウンドなスピニングリールです。淡水のブラックバスやトラウトは勿論、ソルトウォーターでのライトゲームから船からの餌釣りまで対応出来るラインナップがあります。ルアーフィッシングにも最適なダブルハンドルモデルもあり、17エクセラ―で幅広いフィールドを楽しむ事が出来ます。
17エクセラ―のラインナップは11種類!
ダイワ17エクセラ―のラインナップは、小さい順に、2004、2004H、2500、2506H、2508RH、2506H-DH、3000、 3012H、3500H、4000、4000H 以上の11機種! 17エクセラ―だけでも相当、細かくフィールド分けが出来そうです。 小型の2004、2004Hは淡水でのブラックバスやトラウト、ソルトウォーターでは、ライトゲームなどで活躍してくれそうです。この17エクセラ―のラインナップ中、最大の17エクセラー4000Hはドラグ力8キロというパワフルなものとなっており船からのジギングなどで、青物や大物狙いも可能ですね。狙うターゲットによって機種を決められるのも、ラインナップの豊富さ故の良さですね。
マグシールドって、どんな機能?
ダイワ17エクセラーに搭載されている機能の中でもダイワ独自の技術で開発された「マグシールド」が注目されています。このマグシールドについて詳しく見ていきましょう。
ボディとローターの隙間に磁性を持つオイルの壁を作ることで海水や埃などの侵入をシャットアウトするダイワ独自の防水構造。ボディとローターが無接点だから軽く滑らかな回転はそのままに、初期の回転性能を長期間維持する。回転異音の原因の多くが、塩ガミ・異物の侵入。過って水に落としてしまうケース等を除き、マグシールド化されたリールの回転異音発生率は大幅に低下している。しかもこの比率は時間が経てば経つほどより大きな差としてデータに現れつつある。これは長く使用すればするほどその効果がより発揮されるということ。 つまりマグシールドの防塵・防水能力が非常に高いレベルにあることの証である。
マグシールドは防水&防塵に効果あり!
このマグシールドと言う防水機能を持った事によって、これまで特にソルトウォーターの使用後において、悩まされていた「塩ガミ」「異物の混入」が大幅に軽減されました。また、波が大きく掛かったり浸水してしまった場合、すぐにバラしてメンテナンスをしないと内部が錆びて故障してしまうという事も防げるのです。これは、特にソルトウォーターをフィールドとしている釣り人には本当に嬉しい機能です。
ダイワにはマグシールドに至るまでの苦労があった
実はダイワはスピニングリールへの防水機能を2001年発売の初代「ダイワSALTIGA(ソルティガ)」から採用していました。ソルティガは現在のマグシールドの代わりにゴムのパッキンを随所に入れた防水機能が施されていました。ですが、評判は辛口な評価が目立ちました。ゴムのパッキンを沢山使用する事で、ハンドルの回転が著しく重たくなってしまいました。実際に私も当時、釣具店でソルティガを触ってみましたが、正直スムーズさは、感じられませんでした。「これなら防水構造は、いらないな~」と言うのが、個人的な意見でした。ジギング等で大型の青物でもやろうものなら、きっと相当なストレスを感じたでしょう。
マグシールドは宇宙でも活躍した物質!?
ダイワがパッキン以外のもので、目をつけたの防水用の物質が磁性流体でした。 「磁性流体」はNASAが開発した特殊液体マテリアルというもので、磁力に反応し吸着する特性をもっています。 スペースシャトルで使用された後にスピンオフされ、当時、ハードディスクの防塵機能として使われていました。「防塵が出来るなら防水も出来るかもしれない」。当初、無謀と思われたダイワ開発陣の防水への挑戦は、ここから始まりました。 「ピニオンギアに入っているボールベアリングを守ることが大切」 そこで、回転軸の根元のスキマ部分に磁場を作り、N極とS極の間に磁性流体による油の膜、つまりシールドを作りました。 ダイワは、磁性流体の中でも、防水に適したものを選び、「マグオイル」と呼ぶことに! これが、水を通さない磁性流体「マグオイル」を活用した「マグシールド」の仕組みです。 まさか宇宙で使用していた物質をリールの防水に利用するとは!ダイワ開発陣の凄さが伺えます。 これは相当、過酷な条件下での使用でも防水&粉塵性能が期待出来ますね。
優秀なマグシールド
一方マグシールドは、構造上ハンドルの動きに対して、摩擦抵抗が生まれませんので、スムーズな取り回しが可能です。 研究当初、ダイワでは相当、改良に改良を重ねて各部品に余計な磁場がいかないように何度も試作を繰り返し、磁場を調整していったとのことです。 その結果、メンテナンスフリーでも購入時当初のスムーズさを維持できる程の耐久性も持てる程になりました。ダイワの研究技術の賜物ですね。
ダイワ17エクセラーの評判や評価は??
17エクセラーがリーズナブルなのに高性能で、マグシールドによる防水、防塵機能が優れている事はわかりましたが、実際使用している方は、ダイワ17エクセラーを、どの様なリールと感じているのでしょうか? 使用している方のインプレを見ていきましょう。
ダイワ17エクセラー2004
ダイワ 17 エクセラー 2004
「レブロス2004Hからの買い替え 正直比較にならないほどいいです。 価格的には+2000円程度ですがマグシールド+ATD装備でこの価格はびっくりだ。 下手するとフリームスよりも・・・。」
ダイワ17エクセラー 3500H
「この金額でマグシールド ダイワさんすごいですわー。この価格帯でATDとマグシールド搭載モデル出すって。はっきり言って4〜5年前のリールで言ったら4万円ぐらいの機能です。釣具屋で購入してショアジギング数回行ったので感想を。まず巻き心地。ハイギアですので少し重たいですがね、それはハイギア全般に言えるので満足です。キャスト時もトラブルはありませんでした。 40〜60cmのヤズ(ワラサ)を6匹ほどかけましたが、ドラグを出さずにゴリ巻き楽勝でした。 78cmの真鯛をかけた時は真鯛特有の叩くような引きに対して、ドラグもそれに合わせて出過ぎず、魚の動きに対してジリジリという感じで出て、安心してやり取り出来ました。サブ機として購入しましたが、メインも張れるリールだと思います。地磯などでも気にせずガシャガシャ使える(高級機だと気を使う)のも良い。 この金額でショアジギング楽しめるのも素晴らしいです。ダイワさんに感謝です。」
Amazonのレビューも高評価
amazonのレビューを記載させて頂いたのですが、どちらも五つ星!満点ですね。 その他のレビューも多数ありましたが、多くの方が満足の行くリールと言われており評判は、かなり高いです。 搭載されているオートマチックドラグなどの各機能も勿論ですが、やはり皆様マグシールドを搭載している部分が特にお気に入りの様子。 つい先代までは上位機種のみに与えられた機能という感じでしたので、以前からマグシールドを意識していたアングラーには目から鱗状態だと思います。
先代のダイワエクセラーとの新旧インプレ
先代ダイワ14エクセラーにはマグシールドがない
新旧比較のインプレをしていきたいと思います。 14エクセラーにはマグシールドは搭載されていませんでした。 ですが、17エクセラーと同じくメタルボディーを採用されていたことで、リール自体の剛性面は強く当時からエクセラーの評判は良く評価は高いです。 現在の17エクセラ―の機能には劣りますが、当時は入門用リールとしては優れていると評判の良いリールで、上級者でもライトゲーム用のサブタックル等として使用する程でした。 機能面での比較をすると、14エクセラ―には他にも搭載されていなかった機能はありますが、やはり17エクセラーにマグシールドが搭載された事が最大の変更点となります。
14エクセラ―と17エクセラ―では故障の頻度が段違い
やはり、リールに求めるのはフィールドでの性能も勿論ですが、故障などの耐久性も気になる評価ヵ所です。 14エクセラーにもメタルボディーを採用されているので、剛性面では評判も良く特に不満の声は少ないようですが、従来のスピニングリール同様、塩カミや異物が入ってしまい故障してしまうという事が起こってしまう為、故障を少しでも軽減するには、使用後のメンテナンスは必須でした。 マグシールドを搭載した17エクセラーでは、以前までのスピニングリールの故障原因「内部に異物が入る」事をシャットアウトした為、メンテナンスフリー状態でも格段に故障する頻度は下がったとの事です。 17エクセラーはシャワー洗浄可能ですので、メンテナンスも簡単に行える部分も評価の高い部分です。 メンテナンスを少しでも行ってあげれば、末永く付き合って行けるリールとなることでしょう。
ダイワ17エクセラ―と他機種との比較
ダイワの販売するスピニングリールの中で、17エクセラ―と良く比較されるリールは、ダイワ15レブロスが第一に上がって来るのではないでしょうか。 15レブロスはエクセラ―と同じ入門用リールで、エクセラ―より更に低価格帯のスピニングリールとなります。 リーズナブルな価格と13種類に及ぶラインナップが設けられれおり、15レブロスを購入される方も多くいらっしゃるとは思いますが、忘れてはいけません!17エクセラ―に搭載された「マグシールド」を! 14エクセラーとの比較時にも同じ事を書きましたが、やはり「耐久性の良さ」これはリールが故障してから初めて有り難さを感じます。 確かに15レブロスも一昔前のスピニングリールを考えると非常に優れた機能を搭載しており、決して悪いリールではありません。 14エクセラーもそうです。評判も良く当時の様々なインプレを見ていると評価も高いものばかりが目に付きます。 この15レブロスも同じ事が言えます。リーズナブル&高性能! ですが、やはり17エクセラ―には「マグシールド」が搭載されている事でのメリットは、もうこれまでのインプレで、ご存じの通りです。
このクラスのダイワスピニングリールの中では17エクセラ―で決まり!?
ダイワ15レブロスとの比較ですが、ダイワ17エクセラ―は実売価格で、ほとんどのお店が15レブロスは7000円弱、17エクセラ―は10000円前後位の値段設定で販売されています。3000円程アップといったところでしょうか。 3000円程アップするだけで、以前まで上位機種にしか搭載されていなかったマグシールド搭載のリールを手に出来る訳です。 ダイワの最新技術を採用して生まれた耐久性を考えると決して高い金額では無いのではないでしょうか。
ダイワ17エクセラ―の評価まとめ
ダイワ17エクセラ―は本気モードで使えるリール
ここまでのインプレで、ダイワ17エクセラ―が非常に機能面でもコストパフォーマンス的にも優れたスピニングリールという事は、おわかり頂けたかと思います。 マグシールドの有無で故障頻度が大幅に変わってしまうほどの画期的な機能! 先代のダイワ14エクセラ―やダイワ15レブロスとの比較でも見ておわかりの通り、入門用リールながらダイワが17エクセラ―に力を注いでいるのを感じます。 もはや、入門用と同じ位の価格設定がされた、上級者でも納得の本格派スピニングリールという位置付けが最もしっくり来るのでは無いかと思います。 他社製品でも同価格帯で優れたスピニングリールは存在します。ですが、ダイワの技術が詰まった17エクセラ―と同等の性能の物は他社には、ありません。現在17エクセラ―は唯一無二の存在ではないでしょうか。 多くのアングラーに愛されるスピニングリールとなって行って欲しいですね。