怪しい少年少女博物館① 伊豆の不思議な博物館
伊豆にある不思議な博物館
怪しい少年少女博物館。その名前からして「怪しい」と言うキーワードが頭に浮かびますが、この博物館がどこにあるかと言えば、伊豆半島の伊東市にあります。場所は「伊豆シャボテン公園」や「城ヶ崎海岸」の近くにあります。最寄駅は伊豆急行線城ヶ崎海岸駅です。
元々ここにあった「ペンギン博物館」
現在は怪しい博物館になってしまいましたが、かつては正統派の博物館がこの場所にありました。その名は「ペンギン博物館」元々は伊豆にあった日本動物科学研究所の付属施設だった博物館で、ペンギンを専門に扱っていました。さまざまなペンギンが飼育されていましたが、2002年8月に休館となり、そのままなくなってしまいました。
熱海にあった「ふしぎな町1丁目」閉館後、その一部が移転し、リニューアルオープン
怪しい少年少女博物館の前身がかつて熱海市にありました。その名は「熱海博物館村・ふしぎな町1丁目」という施設で、「昭和の町並み再現コーナー」や「お化け屋敷」があり、その内容は怪しさ全開でした。元々期間限定だったので閉館・その後継博物館として伊豆・伊東の地に改めてオープンしました。ペンギン博物館のかわいいペンギンは、バットマンの不気味なペンギンになりました。
怪しい少年少女博物館② 少女秘宝館?
少年少女秘宝館?
少年少女博物館と言う名前からして、「少年少女秘宝館」と言うような施設?と思われるかもしれません。熱海などには秘宝館が営業しています。しかし、そういった伝統的な意味での「少年少女秘宝館」とはちょっとニュアンスが違う博物館で、昭和レトロがメインに構成されている博物館です。でも昭和レトロと言っても怪しさは満開。
「少年少女秘宝館」では語れない多くの見どころがあります。
怪しい少年少女博物館が「少年少女秘宝館」と言う側面・展示物も確かにあります。しかし、それ以上に変わった展示物が多く、中には歴史・風俗的に貴重なものが数多くあるので、少年少女秘宝館の範疇(はんちゅう)には収まりきれない施設になります。
怪しい少年少女博物館③ 見どころ
「変わった見どころ①」昭和のファッション展示
怪しい少年少女博物館の1Fは「昭和のファッション展示」と言う事で、1980年代までの昭和を中心に、明治・大正時代のファッションや風俗が展示しています。明治の鹿鳴館の時代から始まり戦時中の服装から戦後のブームになったファッションが数多く展示しています。「怪しさ」が全面に出がちなこの博物館ですが、歴史的な価値はあります。
「変わった見どころ②」懐かしいレトロなおもちゃ
ファッションコーナーの隣にあるのがおもちゃの展示室。昭和レトロの香りが満載しているおもちゃが多数展示しています。超合金のロボットや、戦隊ヒーローもの、めんこにアイドルのレコードやポスターが展示しています。かつて一大ブームになったインベーダーゲームなどのアーケードゲームも展示しています。
「変わった見どころ③」アーティスト
2Fに上がると、まず目に入るのはアーティストの世界。これはイラストレータの空山 基(そらやま はじめ)氏によるイラストを始め、造型師の韮沢 靖(にらさわ やすし)氏の作ったフィギアが展示してあります。その中には、古代文明を意識して作られた美術品も展示してあり、すべてにおいて美しさがそこにあります。
怪しい少年少女博物館④ お化け屋敷
お化け屋敷① 怪奇の世界
アーティストの展示室の隣は、「お化け屋敷」の空間が登場します。ここはオカルトの世界。日本の「ほっこり」するかわいいお化けをはじめ、ゾンビや亡霊、骸骨(がいこつ)。さらに極めつけは呪われた人形が多数展示しています。「呪われ」ているので、下手なお化け屋敷より怖い!その上、呪いの「わら人形」が、くぎとセットで売られていて、その場でも打てます。
お化け屋敷② 「あやしい夜の学校」
怪しい少年少女博物館には本館とは別に別棟の展示室があります。そこは「あやしい『夜の学校』」と呼ばれているところで、学校に関する展示のようですが、室内が真っ黒になっています。「学校の怪談」の世界がそこに広がっています。展示されている先生や生徒をはじめめあらゆるものが「怪しい」。そして「怖い世界」が広がります。
実は「お化け屋敷」なのか否か
怪しくて怖い、変わった展示物の数々。実はこの博物館のの正体は「お化け屋敷」では?と言う気がします。でも昭和の貴重なコレクションが多数展示している資料的な価値。それに対して「呪われた」とされる人形が多数展示しているという大胆さ。お化け屋敷というより、むしろそれ以上に恐怖の世界が広がっているところかもしれません。
怪しい少年少女博物館⑤ フィギュア
館内の「フィギュア」を紹介
この博物館は、マネキンや呪いのものなど多数の人形が展示していますが、フィギアの数も相当なものがあります。韮沢靖氏の制作のフィギュアも多く展示しています。精巧に作られたフィギュアも展示してあったり、変わったところでは「クネクネ美女」と呼ばれる妙な動きをする人形もあります。
非常にレアなアイドルのフィギュア
フィギュアのなかでもも非常にレアなものが展示しています。それはアイドルのフィギュアです。榊原郁恵さん(ホリプロスカウトキャラバン初代グランプリ)と、宮崎美子さん(ミノルタのCMで一世を風靡)この2人のフィギュアがサイン付きで展示してあり、これは非常に貴重なものです。
怪しい少年少女博物館⑥ 口コミと感想
「昭和の雰囲気」と言う口コミ・感想
ツイッターなどでこの「怪しい少年少女博物館」の感想や口コミを調べてみました。最も多い感想は「昭和の雰囲気についてで、昭和の懐かしいおもちゃがいっぱいある。懐かしいというような声が多くありました。展示しているマネキンがリアルな人と間違えたという口コミもあります。
お化け屋敷の口コミ・感想
次に多かったのは、「お化け屋敷」について。そういう「コワイ」のが苦手な人はここは無理という感想や、このお化け屋敷の機械仕掛けが良かったという意見もありました。後人気なのが、呪いの「わら人形」まさかそんなに誰かを呪いたい?わけでもないのでしょうけれど。
その他の口コミ・感想
18歳未満の少年少女は厳禁な「風俗系」の感想も多く、「少年少女秘宝館」としての側面をうかがい知ることができます。中には施設の中でイベントをやりたいという人や思ったより濃厚な内容だった。良く解らないけどこの雰囲気が大好きという口コミの人もいました。
怪しい少年少女博物館⑧ 系列博物館
系列の博物館「猫の博物館」
怪しい少年少女博物館には、系列の博物館があります。その一つは「ねこの博物館」ここは少年少女秘宝館を思わせるような変わった雰囲気はありませんが、猫と言ってもネコ科の博物館なので、「かわいい猫が多くいる」とだけ思っていると、少し意表を突かれます。
野生ネコ科の猛獣の「はく製」の迫力
この博物館の一番の見どころは、野生ネコ科の猛獣たちの「はく製」が展示してあるところです。最も迫力あるのは何匹ものトラが今にも襲いかかろうかといういでたちで展示してあります。その他アフリカの野生ネコと言う事でライオンなどの「はく製」の展示や南北アメリカ、ユーラシア、東南アジアに生息している野生ネコ科のはく製展示があります。
絶滅したネコ科の標本や美術品、ねことふれあいの場所も
この博物館はその他にも。「ケーブライオン」や「サーベルタイガー」などの、絶滅したネコ科の標本が常設してあったり、「ねこの美術館」として、童話の世界に登場するねこをテーマとした作品や美術品、工芸品などの作品が展示しています。それから世界の珍しい「ねこ」が飼育されていて、楽しくふれあう事もできます。
怪しい少年少女博物館⑧ 「まぼろし博覧会」
まぼろし博覧会①元植物園にある巨大な聖徳太子
そして、怪しい少年少女博物館よりさらに怪しさが倍増している系列博物館は、閉館した植物園の跡地にできた「まぼろし博覧会」です。「キモ可愛いパラダイス」と言うコンセプトの博物館。最初に「密林にたたずむ大仏と古代文明」というブースに巨大な聖徳太子像をはじめとする古代遺跡をイメージした不思議な展示物のエリア。元植物園の名残のようなジャングルにもなっています。
まぼろし博覧会②昭和の時代と魔界神社
次にあるのは「昭和の時代を通り抜け」ということで、エアコンが普及しなかった昭和三十年代の体験ができるエリアに「魔界神社」という、悪霊・怨霊、さらには性転換手術や遊郭をテーマにした怪しさ満載のゾーンに到着します。どことなく怪しい少年少女博物館に似ていますね。
まぼろし博覧会③悪酔い横丁とその他
ここは、明るい童謡が流れるエリアで、ペンギン山があり、少年少女時代を思い出させる空間だそうで、ペンギンが出てくると、そのまま「怪しい少年少女博物館」ですが、以前存在していたペンギン博物館がこのように見事に取り込まれているカオスさは必見です。その他にも建物の外や特別ブースがあります。
怪しい少年少女博物館⑨ アクセス・基本情報
アクセス(公共交通)
伊豆急行線「城ケ崎海岸駅」より徒歩10分。 「伊豆高原駅」より東海バス・ぐらんぱる経由シャボテン公園行きで「池入口」バス停下車すぐ。 東京から特急「踊り子号」を利用で、1時間10分(新幹線で熱海経由なら1時間40分) 名古屋から2時間40分かかります。
アクセス(車)
東京方面から東名厚木I.Cより小田原・熱海経由で伊豆高原へ(2時間程度) 名古屋方面から東名沼津I.Cより大仁・宇佐美経由で伊豆高原へ(4時間30分程度) 駐車スペースは乗用車20台可能です。
怪しい少年少女博物館の基本情報
営業時間 午前9時~午後5時(ご入館は30分前まで) 入館料 大人1,000円/小・中学生600円 障がい者手帳の提示でご本人は半額、同伴者は100円引 (坂や階段があるため車 椅子の介護者は2名必要 ) 住所 〒413-0231 静岡県伊東市富戸街道下1029-64 電話番号 0557-51-8800 休館日 年中無休で営業しております。
系列博物館との便利なアクセス
怪しい少年少女博物館からねこの博物館までのアクセスは徒歩で20分かかりません。外周の広い道路なら19分くらい、最短の近道で伊豆高原のペンション群を通り抜ける方法で17分くらいの距離で到着します。まぼろし博覧会までのアクセスは徒歩では1時間近くかかります。この区間にはバスが運行していますが、バスの便が限られているのでタクシーでの移動が便利です。
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まとめ
「怪しい少年少女博物館」は、名前からして怪しい変わった博物館で、少年少女秘宝館の様な趣と昭和レトロの懐かしい品々。そしてお化け屋敷でもあります。ある意味タブーとされているようなものも多数展示しているので実際に足を運ぶ価値があります。系列のねこの博物館やまぼろし博覧会も近くにあるので、せっかく行くならアクセスの状況を確認して全部まわりたいところです。
怪しい少年少女博物館の1F展示室「昭和のファッション展示」