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ヒヤシンスの色別花言葉とその由来!神話から生まれた切ない花言葉とは?

春の訪れとともに良い香りをあたりに届けてくれるヒヤシンス。花壇でも水栽培で室内でも季節の訪れを感じさせてくれる花ヒヤシンス。ヒヤシンスには悲しい神話物語に由来する花言葉があります。青やピンク、白など色ごとのヒヤシンスの花言葉の意味をご紹介します。
更新: 2021年2月24日
佐藤3
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目次

ヒヤシンスの花言葉が知りたい!

甘く強い香りがするヒヤシンス。小さな花弁がたくさん集まったその丸い姿もかわいらしい花です。ヒヤシンスにはいったいどんな花言葉があるのでしょうか。美しくちょっと懐かしい感じもするヒヤシンスの花。色ごとの花言葉の種類を開花時期などの基本情報と共にお届けします。

ヒヤシンスの基本情報

ヒヤシンスの花言葉をご紹介する前に、ヒヤシンスとはどんな花なのか基本情報からご紹介します。ヒヤシンスはその花の名前の由来となったギリシャ神話が有名ですが、このお話はヒヤシンスの花言葉にも反映されているので必見です。

科名・属名

ヒヤシンスはユリ科ヒヤシンス属の花です。小さな花が集まっているので気づかないですが、近くでその花びらのひとつひとつを見ると確かにユリの花によく似た形をしています。

和名・英名

ヒヤシンスを漢字で「風信子」と書くこともあります。風信じる子供でヒヤシンス。あて字ではありますが、なんだか寒い冬の風の中でも春を信じて大きく育つヒヤシンスを思い起こさせます。

英語名は「common hyacinth」またはgarden hyacinthともいわれます。英語名のhyacinthという言葉にはギリシャ神話に登場する美しい青年に関する由来があります。後述で詳しくこの由来についてはご紹介します。

原産地

ヒヤシンスの原産地は地中海沿岸。イランやトルクメニスタンといわれています。オスマン帝国のムラト3世は山に自生するヒヤシンスをイスタンブールに集めさせるほどお気に入りでした。その数5万本であったといわてれいます。

花名由来


ヒヤシンスの花名はさきほどもチラッと触れたようにギリシャ神話の中に登場する美青年「ヒュアキントス」の名前から取られています。ヒュアキントスは恋人のアポロンと円盤投げを楽しそうに遊んでいました。

元々ヒュアキントスに横恋慕していた風の神であるゼピュロスはその姿を見て冷静ではいられませんでした。

神の嫉妬から生まれた花

二人のあまりの中の良さに嫉妬して突風を吹かせたところアポロンの投げた円盤は軌道を変えヒュアキントスの額に激突。アポロンの必死の手当の甲斐なくヒュアキントスは亡くなってしまいます。ヒュアキントスの流した血から生えてきた花がヒヤシンスといわれています。

開花時期

ヒヤシンスの開花時期は3月~4月の頃。水栽培で室内で管理すればお正月頃から楽しむこともできます。秋に球根を植えて春に開花する植物です。

ヒヤシンスの仲間・種類

ヒヤシンスの種類は野生種が三つと園芸用に品種改良された種類が二つ存在します。野生種の中で栽培され続けているのはオリエンタリス種。花色は青のみですが、よく見かける園芸種のヒヤシンスの形とはまた違った原生種ならではの姿が楽しめます。

2種の品種改良種

品種改良種ではダッチ系とローマン種系に分けられ、花が大きなダッチ系(これが一番ポピュラーなヒヤシンスの形と感じる人が多いでしょう)と小柄ですが野生種に近く趣のある花姿が人気となっているローマン種となっています。

この他、ムスカリはヒヤシンスではありませんが、ヒヤシンスと同じ仲間。花壇のデザインやフラワーアレンジでもヒヤシンスと混ぜて使用しても違和感なくまとめることができるでしょう。

ヒヤシンスの花言葉「スポーツ」

ヒヤシンス全般の花言葉

花言葉は色の種類による花言葉と全体的な花言葉があるものも少なくありません。ヒヤシンスもそのひとつ。ただしヒヤシンスは色数がとても多い花なので、その花言葉も多岐に渡ります。

ヒヤシンス全般の花言葉は「スポーツ」や「ゲーム」。それと先ほどご紹介したギリシャ神話のストーリーからできた「悲しみを超えた愛」という意味となります。


青いヒヤシンスの花言葉

ヒヤシンスの中でも原生種のオリエンタリス種の花色でもある色が青です。ヒヤシンスの元々の花色は青といっても過言ではないでしょう。そんな青いヒヤシンスの花言葉は「変わらぬ愛」です。

これもギリシャ神話からきている花言葉です。英語の花言葉では「constancy」(節操)や「sincerity」(誠実)という意味になります。

紫のヒヤシンスの花言葉

ヒヤシンスといえば紫色とイメージする人も多いでしょう。紫はヒヤシンスのポピュラーな花色といえます。紫のヒヤシンスの花言葉は「初恋のひたむきさ」。

このほか「悲哀」という悲しみを意味する花言葉もあります。英語の花言葉は「I am sorry」(ごめんなさい)。日本の花言葉と同じ「sorrow」という意味もあります。

赤いヒヤシンスの花言葉

赤い花には情熱的な花言葉が付けられているものも多く見られます。ヒヤシンスの赤い花の花言葉は「嫉妬」。相手が好きすぎて束縛したいというような意味があるのでしょう。

英語の赤いヒヤシンスの花言葉は「play」。遊びという意味がありますが、これも赤いヒヤシンスの花言葉だと思うと遊びの恋愛というような意味を連想させる言葉となっています。

ピンクのヒヤシンスの花言葉

ピンクのヒヤシンスの花言葉は「しとやかなかわいらしさ」。ヒヤシンス全般の花言葉である「ゲーム」や「スポーツ」という意味もピンクのヒヤシンスの花言葉となっています。英語の花言葉は赤いヒヤシンスと同じく「Play」です。

白いヒヤシンスの花言葉

白は純粋や無垢といったイメージを受ける色です。花嫁衣装に白が使われるのもその汚れない純粋さをあらわすためです。白いヒヤシンスの花言葉にもそんな意味がこめられています。

「心静かな愛」「控えめな愛らしさ」が白いヒヤシンスの花言葉です。英語の花言葉でも「loveliness」(愛らしさ)という純粋な乙女を連想させるものとなっています。

黄色いヒヤシンスの花言葉

情熱や純粋などの意味がこめられたヒヤシンスの中で、少し異質を感じるのが黄色いヒヤシンスの花言葉です。黄色はビタミンカラー。前向きなイメージがあるようで、黄色いヒヤシンスの花言葉は「あなたとなら幸せ」という非常に前向きな言葉となっています。

しかし、その実黄色いヒヤシンスには「勝負」という恋の三角関係を想像させるような花言葉も付けられています。

ヒヤシンスの花言葉/その他


ゼピュロスの嫉妬

ひとことでヒヤシンスの花言葉といっても花によってたくさんの意味が込められていました。ヒヤシンスの花の伝説ともなったギリシャ神話に由来するものも多く、赤いヒヤシンスの花言葉「嫉妬」はゼピュロスの気持ちをあらわしています。

実はヒュアキントスがはじめに心を通わせていたのは、風の神ゼピュロスの方。あとからやってきてヒュアキントスを奪っていったアポロンに嫉妬するのも当然のことだったのです。

その他の芸術・文化との関わり

このヒヤシンスの花の伝説をモチーフとしてモーツアルトもオペラを書いています。オペラ(パントマイム)といえばチェコのラディスノフ・ノヴァク脚本による「ヒヤシンス姫」という作品は日本でもファンの多いミュシャのポスターでも有名です。

こちらも、ヒヤシンスの伝説もモチーフにされていますが日本のかぐや姫のようなストーリーも感じさせる作品です。

まとめ

明るく色とりどりの花があるヒヤシンス。種類によっては大きなもの、小さなもの、野性味あふれたものなど同じヒヤシンスの仲間でも違った雰囲気が楽しめる花です。

その花言葉の由来はギリシャ神話の悲しい恋の物語から生まれたものでした。しかし、悲しいものばかりではないので大切な人に贈る花として選ぶこともできます。

ヒヤシンスはその由来とともに、多くの芸術にも関わりが深く調べてみると興味深い話がたくさんある非常にチャーミングな花でした。

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