GRディスチャージテープ GRロゴ入りアルミテープ
はじめに:話題のアルミテープ効果
アルミテープを車に貼ると空力向上・燃費向上などの効果がある、とトヨタ自動車からこのように言われました。そこでその空力などに効果があると今でも話題のアルミテープチューニングを紹介します。
どうして空力に影響するのか、その仕組みは、貼り方や貼る場所はどこなのか、などの情報をお伝えしましょう。アルミテープで空力・燃費が向上する仕組みを知ってチューニングを楽しんでくださいね。
アルミテープを車に貼り出したトヨタ
トヨタ自動車が発表した技術
アルミテープを自動車に貼り出したのはトヨタ自動車です。何を隠そう日本が誇る自動車メーカーの1つであるトヨタ自動車が大真面目に発表した新技術、それがこのアルミテープ効果チューニング。
「放電用アルミテープ」という名で呼ばれるこのアルミテープ技術を開発したのはトヨタ自動車の車両技術開発部です。
数年前からアルミテープ効果を研究していたトヨタ自動車
アルミテープを使った車のチューニングをトヨタ自動車が新技術として発表したのは2016年。スポーツカーのトヨタ86のマイナーチェンジの発表と同時にこの新技術は発表されました。86といえばアルミテープ、というイメージを持たれた方も多くいらっしゃるでしょう。
マイナーチェンジした86とアルミテープの発表の前から、数年の開発期間を経て同社の車にこの新チューニングを試してた、とトヨタ自動車は語っています。
すでに自動車雑誌や多くのエンドユーザーがこの新技術の実態を明かそうとアルミテープを貼った車(86だけでなく他メーカー車etc)でインプレッションを行っているのです。
アルミテープを車に貼る効果
ここでは、実際にアルミテープを車に貼ることで期待される効果を紹介します。
車体の静電気を逃がすことで直進性・操舵安定性の向上
アルミテープを車に貼ることで期待される効果は、車体に発生している静電気を逃がすということです。車と空気、それぞれには静電気が発生しており、どちらとも静電気を帯びています。
しかし、どちらもプラス静電気となっているのです。車と空気に発生しているこれら同極(プラス)の静電気が互いに反発してしまい、車両本体が本来期待される空力を活用しきれません。
車本来の空力が発揮されないので期待されている燃費よりも実際の燃費は悪くなります。そこで、アルミテープを使ってこの静電気を逃がすというチューニングが考えられ、トヨタ86のマイナーチェンジ発表の際に新たなチューニングとして発表されたのです。
アルミテープ効果を得るための貼る場所1
バンパー
効果的なアルミテープの貼る場所の1つはバンパー。ナンバープレートやフォグランプが付けられているだけでなくエンジンルーム内のパーツが露出しないように守ってくれるのがバンパーです。
そのバンパーはアルミテープを貼る場所の1つ。フロントバンパーそしてリアバンパー共に、タイヤに沿った部分を貼る場所してそこに貼る、これがバンパーへの貼り方になります。
アルミテープ効果を得るための貼る場所2
ドアガラス・フロントガラス下部
効果的なアルミテープの貼る場所2つ目はフロントガラスやドアガラスです。走行中、車内に空気が入ってこないようにするガラスにもアルミテープを貼る場所の1つとしてチューニングに加わってもらいます。
貼り方は、フロントガラスにアルミテープを貼る場所はフロントガラスの左右の下部部分にしましょう。
ドアガラスにアルミテープを貼る場所は、ドアガラスの左右の下部分です。2-3㎝くらいの長さのアルミテープで良いでしょう。しかしながら、運転席と助手席にステッカーを貼ると車検に通らなくなります。
貼る場所としては良いのですが、公道を走れなくなるので、貼り方を覚えたらサーキットなど専用のコースで試す限定の貼る場所にしておきましょう。
アルミテープ効果を得るための貼る場所3
ステアリングコラム下
ステアリングコラム下部分もアルミテープを貼る場所になります。ステアリングコラム(ステアリングポストとも呼ばれます)はステアリングホイール(要はハンドル)を取り付けている軸部分をカバーするためにつけられているカバーみたいなものです。
ですのでステアリングコラムを外せばステアリングシャフトを見ることができます。
ステアリングコラムへの貼り方は2種類あります。1つはステアリングコラムの外側を貼る場所にする貼り方で、もう1つはステアリングコラム内側を貼る場所にする貼り方です。トヨタのスポーツカー、トヨタ86のステアリングコラムの内側部分には、純正品にすでにアルミテープが貼られています。
アルミテープ効果を得るための貼る場所:その他
効果のある場所は多岐にわたり
上記で紹介した場所以外にもアルミテープチューニングによる効果が期待される部分があります。ここではそれらを紹介していきます。
室内
室内でアルミテープチューニングの効果が期待されるのは、先ほど紹介したステアリングコラム以外では、ヒューズボックスそして各種の電装品などです。トヨタ自動車が発表したより詳しい説明のリンクがありますので、参考にしてください。
エンジンルーム内
エンジンルーム内にもアルミテープチューニングの効果があると報告されています。
エンジンルーム内で該当するパーツは、ヒューズボックス、バッテリー端子(マイナス側)、バッテリーケース、バッテリー蓋、エンジン/AT制御用CPU、エアクリーナーボックス、インテークマニホールド、インテークダクト、などです。電気系統から排気系、エンジン系など、様々なパーツへのチューニング効果報告されています。
足回り
足回りの部品、具体的にはホイール、ホイールキャップ、ショックアブソーバーにスプリング、そしてホイールハウスなどが報告されています。
そもそもアルミテープを貼るというチューニング方法が台頭したばかりのチューニングです。静電気対策などだけでなく、今後、その新たな効果が発見される可能性は高いでしょう。
アルミテープを貼る時の注意点
アルミテープチューンをする際の注意点としては、車検に引っかからないようにアルミテープチューンを楽しむということです。すでに述べたように、運転席と助手席にステッカーを貼ることは車検では認められていません。
車検で認められない、つまりは車検に通らない車ということになりますので、抜き打ち車検の検問に遭遇すると手間が増えます。
アルミテープチューニングに使用するアルミテープは、市販のものでも十分効果があると言われています。しかし、アルミテープに導電性が確実にあるものを使う必要がありますので、購入時は注意しましょう。お勧めは3M製の導電タイプのアルミテープです。
貼り方が悪いのが原因で事故につながることがあってもいけません。自身の運転の妨げにならないかつ違反をしない範囲でアルミテープチューンを楽しみましょう。
アルミテープは実際に効果あるのか
直進安定性・ハンドリングの向上
実際アルミテープに効果はあるのでしょうか。トヨタが発表したからといって効果が本当になるというわけではありません。しかし、各メーカーやエンドユーザーなど、多くの自動車愛好者たちがこのアルミテープチューニングを実際に行い、その効果を実感しているのです。
ステアリングコラムの内側にアルミテープを貼ってみた結果、直進安定性が向上、さらにコーナーを曲がるときにはステアリングに重量感を感じるようになった、そのような声が挙がっています。
直進時とコーナリング時のメリハリがハッキリとしていて走りにシャープさが増した感じになりました。
何らかの効果はある
具体的にどのような効果を得たのか説明できる方もいれば、ただ漠然と乗り心地が変わったという感想を持った方もいます。いずれにせよ、貼る場所をバンパーやステアリングコラム、ガラスなどにする貼り方をすると、運転したときの感覚に変化が起こることは間違いありません。
同じ場所に大きさや形の異なるアルミテープを繰り返し貼る貼り方でインプレッションするなど、チューンするにあたって必要になるでしょう。
ひとつ確実に言えるのは、アルミテープを貼った車には“何らかの作用が働く”ということ。
アルミテープを貼るデメリット
トヨタ86にも採用されているこのアルミテープを貼るチューン、メリットが大きく目立ちますがデメリットはあるのでしょうか。
操縦性・乗り心地が変わる
アルミチューンのデメリットは操縦性・乗り心地が変わることです。アルミチューンによって運転しやすくなったり乗り心地が良くなるのであればよいですが、貼り方や貼るアルミテープの大きさ、天気によっても異なります。
車の空力が最大限に活かされてタイヤと路面の接地感が高くなれば、直進安定性が高くなる半面、タイヤがステアリングにとられる可能性も出てくるでしょう。
アルミテープチューンによってタイヤと路面とより接地するようになれば、電動ステアリングなどステアリング機構に補助が入っているような車の場合、ステアリングが従来より重くなる可能性もあります。軽くなるならまだしも、重くなるととっさのステアリング操作に遅れが生じるでしょう。
見た目が悪くなる
アルミテープチューンのもう1つのデメリットは車の見た目が悪くなるということです。そもそも、メーカーが販売する車にはステッカーは付けられていません。ましてやアルミテープを外装に貼ることを念頭に置いたデザイン制作など行われているわけはないのです。
ステアリングコラムに貼るようなアルミチューンなら問題見えないので問題ありませんが、バンパーやガラスなどの外装に貼ると当然目立ちます。目立つだけなら良いですが、きれいに塗装された外装に反するような貼り方をされたアルミテープがかっこいいわけありません。
トヨタのアルミテープ効果パーツ
アルミテープチューンを発明したトヨタ自動車は、すでにアルミテープチューンのための同社独自のパーツを発明。ここではそのトヨタが発明したアルミテープチューンアイテムを紹介します。
GRディスチャージテープ(GRロゴ入りアルミテープ)
GRディスチャージテープ GRロゴ入りアルミテープ
トヨタが販売するアルミテープ
GRディスチャージテープ(GRロゴ入りアルミテープ)はこれまで紹介した静電気対策かつ性能アップを目的にトヨタのGRブランドが開発・販売しているアルミテープです。トヨタが発売するこのアルミテープの特徴を2つ紹介します。
特徴1:4枚セットになっているものもある
このチューニングパーツの特徴1つ目は4枚セットでも販売しているということです。サイズは大サイズと小サイズの2種類のラインナップです。セット販売、つまり、このアルミテープチューニングパーツを購入すれば、左右同じサイズのアルミテープを貼ることができます。
左右同じサイズであれば、効果もその分期待できるでしょう。そしてなにより、トヨタが研究によって開発したアルミテープになるので、効果も高いはずです。静電気対策にもおすすめとなります。
特徴2;見た目がかっこいい
特徴その2は見た目がかっこいいことです。静電気対策によるチューニングだけでなく、トヨタが推進するブランドのGR(GAZOO RACING)のロゴが入ったアルミテープのロゴが車のドレスアップに貢献します。
GRのヴィッツやプリウスなど、同ブランドスペックのトヨタ車両に貼れば、よりかっこよい車へと変貌するのです。86に貼ってサーキットでのタイムアップや快適性向上、ドレスアップにもできたりとチューニングの幅も広がります。
アルミテープ効果を狙ったトヨタ車
トヨタが販売するファミリーカーの代表車のひとつであるノア、このノアにも実は2014年からアルミテープチューニングが施されていたようです。通称、導電性アルミ箔テープ、と呼ばれるアルミテープを前後バンパーの裏側に設置。
走行中に樹脂製バンパーが大気に触れて摩擦が生じることで、静電気を帯びてしまうため空気抵抗が増大してしまう、その解決に向けて貼っていました。
アルミテープ効果を狙ったトヨタ車
ノアと並んでトヨタのファミリーカーラインナップを飾るのがヴォクシーです。そのヴォクシーにもアルミテープが使われていました。こちらもノアと同様に摩擦の軽減による空力効果の最大化、燃費の向上です。
ノアもヴォクシーも、どちらもファミリーカーに使われるほどサイズが大きい車です。燃費も気になります。その車両でアルミテープを密かに使うということも、後から考えれば納得できることです。
アルミテープ効果を狙ったトヨタ車
2016年にマイナーチェンジされたトヨタ86、このアルミテープチューニングの発表と同時に発表されたこのマイナーチェンジ車にも当然のごとくアルミテープが使われています。使われている箇所は樹脂製のステアリングコラムカバー、そしてサイドウインドウ部分です。
まとめ:アルミテープ効果は無いことは無い
静電気によってプラスとプラスの電気がぶつかり合い空力に悪影響を及ぼすと見つけ出し、そのプラスの片方をマイナスにして空力アップにつなげようと提案・開発したトヨタ自動車、これは称賛に値する素晴らしい開発です。
しかし、その空力の変化が良い方向に進んだかどうかをエンドユーザーが感じ取れるかどうか、そこが今後の課題となるでしょう。
WRCへの参戦などモータースポーツにも取り組むトヨタ自動車、今後も空力アップをより感じられるアルミテープを開発することに期待です。
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