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上手に焼けるはまぐりの焼き方3つのポイント!もう失敗なんてしない!

身もぷりぷりで、汁も美味しいはまぐりですが、焼くと身が上についてしまい美味しい汁も一緒にこぼれてしまいがちです。美味しい焼き方をおさえて、はまぐりを上手に焼き上げてみませんか。焼き方の3つのポイントをおさえれば、あなたもきっとハマグリを美味しく焼けるはずです。
更新: 2023年6月26日
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はまぐりについて

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はまぐりとは

2枚貝の一種で、日本では昔からなじみ深い貝の1つであるはまぐり。丸みを帯びた大ぶりの貝で、形は三角形に似ています。パッと見るとあさりと見た目はよく似ていますが、サイズははまぐりのほうがずっと大きいです。

かつては、あさりやしじみと共に、食卓によく登っていたそうですが、年々漁獲量は著しく減少し、現在は日本産のはまぐりは希少価値が高いものとなってしまいました。

はまぐりの名前の由来

はまぐりの名前の由来は見た目が栗にそっくりで、浜にあるので「浜栗」=「はまぐり」というのが、説としては一番有力であるようです。

ちなみに漢字で書くと「蛤」となり、これははまぐりが貝合わせという遊びに使われるように、元々1つの貝であるもの以外は貝を合わせてもまったくかみ合わないことから由来するようです。

また旬が春であり、ひな祭りのお供として良く使われたことから、俳句の春の季語でもあります。

はまぐりの生息地

日本に昔から生息するはまぐりの数は、現在非常に少なくなっています。生息域としては、北海道南部から九州の内湾性で、淡水が海と混じる場所にある干潟から、水深12メートル前後のごく限られた場所だけです。

はまぐりの数は、護岸工事や埋め立てなどで激減してしまい、漁も厳しく制限されています。名産地の1つである鹿島灘では、1年のうちに10日ほどしか漁ができず、その時間も1時間だけと、種の保存のために厳しい制限が課せられています。

大切にしていきたいものですね。

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はまぐりの上手な選び方

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選び方ポイント1:傷んでいる貝を避ける

はまぐりをはじめ、貝の選び方の最大のポイントとして、傷んでいる貝を避けることにあります。食中毒の原因になる可能性が、とても高いからです。貝がすでにぐったりとして、力なく開いているものは避けましょう。

よくない臭いがしたら、すでに傷んでいる可能性大です。パックに詰められている貝や、量り売りの選び方でもこれは変わりません。

選び方ポイント2:殻につやがあるものを選ぶ

はまぐりの選び方として、次に注目したいのが殻にあるつやです。模様は個体差が大きく、あさりのようにはっきりしているほど良い、というように言いきることができないので、ここではつやに注目して選びましょう。

つやつやとしていて、ふっくらと丸みを帯びた殻のものほど、良質とされています。焼きすぎると身が硬くなる性質があるので、できれば刺身用にもなる生きたはまぐりの方がおすすめです。

選び方ポイント3:殻をぶつけ合わせるとカチカチと良い音がする

魚屋さんなどで、はまぐりを実際に手に取れる場合にできるやり方です。人の手が触れると、はまぐりもダメージを受けてしまいます。購入するまでは売り物なので、必ずお店の人に断ってから、この選び方を行いましょう。

はまぐり同士をぶつけ合わせ、カチカチ、と澄んだ固くて良い音がするものが良品です。パック詰めだとなかなかできない方法なので、1つの目安として覚えておきましょう。

はまぐりを焼く前に

料理の前に下準備

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どんなに美味しいはまぐりでも、食べたときにじゃりっと砂を噛んだら、その美味しさが半減してしまいます。焼く前には、汚れをきちんと落とし、しっかりと砂を吐かせることがポイントです。

特に生きたはまぐりを手に入れたら、美味しく食べるためにもきちんと下ごしらえをすることが、上手にはまぐりを焼くためのコツです。 バーベキューで焼くなら、この下準備を全部終えて、冷蔵保存した状態か、味は落ちますが冷凍した状態で持っていきましょう。

ポイント1:表面の汚れを洗って取り除く

貝の表面が砂などで汚れている場合は、水1リットルに対し塩を30グラム入れた、3%の濃度の塩水で全体を洗います。もしあれば、海水が使えるとベストです。なぜなら水道水など淡水で洗うと、その水を吸い込んではまぐりの味が落ちてしまうためです。

ちなみに、網焼きやバーベキューで焼くなら、洗わずに砂出しへ移行して大丈夫です。汁物にする場合は、丹念に洗っておきましょう。殻同士をこすり合わせ、しっかり洗うことが大切です。

ポイント2:上手に砂を吐かせる

ここが、はまぐりを美味しく食べるためのポイントです。砂出し用に、3%濃度の塩水を作ったら、はまぐり同士が重ならない広い底が平らなバッドに塩水を注ぎます。

はまぐりを重ならないように並べて、そのまま暗いところで半日から一晩放置しておきます。塩水を盛んに吐くので、心配なら上に新聞紙や広告などをしておくと、周囲が汚れるのを防げます。

水温が高すぎるとそのままはまぐりが死んでしまうので、夏場はできるだけ涼しい場所に置くようにしましょう。

はまぐりの上手な焼き方、ポイント3つ

焼き方ポイント1:蝶番をカット

はまぐりを焼く時に困りがちなのが、勢いよくはまぐりが開いて美味しい汁がこぼれてしまうというものです。実ははまぐりは加熱された側の貝柱が熱で外れて口を開けるので、貝そのものの上下や向きがないんです。

それを防いでくれるのが、蝶番のカットです。お尻の方に、黒い小さなでっぱりがあります。そこを切り落とすと、勢いよく口をあけなくなるので、バーベキューや網焼きでも安心して焼くことができます。

焼き方ポイント2:汁の為に汁を捨てる

はまぐりを焼いていると、じゅわじゅわと汁が出てきます。それがもったいなくて、上下や向きを気にされる方も多いでしょう。先ほども述べたように、上下の向きは関係がないのですが、汁についてはどんな焼き方でも出てきます。

特に網焼きやバーベキューの場合は、貝が次第に口を開いて少し吹きこぼれたタイミングで、汁を一度切ります。この汁は砂出しの時にはまぐりが吸い込んだ水分なので、捨てたほうがより、はまぐりの旨みを楽しめます。

焼き方ポイント3:向きを調整するものを用意!

バーベキューや網焼きの場合は、はまぐりの向きを調整し、上下をひっくり返せるように、トングや軍手を用意しておきます。はまぐりの殻は加熱されるととても熱くなるので、素手で触るのは厳禁です。

また汁がこぼれないように、貝の傾きを調整するための、小石やシイタケのくきなど、はまぐりを支えられて、加熱しても変化が少ないものも用意しておけると、はまぐりをより上手に焼くことができます。

はまぐりの焼き方①バーベキューで焼く

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①ー1:砂出ししたはまぐりを網の上に並べる

バーベキューではまぐりを焼くと、かぱっと口が開く瞬間など、楽しめるポイントが盛りだくさんです。網焼きをする場合に特に勢いよく口を開けたいときは、蝶番はカットせずにおきます。

そうでなければ、蝶番をカットするか、貝むきで貝柱を切り離し、上の殻を取り外してしまいましょう。

①-2:はまぐりの口が少し開いたら余分な汁を捨てる

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はまぐりの口が開いて汁が噴きこぼれたタイミングで、汁を捨てておきます。大きなはまぐりほど、たくさんの水分を吸い込んでいるので、この汁を捨てることではまぐりの旨みが水分に溶けだし、蒸発するのを防いでくれます。

捨てる時は、焼いていた向きを忘れず、上下をひっくり返さないよう注意しましょう。

①-3:上の殻から貝柱を切り離し、好みの固さまで焼く

はまぐりの口が開いてきたら、上の殻に沿うようにナイフを差し込むと、貝柱が綺麗に外れます。焼きが足りないと貝柱が外れないので、ナイフをぐるりと一周させても取れにくかったら、もう少し焼きましょう。貝柱を外せたら、更に焼いて完成です。


はまぐりの焼き方②アルミホイルで網焼きする

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はまぐりの上下の向きを気にしない!

じっくりと上下の向きを気にしながら気長に焼くより、もう少し手軽に焼きたいときはアルミホイルを活用します。

網焼きのようなじっくりさと、焼き加減を楽しむことはできませんが、子どもでも上手に焼けるだけでなく、汁も零れず、身もジューシーに仕上がるやり方です。

②-1:砂焼きしたはまぐりを1個ずつアルミホイルでしっかりと包む

焼く場所は、網焼きの時と同じく網の上でも、炭火に直接入れても大丈夫です。砂出しをしたはまぐりを、1個につき1枚のアルミホイルで全体をしっかりと包みます。包み方が甘いとはまぐりが開いて汁がこぼれるので、固く包むのがポイントです。

網の上か、焚火へ入れて、そのままおよそ6分ほど待ちます。この分数は、バーベキューで使うような5センチほどの大きめのサイズのはまぐりの分数なので、小さければより長く、大きければより短くしておきます。

②ー2:取り出したら1分くらい蒸らす

6分経ったとしても、すぐにアルミホイルを剥がしてはいけません。まずは1分ほど待って、じっくりと蒸らします。アルミホイルで包むことで保温効果が高まると同時に、上下左右どこからも熱が通るので、向きを気にする心配もありません。

蒸らし終えたら、汁を零さないように開けて完成です。

はまぐりの焼き方③お家で焼く

お家でも美味しい焼きはまぐりが食べたい!

はまぐりを家で食べるなら、ホットプレートかトースターがおすすめです。手軽に焼けるだけでなく、魚焼き機のように天井が低くないので、はまぐりの口が開いた時も安心してみていられます。

トースターの場合は汁が噴きこぼれることがあるので、下には専用のトレーか、アルミホイルをしいておくとベストです。

③-1:はまぐりをトースターで焼く

はまぐりをトースターで焼くときに注意したいのが、はまぐり同士がぶつからないようにすることと、はまぐりから汁がこぼれるのを出来るだけ防ぐことです。滴り落ちる汁には塩分が含まれているので、後々掃除するのが大変になります。

焼く時間ははまぐりが開いてくるまでですが、上下から熱が伝わるので網焼きやバーベキューの時より、早く焼けます。

③-2:はまぐりをホットプレートで焼く

大人数で焼きはまぐりを楽しめるのが、ホットプレートです。トースターのように汁がこぼれても、下のプレートに落ちるだけなので心配ありません。上下を返しながら、熱が両面に加わるように焼くか、蓋をして酒蒸しにするのもおすすめです。

身を焼き終わったら、余った汁に茹でたパスタと調味料を加えて、美味しいはまぐりのパスタでしめるのも美味しいですよ。

はまぐりの美味しい簡単レシピ

はまぐりの美味しい簡単レシピ①潮(うしお)汁

3月の桃の節句に欠かせないはまぐりの潮汁は、意外と簡単に出来る一品です。表面をしっかりと洗ったら、砂出しをせずにはまぐりの倍以上の水を加えて中火で煮立たせます。

口が閉じたままのはまぐりを取り除いたら、砂が入らないようにそっとはまぐりを殻ごと別の容器へ移します。上澄みを出汁のもととして昆布、塩、酒で味を整えたら、はまぐりを入れたお椀に人数別に分け、三つ葉やゆずの皮を添えて出来上がりです。

しょうゆを入れるとせっかくの風味が飛んでしまうので、塩や酒だけで味を調えるのがポイントです。

はまぐりの美味しい簡単レシピ②バター醤油

焼きはまぐりをそのままの味で楽しむのもいいですが、バターしょうゆも乙なものです。はまぐりが焼けて口を開けたら、上の殻だけを外して、しょうゆをスプーンで垂らします。バターのかけらをちょんとのせて、しばらく焼いたら完成です。

もともと塩気を含んでいるので、しょうゆは控えめにしたほうがはまぐりとバター、しょうゆの風味が溶け合って美味しく楽しめます。最後にぱらりと浅葱をかけると、彩も抜群です。


はまぐりの美味しい簡単レシピ③はまぐりの湯豆腐

寒い時期にもってこいのレシピです。上下の向きや焼いた時の汁の行方を気にしなくてよいのも、嬉しいところですね。昆布だしをとったら、いちょう切りにした大根を入れます。大根が煮えたら、砂をしっかり吐かせたはまぐりをいれます。

酒を一緒に入れるのも、お忘れなく。貝の口がしっかり開いたら、豆腐を入れて熱を通します。はまぐりの出汁が豆腐にしっかりと吸われて、しょうゆやポン酢をかけなくても美味しい一品です。

はまぐりのさばき方・焼き方おすすめ動画

焼く様子やさばき方を動画で見てみたい!

汁を逃さずに焼く焼き方や、七輪でのはまぐりの焼き方など、はまぐりを美味しく焼くコツが動画で分かったらいいですよね。そこで、はまぐりをプロが美味しく焼いている動画を探してみました。

はまぐりをさばいてみたい!

はまぐりのさばき方が、リアルに分かる動画です。刺身用のはまぐりなら、こうして食べるのも1つの方法ですね。また上の殻から貝柱を外せば、網焼きの時も汁が飛び散らないように焼くことができます。ただ慣れは必要なので、要練習の焼き方です。

アルミホイルを使ったはまぐりの焼き方

アルミホイルで包んだはまぐりを焼く焼き方が、詳しく分かる動画です。ガスコンロなどの直火でも焼けるため、家庭でもできるやり方です。

はまぐりを美味しく焼いてたっぷり楽しもう

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美味しいはまぐりを楽しむには、焼き方のポイントをおさえておくのが肝心です。汁を逃がさず焼ければ、はまぐりが持つ栄養と旨みを手軽にたっぷりと楽しむことができます。

今回は簡単で、焼いたり煮たりすることに特化したレシピを中心に紹介しましたが、焼き方のコツと汁の滴る仕組みさえ分かっていれば、はまぐりはさまざまなレシピに味の深みを与えてくれる万能選手です。

余った出汁も忘れず活用して、貴重なはまぐりをたっぷり楽しみましょう。

はまぐりが気になる人はこちらもチェック!