検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

紅葉(モミジ)の育て方ガイド!上手な剪定方法や植え替えの時期をご紹介!

紅葉(モミジ)を庭植えしませんか?植え方や剪定などの基本的な育て方を解説します。植えるのにおすすめな場所や、庭植えするときのポイントもご紹介!鉢植えについても触れていますよ。紅葉(モミジ)は育て方が簡単。最初の植え方さえ分かれば、楽に管理できる庭木です!
更新: 2021年10月11日
三ツ矢ナオ
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

紅葉(モミジ)の育て方・手入れ方法

モミジの植え方や手入れ時期が分かる!

自宅にいながら、旅気分!まるで温泉旅館に来たかのような気分にさせてくれる、紅葉(モミジ)を育ててみませんか?地植えはもちろん、小さな盆栽に仕立てて楽しむこともできます。基本の育て方や、植え付け方法、時期ごとのお手入れについてご紹介します!秋に楽しめる紅葉は必見ですよ!もう紅葉狩りに出かける必要がなくなるかも!?

モミジの育て方は簡単?難しい?

モミジは比較的簡単に育てられます。新居に庭木を植えたい方、和の雰囲気を出したい方におすすめです。寒さに強いので、冬も問題なく越せますよ。必要な手入れも少ない庭木です。

紅葉(モミジ)の育て方1.植え付け

植え付け・植え替えの時期

葉が落ちた冬に植え付け・植え替えをします。葉がまだ落ちていないときに植え付けをしてしまうと、苗木に負担がかかるので避けてください。

庭植え(地植え)の場合

モミジは水はけのよい、肥沃な土を好みます。植え穴をできるだけ大きく掘り、堆肥や鶏糞を庭の土にすき込んでください(堆肥や鶏糞はホームセンターの園芸用品コーナーで買えます。土がたくさん袋詰めにされている所です)。

苗を中央に固定して、縁を埋めます。やや高めに植え付けることで、水はけが良くなりますよ。最後にたっぷりと水やりをしてください。苗の根が植え付けた場所に定着し、順調に育ちはじめたら、人の手での水やりは特に必要ありません。元肥には油かすを使うと良いです。

鉢植えの場合

普通の園芸培養土、または赤玉土(小粒)をベースにした肥沃な土で育てます。鉢底の穴はネットでふさぎ、鉢底石を敷いてください。量は鉢の底が見えなくなるくらいです。

その上から土を注いだら、中央にモミジの苗を固定しましょう。縁を土で埋め、緩効性肥料を置き肥として与えておきます。最後に、鉢底から水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをして、完了です。

植え付け・植え替えのポイント

こまめにお世話する自信がない方、水やりが面倒な方は、鉢植えよりも庭植えを選ぶと良いでしょう。モミジに限らず、樹木を庭植えするなら、最初の場所選びが肝心になります。

簡単に場所移動ができる鉢植えと違って、1度植えてしまうと、その後簡単に植え替えができません。まずは日当たりを確認し、肥沃な土壌作りを行ってから、植え付けしましょう。

紅葉(モミジ)の育て方2.日当たり

土の乾燥が遅い半日陰を選ぶ

日当たりを好む植物です。が、モミジを植えるときは、建物の陰が若干さすような所や、塀のそばが適しています。自然界のモミジは、山の中の川近くに生え、乾燥を苦手とします。

つまり土の乾燥スピードが遅い方が良いので、日が照りすぎる場所は避けましょう。木漏れ日程度の日差しで意外と育つので、他の庭木の間に植えてしまってもOKです。

強い日差しに当てない

モミジのような葉の厚みがあまりない植物は、強い日差しに当てると「葉焼け」を起こします。これは、葉の細胞が死に、茶色く枯れたように変色してしまう現象です。ヤシ類の観葉植物等でよく見られます。

鉢植え・盆栽では、葉焼けと乾燥を避けるため、夏場は場所を移動させます。庭植えの場合、動かせないので、最初から塀の近くや他の庭木の陰に植えておきましょう。

紅葉(モミジ)の育て方3.剪定


剪定時期は葉が落ちてから

剪定の時期は11月~12月下旬の落葉以降です。刃物を嫌う植物なので、できる限り手で行ってください。絡むようにクロスしてしまっている枝や、枯れ枝を剪定して、自然な樹形に仕立てます。

手で折れない枝は、剪定ばさみ等の刃物を使い、切り口に保護液を塗っておくと良いでしょう。樹液の流出と、菌の侵入を防げます。剪定作業は必須ではないので、不安な方は、枯れ枝を取るくらいで充分観賞できます。

枯れ葉の処理

剪定作業とは別に行いたいのが、茶色くなって枯れてしまった葉の処理です。この葉は放置していても回復しないので、人の手で摘みとりましょう。

紅葉(モミジ)の育て方4.肥料

肥料は冬の時期に与える

肥料を与える時期は2月です。苗の周りをぐるりと囲むように掘って、溝を円形に作ったら、そこに堆肥や鶏糞、油かすを埋め込んでください。鉢植えの場合は、土の表面に固形の緩効性肥料をばらまいて与えます。あまり大きく成長させたくない、植え替え頻度を減らしたいという方は、肥料を与えないか、少なめにするかで対応しましょう。

紅葉(モミジ)の育て方5.病気・病害虫

病害虫に対する手入れと対処法

うどんこ病にかかったり、カイガラムシ、アブラムシが発生することがあります。うどんこ病にはダイセン1000倍液、カイガラムシ・アブラムシにはスミチオン1000倍液を散布しましょう。

紅葉(モミジ)の育て方6.最低限の手入れって?

まめな手入れは必要ない

モミジは木なので、1度庭に根付けば特に手入れしなくても育ちます。剪定・乾燥する時の水やり・肥料に関しては気にしてあげるに越したことはありませんが、義務的にやろうとしなくても大丈夫です。気づいたときに行う程度で良いでしょう。

ただし、苗木のうちは水切れしないようにしてあげる必要があります。また、鉢植え・盆栽の場合は人の手で水やりをしてあげなければなりません。放置して育てたい方には地植えをおすすめします。

紅葉(モミジ)の育て方7.水やり

鉢植えで育てているなら、土の表面が乾いたタイミングで水やりをします。完全にカラカラになった状態にはしない方が良く、「乾き始め」くらいで水を与えましょう。モミジは水切れすると、葉っぱがチリチリになるので、すぐわかります。

庭植えしているモミジへの水やりは基本的に不要ですが、他の植物に水を与えるついでに、モミジにも与えるのがベストです。その際は葉の表面にも水を与えます(鉢植えでも同様に、葉への水やりを行ったほうが良いです)。こうすることで葉がうるおい、チリチリになるのを防げます。植物は葉の表面からも水を吸収できるのです。

紅葉(モミジ)の育て方8.冬の手入れ

肥料、剪定、植え替え

モミジは寒さに強いので、冬越しの心配は特にしなくて良いでしょう。大事なのは、肥料を与え、剪定することです。鉢植えの場合、植え替えも冬に行います。1年サボッたくらいで枯れるわけではありませんが、できれば行ってあげましょう。冬はモミジのお手入れ作業が集中する時期です。

紅葉(モミジ)の育て方9.植え替え

鉢植えなら欠かせない手入れ

鉢植えでモミジを育てていると、地上部の成長にともなって、根もどんどん伸びてきます。やがて最初に植え付けをした鉢が窮屈になり、根でパンパンになってしまうのです。これを「根詰まり」といいます。

たまにモミジの鉢植えをひっくり返して、鉢底穴から根が見えてしまっていないか確認してください。太い根が見える、あるいは鉢底穴から飛びだしている状態なら、植え替えをすべきです。ちなみに、鉢底穴のない鉢は水はけが悪いので、植物の生育に良いとはいえません。極力穴がある鉢を使ってください。

植え替えの時期は冬

植え替えは最初に苗木を植えるときと同じで、寒い冬の時期に行いましょう。葉が落ちている状態のモミジを植え替えます。葉が付いているのに植え替えをすると、株にダメージを与えることになるので、避けてください。


植え替えの方法

ひとまわり大きな鉢と、新しい土を用意します。あとの植え替え手順は「植え付け」の項目でご紹介した手順と同じです。鉢では管理するのが難しい大きさになってきたら、庭に植えても良いでしょう。できるだけ苗木の成長をゆっくりにするには、肥料を減らすか、与えないようにすると良いです。

紅葉(モミジ)の色づきをよくするには

時期問わず外で管理

空中湿度が高く、昼と夜の寒暖差が激しいところで、モミジはよく色づきます。室内ではなく屋外で管理しましょう。

紅葉(モミジ)とカエデは違うの?

モミジとカエデは、どちらも「カエデ科」に属する植物です。このカエデ科の中には数百種の園芸品種があり、「○○モミジ」「○○カエデ」という品種名をそれぞれ冠している、というわけです。

つまり、大きな括りで見ればモミジとカエデは同じ植物、細かい品種で見れば違う植物、ということになります。 園芸の世界では、葉っぱの切れ込みが深いものを「モミジ」、浅いものを「カエデ」と呼び分けます。

紅葉(モミジ)の品種

ヤマモミジ

日本の日本海側に自生している品種です。葉は7つから9つに先が分かれています。紅葉すると黄色~橙色になります。枝垂れ性の品種もあります。ヤマモミジ系の品種は「鴫立沢」、「水潜り」、「手向山」等です。

イロハモミジ

赤く紅葉するモミジです。分布場所は太平洋側で、ヤマモミジよりも葉っぱは少し小さめ。5~7つに先が分かれます。盆栽で観賞しやすく、江戸時代から愛されています。イロハモミジ系の品種は「舞森」、「千潮」、「清玄」等。

オオモミジ

その名の通り、ヤマモミジやイロハモミジよりも葉が大きいモミジです。北海道~本州の太平洋側、九州に自生しています。日本に自生しているモミジの多くは、このオオモミジか、もしくはヤマモミジ・イロハモミジです。原種のオオモミジをもとにして「金蘭」、「夕暮」、「大鏡」といった品種が作られました。

紅葉(モミジ)でつくる和風庭園

水と組み合わせた植え方

モミジと言えば、やっぱり水との組み合わせが画になります。池に浮かぶ紅葉は風情があって素敵ですよ。こちらは西武埋立第5公園です。

自宅でこんな広いウォータースペースを作るのは難しいので、スイレン鉢と組み合わせるのがおすすめです。スイレン鉢ではメダカを飼うこともできます。ビオトープ作りができて楽しいですよ!ただし、苔生してしまわないようにするのがちょっと難しいです。

和モダン

和風でありながら、モダンさも感じられるお庭です。土はむき出しにしてしまうより、敷石で覆ったほうが雑草が生えず、楽に管理できます。

紅葉(モミジ)を観葉植物感覚で育てる

本来は、寒暖差を感じさせて紅葉の色をしっかり出すためにも、紅葉は外で育てるべき植物です。でも、お客様が来るときや特別なときだけ、こんな風に室内で楽しむのも素敵です。まるで観葉植物みたいですね。

モミジといえば紅葉した姿をイメージされる方が多いですが、1年の半分以上は緑の葉っぱをつけています。紅葉していないモミジもまた、涼しげな赴きがあって素敵ですね。


インターネットで買える苗木

ポピュラーな品種、「イロハモミジ」の苗木です。紅葉を楽しむことができ、樹高は最初からしっかり見応えのある約1.2m。品種名がしっかり分かっているので安心ですよ。地植えにおすすめしたい苗木です。

イロハモミジ

出典:楽天
出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon

最初にご紹介したイロハモミジよりも、小ぶりな苗木です。「目隠しになる大きな苗木がすぐに欲しい」という方には不向きですが、小さなうちからシンボルツリーや記念樹としてじっくり育てていきたい方にはおすすめです。価格も大きく育った苗よりリーズナブルになっています。

「品種にこだわりがない」「できるだけ低価格で手に入れたい!」という方には、こちらの苗木をおすすめします!品種を選ぶことはできませんが、1000円以下と大変リーズナブルです。鉢植え、盆栽におすすめですよ。庭植えして大きく育てようとすると、ちょっと時間がかかります。

紅葉(モミジ)の植え方が不安!?業者に頼める?

植え方が心配なら、業者さんに頼もう

「モミジの植え方が不安」「ちゃんと根付かなかったら……」と思われる方も多いのではないでしょうか。庭木を植えるにはスコップや用土といったものも必要ですし、けっこう重労働です。そんな方は、業者さんに頼むのを検討してみてはいかがでしょうか。1本からでも受け付けてくれる業者さんはたくさんあります。

自分で植えるよりお金がかかってしまいますが、普段土いじりをしない方、買った植え付け道具をしまっておく場所がない方にはおすすめですよ。植える場所のアドバイスもしてもらえますし、確かな質の苗木を植えてもらえます。その後の剪定作業を業者さんに頼むこともできますよ。

紅葉(モミジ)の植え方ワンポイントアドバイス

落葉のことも考えた植え方を

モミジを庭植えするなら、冬に落葉することを考えましょう。葉っぱが散らかると掃き掃除が必要になります。できれば庭の門~玄関扉に続くエントランス部分に植えるのは避けると良いでしょう。玄関先に葉が散らかっていると見苦しくなり、掃き掃除のことを考えさせられ、ストレスを感じる……となりがちです。

針葉樹の間に庭植えしよう

おすすめなのが、針葉樹の間に庭植えする方法です。針葉樹は一年中葉を落とさないので、紅葉の葉が落ちてしまっても寒々しくなりません。お庭の目隠しとしても針葉樹は一年中機能してくれます。好みもあるかと思いますが、落葉樹ばかりの庭にしてしまうと、冬の庭に緑がなくなり、寒々しくなります。

ただ、紅葉のような葉が落ちる木はかわいい花が咲くもの、観賞価値の高いものが豊富なので、ある程度は取り入れると良いでしょう。春に緑が芽吹く様子を楽しめて、季節感が出ます。

紅葉(モミジ)の育て方まとめ

涼しい時期の風物詩!

鉢植えで小さく仕立てるのも、庭植えして大きく育てるのもおすすめなモミジ。日本の秋になくてはならない木です。和風なお庭を作るなら、「モミジ」を植えなきゃもったいないですよ!苗木はインターネットやホームセンターで買うことができます。一番難しそうに思える植え方も、やってみれば簡単です。

「やっぱり植え方が不安!」と思うなら、業者さんに頼むのもあり!どうしても最近の洋風なお家に合わせて、和風なお庭は減ってきてしまっていますが、モミジやアサガオ、アジサイなど、「和」の庭だからこそ美しく映える日本の植物はたくさんあります。ぜひ今一度、美しい日本の庭に目を向けてみてくださいね。