ツルムラサキとはどんな植物?旬な時期は
正直ツルムラサキという名を耳にして、どんな植物なのか答えられる人は、どれだけいるでしょうか。ここではツルムラサキがどんな種類の植物なのか、どんな特徴を持っているのかを洗い出します。
紫の茎にほうれん草のような葉っぱ
東南アジア原産のツルムラサキは、葉っぱだけを見れば、外見はほうれん草にも似ています。成長するとほうれん草より巨大化する品種もあります。紫色のつるを伸ばして成長するつる植物なので、ツルムラサキの名前が付いています。最近日本で栽培されている品種は、特有な紫色が付いていない場合も多くなっているので、名前と見た目が不釣合いな印象です。
ツルムラサキの日本での生産地は?
日本では昔から、沖縄で栽培されて食べられていました。現在では東北や埼玉県など、東日本を中心にして各地でツルムラサキが栽培がされて、全国的に出荷されています。種も販売されて、全国の家庭菜園にも取り入れられるようになっています。
ツルムラサキの旬は4月から10月までの暖かい季節
ツルムラサキは4月から種を撒きはじめます。大きくなってくると成長力が旺盛で、すぐに収穫をできるほど伸びます。脇芽が出てきたら、それを地面に挿し芽することでも、ツルムラサキを増やすことができます。旬の時期は暖かい時期ずっとで、10月までならば何度でも収穫が可能です。
ツルムラサキはダイエットにも良い?栄養素は
最近はツルムラサキをダイエットに利用する人も出てきました。ツルムラサキは栄養価が高くてカロリーが低い野菜なので、かなりの健康野菜になります。ダイエットしたい人も気になる栄養素についても見てみましょう。
ツルムラサキはビタミンなどの栄養価が高い
ビタミンAやビタミンCといったビタミン類、カルシウムや鉄分などミネラルも多めに含んでいる野菜です。その栄養価はほうれん草よりも上だと言われるほどです。含まれているスピナコシドやバセラサポニンなどは、血糖値の上昇を抑える効果があり、糖尿病の改善や予防に効果があるとされています。生活習慣病に悩む人も食べたい野菜です。
ツルムラサキダイエットは旬な時期ずっとできる
米やパンなどの主食の代わりにツルムラサキをモリモリ食べるのが、ツルムラサキダイエットの真骨頂です。どんなに食べても太らず、栄養価が高いので、ダイエット中に身体が弱ることがありません。旬の時期は長いツルムラサキだから、自家栽培をしながらのダイエットは春から秋まで続けることができます。
ツルムラサキを生で食べるのは大丈夫?
ツルムラサキは生で食べる。そんな話も聞かれますが、キャベツやレタスはともかくツルムラサキの生って行けるの?そんな疑問が湧いてきます。実際どうなのでしょうか?
生で食べるのも良いけど泥臭い感じもする
生で食べる人の意見を見ると、ツルムラサキは生の状態だと洗ってもやや泥臭い感じが残る場合があると言います。しかし生で食べることは不可能ではないので、サラダを食べたいならば試してみてはどうでしょうか。ツルムラサキは害虫が付きにくい野菜ですが、調理する時はよく洗うことが重要です。
生で食べるなら人気のマヨネーズやドレッシング
ツルムラサキを生で食べる時には、塩ではなく、他の野菜同様にマヨネーズや各種のドレッシングで美味しくいただけます。ドレッシングをかけることにより、生のツルムラサキ独特な食べづらさも解消されるでしょう。
生のツルムラサキの保存は何日?
ツルムラサキが生の状態の場合、収穫した後は常温保存なら2~3日、冷蔵庫での生の保存なら、1週間程度ならばもちます。しかししなびてきたり腐って来てしまうので、保存するよりは早めに食べることが重要です。
ツルムラサキはスムージーにしてみてもいい
さて今日の我が家の朝食は、僕の特製『紅玉りんごとツルムラサキのスムージー』です(バナナやレモンも入っています)。スムージーに使う野菜や果物も夏から秋の物に移り変わってきました。 pic.twitter.com/Ovrzx6b7ad
— Shigeki Kanno (@shigekikanno) September 8, 2015
暑い季節ならば、ツルムラサキを凍らせて、ミキサーでスムージーを作る調理もおすすめです。完全に青汁な印象ですが、飲みやすいと評判です。りんごなど果物を混ぜても美味しくなります。ダイエットを志す人も、試してみたい人も、ぜひチャレンジしてください。
ツルムラサキを美味しく食べる下ごしらえとは
色んな料理が存在するのがツルムラサキ。とくにおひたしや和え物の時には、下ごしらえをすることでますます美味しくなります。簡単なことなので、下ごしらえ方法については覚えておいてください。
ツルムラサキの葉っぱと茎を分けた下ごしらえ
ツルムラサキの下ごしらえは茹でるのが基本ですが、葉と茎ではゆで方が異なっています。というのも、葉っぱは非常に柔らかく、茎はやや固めだからです。だから下ごしらえする前には、葉と茎をちゃんと分けることが大切になります。あまり硬すぎる茎は、下ごしらえする時に切り落として処分するのが良いです。
ゆで方は葉っぱは20~30秒で茎は1分程度
まずは鍋の中に熱湯を用意することから始めます。茹で方は、葉っぱを茹でるならば、20~30秒程度で柔らかくなり、アクが抜けるので問題ありません。あまりゆで方の時間が長過ぎると、柔らかくなりすぎるので気をつけます。茎は固めなので、1分程度は茹でるようにします。
下ごしらえをしたツルムラサキは冷凍保存が効く
適切なゆで方をしたツルムラサキは、パック詰めをして冷凍保存が効くのを知っていますか。あまり長く冷凍すると冷凍庫味になってしまいますが、数週間から1ヶ月くらいならば、ツルムラサキ本来の風味を保っていられます。庭で収穫ができなくても、冷凍保存のツルムラサキがあったら、真冬でも料理に使うことが出来ますね。
レシピ①・ツルムラサキのベーコン炒めは人気
旬なツルムラサキは炒めて食べても良いです。炒め物の人気レシピといえば、ベーコンを使って調理をする、ベーコン炒めがナンバーワンです。
ツルムラサキとベーコンなど用意する材料
この料理のレシピは、他のツルムラサキ料理に比較しても極めて簡単です。用意するツルムラサキは下ごしらえしなくても、生のままで大丈夫です。シンプルな味にするなら塩コショウ、醤油だけでokですし、隠し味にバター、マーガリンを入れると味わいが良くなります。
ツルムラサキのベーコン炒めのレシピ
フライパンでの調理を行います。フライパンにサラダ油を引いてツルムラサキの茎、葉と順番に入れて炒めます。少々お湯を入れてフタをし、蒸し焼き状態にします。30~1分でお湯を捨てて、水気を飛ばしていくのがポイント。塩コショウ、醤油を入れ、バターやマーガリンを加えて味を整えれば完成です。ニンニクを入れても美味しく仕上がります。
目玉焼きと良く合うしパンに挟んでも良い
毎朝のメニューには困りますが、目玉焼きを作る時に、このツルムラサキのベーコン炒めをお皿に添えた食べ方をしてみてください。すると朝ごはんのメニューも彩りが出、パンとご飯、どちらにも会います。朝の栄養価のこともしっかり考えられるでしょう。
レシピ②・ツルムラサキとちくわの味噌マヨあえ
さっぱりと冷たいツルムラサキを食べるなら、人気の味噌マヨあえなどいかがですか。シンプルながらもお酒のおつまみにもできるレシピです。
ツルムラサキの味噌マヨあえで用意する材料
ツルムラサキのあえ物の調理の場合は、下ごしらえしたものを用意します。ゆで方は柔らかくし過ぎないで、歯ごたえが残る程度が好ましいです。この料理は穴の開いたチクワを使用して調理するのが一般的です。味付けは通常の味噌とマヨネーズを使用します。
人気なツルムラサキの味噌マヨあえのレシピ
ゆでたツルムラサキは、3~4センチの食べやすい大きさに切ります。ちくわは小さく切っても良いですが、輪切りで使用することでも面白い見た目になります。味噌とマヨネーズでるだけなので、レシピはとても簡単です。盛り付けは、こぶりな深皿を使うのがベストでしょう。
大人の味にするならからしをかけてみる
ツルムラサキの味噌マヨあえはそのままでも美味しいですが、大人の味わいを求めている人なら、からしや七味唐辛子です。単純に完成した和え物の上にかけることで、大人の味の食べ方に早変わりできます。
レシピ③・ツルムラサキの海藻味噌汁
日本の食卓のスープは味噌汁が定番ですが、ツルムラサキを入れる味噌汁は健康的です。岩海苔などの海藻を入れた、味噌汁の美味しい食べ方を実践してみてください。
味噌汁の料理で用意する材料
旬なツルムラサキの味噌汁に海藻を入れるならば、代表格なのがわかめ、岩海苔、とろろ昆布。どちらもスーパーでも手に入りやすい保存食なので、探してみてください。特に岩海苔は海の香りが引き立って、かなりおすすめ。さらに味を向上させるための長ネギ、それに味噌汁を作るためには、味噌とかつおダシも忘れることはできません。
ツルムラサキの味噌汁の簡単レシピ
ツルムラサキの調理では3~4センチの適当な大きさに切ります。刻みネギも最初の段階で用意します。熱湯でのゆで方は、まず茎を入れてから葉を入れます。アクが出るので取り去るようにしてください。あまり茹で過ぎると柔らかくなり過ぎるので注意が必要です。味噌とダシで味を調整したら、わかめや生岩海苔は早めに鍋に入れ、乾燥岩海苔やとろろ昆布は食べる直前に載せます。
レシピ④・ツルムラサキのたまごとじは人気
たまごが好きな人なら、ツルムラサキのたまごとじは如何がですか?これはどんぶり的に、ご飯に乗せても美味しい食べ方になります。その簡単なレシピです。
用意するのは新鮮なたまごとツルムラサキ
新鮮なたまごとツルムラサキがあるならば、すぐに料理を始められます。豆腐は高野豆腐を使う方法もありますが、ここでは一般的な絹ごし豆腐を使用します。味付けで必要になるのは、醤油それにかつおダシです。
ツルムラサキのたまごとじのレシピ
下ごしらえをしたツルムラサキを使用します。フライパンか鍋にお湯を沸かし、そこに醤油とかつおダシを入れて汁を作ります。下ごしらえしたツルムラサキを入れたら、溶いた卵を全体にかけるようにします。フタをして蒸らしたら完成です。あとはお皿に盛るなり丼にするなりの食べ方ができます。
豆腐を加えて一層美味しく人気アレンジ
ツルムラサキのたまごとじでは、豆腐を加えることによって、一層美味しい食べ方ができます。フライパンで溶いたたまごを掛ける前に、ツルムラサキと一緒に豆腐を投入するだけなので簡単です。
レシピ⑤・ツルムラサキ納豆は意外な人気
もうひとつ忘れちゃいけないレシピが、ツルムラサキ納豆。これは調理がきわめて単純、主婦の間で意外なほどの人気を見せている料理なので、自宅でもすぐに作ってみてください。
ツルムラサキ納豆で必要な材料
レシピを始める時に必要な材料は、下ごしらえを済ませた旬なツルムラサキ、普通の納豆、それに醤油があれば最も単純なものができます。しかしもっと美味しい食べ方を目指してみるなら、長ネギ、かつお節なども用意しておくと良いです。
人気なツルムラサキ納豆のレシピ
ツルムラサキのゆで方は、あまり柔らかすぎない、歯ごたえがある硬さを目指します。調理では、ゆでたツルムラサキは納豆の大きさに合わせて小さく切りそろえてます。納豆パックでツルムラサキと混ぜ合わせ、深皿に盛り付けます。最後に刻みネギとかつお節を上に乗っけて、食べる時には醤油をかけていただきます。
ご飯に載せても美味しい食べ方
このツルムラサキ納豆は、そのまま食べても構いませんが、炊きたてのご飯に乗せても美味しくなります。それもそのはず、納豆、刻みネギ、かつお節という3種の食材は、完全にご飯向きと呼べる味わいを持っているからです。御飯のお供にも考えていってみてください。
人気のツルムラサキをどんどん取り入れたい
これまでツルムラサキのレシピを食べたことが無かった人も、これを見てツルムラサキに興味が沸いてきませんでしたか。サラダとして生で食べるも良し、炒めたりたまごとじにしても良し、和え物にする食べ方も良し、味噌汁にしても良しでした。ツルムラサキは暖かい時期なら栽培も容易な野菜なので、自家製を目指してみるのも良いですね。
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