Gliston クリップクランプツール 7点ブルー
powseed クランプツール 5点セット
はじめに
内張りはがしは何のために使う工具なのか、紹介します。使い方から選び方、使用時の注意点からおすすめの内張りはがしもご紹介。
内張りをはがすのなら素手でできるのではないか、と思う気持ちもわかりますが、そこは自動車メーカー。そんな簡単に外れるようには作っていません(素手で外せるものもありますが)。どのような仕組みになっているのかも同時に覚えてしまいましょう。
内張りはがしとは
内張りはがしは車の内装の一部である内張りや、パネルなどをはがす際に使用する工具です。内張りはがしに使用される材料は、金属であったり樹脂であったりします。内張りはがしの形状は、長い・細い・薄い、これら3つです。
片側の先端は丸く差し込めるものから、とがっているものもあります。これらの形状の違いは車に使われている様々な内張り・パネルを外すうえで必要になるのです(詳しくは後述)。
単品売りからセット売りまで
内張りはがしは単品で得られるだけでなく、セット売りも行っています。セット売りというのは、具体的には、長さ又は形状が異なる物を数種類揃えて販売するような感じです。
内張りの交換箇所がすでに決まっているため、必要な内張りはがしだけで十分である場合、単品での購入でいいのですが、どこを交換すればよいかわからない・工具を揃えたい、といった方はこの際にセットでまとめて購入しても良いでしょう。
内張りはがしを使うメリット
ここでは、内張りはがしを使って作業するメリットをいくつか紹介します。
内張りなどを効率的に外せる
内張りはがしを使うメリットの1つは、効率的に内張りなどをはがせることです。車をご覧いただくとわかると思いますが、内張りと内張り取り付け面の隙間は非常に狭くなっています。そのため、工具無しで内張りをはがすことは簡単ではないのです。
筆者は、私情で自分の車のリアハッチ周りの内張りを素手で剥がします、しかしドアの内張りやパネルなどを素手で外したことはありません。
内張りに傷をつけない、内張りを壊さない
内張りはがしを使うメリットには、車の内張りを傷つけないということもあります。無理やり手ではがそうとすると、勢いあまって傷をつけることもあれば、最悪の場合取り付け部分が折れて壊れることもあります。
しかし内張りはがしを正しい使い方で使えば、そのような心配なく内張りをはがすことが可能に。しかし、内張りはがしの素材によっては、内張りに傷をつけやすくなります(詳しくは後述)。
内張りはがしの選び方
内張りはがしを実際に購入するにあたっての選び方を紹介します。
内張りはがしの材質で選ぶ
内張りはがしの材質に着目した選び方があります。内張りはがしは金属製のものと、樹脂製のものがあると上記で少し触れました。金属製の樹脂は、内張りを止めている樹脂ピンを外すような使い方に向いています。
しかし内張りをこじって外すにはあまり適していません。なぜなら金属部分が内張りを傷つけやすいからです。内張りを傷つけることなくはがすために、樹脂製内張りはがしが存在します。樹脂製のタイプなら、工具自体が金属よりも軟らかく傷をつけにくいのです。
内張りはがしの形状で決める
内張りはがしの材質だけでなく、その形状に考慮することも大切です。ドアからダッシュボード、インパネ周りにドアの取っ手部分など、様々な場所(内装)に内張りが取り付けられています。
そのため、その取り付け部分に合った形状をした内張りはがしを選択する必要があるのです。
内張り剥がし箇所の代名詞と言っても過言ではないのがドアの内張りです。ドアの内張りを剥がすには、一度ドアと内張りの間に内張りはがしを入れて、それを回して外すきっかけを作り、余ったピンを抜くという使い方をしなければなりません。
このような使い方に向けた内張りはがしが販売されています。セット販売で形状が異なるものであれば、この工具を手に入れられますので、それを購入するのも良いでしょう。
内張りはがしの使い方:ドア編
ドアの内張りをはがすための内張りはがしの使い方を紹介します。
手順1:ネジを外す
ドアの内張りをはがす手順1はネジを外すことです。隠しネジと言われることが多いこのネジ、ドアノブの部分にひょっこりあったりすれば、ひじ掛けのポケット内部に見えやすく使われていることもあります。
それらのネジをまずは外しましょう。ネジを探すだけですのでコツは特にありません。しっかり探しましょう。
手順2:ドアノブ部分の内張りをはがす
次にドアノブ部分の内張りをはがします。上部分をツメに引っかけて固定している場合が大多数です。これを外すにはツメへの取り付け部を、下から上に持ち上げる必要があります。
そのために内張りはがしをドアノブ下部の内張りに入れ込んだら、下に向かって押していきましょう。そうするとツメ部分が外れます。コツですので覚えておきましょう。
手順3:パワーウインドウを外す
パワーウインドウも外します。パワーウインドウを外すには必ず内張りはがしが必要というわけではありません。工具が必要か必要でないかを見極めることもコツのひとつです。
手で外れそうだったらそのまま外してしまいましょう。そのままコネクターを外せることもあれば、内張りをはがした後に抜くこともあります。車種によっていろいろです。
内張りはがしでドア全体の内張りをはがす
ここでドア全体の内張りをはがしましょう。内張りはがしをドアとドア内張りの間に挟み込みます。挟み込んだら、どの部分で内張りが固定されているのか判断するために、内張りはがしをそのまま横方向に動かしてください。
そうして固定場所がわかったら、その付近で内張りはがしを回しましょう。そうするとそこの固定ピンが外れます。全て外したら内張りを持ち上げて外してください。
内張りはがしの代用品
内張りはがしは一見してただの棒のようにも見えるため、代用できるのではと考える方も多いです。実際に代用できるのでしょうか。
内張りはがしの代用品としてマイナスドライバーを使うという方法があります。先端が細いので、内張りの間に差し込むことが可能だからです。
金属ですから先端にラップを蒔く・薄い布を巻くといった処理をすれば、傷つけずに内張りを交換できる可能性はあります。コツを掴んでいる方ならそれでも良いですが、難しいので無難に内張りはがしを購入しましょう。
とはいえ代用品を探すことは作業性を広くすることにもつながります、専用だから購入というだけでなく代用する(使い方を増やす)ことは可能なのか、などを常に考えるようにしましょう。
内張りはがしを使う際の注意点
使用するにあたって何事にも注意点はあります。ここでは内張りはがしを使って作業する際の注意点を紹介します。
内張りに傷をつけない
内張りはがしを使う際、車の内張りを傷つけないように気を付けましょう。よっぽど乱暴に扱わない限り、内張りに傷が付くということはありません。しかし、既に紹介したように金属タイプの内張りはがしを使って、内張りやパネル自体を外そうとすると、傷を付けてしまう可能性が高くなります。
コツを掴んでいるから絶対失敗しない、と言える自信のある方はそれでも良いですが、無難に樹脂タイプの内張りはがしも購入して使い分けましょう。
内張り・パネルに合った形状の内張りはがしを選ぶ
車の内張り・パネルに合った形状の内張りはがしを選びましょう。それぞれの内張り・パネルを取り外すことに適した内張りはがしがあります。
内張りはがしでもストレートタイプやオフセットの効いたタイプ、フォークみたいになっているものや、先が丸くとがったベラみたいなものなど、様々です。取り付けられ方を俯瞰し、その車に適した内張りはがしを選択するという使い方を心がけましょう。
おすすめの内張りはがしその1
7点セットの内張りはがし
Gliston クリップクランプツール 7点ブルー
Gliston内装剥がし7点セットは、なんと内張りはがしが7点入っています。ストレートタイプの内張りはがしから先端に角度が付けられたタイプ、さらには金属でできたピン外しに使用できるものも含まれています。
パネルを交換して内装をカスタマイズしてみたいけれど工具を持っていない、そんな方におすすめです。多種類の工具が入っているので色々試しながら経験を得られます。
素材にPOMを採用
この内張りはがしの素材にはPOMが採用されています。POM素材を採用したことで、工具の耐久性が高くなっているのです。せっかく工具を購入するなら耐久性が高い工具がほしい、そんな方におすすめ。品質の高い工具は使いやすさも兼ね備えていますから、作業効率も高まります。
おすすめの内張りはがしその2
5点セットの内張りはがし
powseed クランプツール 5点セット
powseedの内張り剥がし5点セットは価格が安いだけでなく、内張りはがしの品質も高い製品です。電気絶縁性や男性回復率も高く、引っ張り強度も高くなっています。
POM素材を使用した内張りはがしですので、耐久性にも優れているのです。安くて高品質ならば買っても損はありません。
5本で十分という方におすすめ
この内張りセットは5本タイプです。それほど数が必要ない、必要な形状の内張りはがしが入っているからこれで十分、と言った必要以上に工具を増やしたくない方におすすめ。
工具はいろいろあったほうが便利ですが、逆に多すぎてもスペースの関係で適切に収納できなくなり、不便な時もあります。必要分だけ工具を揃える、そんな方の役に立つセットです。
まとめ
内張りはがしを使えば大事な車の内張りを、効率的かつ安全に壊すことなくはがせます。工具代を節約するために代用品で代用することもできますが、ある程度のコツや傷が付きやすいことを考えると、無難に内張りはがしを購入する方が安上がりです。
使っているうちにコツを掴めます。目的に合った内張りはがしを購入し、整備が必要になった時やカスタムの時に内張りはがしに挑戦してみましょう。
車のDIYが気になる方はこちらをチェック!
今回は内張はがしについてご紹介してきましたが、車のDIYは他にたくさんの方法や、それに伴った工具があります。車をもっと自分好みにしたい方はぜひ以下の記事も参考にしてみてはいかがでしょうか。
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