バーゴ T-415
TR-B25用ゴトク
バーゴ チタニウム トライアドXEストーブT-207
エバニューチタンアルコールストーブ EBY254
エバニューチタンゴトク TriveTi EBY258
アルコールストーブの五徳(ゴトク)について
五徳とは
五徳は炭やガスコンロ、アウトドアならアルコールストーブの上に乗せて(または周りを囲んで)鍋やフライパン、やかんなどを乗せるための支持具(しじぐ)のひとつです。カタカナで「ゴトク」と書かれている場合も多いです。五徳がないとアルコールストーブがあってもその上で調理をしたりお湯を沸かしたりという作業がとてもやりにくくなってしまいます。アウトドア用品は荷物の軽量・コンパクトに重点を置くことも多いので、五徳にも軽量でコンパクトなものが求められることも多いでしょう。でも、五徳の選び方は本当にそれだけで良いのでしょうか。今日はアルコールストーブ用の五徳について調べてみました。
①アルコールストーブの五徳(ゴトク)/風防
風に弱いアルコールストーブ
ガスストーブと比較して、アルコールストーブは非常に風に影響を受けやすくて、風防がなければ炎が消えてしまうこともあります。五徳にこの風防の役割を求める人も多いでしょう。
風による転倒
また、天候が悪い時など風が強くて上に乗せた鍋ややかんなどとのバランスが悪いと五徳と上の鍋などごとひっくり返ってしまうこともあります。軽量コンパクトなものは運ぶのには良いですが、あまりピッチリと風よけをしてしまうと風の影響をモロに受けてしまって転倒してしまうものもあります。炎が消えないような風防も大切ですが、転倒しないように風の影響を受けにくいデザインとのバランスが重要です。
②アルコールストーブの五徳(ゴトク)/高さ
アルコールストーブ用の五徳を選ぶときには、その高さも大切な要素です。使用するアルコールストーブによっては、高さが足りずに上に鍋やフライパンなどを置けないという状況にもなりかねません。
各社アルコールストーブの高さ目安
アウトドアグッズを作っているブランドには人気ブランドが存在します。もちろん、アルコールストーブにも人気商品があります。しかし、アルコールストーブを買えば専用の五徳がついてくるというものばかりではありません。アルコールストーブの高さに合わせた五徳を自分で用意しなければなりません。人気ブランドのアルコールストーブの高さ目安を記しておきます。 EVERNEW:高さ4.2cm、trangia:高さ4.5cm、Hotwolf:高さ7cm、OUT-D(五徳つき):高さ69mm、BEAUTY LIFE:高さ4.5cm
炎の温度
アルコールストーブで調理したりお湯を沸かしたりするのに効率が良いのは炎の一番温度の高い部分が鍋底などに接するようになっている五徳の高さです。おまけとしてアルコールストーブの炎の温度(目安)をご紹介します。アルコールストーブの炎中で一番温度が高いのが「先端より少し下」の部分で1040℃、炎の下の部分640℃、炎の先端630℃。こちらは「アルコールランプの温度」という本を参考にさせていただきました。ランプとストーブの差はあれど、炎の温度が高い位置にはそれほど差はないでしょう。先端が温度が低いというのは意外ですね。少し下との温度差が400℃もあるということを知っておくと、炎のどのくらいの位置になべ底が当たるようにするのが早く調理できるのかお湯が湧くのかという目安になり、五徳の高さを決める参考になるでしょう。
③アルコールストーブの五徳(ゴトク)/軽量
アルストの五徳に限らず、アウトドアグッズでは軽量でコンパクトなものが好まれます。荷物として持って移動する距離が長いこと、持ち運ぶという観点から考えたら自然とそうなってしまいます。五徳も軽量・コンパクトな物が良いのでしょうか。
軽量・コンパクト
五徳はその上に水の入ったポットや材料の入った鍋を乗せるでしょう。上に乗せるものに重みがあるので、安定しているデザインの五徳であれば転倒の危険はそれほどありません。軽量・コンパクトと銘打って売られているアルコールストーブ用五徳は100g程度です。素材はアルミ製。ぐるりアルコールストーブを囲んでと風防の役目も果たすものは軽量・コンパクトと書かれているものでも倍の200g程度の重さになってしまうようです。倍とはいってもたった100gの差ですので、あまり軽量にはこだわらず、安全性を高めるために安定重視のデザインを選ぶことをおすすめします。
④アルコールストーブの五徳(ゴトク)/トランギア
トランギアのアルスト
トランギはアウトドアが好きな人にはよく目や耳にする有名なブランドとしてご存知の人も多いでしょう。トランギアのアルコールストーブはアルコールストーブだけのものと五徳つきのものがあります。トランギアのアルコールストーブはタンクの蓋に火力調節用の蓋がついていますので、火力調節や消化の時にそれを操作する動作が必要となってきます。五徳を選ぶ時もその蓋を動かす動作を邪魔しないものを選ぶと良いでしょう。
おすすめトランギアの五徳
TR-B25用ゴトク
品番・型番:TR-281 サイズ:φ9.7×H6.3cm 素材:アルミ製 価格:1,080円 (価格は2018年2月現在のものです)
トランギアの五徳の特徴は、五徳の上にアルコールストーブを乗せて使うタイプであるということです。アルコールストーブの重さ、中に入っているアルコールの重さとあいまって、非常に安定性のあるデザインとなっています。形は非常にシンプルで炎の燃焼効率も良く使いやすいものとなっています。
トランギアの五徳【口コミ】
同じトランギアのアルストと組み合わせて使うなら、アルストのポテンシャルを最大限に引き出すことができるのがこの五徳の魅力という口コミでした。小さな鍋を使うには焼き網を使用するという役に立つ情報もありました。
五徳の幅が広い為、小さい鍋等が不安定になるのが懸念されましたが、焼き網を使用する事で組み合わせる器具の幅が広がります。五徳の素材、形状から火力が強くなります。
⑤アルコールストーブの五徳(ゴトク)/バーゴ
バーゴのアルストXEストーブT-207
バーゴ チタニウム トライアドXEストーブT-207
バーゴのアルコールストーブは至ってシンブルなデザインながらアルストに五徳がついているデザインとなっています。バーゴのアルコールストーブを買った場合は五徳を別に用意する必要はありませんが、実はバーゴではアルコールストーブよりもアルスト用五徳の方が人気がある商品であったりします。
おすすめバーゴの五徳
バーゴ T-415
サイズ:約13センチX15センチ高さが10センチ5ミリ 重量:116g 材質:チタン 価格:10,584円 (価格は2018年2月現在のものです)
バーゴのアルストの五徳は材質の種類もデザインも様々ですが、一番人気が高い定番商品はこちら。軽くて丈夫なこのチタン製の五徳がおすすめです。先細りしたデザインで小さなポットなども乗せやすく、アルコールストーブの風防の機能も果たしてくれるのもおすすめポイントです。
バーゴの五徳【口コミ】
ペッタンコになり15cm四方程度の大きさに折りたためる為、収納場所に困りません。トランギアのアルコールストーブと組み合わせると最強コンビです。
⑥アルコールストーブの五徳(ゴトク)/エバニュー
エバニューのアルスト
エバニューチタンアルコールストーブ EBY254
サイズ:径7.1×高さ4.2cm、内径3.9cm 質量:34g タンク容量:70ml
エバニューのアルコールストーブはチタン製で軽くて何度も使用してもアルコール腐食による液漏れなどの心配がありません。やはり軽量で丈夫なものをと考えるとチタン製が一番人気となるようです。穴も上と下についているので燃焼効率もよいですが、タンク容量がその分少なくなり、一杯に入れたとしても10分程度の燃焼時間です。
おすすめエバニューの五徳
エバニューチタンゴトク TriveTi EBY258
サイズ : 81×40mm 厚さ1mm 素材 : チタン(国内製造) 質量 : 13g 価格:1,296円 (価格は2018年2月現在のものです)
アルコールストーブ用の五徳としてではなく、固形燃料やジェル燃料の五徳としても使用可能なのがエバニューの五徳です。非常にシンプルな形の板を組み合わせただけで、ここまでの安定性を誇るのはグットデザインといわざるを得ないでしょう。上にのせる調理器具に接する面も多く、小さなポットまでも乗せることができるので非常に人気の高い五徳です。
エバニュー五徳【口コミ】
バラバラにするとたったこれだけの板でできているエバニューの五徳。非常にコンパクトな作りです。
やはりゴトクがあるとストーブの火力が最大限に引き出せるし安定感も段違い。
⑦アルコールストーブの五徳(ゴトク)/GEEDIAR
GEEDIARのアルスト
重量:約148g サイズ:直径7cm高さ4.8cm
GEEDIARのアルストは五徳や収納用のポーチまでついたセット販売で、最初に何を買ったらよいのか迷っている人にはおすすめできる商品です。アルコールストーブの構造はいたってシンプルで火力も高いと口コミでもよい評価がついています。
おすすめGEEDIARの五徳
アルコールストーブを持っておらず、どれが良いのか迷っている初心者の方なら人気の高い商品をセットで買うのがおすすめです。使っていくうちに欲が出てきて書い直すことも考えるとあまり値段も高くないものの方が良いでしょう。そういった点で、GEEDIARのアルコールストーブと五徳のセットはおすすめです。セットなら高さ、径などサイズ合わせの心配もありません。
GEEDIARの五徳【口コミ】
火力は強く安定している。五徳もついていてストーブを地面から浮かせられるので熱くなっても野外でも安心。
⑧アルコールストーブ/自作
五徳を買ったけどアルコールストーブはどうしよう?と考えている人もいるでしょう。そんな時はアルコールストーブはアルミ缶などを利用して自分で作ることもできます。ここでは簡単に自作アルコールストーブのおおまかな作り方をご紹介します。別記事でアルコールストーブの詳しい作り方もご説明していますので、自作アルコールストーブに興味がある方はそちらもぜひ参考にしてみてください。
自作アルコールストーブ作り①
材料はアルミ缶(ビールやコーヒーなどの空き缶でOK)を同じもの2つだけです。道具として、穴をあけるためのキリやドリル(釘でも代用可)、ホチキス、ペンチ類を用意します。
自作アルコールストーブ作り②
自作アルコールストーブの作り方は簡単です。まずアルミ缶を自分の好みの高さにカットします。市販のアルコールストーブの高さを参考にすると良いでしょう。おすすめは底から3.5センチあたりから4.5センチ程度です。気化したアルコールの流れを作ってあげるために、内側に入れるパーツとして先程カットしたパーツよりも0.7センチほどの高さにカット、さらに縦に切り一枚の板にして中に入れ込むために波状に成形、再び輪にしてホチキスで止めカットしたアルミ缶の中に入れ込みます。
自作アルコールストーブ作り③
カットしたアルミ缶のうち1つは底に均等に穴を開けたパーツにします。穴を開けた内側にアルコールを注入したり余ったアルコールを出す用の穴も開けておきます。穴の数で炎の量を調整できますので、これもお好みでいくつか作ってみてください。穴をあけず、中に波状にした輪のパーツを入れたものに穴を開けたアルミ缶で蓋をして完成です。
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まとめ
アウトドアで調理をするには必要不可欠なアルコールストーブの五徳についてご紹介してきました。五徳の形や高さなどでアルコールストーブの熱効果をアップさせることも、ロスしてしまうこともあります。シンプルな道具ではありますがとても大切な道具でもあることがわかりました。かっこいいデザインや軽量・コンパクトなどという要素も重要ですが、トータルで考えて自分が納得いく五徳選びをおすすめします。
T-415を折りたたんだ時の様子