東南アジアの穴場ミャンマー
東南アジアを旅行する日本人はとても多く、人気の旅行先となっています。中でもミャンマーはタイやマレーシア、インドネシアには飽きたという人にとって新しいアジアの魅力を発見できる穴場となっています。
バガン遺跡群の魅力
中でも、世界の旅行者を引き付けるバガンの遺跡は、3000を超える仏教建築の遺跡群があり、1日ではすべてを見て回れないと世界中の旅行者を圧倒しています。世界遺産として申請されたこともある人類の遺産といえる壮大なものです。特に、気球で空中散歩をバガン遺跡群の上空で楽しむ人の多さは驚くほどです。
旅行前に:ビザやパスポートのチェック
ツアーに申し込むか、航空券と宿を予約したらまずはバガンへの旅の一歩は踏み出せたと思っていいでしょう。ただし、事前にビザを申請する必要があるので要注意です。インターネットで申し込めば、ビザはの取得は日数は必要なく、翌日には取れます。 しかし、その前にパスポートの有効期限が半年以上あるか確認する必要があります。もし足りなければ、早めに最寄りのパスポート申込窓口にお問い合わせください。
日本からバガンまでのルート
まずは日本からヤンゴンへ
日本からミャンマーのヤンゴンまでは飛行機で。羽田から直通便もあって、旅行しやすい観光地といえます。空港では、両替などをする必要があるのですが、日本円を取り扱っていません。事前に、アメリカドルやシンガポールドルなどに両替をしておくのがベストですね。 もちろん、パックツアーでも多くの旅行会社が日数べつで取り扱っているので、じっくりとバガンを訪れることができるツアーをいろいろ探してみるといいでしょう。
ヤンゴンからバガンまでの移動手段
ヤンゴンからは陸路で、もしくは空路でバガンに向かいます。どちらでいくかは、もはやその人の旅のスタイルによって選択肢が変わるといって過言ではありません。のんびりと、バスに乗ってミャンマーの風景を見ながらゆっくりと旅をするか、それとも、いち早くバガンの多くの遺跡群を見て回るか、あなた次第です。 もちろん、旅行に使える日数によっても変わってくるかもしれません。誰にとっても、旅行に使える休暇は有限ですからね。
バガンまでバスで
ミャンマーの空の玄関、ヤンゴン国際空港に降り立ったら、次はバスに乗り換えてバガンに向かいます。バスターミナルから長距離バスが出ているので、そこまで市内バスやタクシーでなどで向かってください。JJエクスプレスというバス会社は日本からでもネットで予約ができます。 ヤンゴンのバスターミナルからバガンまではおよそ10時間ほどのバスの旅となります。車窓からミャンマーの街並みをみながら旅を楽しみたければ、昼間のバスがいいかもしれません。運賃は、およそ20アメリカドル。
バガンまで鉄道で
鉄道の旅をこよなく愛する方におすすめなのが、ヤンゴンからバガンまで特急電車の旅です。電車に揺れながら移り行く窓からの風景を楽しむ緩やかな時間は、ミャンマーでの旅をより印象づけるでしょう。 チケットの予約は3日以上前がいいといわれていて、外国人用の窓口が中央駅の近くの予約券オフィスで購入できます。寝台特急の料金はおよそ50アメリカドルです。4番線フォームからバガン行きが発車します。およそ16時間の列車の旅は、日数が許せばこれこそ旅という経験となります。
バガンまで空路で
バスの旅は疲れるから、観光できる時間がないから、様々な理由で飛行機の旅を選ぶ人もいるでしょう。ヤンゴン国際空港はすぐ隣にドメスティック、つまり、国内線の空港があります。バガンの最寄りの空港は「ニャウンウー(NYAUNG‐U)」といいます。 ここから、Air MANDALAY、Air Bagan、Asian Wings、Air KBZ、Yangon Airwaysなど、各社が250アメリカドルで、Myana AirwaysとGolden Manmar Airlinesがおよそ140アメリカドルで往復の航空券が買えます。フライト時間は1時間30分弱です。
バガンの入域料
バガンに入るには、入域料を支払う必要があります。これは、日本でいえば拝観料のようなものですが、街全体を5日間滞在することができる料金となります。バガンの遺跡群が広すぎて、いちいちは拝観料をとるのが面倒だからでしょうね。 25000チャット(2018/2/16現在)で、観光省に払うようになっています。空港で今まで文化省のカウンターで支払っていた人は、ちょっと戸惑ってしまうかもしれません。
バガンの歴史
バガンはミャンマーの部一興の聖地で、その歴史は古く、西暦1000年ごろから現在の遺跡群が建築され始め、それが1200年ごろまで続きました。西暦874年にはバガン朝の首都とされたのですが、当時の風習で王の後退とともにせんとするため放棄されました。 仏教の聖地として12世紀から13世紀に栄え、ミャンマー周辺の仏教国から多くの学僧が仏教の修業に訪れたそうです。
ミャンマーの仏教
ミャンマーの仏教は、日本の仏教である大乗仏教とは違い、上座部仏教です。バガン王朝のころ、スリランカから伝わってきたもので、ヴィッパサナー瞑想をすることで修業をする仏教です。 朝の托鉢を行う姿を見かけることもあり、仏教がミャンマーの市民生活に深く根差していることがうかがえます。バガンの遺跡群もこのようなミャンマーの人々の仏教への思いから作られたのでしょうね。
バガン遺跡が世界遺産になれなかったわけ
ミャンマー政府が、自国の歴史を物語るバガン遺跡群をユネスコの世界遺産に登録しようと申請しました。しかし、国際平和発展議会が、バガンの建築物の補修に現在の建材を使ったこと、そして、遺跡群周辺にゴルフコースや展望台を作ったことを理由に、世界遺産登録は見送られることとなりました。 しかし、バガン遺跡の歴史的な価値やその観光スポットとしての魅力は変わることがなく、逆に世界遺産に選ばれなかったことで観光客が詰めかけないメリットがないとも言えません。
日数があれば世界遺産ピュー古代都市群へ
バガン遺跡群は世界遺産に登録されませんでしたが、ミャンマーには現在唯一の世界遺産があります。それはピュー古代都市群です。エーヤワディー川流域に点在するので、日数がなければすべてを回ることができない世界遺産です。 もし、有給休暇で十分な日数を獲得できたら、2週間ほどかけてゆっくりと回ってみるのもいいかもしれませんね。
ミャンマーでビール三昧
海外旅行で水でお腹を壊した人は多くないでしょうか。体に合わない水を飲むと、それだけで体調が悪くなり、せっかくのバガンでも遺跡群を見て回ることもできず、回復するまでの日数が無駄になります。 そんな時におすすめなのがビールです。ミャンマーでは非常に安くてジョッキで飲んでも1杯60円ほど。しかも、ミャンマーのビールは世界でも高評価なので、泥酔しない程度に水分補給として飲んでみてはいかがでしょうか。
オールドバガン周辺
バガンの遺跡はとても数が多く、また、その周辺の町なども観光地としてとても魅力的です。空を見上げると気球をたくさん見かけるでしょう。そのため、ある程度の日数、この地に滞在したいと思うのは仕方がないことでしょう。 そうすると、お勧めは遺跡群の集中するオールドバガン地区にあるホテルへの宿泊となります。そこからは、歩いて遺跡に行けるほか、レストランなども数多くあります。
ゴドーパリン寺院
オールドバガン地区にある有名な仏教寺院です。12世紀にたてられたパガンで2番円に高い寺院で、まるで1000年前の世界にタイムスリップしたような雰囲気を味わえます。回廊には目を開いている仏像が4体みられます。 バガン考古学博物館の近くにあるので、訪れたらこの寺院にセットで観光するのがいいですね。 住所:Gawdaw Palin, Pagan, Myanmar
バガン考古学博物館
オールドバガンにあるバガンの遺跡群から出土されたものを多数展示している博物館です。朝の8時から午後4時まで営業していて、月曜日が定休となっています。タクシーで行くときはBagan archaeological museumといった方が通じるでしょう。入館料は、5000チャットとなっています。 住所:Bagan Archaeological Museum, Old Bagan, Myanmar (Burma)
SANON
Sanonは、おいしいと評判のオールドバガン地区ナンバー1のレストランです。ミャンマー料理を中心にアジア料理がいただけます。ホテルに併設されているレストランで、料理学校を兼ねている珍しいお店です。 住所:Pyu Saw Hti Street | Next to Thante Hotel, Bagan, Myanmar 電話番号:95 9 45195 1950
Khaing Shwe Wha
バガンでも有名なお店、Khaing Shwe Whaはエスニック料理のレストランです。口コミでとても評判で、料金設定も旅行者にはうれしいととても人気となっています。ベジタリアン料理のメニューも豊富なので、ミャンマーならではの野菜料理を食べたい人におすすめです。 住所: | Ananda Pagoda, North Gate, Bagan, Myanmar 電話番号:95 9 40251 2622
Bagan Thande Hotel
オールドバガン地区にあるイワラジ川の東岸にあるホテルです。大きなプールもあり、水着持参でいきたくなるでしょう。評判の朝食込みで、Wi-Fiも無料で利用できるのが大きなポイントですね。 このホテルからバガン考古学博物館やゴドーパリン寺院、そして、タビニュ寺院などは徒歩圏内にあります。宿泊料金は、およそ9000円ほどとなります。 住所:Old Bagan, Nyaung U Near Gaw Taw Palin Temple Bagan Mandalay 電話番号:95 (1) 577 535, 8564118, 8561825, 95 (9) 97 4733 413
Bagan Hotel River View
Bagan Hotel River Viewは、オールドバガン地区の川のほとりにあるホテルです。川の東岸にあり、夕日が沈むときの景色の良さは多くの人にバガンの日暮れ時を印象付けます。朝食付きで、Wi-Fiも無料で利用できます。プールもあり、長旅の運動不足解消に役立つでしょう。 また、お部屋には無料のボトルに入ったお水もついているので、観光で乾いたのどを潤してくれます。食事はレストランが併設されていますが、周囲に様々なレストランを食べ歩く人がほとんどのようです。 住所:Near Archeological Museum, Old Bagan Mandalay Division Bagan 電話番号:95-9-311-28221
ニャウンウー周辺
ニャウンウーは、バガンへの空の玄関口ニャウンウー空港があるほか、鉄道の駅もあります。商店などもあり、アジアらしい活気に満ちた街です。バガンの遺跡群からは少し離れていますが、オールドバガンまで一本道なので迷うことはないでしょう。馬車に乗ってゆっくりと街を観光しながら、仏教の聖地を観光するのもいいですね。 ニャウンウー周辺は安いホテルが多いので、日数的に長く滞在したい人に人気となっています。
ニャウンウーマーケット
ニャウンウーマーケットは、地元の生活を知りたい人におすすめの観光スポットです。ただし、買い食いは控えたほうが無難という口コミがあるので、お腹が弱い人は要注意です。野菜から生活雑貨まで様々なものを購入することができます。日焼け止めのタナカといわれるものも売っているので、お土産にいかがでしょうか。 住所:village of Nyaung U, Bagan, Myanmar
Cafe Friends
Cafe Friendsは、ニャウンウーで今一番人気のレストランです。ここではハンバーガーが大人気で、多くの口コミで高い評価を得ています。Wi-Fiも無料で利用できるので、遺跡群を見て回った途中でインターネットでの情報収集を兼ねて評判のコーヒーを楽しみながらリラックスタイムをとるのもいいですね。 住所:Lanmadaw 3 Road | Nyaung U Market, Opposite North Entrance, Nyaung U, Bagan, Myanmar 電話番号:95 9 259 010 551
Leo Restaurant
ニャウンウーで最高のレストランと評判のLeo Restaurantです。高級なビルマ料理を食べることができ、ベジタリアン向けのメニューもそろっています。時間帯によっては満員で入れないほど盛況なので、少し時間をずらすといいかもしれません。特に口コミではフルーツを使った生ジュースが高評価となっています。 住所:Thi Ri Pyitsaya 4 St | Bagan Nyaung U,Mandalay Region,, Nyaung U, Bagan, Myanmar 電話番号:95 9 45829 8659
ニャウンウーおすすめのホテルZfreeti Hotel
Zfreeti Hotelは、ニャウンウーにある比較的安いホテルです。シュエズィーゴン パゴダやニャウンウーマーケットから2㎞ほとの距離にあるので観光やショッピングにとても便利な立地にあります。宿泊客からの評価も高く、シャワーやプールがあるので観光で疲れた体をリフレッシュすることができます。 1泊およそ5000円ほどなので、ある程度の日数で連泊しても高級ホテルよりもリーズナブルな宿泊料金といえるでしょう。
ニューバガン周辺のレストラン・ホテル
ニューガバン地区は、格安のホテルや空港があり、観光する見どころもたくさんあるエリアです。周辺には仏教寺院も多く、イワラジ川周辺のとても整った町並みは、ミャンマーの発展した現在の姿なので、オールドバガンとの対比が面白いでしょう。バガンの南に位置していて、距離としては4㎞ほどです。観光の拠点としては理想的でしょう。
Aye Mya Thida Restaurant
スタッフのサービスが素晴らしく、一度行くと連日通ってしまうほど人気のレストランです。家族経営の雰囲気がアットホームで、旅行者に安心の空間となっているのが理由でしょう。ジャンルはミャンマー料理で、トマトライスがおいしいと口コミで人気です。 住所:New Bagan Main Road, Bagan, Myanmar 電話番号:95 9 204 2667
Ostello Bello Bagan
Ostello Bello Baganは、ニューバガン地区にある格安のホテルで、およそ2000円という価格で泊まれるためにバックパッカーに人気の定番宿となっています。無料の朝食付きで、Wi-Fiも完備しているので、高級ホテルとさほどサービスの面では変わりません。空港から近いので、夕方以降にニャウンウー空港に到着した人には、すぐに休める便利なホテルといえるでしょう。 住所:Thiri Sandar, Hkan Latt Quarter New Bagan Bagan
バガンで気球に乗る
バガンといえば、世界遺産級の遺跡群とその上空に浮かぶ多数の気球の写真がとても多くみられます。実は、このバガンの気球での空中散歩は地元で気球ツアー会社が行っていて、350ドルから400ドルほどの料金で気球に乗ることができます。料金の設定は気球に乗る時間などによって変わるそうです。 予約をした後に、気球に乗る前日には予約の確認の電話をしなければならないそうです。「reconfirm please」といえば、あとは名前とかを伝えれば何とかなるでしょう。あとは、ホテルの名前と送迎の時間などを確認して終わりです。 以下、気球ツアーの申し込みサイトをご紹介します。
バガンの見どころはいかがでしたか
バガンの遺跡群を巡る旅は、きっと楽しいでしょう。これから発展する活気あるアジアの良さをまだ色濃く残している町並みは、都会では味わえない旅の醍醐味です。残寝ながら世界遺産ではありませんが、世界遺産級の見事な遺跡の数々をめぐるのは、歴史の息吹を感じさせてくれます。 また、遺跡群上空を気球に乗ってみるほか、マーケットに出かけてミャンマーの食文化に触れることや、独特の民芸品などを見て回るのは、バガンでの多くの思い出となることでしょう。