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シダの育て方!基本情報まとめ【植物図鑑】

シダは観葉植物に最適です!育てるのも、増やすのも簡単ですからガーデニング初心者の方にとっても頼もしい味方です。水やりの仕方、最適な置き場、肥料のやり方、剪定の方法、そして、シダの特徴まで。また代表的な品種の紹介も行いたいと思います!
2020年8月27日
DTT
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目次

シダ植物とは?

シダ植物(羊歯植物、歯朶植物;英語 ferns)は、維管束をもつ植物で、種子植物ではない植物の総称で、胞子によって増える植物です。 大きさはさまざまで、ほんの数センチのアカウキクサのような小さなものから、葉長3~5メートルになるタカワラビ、リュウビンタイや、高さ8がメートル以上にもなる大形のシダまであります。 現在確認されているシダ類は、世界で約1万もの種類があります。日本には700種があると報告されています。

科目

イノモトソウ科、イワヒバ科、ウラジロ科、ウラボシ科、オシダ科、コケシノブ科、コバノイシカグマ科、シシラン科、ゼンマイ科、タカワラビ科、チャセンシダ科、ツルキジノオ科、ツルシダ科、トクサ科、ハナヤスリ科、ヒカゲノカズラ科、ヒメシダ科、フサシダ科、ヘゴ科、ホングウシダ科、マツバラン科などなど、とにかく多くの種類に分類することが出来ます。

学名

シダの学名:Pteridophyta 代表的な種類の学名は、以下の通りです。 ・ツディ  学名:Nephrolepis exaltata ・タマシダ 学名:Nephrolepis cordifolia ・アジアンタム 学名:Adiantum

名の由来

シダ植物の「シダ」は漢字で二通りの方法で表記されます。「羊歯」と「歯朶」です。これらは中国からの伝来とされていますが、その由来は、羊(ヒツジ)の歯に似ていることから「羊歯」と表記するようになったされる説や、歯ではなくヒツジの角のように巻いている外観から、そう呼ばれるようになったという説もあります。また、歯形のような葉で枝垂(しだ)れているから「歯朶」(朶:しだれる)とされたという説もあり、正確には分かっていません。

シダの花言葉

花言葉:魅惑

「魅惑」、「夢」、「誠実」、「愛らしさ」、「愛嬌」、「魅力のある人」、「魔力」などの花言葉があります。

由来

シダは、胞子で増えます。つまり、種子植物ではないので、花を咲かせることはありませんが花言葉があります。 なぜなら、ヨーロッパでは、シダは夏至の日の夜に一瞬だけ花を咲かせる、という言い伝えがあるからです。それで、「魅惑」や「夢」という花言葉がつきました。 また、「魔力」という花言葉は、シダの繁殖作用がまだ理解されていなかった昔、シダには眼に見えない種子ができていて、魔術によらなけれぱ発見できないと考えられていたことに由来しているようです。シダの種子から力を得た人は、自分の姿も消すことが出来ると信じられていたそうです。

シダの育て方、栽培方法

難易度  比較的容易!

日の当たり過ぎを避け、水やりの調整さえできれば、それほど難しくはありません。種類にもよりますが比較的丈夫な植物です。


時期

室内であれば、基本的に一年中楽しめます。 庭植えの場合、雪が積もらない地域なら、オニヤブソテツやイノデ類、カナワラビ類など、冬も緑の葉を楽しめる常緑性のシダがあります。クサソテツやワラビ、ゼンマイ、オシダなど、冬に葉が枯れるとはいえ越冬するものもあります。

水やり

シダは高温多湿を好むため、霧吹きで葉に水を与えると元気になります。しかし、水を与えすぎると根腐れを起こしてしまうので、表面の土が乾いてからたっぷりと与えるようにしてください。丈夫な植物ですから多少水やりを忘れても簡単に枯れたりはしませんが、あまり乾燥しすぎると葉が落ちて枯れはじめますのでご注意ください。

肥料

シダはほとんど肥料を必要としません。梅雨や真夏をのぞいた4月~8月の成長する時期だけ、月に1度の頻度で薄めた液体肥料か固形肥料を与える程度で十分です。 逆に与えすぎると肥料焼けを起こして株が弱ってしまう危険性がありますので、くれぐれも肥料の与えすぎにはご注意下さい。

剪定

一般にシダは、それほど急激に成長するものではありません。それで、剪定はほとんど必要ありません。 大きくなったので、一回り小さくしたい場合や一部葉が飛び出し形が崩れてきているようであれば、整える程度に剪定することが出来ます。

増やし方

シダは胞子で増えていく植物ですが、自生しているものとは異なり観賞用のシダは胞子で増えることはあまり期待できません。それで、増やすためには、挿し木などではなく、株分けをします。植え替えのタイミングで、増やしたい数に株を分けます。山草用か観葉植物用の土に植えつけ、2週間ほどは日陰で世話をし、定着してきたら明るい日陰に戻すことができます。

場所

シダは少しの日光で光合成することが出来ますので、明るい日影を好みます。薄いカーテン越しや、お風呂場、トイレのような場所でも生育します。 逆に、夏の直射日光が当たるような場所に置いておくと葉焼けしていますので、直射日光を避けた室内が最適です。 また、寒さに強い品種もありますので、暖かい地域であれば冬越しもできます。葉が枯れてしまうこともありますが、根が生きていれば春にまた新芽を出します。

寄せ植え

寄せ植えのポイントは、シダと同じ性質をもつ植物と寄せ植えすることです。日陰を好み、水を与え過ぎてはてはいけないという性質です。その点を考慮するならばやはり、シダ同士で組み合わせるのが最も簡単で便利な方法です。 例えば、シダ植物の中でも小さくてかわいい葉をつける「アジアンタム」と大ぶりの葉をつける「ドリオプテリス」を一緒に寄せ植えにするとアクセントをつけながらも、統一感を保ちキレイにまとまります。

植え替え


成長するにつれ鉢の中が根でいっぱいになり、詰まりを起こすようになります。その場合、一回り大きな鉢に植え替えます。種類にもよりますが、基本的に5月から9月が適期です。シノブのように寒さに強い観葉植物ならば冬に植え替えることもできます。 土は、山草用の土もしくは観葉植物用の土を使用して下さい。2~3年に一度ぐらいの頻度で植え替えをするのが一般的です。

注意点!!

シダをねらうカイガラムシなどの害虫には注意が必要です。徐々にシダから栄養を吸い取って、枯らしてしまう可能性があります。また、カイガラムシの排泄物は「すす病」という病気の原因にもなります。 もし発生したら、薬剤で駆除して下さい。成虫になって殻が丈夫になってしまたら、薬があまり効かない場合がありますので、はがし取るようにしてください。 逆に、シダが庭を占拠して困っているという方もおられるかもしれません。そのような場合は、葉から吸収されるタイプの除草剤(ラウンドアップなど)を使用することで除草できます。

シダの特徴

・根,茎,葉の区別があり,維管束があります。  ・根で水を吸収して葉で光合成します。 ・多くは日かげやしめりけの多いところに生育します。 ・葉の裏に胞子のうができ,胞子のうには胞子が入っています。この胞子のうが熟すと胞子のうがはじけて胞子をとばします。 ・胞子はしめりけのあるところに落ちると発芽します。 ・前葉体をつくります。  シダとコケの違いなど、さらに詳しくは下のリンクをご覧ください。

シダの品種

シダの品種は、葉のつき方や形、胞子のつき方で区別することが出来ます。 ・実葉と裸葉の区別がはっきりできるもの・・・クサソテツやコウヤワラビなど ・胞子嚢群が葉先や、葉の縁につくもの・・・ワラビなど ・胞子嚢が葉の裏につくもの・・・ベニシダ、シケシダなど 日本古来の品種として、タマシダなどが自生しています。その他にも、ワラビ、ゼンマイ、スギナ(ツクシ)などもシダ植物になります。

分布

シダは、広範囲に生息しています。日本では、北海道の北部にも生育していますが、基本的には東南アジアなどの温暖で湿潤な地域に広く分布しています。

シダのおすすめ情報 人気の5選!!

① ハートファン

葉っぱの形から「ハートファン」と名付けられています。 水切れすると葉が縮まってしまうので注意が必要です。 風通しがよく、直射日光の当たらない場所で管理して下さい。 とはいえ、日陰に長く置くと弱ってしまうのでご注意下さい。

② アジアンタム


涼やかで軽やかな雰囲気のシダです。 日射しで葉が焼けることがあるので、直射日光は避けて下さい。 水切れしないように注意し、土が半分渇いて来たら水を与えて下さい。 夏は乾燥しやすいので、朝と夕方二回水を与えて下さい。 葉水も効果的ですが、蒸れないように風通しの良い所に置いて下さい。

③ ツディ

ツディとは、西洋タマシダのことです。 水切れしないように注意し、乾いたら水を十分に与えて下さい。 風通しがよく、直射日光を避けた、明るい屋内に置いて下さい。 寒さには強くないので、室温10℃以上の場所が好ましいです。

④ ネフロレピス

細い葉を何枚も出すので、元気な印象を与えます。 ツディと同様、水切れしないようにご注意ください。 風通しの良い、室内に置いて下さい。

⑤ トキワシノブ

盆栽などにもよく登場する種類です。 涼し気な外観が見る人を癒してれます。 夏に葉が生え変わりますが、冬でも葉が残ります。 冬は霜に当てないように、室内に置いて下さい。 上記同様、水切れに注意することと、風通しにご留意ください。

まとめ

シダは、種類も豊富で、手入れが簡単、また室内でも十分に育つので観葉植物に最適です! 和室に合うタイプや南国を思わせるもの、涼やかな可愛らしいものまでお部屋に合わせて楽しむことが出来ます。 ぜひ、一度ご自分に合ったシダ植物に挑戦してみるのはいかがでしょうか?