ダイワ(Daiwa) ベイトリール 15 アルファス SV 105L
ダイワ(Daiwa) リール 15 アルファス SV 105SH
ダイワ(Daiwa) スプール ベイトリール用 SLPW アルファス SVスプール 105 パープル 051668
ダイワ(Daiwa) ベアリングキット ベイトリール用 SLPW セラミック BBキット B 050043
ダイワ(Daiwa) パーツ:RCS ベイトキャスティング カーボンクランクハンドル 90mm 00613564
「アルファスSV」とは?
「アルファスSV」は、大手釣り具メーカーである「ダイワ」が製造するベイトリールで、ダイワのベイトリールの商品ラインナップでは、中級に位置するベイトリールです。 詳細については後述しますが、長年リールの製造に携わってきたダイワならではの技術力とノウハウをいかし、バーサタイル (様々なゲームスタイルやアングラーに対応していること)なベイトリールに仕上がっています。
アルファスSVの特徴を解説!
アルファスSVは、2008年に発売された「08アルファス」(初代)で高評価を得た、高い信頼性と安定した使用感をそのままに、ダイワが誇る先進的なテクノロジーが取り込まれています。 ここでは、アルファスSVの主な「2つの特徴」について解説します。
アルファスSVの特徴1【SVコンセプトの採用】
SVコンセプトとは?
SVコンセプトの「SV」は、「Stress free Versatile」(ストレスフリーバーサタイル)の略です。 ベイトリールは、ルアーのキャスト時の飛距離の伸び悩みや、スプールの反転に伴うバックラッシュの発生が課題で、そうした弱点を克服することは、アングラーにストレスを感じさせない使用感を実現するうえで不可欠です。
SVコンセプトは、ダイワのベイトリールに伝統的に採用されてきたマグネットブレーキシステムに、さらなる調整や改良を加えることで、バックラッシュの発生率を極限まで低減させつつ、ベイトフィネスなどの 軽量ルアーを多用するゲームスタイル においても、飛距離を犠牲にしないという難題に挑んでいます。
従来のブレーキシステムには 決定的な弱点がある
バックラッシュ発生の主な原因は、ルアーのキャスト時に、スプールの反転量がラインのリリース量を上回ってしまうことにあります。 そのため、従来のベイトリールでは、メカニカルブレーキを調整して、スプールの回転そのものを抑制し (回転時にスプールに掛かる抵抗力を大きくする)、ラインにルアーの自重による負荷が掛かった際に、ゆっくりとラインがリリースされる状態にするのが常識でした。
とはいえ、メカニカルブレーキは、スプールの回転を根本的に抑制する仕組みですので、ベイトフィネスに代表されるような、ライトウェイトルアーのキャスト時の飛距離や、ピンポイントにキャストする際のアキュラシーが大幅に低下してしまいます。 現に、メカニカルブレーキに依存する 従来のブレーキシステム を採用したベイトリールは、バーサタイルとはかけ離れたものになってしまっています。
SVコンセプトは 従来の課題に終止符を打つ
アルファスSVをはじめとする、SVコンセプトが採用されたベイトリールには、メインブレーキとして、強い磁力が特徴の「ネオジム磁石」を用いたマグネット式ブレーキシステムが採用されています。 また、SVコンセプトでは、バックラッシュの防止と遠投性能の向上とを高いレベルで両立するために、メインブレーキ動作機構に、「エアーブレーキシステム」と呼ばれるシステムが使用されています。
エアーブレーキシステムは、ブレーキングを行う心臓部となるインダクトローターの介入制御を、スプールの回転数によって行う画期的なシステムです。 そのため、メカニカルブレーキによる スプールの回転の根本的な抑制 は不要になり、スプールの回転数が、バックラッシュの危険性が高くなる回転数に到達した場合にのみ、インダクトローターの介入によって、磁力によるブレーキングを行う仕組みを確立したのです。
SVコンセプトには 意外な盲点もある
アルファスSVにおける、SVスプールの有効性を検証するうえで注目したいのが、スプールのラインキャパシティーです。 というのも、スプールに大量のラインが巻かれている場合では、スプールとベイトリール本体との隙間が狭くなるため、スプールの反転量がラインのリリース量を上回った際、オーバーリリースされたラインは行き場を失い、早い段階からバックラッシュが起きやすくなります。
アルファスSVでは、12ポンドのナイロンラインのキャパシティーが40 - 80m、14ポンドのナイロンラインのキャパシティーが35 - 70mとなっており、ラインキャパシティーが柔軟に設定されています。 つまり、「遠投力があまり重視されない場面では、スプールに巻くラインの量を極力減らして、バックラッシュを防止するように努めて欲しい」ということになってしまっており、事実上アンチバックラッシュメカニズムにおいて、重要な役割を果たす結果となってしまっているのです。
SVコンセプトは アルファスSVに有効なの?
SVコンセプトの、「メカニカルブレーキに依存すること無く、飛距離アップとアンチバックラッシュを両立する」という考え方自体は、非常に理にかなっており、多くのアングラーが切望するところですし、アルファスSVのブレーキシステムの性能は、目を見張るものがあります。 とはいえ、前述したように、柔軟なラインキャパシティー設定が、アンチバックラッシュメカニズムにおいて重要になっているという盲点について、十分に理解しておく必要があるのではないでしょうか。
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アルファスSVの特徴2【高性能ドラグ】
ダイワのドラグ性能には 定評がある
ダイワは、従来からリールのドラグ性能を重視しており、対象魚のサイズやラインのパワーに合わせた、性質の異なる2種類のドラグシステムを開発して、それぞれのリールに合ったドラグシステムを採用するなど、アングラーからも高い評価を得ています。 すなわち、トラウト、ブラックバス、アジなどを狙うゲームに対応したリールには、繊細な挙動が持ち味の「フィネストーナメントドラグ」を、シーバス、青物、マグロなどを狙うゲームに対応したリールには、耐久性が高い「ハイパートーナメントドラグ」を、それぞれ採用しています。
アルファスSVのドラグは UTD基準
ドラグは、ワッシャーでスプールの反転を押さえ付ける仕組みですので、どうしても利き始めの立ち上がりがモタつく弱点があり、リールを使った釣りの経験がある方であれば、ドラグが利き始める直前の段階でラインブレイクしてしまった経験があるはずです。 アルファスSVは、そのような問題を解決するため、「UTD」(Ultimate Tournament Drag、アルティメットトーナメントドラグ)基準のフィネストーナメントドラグが採用されています。
UTD基準では、ワッシャーや塗布グリスを一から見直すことで、設定したドラグパワーで正確、且つ速やかにドラグが立ち上がるように設計されており、ドラグが利き始める直前の段階でのラインブレイクを防止し、さらなる使用感の向上を図っています。
アルファスSVのインプレッションをご紹介!
アルファスSVについて、さらに深く知るためには、アルファスSVを実際に使用したアングラーたちのインプレッションを見ておくことも大切です。 ここでは、アルファスSVの 4種類のモデルラインナップ のうち、左ハンドル仕様の「2種類のモデル」について、バーサタイルというコンセプトにふさわしく、様々なスタイルでゲームを楽しむアングラーから寄せられたインプレッションをご紹介していきます。
インプレッション1【アルファスSV 105L】
ダイワ(Daiwa) ベイトリール 15 アルファス SV 105L
これぞ、S社のSピオンのような安いけどいいリールの座を奪いうるリールです 今までダイワの低価格帯は微妙な印象がありましたが、これは安くて評価がよく、買うしかないなと思いました! 正直、ここまでいいとは思いませんでした ベイトフィネスをする為ではなかったのですが、できちゃったので、得した気分です 他のは高いので、もうこれだけでいいかとおもってます
コストパフォーマンスが非常に優れていて、ベイトフィネスも難なくこなしてくれるというインプレッションです。 「S社のSピオン」は、大手釣り具メーカーである「シマノ」が製造する中級ベイトリールである、「スコーピオン」のことを指していると思われますが、アングラーからの評価が高い スコーピオン が対抗馬でも、十分に渡り合える品質を持っているベイトリールでしょう。
インプレッション2【アルファスSV 105SHL】
ダイワ(Daiwa) リール 15 アルファス SV 105SH
確かにバックラッシュ知らずで、オートマチックなのは驚きました。 SVスプール初めてだったので、はじめは普通のリールのようにサミングをしていましたが、 ブレーキをちょいといじるだけで、ノーサミングでしたね。
5g未満のルアーのキャストには向かないが、ブレーキの設定次第では、ノーサミングでもバックラッシュしないというインプレッションです。 バーサタイルなベイトリールを目指すうえで、避けて通ることはできない ライトウェイトルアーの遠投力 は、ベイトリールにおける最大の課題ですので、それが解決されれば、スピニングリールの普及率の牙城を切り崩すのも、時間の問題と言えそうです。
アルファスSV用カスタムパーツもご紹介!
アルファスSVは、各種カスタムパーツも豊富にラインナップされています。 カスタムパーツを充実させることで、様々なアングラーのニーズに対応できる点も、バーサタイルというコンセプトを十分に反映していると言えるでしょう。
ここでは、ダイワが製造する各種釣り具のアフターサービスや、各種カスタムパーツの販売を行う「SLP WORKS」の、「3つのアルファスSV用カスタムパーツ」についてご紹介します。
カスタムパーツ1【アルファスSV用スプール】
ダイワ(Daiwa) スプール ベイトリール用 SLPW アルファス SVスプール 105 パープル 051668
アルファスSV用カスタムスプールパーツです。 カラーは、「パープル」、「オレンジ」、「レッド」の、3種類がラインナップされています。
カスタムパーツ2【アルファスSV用BB】
ダイワ(Daiwa) ベアリングキット ベイトリール用 SLPW セラミック BBキット B 050043
アルファスSV用カスタムBB (ボールベアリング)パーツです。 摩擦抵抗が少ないとされる セラミック製 ですが、塗布するグリスの種類に注意する必要があります。
カスタムパーツ3【アルファスSV用ハンドル】
ダイワ(Daiwa) パーツ:RCS ベイトキャスティング カーボンクランクハンドル 90mm 00613564
※ 2017年11月19日現在、Amazonで取り扱っていない商品ですので、下の メーカー公式ウェブサイト から品番を確認し、釣り具店などで注文する形となります。
アルファスSV用カスタムハンドル (ハンドルノブなし)パーツです。 80 - 100mmまでの、5種類の長さのモデルがラインナップされていますので、様々なアングラーが、自分の手にピッタリとフィットするものをチョイスできます。
アルファスSVは バーサタイル設計が光る
アルファスSVは、中級ベイトリールとしての位置付けでありながら、フィールドやターゲットを問わず、自由なゲームを展開するアングラーを全力でサポートしてくれる、ダイワのバーサタイルベイトリールの代表的存在と言っても過言ではありません。 アルファスSVを手にすればきっと、その品質と性能に魅せられることでしょう。
メカニカルブレーキノブを締め込むことによって、ピニオンシャフトが押し出され、ピニオンシャフトがスプールシャフトを押さえ付けることで、スプールの回転を根本的に抑制しています。