ナカジマ NO.211
デュエル カーボナイロンライン CN500 500m
マルシン漁具|夜光パクドンブリ (プラサビキカゴ)
大漁サビキ ピンク
アジサビキ サバ皮
ボウズのがれサビキ上カゴ式 XA004
アジ釣りは 仕掛けの作り方が好釣果のカギ
「アジ」は、日本全国の広い地域に生息している回遊魚で、庶民の食卓に並ぶ機会の多い ポピュラーな魚 であると共に、エサ釣りやルアーフィッシングの好敵手としての顔も持ち合わせています。
そんなアジを狙う釣り方において、好釣果のカギを握る重要なポイントとなるのが、「仕掛けの作り方」です。
他のターゲットを狙う釣り方においても同様なのですが、仕掛けの作り方によって、エサ (またはルアー)の挙動やアピール力に差が生まれるため、結果的に釣果そのものを左右してしまうのです。
アジ釣り自体は、釣り関連のメディアでも取り上げられる機会が多いのですが、各種仕掛けの作り方のポイントについて事細かに解説しているメディアは、ほとんど皆無に等しいと筆者は感じています。
この記事では、アジ釣りの中でも特にポピュラーな釣り方である「サビキ釣り」に的を絞り、仕掛けの作り方のポイントについて、1つ1つ丁寧にご紹介していく内容となっております。
アジ狙いのサビキ釣りの仕掛けや釣り方は?
サビキ釣り仕掛けの作り方のポイントについて見ていく前に、アジ狙いのサビキ釣りの主な特徴についておさらいしておく必要があります。 ここでは、アジ狙いのサビキ釣りの「仕掛けの基本構成」と、「基本的な釣り方」とについて、簡単に取り上げていきます。
サビキ釣り仕掛けの基本構成は?
下カゴ式のサビキ釣り仕掛けは、「道糸」(メインライン)、「サビキ仕掛け」、「コマセカゴ」(オモリが内蔵されているもの)によって構成されています。
上カゴ式のサビキ釣り仕掛けは、「道糸」(メインライン)、「コマセカゴ」(オモリが内蔵されていないもの)、「サビキ仕掛け」、「オモリ」によって構成されています (いずれも、詳細については後述する)。
サビキ釣りの基本的な釣り方は?
冷凍アミエビのコマセエサ (集魚目的のエサ)をコマセカゴに入れ、仕掛けを投入し、目的のタナ (水深の層)まで仕掛けを沈めたら、竿を大きくシャクって、仕掛けの周囲にコマセエサを拡散させます。
すると、コマセエサにアジをはじめとする多くの魚たちが寄ってきますので、その魚たちに、オキアミエサに似た飾りが付いたハリをくわせるという釣り方です。 なおアタリは、竿先が入り込んだり震えたりすることによって出ます。
サビキ釣り仕掛けの作り方のポイント5つを解説!
サビキ釣り仕掛けのサビキ仕掛け本体は、市販されている完成品を利用する場合がほとんどですので、他のアジ釣りと比較すると、どうしても仕掛けの作り方の工夫の幅が狭くなってしまいます。
それでも、仕掛けの作り方の細かな工夫はたくさん隠れており、それらを十分に活用することで、安定的に好釣果を得ることができるでしょう。 ここでは、サビキ釣り仕掛けの作り方のポイント5つについて取り上げます。
仕掛けの作り方のポイント 1/5【コマセカゴの位置】
サビキ釣り仕掛けには 「下カゴ式」と「上カゴ式」とがある
一般的なサビキ釣り仕掛けには、下カゴ式と上カゴ式との、2つの方式が存在しています。
下カゴ式は、サビキ仕掛け本体の下部にコマセカゴを取り付ける方式で、コマセカゴにオモリが内蔵されているため、仕掛けを沈めたり安定させたりするためのオモリは必要ありません。
一方の上カゴ式は、サビキ仕掛け本体の上部にコマセカゴを取り付ける方式で、サビキ仕掛け本体の下部には、仕掛けを沈めたり安定させたりするためのオモリを装着する必要があります。
仕掛けの方式の違いは 釣り方にも影響する
下カゴ式のサビキ仕掛けでは、竿をシャクってコマセエサを拡散させる際、コマセエサが仕掛け本体の下部に拡散する形になりますので、竿をシャクった後は、道糸 (リールに巻かれている糸のこと、メインライン)を出したり竿先を下げたりして、コマセが漂っているタナにサビキ仕掛け本体を移動させる必要があります。
一方の上カゴ式のサビキ釣り仕掛けでは、竿をシャクってコマセエサを拡散させる際、コマセエサが仕掛け本体の上部に拡散する形になりますので、竿をシャクった後は、道糸 (メインライン)を巻き取ったり竿先を上げたりして、コマセが漂っているタナにサビキ仕掛け本体を移動させる必要が生じます。
まずは、そのことを頭に入れておきましょう。
アジが泳いでいるタナに合った選択が重要
どちらの方式のサビキ釣り仕掛けを使うのかは、アジが泳いでいるタナに合わせて選択することが重要です。
というのも、アジが泳いでいるタナが海底付近にある場合、下カゴ式のサビキ釣り仕掛けを使ってしまうと、コマセエサの拡散後に仕掛けを下に移動させるための水深が十分に残らず、コマセエサとサビキ仕掛け本体とが適切に同調しません。
逆に、アジが泳いでいるタナが水面付近にある場合、上カゴ式のサビキ釣り仕掛けを使ってしまうと、コマセエサの拡散後に仕掛けを上に移動させるための水深が十分に残らず、コマセエサとサビキ仕掛け本体とが適切に同調しませんし、竿を強くシャクった際にコマセカゴが飛び出してしまう可能性もあります。
中層付近のタナでの釣りにおいては、どちらの方式においても差異はありませんが、極端に浅い、または深いタナをアジが泳いでいる状況では、仕掛けの方式の違いが釣果を大きく左右します。
仕掛けの作り方のポイント 2/5【コマセカゴの種類】
アジ狙いのサビキ釣りでは コマセカゴの容量がポイント
どちらの方式のサビキ釣り仕掛けにおいても同様なのですが、アジを狙うサビキ釣りでは、使用するコマセカゴの容量がポイントとなります。
容量が大きいコマセカゴは、たくさんのコマセエサを入れることができるため、コマセエサを補充するために仕掛けを頻繁に回収する必要はありませんし、逆に容量が小さいコマセカゴでは、コマセエサを補充するために仕掛けを頻繁に回収しなければなりません。
まずは、そのことを頭に入れておきましょう。
釣れるアジの平均サイズや状況を見極める
20cmを超える大型のアジは、警戒心が特に強いのが特徴で、コマセエサが周囲に拡散しても、離れたところから様子をうかがい、コマセエサに群がる小魚たちの動きが落ち着くと、ようやく周囲に残ったコマセエサを口にし始めます。
ですから、容量の小さいコマセカゴを使っていると、大型のアジがエサをくい始める前にコマセカゴが空になってしまい、せっかくのチャンスを逃してしまいますし、仕掛けの回収と投入とを頻繁に繰り返せば、警戒させてしまう可能性も否定できません。
一方で、20cm以下の小型のアジを狙う場合は、容量の小さいコマセカゴでも問題はありませんし、容量大きいコマセカゴを使ってしまうと、大型のアジがハリに掛かってしまい、小型のアジ用の仕掛けを使用不能にしてしまう恐れもあります。
アジの寄り方やサイズはまちまちですので、一概に断定することはできませんが、そういった傾向があることを覚えておくだけでも、好釣果に1歩近づくことができるのではないでしょうか。
下カゴ式サビキ釣り仕掛けには 弱点がある
下カゴ式のサビキ釣り仕掛け用コマセカゴは基本的に、容量とオモリの重さとが比例しています。
そのため、容量の大きいコマセカゴを使おうとすると、オモリの重さも重くなりますので、重いオモリに耐えられる 硬い竿 が必要になったり、太い道糸 (メインライン)を使用しなければならなくなったりする弱点があります。
そのため、容量の大きいコマセカゴを使う場面では、オモリとコマセカゴとが別になっている 上カゴ式のサビキ釣り仕掛けが適していることも少なくないのです。
仕掛けの作り方のポイント 3/5【ハリの種類】
釣れるアジの平均サイズで ハリのサイズが決定する
前述したように、サビキ仕掛け本体は市販されている完成品を利用することが多く、ハリの形状を細かく選ぶことは困難ですが、ハリのサイズについては豊富なラインナップがあるため、工夫の余地があると言えるでしょう。
基本的には、釣れるアジの平均サイズが10cm以下の場合は4 - 5号を、釣れるアジの平均サイズが10 - 15cmの場合は5 - 6号を、釣れるアジの平均サイズが15 - 20cmの場合は6 - 7号を、釣れるアジの平均サイズが20cm以上の場合は8 - 9号を、それぞれチョイスするのが無難です。
最適な ハリの装飾 は アジに聞いてみるほかないが・・・・
ハリの装飾については、様々な種類のものが市販されていますが、結局のところ、最適な ハリの装飾 がどのようなものなのかは、直接アジに聞いてみるほかないというのが、筆者の正直な意見です。
一応、オキアミと同様の形状とカラーのものと、「サバ皮」と呼ばれる、サバの皮を使用した装飾のもの (長いものがおすすめ)との、2つの種類を用意したうえで、状況に合わせて使い分けるようにすれば、いかなる状況でも安定した釣果を得ることができるのではないかと、筆者は感じています。
仕掛けの作り方のポイント 4/5【ラインの太さ】
エダスの太さが 仕掛け全体のラインの太さを決定する
サビキ仕掛け本体には、「道糸」(メインライン)、「エダス」(ハリが結び付けられている糸)、「幹糸」(複数本のエダスが結び付けられている糸)の、3つのラインが存在しています。
道糸については、幹糸よりも2号程度太いものを選べば間違いないですし、幹糸の太さはエダスの太さに比例しているため、結果的に、エダスの太さが仕掛け全体のラインの太さを決定することとなります。
釣れるアジの平均サイズを意識した選択が肝心
ベストな エダスの太さ は、釣れるアジの平均サイズが基準となるため、特に難しいことはありません。
基本的には、釣れるアジの平均サイズが10cm以下の場合は0.8 - 1号を、釣れるアジの平均サイズが10 - 15cmの場合は1 - 1.5号を、釣れるアジの平均サイズが15 - 20cmの場合は1.5 - 2号を、釣れるアジの平均サイズが20cm以上の場合は2.5 - 3号を、それぞれ選択しましょう。
仕掛けの作り方のポイント 5/5【その他】
大型のアジ狙いでは エダスを減らすのも手
大型のアジ専用のサビキ仕掛け本体は、エダスとエダスとの間の幅が広く、エダスの数も少なくなっています。
とはいえ、大型のアジ専用のサビキ釣り仕掛け本体は、ラインナップが非常に限られていますし、価格も高めですので、一般的なサビキ釣り仕掛けのエダスを1本ごとに切って使用するのも手でしょう。
また、エダスの数が減ると、エダスが絡むなどのトラブルも少なくなりますので、釣り初心者にもおすすめしたい手段です。
コマセカゴの配置にも 工夫の余地はある
前述したように、下カゴ式サビキ釣り仕掛けは、海底付近のタナでの釣りにおいて、上カゴ式のサビキ釣り仕掛けは、水面付近のタナでの釣りにおいて、それぞれ不利です。
アジが泳いでいるタナに合わせて、コマセカゴの配置を変更するのが面倒な場合は、コマセカゴをサビキ仕掛け本体の中央部に配置する方法が有効です。
ナカジマ NO.211
方法はサビキ仕掛け本体を中央部で切って、仕掛けを2つに分割し、両方の 切った先端部 にスナップ付きスイベルを接続します。 あとは、投げサビキ釣り用のロケットコマセカゴの両端に、切った仕掛けの両端を接続すれば、仕掛けの作り方は完了です。
コマセエサとサビキ仕掛け本体との同調が容易な仕掛けですので、一度は試してみる価値はありますよ。
自作のサビキ仕掛け本体で 効果的にアジを仕留めたい
サビキ仕掛け本体は、もちろん自作が可能です。 エダスが多く、仕掛けの全長も長いため、自作するのは手間の掛かる作業ですが、それでも自分好みの仕掛けが製作可能であるメリットは無視できません。
ハリへの装飾についても、白いビニール袋の切れ端などの身近なものであっても、高い実績を挙げているとの声がありますので、市販の完成品のサビキ仕掛け本体に不満がある方は、ぜひ自作をおすすめします。
おすすめのサビキ釣り仕掛けアイテム4つをご紹介!
サビキ釣り仕掛けの作り方のポイントをマスターすると同時に、仕掛けの特性やアジの状態に合った各種仕掛けアイテムを選ぶことも重要です。 ここでは、前述した サビキ釣り仕掛けの作り方 のポイントを踏まえた、おすすめのサビキ釣り仕掛けアイテム4つをご紹介していきます。
おすすめの仕掛けアイテム 1/4【道糸 (メインライン)】
デュエル カーボナイロンライン CN500 500m
大手釣り具メーカーである「デュエル」の道糸 (メインライン)です。
サビキ釣りでは、道糸 (メインライン)の直線強度ギリギリで釣りを展開する機会はほとんど無いため、中程度の品質のものでも問題は無く、むしろ、大量の魚が掛かることで強いヨレが発生してしまうため、気軽に交換できる 安価 なものを選ぶのが賢明でしょう。
なお前述の通り、サビキ釣りにおいては、幹糸よりも2号程度太いものを選びます。
おすすめの仕掛けアイテム 2/4【コマセカゴ】
おすすめのコマセカゴ【下カゴ式用】
マルシン漁具|夜光パクドンブリ (プラサビキカゴ)
筆者一押しの下カゴ式サビキ釣り仕掛け用コマセカゴです。 カゴ本体の上部の針金を開閉することで、カゴ本体が2つに開くようになっており、手を汚すことなくコマセエサをコマセカゴに詰めることができる優れものです。
おすすめのコマセカゴ【上カゴ式用】
リングアミトカシ
3個入りのお得な上カゴ式サビキ釣り仕掛け用コマセカゴです。 サイズは、高さが約81mm、直径が約41mmで、比較的容量の大きいコマセカゴと言えるでしょう。
網の部分を支える外枠やスナップ付きスイベルの部分は、海水の塩分によるサビが発生しやすい箇所ですので、使用後は真水で洗浄することを強くおすすめします。
おすすめの仕掛けアイテム 3/4【サビキ仕掛け本体】
おすすめのサビキ仕掛け本体【オキアミと同様のもの】
大漁サビキ ピンク
ハリの装飾が、オキアミと同様の形状とカラーのものになっているサビキ仕掛け本体です。 サビキ仕掛け本体は、エダスが絡んだりハリが切れたりするなどのトラブルが起きやすいですので、お得な3組セットで販売されているのがうれしい点ですね。
おすすめのサビキ仕掛け本体【サバ皮の装飾のもの】
アジサビキ サバ皮
ハリの装飾が、サバ皮のものになっているサビキ仕掛け本体です。 日光が当たった際の独特の反射は、天然素材を使用している装飾ならではの武器で、マズメ時はもちろん、シビアコンディションでの釣りにおいても、抜群の威力を発揮してくれることでしょう。
おすすめの仕掛けアイテム 4/4【オモリ (上カゴ式のみ)】
ボウズのがれサビキ上カゴ式 XA004
上カゴ式サビキ釣り仕掛けでのみ使うオモリです。 上カゴ式サビキ釣り仕掛けによるサビキ釣りでは、コマセエサを詰めた状態のコマセカゴの重さよりも若干重いオモリを選ぶのが理想的で、そのオモリに合わせて、仕掛けやタックルセッティングを行います。
アジ釣りでは 仕掛けの作り方以外の点も大切
アジ釣りでは、確かに仕掛けの作り方が釣果を左右します。 とはいえ、アジ釣りに最適な時期、時間帯、釣り場、潮汐、天候などに関する知識を深めておかなければ、せっかくベストな仕掛けを用意しても意味がありません。
特に、アジは回遊魚であるため、水中の環境変化による行動への影響を受けやすい傾向がありますので、いかに最適な条件で釣りを展開できるかが非常に肝心なのです。
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ベストな仕掛けで アジ釣りを極めよう!
サビキ釣りは、海釣りに入門したばかりの初心者が楽しむ釣りというイメージが強いですが、特に、アジを専門的に狙うサビキ釣りについては、仕掛けの作り方を少し工夫するだけで、釣果が飛躍的に向上する可能性を秘めている、非常に奥の深い釣りなのです。
皆さんも、この記事で取り上げた 仕掛けの作り方 のポイントを頭に入れ、ベストな仕掛けでアジ釣りを極めていきましょうね。
※ こちらの画像では、延べ竿 (リールを使わず、竿の全長分の長さの仕掛けで釣りをするための竿)を用いる場合のサビキ釣り仕掛けについてご紹介していますが、竿先よりも先端の 仕掛けの基本構成 そのものは、リール竿を用いる場合においても同様です。