はじめに
今回は「笑顔」の言葉が入ったものや、笑顔になれる花言葉をもつ7つの花をご紹介していきます。 プレゼントや勇気づけたい方に贈る際にもぴったりの花言葉を厳選しています。 それでは、ご覧ください!
「笑顔」になれる花言葉 その1
笑顔=笑った顔ですよね。 実際に微笑むという言葉の入った花言葉を紹介します!
「あなたに微笑む」
山桜(白、薄いピンク、薄い紅紫)
ヤマザクラ/科名・属名
ヤマザクラは、バラ科サクラ属です。 宮城県と新潟県より南の本州以西の里山に分布するとされています。
ヤマザクラ/和名・英名
和名は、ヤマザクラ(山桜)です。 英名は、Wild cherry blossomです。
ヤマザクラ/原産地
ヤマザクラの原産地は、日本、台湾、韓国です。
ヤマザクラ/花名由来
「サクラ」の花の名は、たくさんの花が「咲く」ことから複数を意味する「ら」を加えたとされるサクラ(咲く等)が、山地に自生していることからつけられています。 このほかに、サクラは木花之開耶姫(このはなのさくやひめ)のサクヤが転訛したという説もあります。 「山」は、平地の里山にも普通に自生することから、山地に自生するその他の多くのサクラの仲間に先駆けて「ヤマ」と名付けられたようです。
ヤマザクラ/花言葉由来
花言葉の「あなたに微笑む」は、木々がまだ芽吹く前にひっそりと山の中で咲く凛として上品な花を、山道を通る人々がその花の様子を見て、ほっとして思わず顔がほころんでしまうということが由来です。
ヤマザクラ/誕生花
4/1・4/10です。
ヤマザクラ/開花時期
開花時期は、3月~4月です。 奈良県の吉野山といえば、日本一有名な桜の名所で、そのほとんどはヤマザクラであるとされています。 吉野山の桜は1300年も前から「ご神木」として崇拝され、信仰の対象として手厚く保護されてきた歴史もあります。 ヤマザクラは約3週間に渡って、下千本、中千本、上千本、奥千本と下の北から山頂の南へと次々に開花した桜が埋め尽くします。
ヤマザクラ/その他
古代から、花といえばサクラ、サクラといえばヤマザクラを指していて、神話では木花之開耶姫(このはなのさくやひめ)が富士の山頂に天降り、タネをまいてからサクラの花が咲き乱れるようになったそうです。 万葉集で41首に詠われているサクラはヤマザクラであると思われ、他に古今集、新古今集、源氏物語や平家物語などにその名が現れています。 江戸時代の芭蕉などの句集や、「本草綱目啓蒙」などにもその名が現れています。 古来より人々が同じサクラを眺めていたと思うと、感慨深いですよね。
「笑顔」になれる花言葉 その2
次は、まさに「笑顔」の言葉の入った花言葉をもつ花を紹介します。
「さわやかな笑顔」
カルミア(白、ピンク、紫)
カルミア/科名・属名
カルミアは、ツツジ科カルミア属で初夏の花です。 枝先にコンペイトウのようなかわいらしいつぼみがたくさん集まってつき、五角形をした白や淡紅色などの花が晩春まで咲きます。
カルミア/和名・英名
和名は、アメリカ石楠花(あめりかしゃくなげ)です。 英名は、Calico bushです。
カルミア/原産地
原産地は北アメリカです。
カルミア/花名由来
属名の学名「Kalmia(カルミア)」は、北アメリカの植物を収集したスウェーデンの植物学者ペール・カルム(Pehr Kalm / 1716~1779)の名前にちなみます。 踊り子の花笠のような姿から、花笠石楠花(ハナガサシャクナゲ)という別名もあります。 カルミアは、東京都がアメリカへ贈ったサクラの返礼に寄贈された花で、別名のアメリカシャクナゲ(アメリカ石楠花)は、シャクナゲに似ていて北アメリカ原産であることからつけられています。
カルミア/花言葉由来
花言葉の「さわやかな笑顔」は、かわいらしい花とパラソルのようにぱっと咲く姿が笑った口元にたとえられたのだと思います。
カルミア/誕生花
2/11・2/17・2/20・3/21・4/1・4/30・7/10・8/7です。
カルミア/開花時期
開花時期は、5月~6月です。
カルミア/その他
つぼみはコンペイ糖のような立体的な形をしています。 春になると傘のような花弁が、マントを広げたように五角形に開きます。 花弁の色は白、赤、茶、ピンクなどがあり、開花の時期である4~6月頃の春から初夏にかけて楽しむことができます。 剪定した枝を用いて、挿し木で増やすこともできるため、花を増やしたい方におすすめです。 花弁のくぼみの中におしべが収まっていますが、虫などの外からの刺激で飛び出し、花粉が飛び散るといったおもしろい性質があります。 葉に毒性があるため、誤飲しないように気をつけましょう。
「笑顔」になれる花言葉 その3
あきらめなければ良いことがありそう!と勇気がわいてくる。 そんなあなたに紹介したいのは、次のお花です。
「幸せは必ず訪れる」
カキツバタ(紫、青紫、白)
カキツバタ/科名・属名
カキツバタは、アヤメ科アヤメ属です。 湿地や池の近くに自生する多年草で草丈50~80cmになります。 細長い葉っぱと、大きな花が特徴です。
カキツバタ/和名・英名
和名は、カキツバタ(燕子花/杜若)です。 英名は、Rabbitear Irisです。
カキツバタ/原産地
原産地は、日本、朝鮮半島、中国、シベリアです。
カキツバタ/花名由来
その昔、この花の汁を擦り付けて布を染めたことから「掻付花」または「書付花」と書き、そこから「カキツハタ」「カキツバタ」へと変化していったと言われています。 カキツバタで布を染めていた様子は、万葉集にも詠まれています。
カキツバタ/花言葉由来
万葉集で「住吉の 浅沢小野の かきつはた 衣に摺りつけ 着む日知らずも」という和歌があります。 その和歌に由来して、カキツバタの「幸福が訪れる」という花言葉には、恋人を待ち続けていればきっと訪れてくれるだろうという願いが込められています。 なかなか訪れない恋人を待ち焦がれる様子や、恋焦がれる切ない心情をカキツバタに寄せて詠む歌が多く作られています。 その他にもカキツバタの花の咲く姿が、幸福を運んでくるツバメを想像させることから「幸せ」や「贈り物」という花言葉もあります。
カキツバタ/誕生花
4/17・4/29・5/10・5/13・5/14・6/10・6/20・7/3です。
カキツバタ/開花時期
開花時期は、5月~6月です。
カキツバタ/その他
カキツバタは古くから日本人に馴染みのある花で、尾形光琳がカキツバタの花の美しさを屏風に描いた「燕子花図」は、現在では国宝に指定されています。 また『万葉集』では大伴家持、『伊勢物語』では歌人・在原業平が和歌で詠んだほどです。 1つおもしろい歌を紹介します。 から衣 きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ (唐衣 きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる 旅をしぞ思ふ) この歌の頭文字を縦に読むと、「カキツバタ」になるという歌です。

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「笑顔」になれる花言葉 その4
ちょっと疲れた顔のあなたに贈りたい花言葉です。 ひとやすみしたら、また歩き出せそうです。
「慰め」「癒し」
ナシ(白)
ナシ/科名・属名
ナシは、バラ科ナシ属です。
ナシ/和名・英名
和名は、梨(ナシ)です。 英名は、Japanese pear, Asian pear, Sand pear, Nashi Pearです。
ナシ/原産地
原産地は、日本、中国、韓国です。
ナシ/花名由来
ナシの語源には諸説あり、江戸時代の政治家・学者であった新井白石(1657~1725)は、中心部ほど酸味が強いことから「中酸(なす)」が転じたものと述べています。 他には、果肉が白いことから「中白(なかしろ)」もしくは「色なし」が転じたという説、そして風があると実らないため「風なし」が転じた説などがあります。
ナシ/花言葉由来
花言葉の「愛情」は、たくさんの大きな実をつけ、まるで感謝しお辞儀をしているかのようなナシの姿に由来されています。 ちなみにこの「愛情」の花言葉は、ナシの木(樹木)につけられた花言葉です。
ナシ/誕生花
4/20・4/30です。
ナシ/開花時期
開花時期は、4月~5月です。 花の持ちは3~4日程度ですが、白くて可愛い花を咲かせます。
ナシ/その他
幸水、新水、豊水、二十世紀などいくつかの品種があり、私たちを楽しませてくれる秋の風物詩の1つです。 「ナシ」という語音や意味を用いて、盗難にあわないように家の建材にナシを使用して「何もなし」や、鬼門の方角にナシを植えることで「鬼門なし」などと、縁起をかついだナシの利用方法もあります。
「笑顔」になれる花言葉 その5
自分の存在を認めてくれる。 そんなうれしいこと言ってもらえたら、パワーがわいてくるような花言葉です。
「あなたとなら幸せ」
ヒヤシンス(白、ピンク、黄、紫、青)
ヒヤシンス/科名・属名
ヒヤシンスは、キジカクシ科ヒアシンス属です。
ヒヤシンス/和名・英名
和名は、風信子(ヒヤシンス)です。 英名は、Hyacinthです。
ヒヤシンス/原産地
原産地は、地中海東~中近東です。
ヒヤシンス/花名由来
属名の学名「Hyacinthus(ヒヤシンサス)」は、ギリシア神話に登場する美少年ヒュアキントス(Hyakinthos)の名前に由来します。 ヒュアキントスは美少年で、太陽の神アポロンと風の神ゼピュロスに愛されていました。 ある日、太陽の神アポロンとヒュアキントスが仲むつまじく遊んでいたところ、風の神ゼピュロスは嫉妬して意地悪な風を吹かせます。 その風の影響で、2人が遊んでいた円盤がヒュアキントスの額に当たり、大量の血を流して死んでしまいます。 そのとき流れた血から咲いた花が、ヒヤシンスだといわれています。
ヒヤシンス/花言葉由来
開花したヒヤシンスは、爽やかな青葉のような香りを漂わせます。 この香りの成分は香水にも利用され、疲労回復やリラックス効果があるといわれているんですよ。 花言葉の「あなたとなら幸せ」は、このすがすがしい香りに由来されているのだろうと思います。
ヒヤシンス/誕生花
1/4・1/7・1/16・2/1・2/7・2/25・3/27・4/6・4/11・12/3・12/11・12/12・12/23です。
ヒヤシンス/開花時期
開花時期は、2月~4月です。
ヒヤシンス/その他
ヒヤシンスの水栽培は、初心者でもチャレンジしやすいです。 今から始めたら、3~4カ月後の大きな花を咲かせてくれますよ! お子さんと観察日記なども楽しそうです。 室内にぜひこのヒヤシンスの甘い香りを漂わせてみたいものです!
「笑顔」になれる花言葉 その6
つらいとき、悲しいとき、気持ちのふさぐときがありますよね。 でも、そんな状況から必ず立ち直れる!と奮い立たせてくれる次のお花の紹介です。
「悲しみは続かない」「きらめき」
ヒペリカム(黄)
ヒペリカム/科名・属名
ヒペリカムは、オトギリソウ科オトギリソウ属の夏の花です。 鮮やかな黄色の長いおしべと花びらが特徴のヒペリカムは、黄色い鮮やかな花をつけ、散った後に赤い実をつけます。
ヒペリカム/和名・英名
和名は、ヒペリカム・アンドロサエマムです。 別名を小坊主弟切(コボウズオトギリ)といいます。 英名は、Tutsanです。
ヒペリカム/原産地
原産地は、ヨーロッパ西部~南部です。
ヒペリカム/花名由来
属名の学名「Hypericum(ヒペリカム)」は、ギリシア語の「hyper(上に)」と「eikon(像)」を語源とし、悪魔よけの像の上にこの花が置かれていたことに由来するともいわれます。 また、「hypo(下に)」と「erice(草むら)」を語源にするという説もあります。
ヒペリカム/花言葉由来
花言葉の「きらめき」は、その輝くような花姿にちなむといわれています。 花言葉の「悲しみは続かない」は、花が散ってもすぐに赤やピンクのかわいらしい実をつけることに由来するともいわれています。
ヒペリカム/誕生花
8/27です。
ヒペリカム/開花時期
開花時期は、6月~8月です。
ヒペリカム/その他
ヒペリカムは、草丈20cm~樹木で1m程度に成長します。 枝分かれしやすいので、密に葉が茂ります。 暑さや寒さに強いですが、長時間直射日光にあたると葉が変色しやすいので、午後からは日陰になるような場所が理想的です。 地植えの場合は、根付いた後は水やりはあまり必要ありませんが、極端に乾燥する猛暑時は、朝か夕方にたっぷりと水やりをしましょう。
「笑顔」になれる花言葉 その7
きっとその願いが届く日がくると信じる気持ちが大切ですよね。 くじけそうなときは、この花をそばに置いてほしいという次のお花の紹介です。
「希望がかなう」
ペンタス(赤、ピンク、紫、白)
ペンタス/科名・属名
ペンタスは、アカネ科クササンタンカ属の初夏から秋の花です。
ペンタス/和名・英名
和名は、草山丹花(クササンタンカ)です。 英名は、Pentas, Star clusterです。
ペンタス/原産地
原産地は、熱帯アフリカ、アラビア半島です。 日本には明治時代の末期に渡来したといわれています。
ペンタス/花名由来
和名では、花の姿が山丹花(サンタンカ)に似ていることから「草山丹花(クササンタンカ)」と呼ばれています。 属名の学名「Pentas(ペンタス)」は、ペンタスの花びらの数の「5」で、ギリシア語で「5」は「Pente(ペンテ)」といいます。 このことが語源になっているといわれています。 英語では、星のような形の花の様子から「Star cluster(星団)」とも呼ばれています。
ペンタス/花言葉由来
花言葉の「希望がかなう」「願い事」は、ペンタスの星のような姿から、星に願いをかけるという強い気持ちから由来されています。
ペンタス/誕生花
6/26・9/16・11/5・11/17です。
ペンタス/開花時期
開花時期は、5月~10月です。
ペンタス/その他
夏の暑い時期に、直射日光にも負けず、色鮮やかな花を咲かせるという魅力をもつペンタスは、初心者にもチャレンジしやすい植物です。 湿った土を嫌うので、水はけのよい土壌で土が乾いたら水をあげる程度で育てましょう。
まとめ
いかがでしたか? じんわりと温かい言葉に勇気をもらいましたね! 花言葉にあやかって笑顔を絶やさずにいたいですよね! 物言わぬ花ですが、なにか語りかけてくるような気がします。