オーナー(OWNER) テトラ玉 5 B-3378
ささめ針 ブラクリ VE803 (1〜4号)
フジワラ(FUJIWARA) 仕掛け ハンティングブラー 4g 蛍光ピンク
オーナー(OWNER) 段差ブラクリ 2 B-618
ハヤブサ(Hayabusa) 名人の道具箱 撚リ糸赤 中 P301B
フジワラ(FUJIWARA) カラーシンカー ナツメ 5号 蛍光レッド
東邦産業 エンゼル・ビーズ M 夜光
がまかつ(Gamakatsu) ケン付丸セイゴ フック 白 14号 釣り針
「ブラクリ」は, 根魚狙いにおすすめ!
オモリ、ハリス (ハリを結び付けるライン)、針が一体になった「ブラクリ」は、ハリスが非常に短くなっており、オモリの重さも軽く、全体的にスリムな形状の仕掛けであるため、他の仕掛けと比較すると、根掛かり (仕掛けが根 (海底に存在する、岩礁や海藻などで構成されている障害物)に引っ掛かってしまうこと)しにくい利点があります。 そのため、根の周辺で息を潜める根魚 (アイナメやカサゴなどの、根周りをすみかとする魚の総称)を狙うには、まさにもってこいの仕掛けなのです。
ブラクリを用いて根魚を狙う「ブラクリ釣り」は、仕掛けの作り方も非常に簡単 (詳細については後述する)で、釣り初心者でも気軽に根魚を狙うことが可能です。 また、釣り方の幅も広いため、あらゆる角度から根魚に誘い掛けることができますので、他の釣り方ではなかなか反応してくれない根魚にとどめを刺すための最終兵器として使うのもおすすめですよ。
ブラクリの種類を, オモリ形状別に4つご紹介!
釣り具メーカー各社からは、様々な種類のブラクリが発売されており、それぞれ特徴が異なっています。 ここでは、ブラクリに装着されているオモリの形状に注目し、ブラクリの種類を、「ソロバン型」、「丸形」、「ブラー型」、「ナツメ型」の、4つのオモリ形状別にご紹介していきますので、ブラクリ選びの参考にして頂ければ、筆者も幸いに思います。
ブラクリの種類 1/4【ソロバン型】
ソロバン型ブラクリの特徴は?
ソロバン型の形状のオモリが付いた“ソロバン型ブラクリ”は、市販されているブラクリの中で最もポピュラーなものです。 堤防や岸壁の際を狙う釣り方、沖に向けて軽くキャストすることもあり、広範囲に根魚の反応を探る釣り方、テトラポット帯やゴロタ場などでの穴釣り (テトラポット同士の組み込み部の隙間や、ゴロタ場に点在する、水深が若干深くなっている潮だまりなどに、仕掛けを落とす釣り方)など、幅広い釣り方に対応しています。
おすすめのソロバン型ブラクリは?
ささめ針 ブラクリ VE803 (1〜4号)
大手釣り具メーカー ―「ささめ針」のソロバン型ブラクリです。 ブラクリの草分け的存在で、豊富な“サイズのラインナップ”と使い勝手良さが、多くの釣り人に支持されています。
ブラクリの種類 2/4【丸型】
丸型ブラクリの特徴は?
一般的に丸型ブラクリは、非常に転がりやすい性質を持っているため、根の奥深くまで仕掛けを届け、根に潜む魚の目の前にエサを届けることができるとされています。 しかしながら、筆者が実際に使用した経験上、前述した“ソロバン型ブラクリの特徴”と大きな差異はなく、オールマイティー性の高いブラクリであると言えます。
おすすめの丸型ブラクリは?
オーナー(OWNER) テトラ玉 5 B-3378
大手釣り具メーカー ―「オーナーばり」の丸型ブラクリです。 商品名には、「テトラ」の言葉が入っていますが、テトラポットにおける穴釣りだけにとどまらず、あらゆる釣り方で威力を発揮するブラクリに仕上がっています。
ブラクリの種類 3/4【ブラー型】
ブラー型ブラクリの特徴は?
ブラー型ブラクリは、水中をヒラヒラと舞うようにゆったり落下するように設計されています。 そのため、動くエサに反射的にくい付くという根魚の本能を効果的に刺激することができますので、最も好釣果が期待できるブラクリと言っても過言ではありません。 ただし、潮流の速い場所では、オモリの重さが重いものを使うことになるため、その特徴が十分にいかされなくなってしまう難点もあります。
おすすめのブラー型ブラクリは?
フジワラ(FUJIWARA) 仕掛け ハンティングブラー 4g 蛍光ピンク
大手釣り具メーカー ―「フジワラ」のブラー型ブラクリです。 ブラー型ブラクリならではの動きと、アピール力の高いカラーで、根魚の捕食本能を効果的に刺激します。
ブラクリの種類 4/4【ナツメ型】
ナツメ型ブラクリの特徴は?
ナツメ型ブラクリは、オモリの形状が非常にスリムで、落下時にオモリが受ける水の抵抗が少ないため、海底まで素早く沈んでいく特徴があります。 アオイソメをはじめとするイソメ類などの、くい込みの良いエサを用いる場合、フグやキュウセンなどの“エサ取り”が多い状況では、落下途中にエサが取られてしまうことがあり、そういった場合に活躍してくれるブラクリです。 ただし、市販されているナツメ型ブラクリのラインナップは少なく、自作のものがほとんどとなります。
おすすめのナツメ型ブラクリは?
オーナー(OWNER) 段差ブラクリ 2 B-618
オーナーばりのナツメ型ブラクリです。 「段差」タイプと呼ばれる、ハリスの長さが異なるハリが2本装着されているブラクリで、エサのアピール力をより高めたり、2本のハリで異なるエサを付けたりする (例えば、上段のハリにサンマ身エサを、下段のハリにアオイソメを、それぞれ付けるなど)ことが可能になっています。
ブラクリは, 自作も可能?
基本的には完成品が市販されていますので、そちらを利用する形となりますが、自作も可能で、自作品しか使わない釣り人も少なくありません。 自作品を好む理由としては、コスト面はもちろんのこと、市販品の場合は、オモリの重さと針の大きさとが比例しており、オモリの重さと針の大きさとのバランスが偏ったものがないということも、大きな理由の1つです。
自作ブラクリの作り方の工程2つを解説!
自作のブラクリは、市販のブラクリよりもコストパフォーマンスに優れているだけでなく、細かなカスタマイズが可能であるメリットや、自分で作ったブラクリに魚が掛かったことへの喜びを感じることができるメリットがあります。 ここでは、ナツメ型自作ブラクリの作り方の工程2つについて解説しますが、釣りを始めたばかりの初心者には難しい部分もあるため、各種結び方に慣れていないうちは、市販品を使用することをおすすめします。
自作ブラクリの作り方 1/2【必要なアイテムを用意する】
ナツメ型自作ブラクリを作る際には、「ヨリ糸 (複数本の糸をヨリ合わせて作られたライン)」、「中通しオモリ」、「夜光ビーズ」、「ハリ」の4つのアイテムが必要となります。 ここでは、おすすめの“4つの各種アイテム”をご紹介していきます。
おすすめの必要アイテム 1/4【ヨリ糸】
ハヤブサ(Hayabusa) 名人の道具箱 撚リ糸赤 中 P301B
自作ブラクリだけでなく、あらゆる自作仕掛け作りで長年用いられてきた、定番のヨリ糸です。 強度を重視する場合や、10号以上の重さの中通しナツメオモリを使用する場合は、「太」の使用をおすすめします。
おすすめの必要アイテム 2/4【中通しナツメオモリ】
フジワラ(FUJIWARA) カラーシンカー ナツメ 5号 蛍光レッド
フジワラの中通しナツメオモリです。 鮮やかな赤色の塗装が施されており、魚にエサの存在を強力にアピールすることができます。
おすすめの必要アイテム 3/4【夜光ビーズ】
東邦産業 エンゼル・ビーズ M 夜光
夜光ビーズは、太陽や電球の光エネルギーを蓄積し、暗い場所で発光する“夜光素材”で作られているビーズです。 特に、テトラポット帯やゴロタ場などでの穴釣りのような、暗い水中にブラクリを落とす釣り方で威力を発揮します。
おすすめの必要アイテム 4/4【ハリ】
がまかつ(Gamakatsu) ケン付丸セイゴ フック 白 14号 釣り針
大手釣り具メーカー ―「がまかつ」のハリです。 他のハリと比較して、根掛かりを若干低減することができ、ターゲットや使うエサの種類を問わない万能ハリです。
自作ブラクリの作り方 2/2【各種アイテムを組み立てる】
各種アイテムの組み立て方には、3つの工程があります。 ここでは、「ヨリ糸でスナズリを作る」、「ハリをヨリ糸に結ぶ」、「夜光ビーズをヨリ糸に通す」、「オモリをヨリ糸に固定する」の、組み立て方の工程3つについて、各種結び方の実演動画などを交えながら解説していきます。
組み立て工程 1/4【ヨリ糸でスナズリを作る】
スナズリとは、複数本のラインをヨリ合わせたもののことで、全長が20cm程度の長さのスナズリが必要となります。 ブラクリは、障害物との摩擦の多い環境での使用が想定されるため、ヨリ糸をスナズリにすることで耐摩耗性を高めています。
組み立て工程 2/4【ハリをヨリ糸に結ぶ】
他の釣り方と同様、内掛け結びなどの各種結び方を使って、ヨリ糸にハリを結びます。 スナズリになっているヨリ糸は、コシが非常に強いため、結びにくいこともありますので、そういった場合には管付きハリを使用する手もあります。
組み立て工程 3/4【夜光ビーズをヨリ糸に通す】
夜光ビーズをヨリ糸に通します。 なお、視認性の高い他のビーズも併用し、根魚へのアピール力を一層高めている釣り人もいらっしゃいます。
組み立て工程 4/4【オモリをヨリ糸に固定する】
まず“チモト (ハリ全体のうち、ハリスの結び目が固定される部分)”から3cm上の“ヨリ糸の部分”に、8の字結びなどの各種結び方を使ってコブを作ります。 次に、中通しナツメオモリをコブの上の“ヨリ糸の部分”に通し、中通しナツメオモリの直上の“ヨリ糸の部分”に、チチワ結びなどの各種結び方を使って輪を作ります。
あとは、余った端のヨリ糸をカットし、中通しナツメオモリの“ラインを通すための穴”の両端をプライヤーで潰し (ヨリ糸とプライヤーとが接触しないように注意する)、中通しナツメオモリが上下に動かないように固定すれば、ナツメ型自作ブラクリの作り方は完了です。
ブラクリ釣り仕掛けの基本構成や作り方は?
ブラクリ釣り仕掛けの基本構成は?
ブラクリ釣りの仕掛けは、道糸 (メインライン)と各種ブラクリとによって構成されています。
ブラクリ釣り仕掛けの作り方は?
ブラクリ釣り仕掛けは、各種ブラクリの“道糸 (メインライン)側の輪”に、道糸 (メインライン)を結び付ければ (クリンチノットなどの各種結び方を使う)完成してしまうシンプルなもので、釣り初心者にもうれしい仕掛けです。
ブラクリ釣りで使うエサ5つは?
ブラクリのメインターゲットである“根魚”は、様々な種類のエサにくい付くため、ブラクリ釣りで使用可能なエサは多岐にわたります。 ここでは、ブラクリ釣りで使う機会の多い、「アオイソメ」、「アカイソメ」、「身エサ」の、3つのエサをご紹介します。
ブラクリ釣りのエサ 1/3【アオイソメ】
アオイソメは、海釣りにおけるポピュラーなエサの1つで、生き生きとした動きによるアピール力が持ち味です。
ブラクリ釣りのエサ 2/3【アカイソメ】
大物狙いの特効エサとして知られる“アカイソメ”は、少量でも高価であるため、アオイソメなどと併用して用いることがほとんどです。
ブラクリ釣りのエサ 3/3【身エサ】
身エサは、サンマやサバなどの青物の切り身を塩漬けしたもので、強烈な臭いによる抜群の集魚力が魅力のエサです。
ブラクリ釣りの釣り方は?
ブラクリ釣りの基本的な釣り方としては、まずハリにエサを付けたうえで、堤防や岸壁の際、少し沖のエリア、テトラポット同士の組み込み部の隙間、ゴロタ場に点在する、水深が若干深くなっている潮だまりなどに、ブラクリを投入します。 次に、竿を上下させてブラクリを動かし、根魚にエサの存在をアピールします。
竿先がコツコツと動くアタリが出たら、アワセ (竿をシャクり上げ、ハリ掛かりさせること)やすい体勢に竿を構え、少し強めに竿先が入った瞬間にアワセを入れます。 アワセが遅れると、根魚はエサをくわえたまま、根の奥深くや障害物の周辺に身を潜めてしまい、回収は困難になりますので、多少強引なやり取りであっても、素早く海底から魚を引き剝がすように心掛けましょう。
ブラクリ釣りとは?釣り方の4つのコツを押さえて根魚攻略をしよう!
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ブラクリで, 根魚たちを狙い撃ち!
いかがでしたか。 ブラクリは、障害物周辺に潜む根魚を攻略するうえで、非常に効果的な仕掛けの1つです。 この記事をお読みの皆さんも、ブラクリを十分に活用して、根魚たちを狙い撃ちしていきましょうね。