スキレットとは?鋳鉄で出来たフライパンのこと
スキレットはスキレット鍋とも呼ばれ、鉄を鋳型に流し込んで作られた鋳物で、フライパン型のものを指します。使われているのはただの鉄ではなく、鋳鉄とよばれる通常の鉄よりも炭素が多く含まれているもので、鉄に比べて折れやすい反面、鋳鉄は油なじみがよくなり、保温性が高いのです。
スキレットは調理後そのまま出せるので、テーブルを一気におしゃれにできますよね。しかしスキレットの特徴は、おしゃれさだけではないんです。
スキレットの特徴①保温性
スキレットは普通のフライパンよりも分厚く、鋳鉄で出来ています。そのため温度が下がりにくく、火やオーブンから降ろしてもしばらく温度をキープできるのです。
さらに熱伝導率が高く、温度のムラがないので、煮込む料理にも焼く料理にも向いているという優れもの。 キャンプなどで火をおこして調理するときも、スキレットは一度温まってくれればしばらく温かいままなので便利ですよね。
スキレットの特徴②火にもオーブンにもかけられる
スキレットの二つ目の特徴は、火にもオーブンにもかけられるということです。通常調理で使うような鍋は、火にはかけられてもオーブンにはかけられませんが、スキレットはどちらでも使うことができます。
キャンプでも日ごろの調理でも、どんな場面でも役に立っ魅力的なものなのです。
IH対応のスキレットもある!
火にもオーブンにもかけられても、うちはコンロがIHだから…とあきらめてはいけません。実はIH対応のスキレットもあるんです。有名どころでいうとニトスキ、すなわちニトリで買えるスキレットや、ロッジのスキレットなどがあります。
ただしIH対応スキレットには使用可能な条件があり、こちらは後半で紹介しているので、参考にしてみて下さい。
人気のIH対応スキレット5選
ではここから、人気のIH対応スキレットをご紹介します。大きさや価格などさまざまなものがあるので、自分に一番合うスキレットを選びましょう。
1 ロッジ(LODGE)
LODGE (ロッジ) ロジッスキレット6 1/2インチ
ロッジはアメリカの鋳鉄製品製造では現在ナンバーワン、120年の歴史を誇る伝統的な会社で、ダッチオーブンからグリルパンまで幅広い鋳鉄製品を販売しています。そんなロッジのスキレットは、5インチから12インチと幅広い品ぞろえがあるのが一番の特徴です。別売りのフタもそれぞれのサイズごとにあります。
2 ニトスキ(ニトリのスキレット)
ニトリ 6インチ スキレット
ニトスキ、という言葉の意味は、ニトリで販売しているスキレット鍋のこと。ロッジのスキレットと比べると価格が圧倒的に安く、初めてスキレットを使ってみたいという人にも買い求めやすくなっています。
サイズは15センチと19センチの二種類。フタとスキレット本体がセットのものも販売していて、ふたつきのものはニトスキとサイズが異なり、16センチと20センチになっているので注意しましょう。
3 ル・クルーゼ(Le Creuset)
ル・クルーゼ 鋳物ホーロー スキレット 20 cm
色付きでかわいらしく、フォトジェニックな演出にはもってこいの、ル・クルーゼのスキレット。ガラスのフタも購入すると20センチのもので18000円程度と値が張りますが、その機能に間違いありません。もちろんIH、オーブンに対応しています。
4 ユニフレーム
ユニフレーム スキレット 10 661062
10インチ(=39センチ)の大きなスキレットを販売しているのがユニフレーム。フタとセット販売されています。ユニフレームはただのスキレットではなく、黒皮鉄板という素材で表面ができているのが特徴。
黒皮鉄板はスキレットを作る過程で出来る酸化被膜のことで、赤さびができにくくなっています。ただし、お手入れは他のスキレットと同様必要です。
5 和平フレイズ
和平フレイズ 鉄スキレット15cm HR-7965
和平フレイズは、15センチと18センチのスキレットを販売しています。人数問わず幅広く活用可能なサイズ展開が魅力です。フタはついていないので、フタを使いたい場合は別でサイズが合うフタを探しましょう。
もしくは鉄スキレットコンボを購入すれば深型と浅型スキレットがセットになっており、浅型スキレットをフタ代わりに使用できるので、そちらもチェックしてみてはいかがでしょうか。
スキレットを使う時の注意点
買ったら必ずお手入れ!シーズニングの方法
スキレットを使うとき、IH対応・非対応関係なくまず気を付けなければならない点があります。シーズニングと呼ばれる、スキレット表面に油をぬって火にかけることを繰り返し、油をなじませる過程が必要になるということです。
このシーズニングを行わなければ、鉄でできているスキレットはすぐサビやすくなり、せっかく料理したものから変なにおいがすることもあります。最初にきちんとシーズニングをしておけばサビづらくなるので、面倒くさがらずにシーズニングはしておきましょう。
シーズニングは次の手順で行いましょう。①買ってきたスキレットを一度洗剤などで洗う。②スキレットを空焚きする。③油を表面に塗る。サビ止めが目的でもあるので、取っ手や裏側まで全体に広げる。④白い煙が出るまで再び空焚き。⑤③~④を4、5回繰り返す。
スキレットで面倒なのは最初だけ。それ以降、普段のお手入れは、水洗いした後水分を飛ばすために空焚きしておくだけで大丈夫です。
IH対応スキレットには注意点が!
IH対応スキレットには注意点があります。ニトリのスキレット・ニトスキでIHについて詳しく注意書きがあるので、それをもとに主な注意点をご紹介。
スキレットはフライパンよりも保温性があり、高温になる可能性があるので、底面が高温になると安全装置が働き、止まってしまうIHでは使うことが出来ません。他のメーカーのスキレットも注意点はほとんど同じで、底面以下のサイズのフライパンが使用できないIHでも使えないので注意しましょう。
IHでもシーズニングは可能
スキレットではシーズニングが必要だと先ほど述べましたが、家のコンロがIHの場合そもそもシーズニングが可能なのか心配になる人もいるのではないでしょうか。IHの場合、火を使うコンロよりも火力が弱いため、水が乾きスキレットが高温になるまで時間がかかってしまいます。
そのためシーズニングにかかる時間がコンロより長くはなりますが、必要なのはスキレットを高温にして油を焼き、サビづらくすることですので、IHでもシーズニングは可能です。
IH対応スキレットで料理の幅を広げよう!
アヒージョ
スキレットでおすすめしたいのが、アヒージョです。スキレットは保温性が高いので、あらかじめコンロで油をあたためておけば、テーブルに運んだあとでもしばらく油がぐつぐつと煮えるのを楽しめます。
レストランやバーなどで出て来るアヒージョさながらのものが、自宅でも楽しめるんです。
BOSCOエキストラバージンオリーブオイル
パンケーキ
スキレットを買ったら一度はやってみたいのが、分厚いパンケーキではないでしょうか。
スキレットは保温性が高く火の通りが均一なので、通常の鍋やフライパンだと難しい分厚いパンケーキも、生焼けになることなく中までしっかりと火を通すことが可能。さらにスキレットで焼いてそのままテーブルに出してもおしゃれになりますよ。
ふわふわパンケーキミックス
まとめ
IH対応のスキレットをご紹介しましたが、いかがでしょうか。通常の鍋より手間はかかるものの、その分得られるメリットはたくさんあります。最近は価格もスキレットの大きさも、さまざまなものが登場しているので、自分の好みに合ったものも見つけやすいです。
キャンプに行く人も行かない人も、料理、調理が好きな人は、一度試してみてくださいね。
キャンプに使える調理器具が気になる方はこちらもチェック!
こちらでは家でも外でも使えるスキレットについてご紹介してきましたが、キャンプに使用できる器具は他にもあります。以下の記事はキャンプに使用できる調理器具について紹介しているので、ぜひ気になる方はチェックしてみてくださいね。
キャンプ・アウトドア用調理器具15選!こだわり器具で料理もレベルアップ!
キャンプなどのアウトドアで使う調理器具と言うと、何を思い浮かべるでしょうか?食材に熱を通す火器から、材料をカットする刃物、煮炊きをする鍋、で...
https://kurashi-no.jp【連載】キャンプでおすすめの調理器具!活躍するアイテムをご紹介!
キャンプの楽しみは野外で作って食べる料理ですよね!キャンプ料理に便利な調理器具をご紹介します。本格的な炭火のバーベキューができるグリルや、初...
https://kurashi-no.jp