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【魚種類図鑑】ヒラメの生態や基本情報まとめ

ヒラメは日本に昔からいる扁平で座布団の様な魚を思い浮かべるでしょう。おとなしくて愛嬌がある感がありますが、何を食べているのでしょうか。また似た様なな種類でカレイが居ますが見分けは?何処にいて、どんな漁の方法で水揚げするのでしょうか?様々な疑問にお応え致します。
更新: 2021年10月10日
adanokinawa83
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ヒラメの分類

ヒラメは学術分類:魚類→カレイ目→カレイ亜目→ヒラメ属→ヒラメ亜目→名称ヒラメ

ヒラメはカレイ目、カレイ亜目に属しています。良く左ヒラメ と、右カレイと言いますが、魚の上下から見てヒラメの 目が左側に偏っているのがこの名前の由来です。 カレイは見分けが難しいですが、逆の右となっているの で区別が出来ます。

ヒラメ学名

学名は Paralichthys olivaceus

翻訳したらヒラメだそうです。Paralichthysが欧州、アメリカ でカレイともいいます。olivaceusは直訳できませんでしたが、 単語から色、形でしょうか。 海外でも昔からいて食されてい たという事ですね。

ヒラメの英国名

英国名はJapanese flounder Olive flounder

直訳すると日本のヒラメ、オリーブ色のヒラメですね。 フラウンダーがヒラメの英名だそうです。因みにカレイや オヒョウもflounder、フラウンダーと呼ぶイギリスでは 食用文化があまり無いので区別が無いそうです。

ヒラメの名の語源の由来

中世末期より見られたそうです

ヒラメの語源は平たい体に目が二つ並んだところから 、正に体を名で表した名称です。 また古語では単に平らな様を読んだとも言われていた 説もあります。山女魚やアイナメと同じ様に、平らな 魚(魚=メ)と呼んだのでは?との説があります。 いずれにしても、平らからヒラメです。

地方名他

ヒラメの地方名はバラエティに富んでいます。 北から、テックイ「手食い」(北海道、東北)オッパ、 アオッパ(幼魚・北海道、東北)オヒョウ、 オオショウ(東北) アオバ、テノヒラ、ヘイガリ、 ユミノ(幼魚・東北) オオクチカレイ、オオグチカレイ (東北・関西)オオクチ(西日本)カレ、カレイ (西日本)ミビキ(富山)ハガレ(石川)など。 30㎝未満や1kg未満の幼魚をを全国的に一般的にソゲ と呼びます。

ヒラメの分布

日本各地におりますが

赤線の内側が分布域です

北は北海道の宗谷岬から北方4島にも生息していますが 、サハリンにはいない様です。南は屋久島です。 伊豆諸島は八丈島まで生息が確認されています。 また朝鮮、中国の東シナ海には台湾海域まで生息が 確認されていてます。

ヒラメの世界での分布は

ヒラメの仲間は世界各地に生息しており、同じ カレイ目でヒラメの様に大型の物は、オヒョウ が居ます。こちらの分布はオホーツク海、 ベーリング海、大西洋、北極海の北の海に広く 分布しています。体長は3mにも達し、200kg の重量になります。国内では北海道に生息して います。


カレイの仲間では

カレイの仲間では、マコガレイは太平洋、 大西洋にに広く分布していて温帯域にほぼ生息し ています。食味が良い事でも有名です。 コガネガレイは亜寒帯の太平洋に広く分布 しており、アメリカ、カナダの漁獲量が多く、 日本にも多く輸入されていて食べられています。

ヒラメの生態・生育環境

ヒラメの捕食シーンの動画です。ヒラメは 一見のんびりとしている様に見えますが、 貪欲で、獰猛で、俊敏な魚です。 そんな様が垣間見れる動画です。

生態は

ヒラメは擬態をして、砂の中に潜ったり、水草 の海中をおとなしくひらひらと泳いでいる、イメージ ですが、実際は活きたイワシを追いかけまわし、捕食 する獰猛な魚なのです。 また、砂に潜らない訳でも無く、 餌の小魚が見当たらない時には、砂に潜って甲殻類や、 ゴカイなどを捕食します。 基本的には砂地の沿岸に多く 生息していますが、小魚が溜まる河口や、磯、港湾に 魚を追って回遊します。 基本的に夜行性と言われていますが、明るい時間帯 でもベイト(小魚)次第では活発に回遊しています。 産卵は本州地域では2月から5月位で、産卵期には浅場に 上って来る為、大物が沿岸で釣れます。

俊敏なヒラメの捕食が撮影されています。 超速で小魚を捉えて、大きな歯で砕く シーンも撮影しています。

1日の回遊

ヒラメは水深1mから100m位の深場まで幅広い地域 に生息し、様々な場所で釣られていて、それは 実証されています。 幅広い地域にて活動するのには、季節の影響と、 一日の捕食回遊があり、様々な場所で活動を する訳です。 一日の捕食回遊で判っている事は、朝方沿岸に 回遊するイワシの群れを、追い浅場にて捕食します。 その後、日中はイワシの群れが深場に潜るので ヒラメも深場に戻っていきます。夕方、イワシの 回遊でまた浅場に移動するサイクルです。

季節回遊

季節による回遊はベイト等の小魚によって回遊 します。産卵後の初夏から冬までは、小鯵やイワシ を追って日中は回遊します。冬は回遊魚が深場に 移動しますので、深場に移動するヒラメが多く なりますがサヨリや、落ちハゼなどを探りに 河口や港湾に現れるケースも少なくない様です。

岩場で擬態するヒラメが泳ぎだず動画です。 尾鰭と背筋を使って遠泳するさまが、 透明度が高い海で良く撮影されてます。

特徴・形態

形態はを詳しく見てみましょう

ヒラメは大きな魚で大きいサイズでは、全長1mで 重量は10kgにも達します。今までで一番大きな ヒラメのサイズは 全長103㎝重量は14.5kg です。平らな楕円形で菱形系の形の魚ですので大きな ものでは全長1m幅50cm位になり相当な大きさです。 口は著しく大きく、大型の個体なら、大人の拳が入って しまう程のサイズです。また、歯が発達し丈夫で犬歯状 の歯が一列で並んでいます。

特徴は

特徴は色々とあるのですが、まずは扁平な体系で、これ は魚類分類法でいうと「側扁平型」といい、マグロ類と は明らかに異なった形ですが、側扁平型の魚は背腹方向 に高くなり、扁平になった魚の事を指します。 意外な事にイシダイやアジ等もこの仲間になります。 この種はマグロの様なは長距離の運動能力は無く、 沿岸や低層に生活する魚が多いです。 また、眼は左側にあり普通の魚は左右均等についていま すが、ヒラメは片側に顔、背中、ひれ、エラが偏りこの 顔側を見て目や口が左側の物を左ヒラメと言います。 この顔側のみ有色色素があり、色は茶褐色で、白と黒の 小斑紋が入ります。

こちらもヒラメの泳法の撮影です。 大きな個体です。

ヒラメの釣り情報


ルアーフィッシングでのヒラメの釣行の動画です。 静岡県御前崎市の海岸でポイントの選び方から 実際に釣り上げるまでの動画です。ルアーで のヒラメの釣りが分かる動画となっています。

ルアー釣り

ヒラメは小魚を捕食する魚ですので、ルアー フィッシィングで狙って釣る事が出来ます。 ヒラメのルアーフィッシングは日増しに人気が 高まっていると感じます。 ですが、スズキの様に神経質な魚ではない物の、 ヒラメが接岸していなければ当然釣れません。 ベイトの接岸時の(ヒラメの接岸)読みが 大きく左右される釣りとなっています。

道具や釣り方は

出典: http://fishing.shimano.co.jp/images/cache/3667/46052_lineup1.jpg

必要な道具はシーバスフィッシングの道具と共有 出来ます。9フィート前後のシーバスロッドに シーバス同様3000番クラスのリール、ラインは 遠投も必要なためPEラインの1号前後に、先端に ナイロンリーダーを直結します。 ルアーはヒラメ専用のフローティングミノーの10㎝ 前後を中心に、トップウォーターミノー、メタルジグ、 ワームセット等を使用します。 アクションはシンプルなもので結構ですが、 とにかくヒラメの接岸を読むことが、重要な ゲームとなっています。

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餌釣り

ヒラメの餌釣りはシーバス、ヒラメのルアー釣り と同様で、様々な場所で楽しむことが出来ます。 一番確率が高いのは、専用の船に乗船し釣る事です。 当然有料ですが、貸し竿当全てそろっていて、手ぶら で行けて釣り方も学べます。ヒラメ船といって専門に 狙う船もあり、頼りになります。 陸からの釣りは堤防や砂浜からの釣りが一般的ですが、 釣り方はアジなどの生き餌の泳がせ釣りになります。 ヒラメ用の仕掛けがありますので、セットし、10号 位の重りを付けてポイントに投入します。置き竿で アタリを待ち、竿先が大きく曲がったら合わせを入れ ます。

詳しくは

詳細は、下記の動画や、 「ヒラメの釣り方のコツとは?時期・シーズン・ ポイントなど【動画あり】」のリンクから 入って参照下さい。

堤防からヒラメを釣る開設の動画です。餌釣り、 ルアー釣りの解説が詳しく文字ロールと図解で 表現されていて分かりやすいです。

ヒラメの味・選び方

味はもちろん美味しいです、が‥

ヒラメの味は皆さんご存知の上質な白身 の歯ごたえのとても美味しい、お魚ですよね。 とりわけ、筋肉質の縁側は応えられないプリプリ の歯ごたえと、良質の脂がとても美味しく、白身 の王様と呼ばれる程です。 この様に美味しいヒラメですが、時期によって少し 左右されます。寒ビラメと言って晩秋から、冬にて 出回るヒラメが最高に脂がのって美味しい時です。 逆に初夏の産卵後のヒラメは別の魚の様に脂が抜け 落ちてさみしい味になり、(夏のヒラメは猫マタギ) と古くから呼ばれています。

選び方は

ヒラメの選び方は、時期的な物は前述の通り 初夏~夏の産卵後を外し、冬が最高となっ ています。 また、天然ものと、養殖ものがあり、価格も 大きな差がありますが、美味しい物を味わう のであれば、断然天然ものを選びましょう。 上記をふまえて、まず新鮮な物を当たります。 身が締まっていて表面に艶があるものを選び ます。 触ってみてぶよぶよしている物は鮮度 の面でも、脂乗りの面でも問題ありです。 大きさは1キロ~2キロ位の物を選びます。これ 以上ですと、身が固くなって、大味な物が増えます。 切り身で選ぶなら、透明感と艶があるものを選び ます。

ヒラメの栄養・調理法

栄養は

ヒラメの肉質は白身で脂質が少なく、 低カロリーでヘルシーです。その白身には タンパク質がたっぷり含まれていて、免疫 機能の向上が期待できます。 また、骨や臓器などにも良質なタンパク質 は覿面ですので低カロリーで栄養豊富な食材 と言えます。 さらに、カリウム、ナトリウムも豊富で、 デトックス作用も期待できます。 ビタミンやDHAも豊富な様で、美容や、老化防止 似も効果があります。食材としては獣肉の比較に ならない健康効果があります。

調理法

ヒラメの調理は色々ありますが、やはり刺身が最適な ようです。適度に脂がのっている白身には刺身でないと 味わえない食感と旨みがあります。 上記の動画は5枚卸しの動画です。本の文面などでは、 とても難しく感じる5枚卸しですが、これなら構えずに 捌けるのではと感じます。 その他はムニエル、煮つけ、から揚げなどで食べられます。 ムニエルや煮つけは、大型の肉質が固いヒラメには 良いといわれます。から揚げはヒラメの薄皮を残し 調理すると美味しくいただけます。


養殖

ヒラメの養殖は全国各地で積極的に行われて います。大分県、愛媛県、鹿児島県等の西日本 で養殖されていています。ヒラメはカレイより 成長が速い為に養殖を積極的に行うようです。 それはヒラメの生態でヒラメは短命で、自然化では 寿命が5年から10年で、1年で30~40㎝になります。 この時点で出荷可能なサイズとして、出荷しています。 餌はエビ等の骨粉で、天然のヒラメに比べ、現在では味 の差があります。 また、稚魚の放流は全国各地で盛んに行っています。

現在どんな漁を行っているのでしょうか

4月から12月にかけて曳縄漁が全国各地で行われています。 道糸に10本くらいのハリスと疑似餌を付けて漁礁周りを 海底20~60m位を探ります。曳くスピードは2~3ノットの 低速にて曳いていくようです。 その他はやはり底曳漁です。当然専門的に狙うのではなく、 その他の魚と一緒に網を引き捕らえるようです。 その他、延縄漁や定置網漁でもヒラメを水揚げしています。

釣り船

全国各地でヒラメを釣らせてくれる釣り船があります。乗合の船で、 ヒラメの餌釣りでしたら、8000円からで乗れます。道具、餌代等を借 りるとしたら、+2000~3000円です。釣果はかなり期待できるので、 どうしても釣れないという方は、一度試してみる価値があります。

こんな釣果が約束されるのであれば、是非!と 思いますが、絶対が無いのが釣りですね。 ボウズを覚悟する事も必要です。

その他

カヤックや手漕ぎボートでの釣果の動画を上下に 載せてみました。 筆者はカヤックを乗り釣りをしますが、ヒラメなど プレッシャーをに鈍い魚には最適かと思います。 サーファーが波打ち際でヒラメやマゴチを良く踏ん だと聞いていましたが、沿岸によるシーズンには その付近が一番釣果があるようです。 ですので、波の裏から(沖側)からキャストすれば 効果絶大ですね。 こんな釣り方は大きな船では出来なく、 カヤックや小さなボートの独壇場です。

まとめ

ヒラメは鰹、秋刀魚、マグロ、アジ、サバといった 馴染みが深い日本の魚として、古くから愛されて きました。 海岸でヒラメの稚魚の放流をしていますので、 30㎝以下の稚魚は釣っても離して下さい。との掲示 看板を各所で見た覚えがあり、地方自治体が管理、 つまり国が管理しているほどの大事な海洋資源です。 最近では前述の動画の通り、大手釣り具メーカーが 専門のルアーを開発し、力を入れている事から、 ヒラメの釣りに対し、大きな魅力を多くの人が 感じていてやまない事情があるようです。 ご褒美として、給料日にヒラメの縁側を戴いたり、 フィールドに通って追いかけまわした、懐かしい記憶 と共に、今回の記事を通してヒラメ釣りの再開を誓い、 ほのかに幸せを感じている所であります。 長文失礼しました。