小さくても優秀スモラバ
スモールラバージグ、通称スモラバは ベイトフィネスブームの火付け役 とも言われている、重さが軽く小型の ラバージグの事。 季節を問わず釣果を上げれたり、 高いプレッシャーの中でも有効に 攻めることが出来る為、初心者から 上級者にもおすすめできる人気の ルアーです。 今回はこの小さくても優秀で 人気者のルアー、スモラバについて 解説していきたいと思います。
1:スモラバとは
スモラバとは小さく重さが軽い ラバージグの事を言うのは 既に解説しましたが、 では実際どういったラバージグが スモールラバージグと呼ばれるのか 詳しく解説したいと思います。 具体的に言うと重さ0.9グラムから 3.5グラム程度の重さのラバージグの 事をスモールラバージグと言います。 小さいジグヘッドにシリコン製の スカートが付いたものが主流。 大抵はトレーラーとして ワームをフックに取り付けて 使うのがメインになります。
フォール速度が遅いのが特徴
スモールラバージグの特徴は ジグヘッド部の重さが軽いのと スカートの水の抵抗により フォールの速度が遅い事。 このゆったりとしたフォールが プレッシャーが高く、活性の低い バスにも効果的にアピールし 釣果に繋がるのです。 さらにコンパクトな外見ながら 水中ではスカートが広がり バスに対して大きくアピール するのもポイント。 見た目以上にバスへの アピールが強いルアーになのです。
2:スモラバの種類
一口にスモラバといっても、 いくつかの種類に分けることが出来ます。
ヘッド
まずはヘッドの形状。基本的には 通常の球体の丸型タイプ、 フットボールの様な楕円形の フットボールタイプ、上の2つとは 違う形状をしたその他のタイプの 3つが存在します。 どれがおすすめで、どれが人気か という違いはほとんどありません。 個人の好みで選ぶのがおすすめですが 筆者個人としてはフットボールタイプを 好んで使っています。
ガード
次にガードの有無、ガードの ブラシの硬さによっても 違いがあります。 これはダイレクトに根がかりに 対する回避能力に差が出てくるので 非常に重要な項目です。 当然ですがガードなしから ブラシの硬いものにいくにつれて 根がかりの回避能力は高くなります。 ガードがあるとフッキングの かかりが悪くなるという人も居ますが 個人的には差はないと思います。 むしろガードがある分強気に ストラクチャー周りを攻めることが 出来るので人気に関わらず ガードがある方がおすすめです。
スカート
スカートも現在様々な長さの物が 売られており、大まかに 分けると、通常の長さのタイプの スカート、一部だけが長いタイプの スカート、全体が長いタイプの スカートの3タイプが存在します。 人気としてはどれも差がありません。 使用感としてはオールマイティな 通常タイプ。エビに似せた一部が長い タイプ。魚に似せた全体が長い タイプと用途に違いががあると思います。
3:スモラバのロッド
スピニングロッド
スモラバを使うのにおすすめの スピニングロッドはミディアム ライトからライト程度の硬さの 柔らかいロッドがおすすめ。 スモラバ自体の重さが軽いので スピニングタックルと 相性が良いです。 長さは190cmから200m程度の 少し長めのロッドがおすすめ。 これはスモラバ自体に重さが 無いのでロッドの長さで 飛距離を稼ぐ必要があるからです。
ベイトロッド
ベイトロッドもスピニングロッド 同様にミディアムライトから ライト程度の硬さの柔らかめの ロッドがおすすめ。 ロッドの長さも2m前後の長いロッド が良いでしょう。 ベイトタックルはスピニングタックルと 比べ重さのないルアーを投げるのが 少し苦手なので、スピニングロッドよりも もう少し長めのロッドを選ぶのが おすすめです。
4:スモラバのリール
スピニングリール
スピニングは元々重さの軽い ルアーをキャストするのに 適しているので、ブラックバスに 対応しているリールなら 大体どのモデルでも安心して 使うことが出来ます。 ただ、ハードカバーから 抜くときや大型のバスが 掛かった時にはリールに 無理をさせれないので ドラグはそこそこ性能が 良いものをおすすめします。
ベイトリール
ベイトリールは本来重さの軽い ルアーを投げるのは苦手ですが、 昨今のベイトフィネスの人気で スモラバでも問題なくキャスト 出来るベイトリールが増えて きています。 おすすめなのはもちろん、 そんな重さの軽いルアーを キャストするのに特化した ベイトフィネス用のリール。 ベイトリールなので ハードカバーや、立木の 側、水草の中などパワーの 必要なファイトにも十分対応 出来て人気があります。
5:スモラバで釣れる魚
スモラバで釣れる魚はブラックバスは もちろんですが、他にも釣れる魚は 存在します。 代表的なのが同じ淡水魚で 獰猛な肉食魚であるライギョ。 食性もブラックバスに比較的 似ているので同様に 釣ることが出来ます。 この他にも海釣りでもスモラバは 活躍することが出来ます。 クロイソなどのロックフッシュ ゲームで釣れる魚にも スモラバはおすすめ。 喰いしぶりを打破するルアーとして 密かに人気があります。
6:スモラバのトレーラー
スモラバはトレーラを付けて 使うのが一般的な使い方です。 付けなくても釣れなくはないですが、 より効果的にバスにアピールするなら トレーラーを付ける事をおすすめします。 スモラバに取り付けるトレーラーは 大別すると2種類に分けれると 思います。1つは魚に見立てたもの、 もう一つはエビやザリガニなどに 見立てたものです。 フィールドによって有効な トレーラーが変わってくるので 実際に試してみないと分かりません。 初めてのポイントに行く際は どちらも用意しておいて、 実戦で試してみるのが一番でしょう。
シャッド系トレーラー
シャッド系のトレーラーは 小魚を模した様な動きを させるスイミングや フォールなどで効果を 発揮をトレーラーです。 テールが柔らかいものなら シェイキングでアクション させることも可能。 汎用性の高い人気の トレーラーです。
クロー系トレーラー
クロー系トレーラーは文字通り ザリガニやエビなどを模した トレーラー。シェイキングや ストップアンドゴーといった 緩急漬けたアクションで 効果を発揮します。 重量が大きいものも多いので スモラバが飛ばしやすく なるのもメリットの一つです。
グラブ系トレーラー
小魚やザリガニなどに似せた ワームではありませんが グラブ系のワームも スモラバのトレーラーとして よく用いられる人気の トレーラーです。 フール中にテールのアクションで 食わせるのが得意なので、 ピンポイントにフォールさせる アクションを得意としています。
7:スモラバの有効なポイント
スモラバを使うのに有効なポイント(場所)は 基本的に通常のラバージグと同じ。 だだっ広いウィードエリアの上を通したり、 広い川の入り江など、広範囲に アピールしなければならないポイントよりも 杭回り、テトラの際、水底に岩が ゴロゴロあるゴロタ場、水門周りや オバーハングしたカバー下など 障害物が目に見えているポイントで ピンポイントにアピールすることに 力を発揮するルアーになります。 特に根がかりしやすい倒木や アシや水草が密集しているポイントなど 他のルアーでは根がかりの心配が 怖いポイントほどスモラバは有効。 フックにガードが付いているので 根がかりの確率が低く、 ルアーのロストを恐れずに ダイレクトにストラクチャーの 近くを攻めることが可能です。
サイトフィッシングにも効果的
スモラバがラバージグと違う のはサイトフィッシング、 つまり見えバスを釣る事に 対して大変有効であると いう事です。 スモラバはオモリとなる ヘッド部分が小さく、 またスカート部が広がるので 通常のラバージグよりも 着水音が小さく、見えている バスに対しても与える警戒心が 非常に少なくなります。 自分の目の前で見えている バスをシャイキングや スイミングのアクションで ヒットさせる興奮は なかなか他とは違う エキサイティングな感覚を 与えてくれます。 スモラバを使うならぜひ 見えバスも狙ってみてください。
8:スモラバの使い方【フォール】
フォールはスモラバの基本となるアクション。 何もせずにだだそのままポイントに フォール(落とす)だけのアクションです。 重さの軽い本体とスカート、トレーラーの 抵抗によってゆったりと沈むのでバスに対して 通常のジグヘッドに比べひらひらと 長時間アピールすることが出来るのが 特徴です。 一旦フォールさせたらそのまましばらく 放置してみるのも案外効果的。 活性の低いバスはフォール速度の遅い スモラバでも追ってこない時があり、 着底してふわっとスカートが広がる 際に初めて食いつくパターンも あるからです。 これはバスが確実にポイントに 居ついていると思った時に すると効果の高いテクニックです。
9:スモラバの使い方【シェイキング】
フォールと同じぐらいスモラバを使う上で 人気のアクションがシェイキングです。 やり方はスモラバをフォールさせて 底に着底させたらそこでロッドを 小刻みに上下させてストラクチャー 付近でスモラバを底でバウンド させているようなイメージで動かします。 ただずっとシェイクしてバスにアピール するだけでなく、たまにピタッと 動きを止めてバスが食いつくポイントを 作ってあげたりするのも効果的。 フォールの時と同じく活性が低めのバスは この止まっているタイミングに食らいついて きます。
10:スモラバの使い方【ズル引き】
ズル引きはこれまでのフォール、 シェイキングと言ったピンポイントを 狙うよりも底に岩が多いゴロタ場などの ポイントで、広めの範囲を狙うのに 効果的なアクションです。 基本は底を感じる事を意識して 底から離れない様にズルズルと ルアーを文字通り引きずる ように動かすこと。 ゆっくり引き続けるのではなく 引きずる、止めるを繰り返して バスが食いつくポイントを 作ってあげるのがコツです。 ズル引きの中にロッドを跳ね上げて イレギュラーなアクションを 混ぜるのも効果的。 活性の低いバスでも思わず 食いつかせることが出来ます。
11:スモラバの使い方【スイミング】
スイミングとはこれまでのアクション とは違い、底にスモラバをフォール 刺せて釣るのではなく、中層辺りを 文字通りスイミング(泳がせる)様に アクションさせる事をいいます。 スイミングのアクションの イメージとしては中層辺りを ふわふわと泳がせるように スイミングさせる事。 スモラバが底に付かない程度に ロッドをアクションさせ スイミングさせます。 少々難易度の高いテクニックですが スイミングをさせている時に、 ふいにリアクションバイトを 誘うように鋭い動きを 混ぜてみるのも効果的。 ただのスイミングアクションでは 食いつかない警戒心の強いバスも とっさに反応して食いつくことが あります。
12:スモラバの使い方【フッキング】
スモラバに限らずラバージグ全般に 言える事ですが、ラバージグは 基本的にひいている時よりも 「止めている時」の方が 食いつきが良いルアーです。 シェイキングにしろ、ズル引きにしろ、 スイミングにしろ、少し動きが 遅くなったりピタッと動きを止めたときに バスが食いつくことが多いです。 そのため、ラインがたるんでいる時に アタリが来ることが多く、 そのままフッキングしても上手く バスが乗らないこともしばしば。 その為、アタリが来たと思ったら 慌ててフッキングせずにまずは 糸のたるみをロッドを下げながら 巻取り、一気に合わせるように してください。 これを心掛けるだけでフッキングの 成功率がグンと上がるはずですので おすすめです。
13:スモラバ自作のススメ
これもスモラバに限った事ではないですが ラバージグの自作というのも昨今人気が 高まっています。 スモラバ自作用のジグヘッドなんかも 販売していますし、ラバースカートも 様々な種類のものが販売されています。 ちょっとした道具さえあれば簡単に 作れてしまうので、ぜひ興味のある方は 自作スモラバに挑戦してみては いかがでしょうか。 以下のリンクに詳しいラバージグの 作り方についての記事があります。 興味のある方はこちらも是非ご覧ください。
ラバージグを自作しよう!意外に簡単に作れるラバージグ自作方法!
やってみると意外に簡単!?ルアーフィッシングで強力な力を発揮するラバージグが、ルアーを自作したことが無い人でも、お安くお手軽に楽しく簡単に自...
スモラバを使いこなして釣果アップ
スモラバは値段もお手頃なものが多く、 スイミングが少し難易度が高いですが 扱い方も比較的わかりやすいので 初心者でも扱いやすいルアーです。 小さく、ガードも付いているので 根がかりの心配も少なく、 ストラクチャー周りもガンガン 攻めれるのでキャストの練習にも 最適。 ぜひとも使いこなしてさらなる 釣果アップにつなげて下さい。