シンプルイズベストを突き詰めた構造の焚き火台
昨今のキャンプブームの中で携行性や燃焼効率、ウルトラライト(UL)など様々な機能や特徴に特化した焚き火が矢継ぎ早にリリースされています。しかし、「シンプルで使いやすい」という面において、コールマンの『ファイアーディスク』を超える焚き火台はほぼないと言えるでしょう。
「複雑な組み立ては一才ナシ!」の潔いよさ
焚き火台によっては組み立てが難しかったり、そもそも「パーツが多くて面倒…」なんてことも。その点、コールマンのファイアーディスクは3本の脚を立てるだけなので1分あれば余裕で設営可能です。
使用後のメンテナンスも楽々
パーツが多い焚き火台だと灰を捨てたり、メンテナンスをするときに細かい箇所や溝に灰やゴミが溜まりがちですが、ファイアーディスクはボウル状の構造のためサッと綺麗にすることができます。
コールマンのファイアーディスクの概要とスペック
本体と付属品の紹介
コールマンのファイアーディスクは本体の他に専用の焼き網と収納ケースが付属しています。ファイアーディスクは独特の形状のため、専用の焼き網が付属しているのはありがたいです!
縁に引っかけるだけなので簡単に装着できて、ぴったしフィットしていました。
ボディと同型色でコールマンのロゴが印字されています。縁もバリ等なく、ツルツルに仕上げられていてキレイです!
収納ケースはけっこう余裕があるサイズ感。アウトドアギアのケースってジャストサイズが多いので、このサイズ感は嬉しいです。余ったスペースに焚き火シートやグローブを入れて、スッキリまとめられちゃいますね!
ケース内側にはコーティングが施されているため雨や汚れに強いのも特徴です!
収納ケースにはハンドルが付いているので、手持ちや肩掛け可能です。トートバッグのように持ち運びしやすため、オートキャンプ以外の電車やバス移動でのキャンプにも持って行きやいです。
足を広げるだけ!設営がとにかく簡単
「カチッ」と鳴るまで脚を立てるだけで設営が完了。ファイアーディスクでよく言われる「3秒で設営が終わる。」というのは嘘じゃありませんでした!これなら慌ただしくなりがちなファミキャンやグルキャンにも持っていけそうですね。
スペック
ファイアーディスクのスペック
- 素材:オールステンレス
- 耐荷重:約30kg
- 使用時サイズ:約φ45×23(h)cm
- 収納時サイズ:約φ46×8.5(h)cm
- 重量:約1.6kg
編集部が使ってみた
薪をドカドカ入れてワイルドな焚き火が楽しめる
直径が45cmあるため、市販の一般的な薪ならバトニングせず放り込めます。薪や炭の組み方次第ではかなりの量を載せられ、薪と炭どちらにも対応しているのもいいですね。
また、数ある焚き火台の中でもファイアーディスクはサイズが大きいので、大きな炎で豪快な焚き火を楽しめます!
キャンプ飯は作れる?
メスティンを使っての飯盒炊飯や魚の煮込み料理を作ってみました。専用の網で調理しようとすると、網と本体の隙間が狭いので薪や炭を途中で足すのは難しかったです。火力の調整がしたい場合は直火調理がおすすめ!
調理できるスペースが広いため、薪と炭の組み方によっては弱火〜強火をコントロールできます。作りたいキャンプ飯に合わせて火力を弄れるのは他の焚き火台にはないメリットと言えるでしょう。
メンテナンスについて
焚き火が終わり、灰を捨てる際も前述した構造のおかげか、傾けるだけで簡単に捨てることができました。ファイアーディスク本体も分解する必要がないので、スポンジと洗剤で簡単に洗えます。
素材もステンレスなので熱による変形や錆びに強いのも◎
気になる点
①専用の焼き網がやや使いづらい
専用のものがあるのは素晴らしいのですが、サイズがぴったしすぎて追加の薪や炭を投入するのが面倒でした。もちろん一回焼き網を外せば入ります。ですが、カチッとハマるタイプだったので使用中には外しづらいです
②少人数だと持て余すサイズ感
今回、編集部は2人で使ってみましたが、ファイアーディスクはサイズが大きいのでやや持て余し気味でした。ミニマムなキャンプを楽しみたい人や傾向性重視の方は、使い勝手はそのままにダウンサイジングした『ファイアーディスク ソロ』があるので、そちらがおすすめです!
ソロという名前ですが3人くらいまでの焚き火なら十分対応できますよ。
ファイヤーディスクは間違いなく傑作と呼べる焚き火台
日々新作やコピー商品が発売されるキャンプ業界ですが、その中でもコールマンの『ファイアーディスク』は一際異彩を放っています。その独特のフォルムももちろんのこと、他の追随を許さない機能性も特筆すべき点です。
ファイアーディスクは間違いなく傑作と呼べる焚き火台であり、豪快な焚き火を楽しみたいキャンパーには太鼓判を押せる逸品です。
出典:コールマン公式