オウゴンオニクワガタを飼育してみよう
正しい飼育方法を知ることが大切
オウゴンオニクワガタは、クワガタを育てるのが趣味の人には大人気の昆虫です。本格的に育てている人の場合、幼虫から育てていき、さらには産卵セットも自分で組んで増やしています。
こうした人の多くは、正しい飼育方法などを確認した上で育てています。オウゴンオニクワガタを購入する前に、このクワガタの最適な飼育温度や餌の種類などを事前に把握しておきましょう。
オウゴンオニクワガタの基本情報
オウゴンオニクワガタは、スマトラ島やジャワ島などに生息しているクワガタの一種です。一口にオウゴンオニクワガタと言ってもたくさんの種類がおり、モセリオウゴンオニ、モーレンカンプオオゴンオニ、ババイオウゴンオニなども同じ種類のクワガタになります。
このクワガタは、以前は飼育が難しい種類と言われてきました。しかし、最近ではオウゴンオニクワガタの飼育方法が広く知られることになり、ビギナーでも産卵や羽化に成功させる人が増えてきました。
成虫の飼育方法
乾燥気味の環境を整える
オウゴンオニクワガタを飼育するには、少し飼育環境を乾燥気味に整えるのがおすすめです。湿った環境下で管理をしても寿命が短くなるということはありませんが、実はこの管理方法では体が黒っぽくなることがあります。
オウゴンオニクワガタを綺麗な体に育てたい、少しでも綺麗な状態に保ちたいなら、ヒノキチップや飼育マットなどを敷き詰めて、乾燥した状況下で飼育することをおすすめします。
餌は樹液や昆虫ゼリー
オウゴンオニクワガタを飼育する餌は、基本的には市販されている樹液や昆虫ゼリーを与えることをおすすめします。オウゴンオニクワガタは、他のクワガタ同様、スイカなども食べますが、下痢になりやすい特徴があります。
排泄物が多くなってしまうだけではなく、オウゴンオニクワガタ自体の体調も崩しやすくなりますので、できるだけ樹液や昆虫ゼリーを与える方がいいでしょう。こうした管理方法を徹底することで長生きします。
気温は30度を超えないようにする
成虫も幼虫も、オウゴンオニクワガタを飼育する上でかなり重要になってくるのが気温です。オウゴンオニクワガタの成虫は、必ず30度を超えないように管理してください。
この気温はあくまでもケースないの温度です。暑い日にはエアコンで気温調整を行うことをおすすめします。また、オウゴンオニクワガタは低温には比較的強い傾向はありますが、15度は下回らないようにすることで、綺麗な状態の維持や長生きに繋がります。
正しい繁殖方法
成熟期を見極める
まずは成熟したオスとメスを用意します。成熟しているかどうかの判断は、マットの上で頻繁に動き回ることや、餌の減りがいつもより早いことで判断ができます。一般的にクワガタは成熟期を迎えると餌の摂取量が一気に増えます。
つまり、普段よりも動きが激しい、そして餌の減りが極端に早いと感じたら交尾ができる成熟期と判断してください。そうしたオスとメスを一緒にケースに入れておくことで交尾が行われます。ケースのサイズは交尾前提であればそれほど大きなサイズである必要はありません。
菌糸ボトルで高めの温度で管理
オウゴンオニクワガタのオスとメスは菌糸ボトル内で管理することをおすすめします。飼育ケースでも繁殖させることができますが、菌糸ボトルの方が幼虫を育てる環境に適していますので、卵を成虫まで羽化させることができる可能性が高まります。
オスとメスを菌糸ボトルに入れたらひたすら待ちます。大切なことは焦ることなくじっくりと交尾、産卵のタイミングを待つことです。気温は25度くらいに保ちながら産卵を待ちましょう。
削りカスが産卵の目安
オウゴンオニクワガタの産卵の目安は菌糸ボトルの場合、削りカスが目安です。菌糸ボトル内に削りカスが出てきた場合、産卵が既に終わっているかまさに産卵中である可能性が高いです。
運がいい場合、菌糸ボトル内の卵が見れるかもしれません。育成ケースの場合は、こうした産卵のタイミングがはかりにくいため、産卵をさせるならやはり菌糸ボトルを使用するのがおすすめでしょう。削りカスが出ていないか、頻繁にチェックすることをおすすめします。
2ヵ月ほどで幼虫になる
無事に菌糸ボトル内への産卵が終わったら、オウゴンオニクワガタのオスとメスは次の産卵に備えさせるために別の菌糸ボトル内に移動させましょう。生んだ卵は1~2ヵ月ほどの期間で孵化します。
孵化した幼虫はすぐに出さないようにしてください。程度の大きさんになるまで菌糸ボトル内で飼育することで幼虫が弱っていまうリスクを防げます。とくに卵から孵化になった直後は静かな環境で見守っておきましょう。
幼虫の育て方
適温は20度前後
オウゴンオニクワガタの幼虫を飼育するときには、気温は20度前後に保っておきましょう。少し低いと感じるかもしれませんが、気温を少し低く設定しておくことで幼虫の期間が長くなります。幼虫の期間をあえて長くすることで、羽化した後に大きく綺麗なオウゴンオニクワガタに成長することでしょう。
幼虫を育てるときには、この気温がとても重要な要素になりますので、マメに温度をチェックして管理をするようにしてください。
マットでの飼育も可能
卵から幼虫になったオウゴンオニクワガタは、そのまま菌糸ボトル内で育ててもいいですが、ある程度大きくなったら飼育マットを使って育てても問題はありません。飼育マットにも細かいキノコ菌が含まれていますので、幼虫にとって十分なエサとなります。
飼育マットの場合、1から2ヵ月ほどの期間で効果をしてください。マットは長く使うものではなく、定期的に交換をすることで清潔でエサの豊富な環境が整いますので、交換は定期的に行いましょう。
半年ほどで成虫になる
オウゴンオニクワガタの幼虫は、おおよそ6ヵ月ほどで羽化し5センチほどのサイズの成虫になります。温度を20度前後にした低めの設定で育ていた場合、成虫になるまでの期間を8ヵ月ほどに伸ばすことも可能です。
幼虫から成虫になったオウゴンオニクワガタは、すぐにエサを食べ始めます。大切にそのまま育てていくことでまた交尾、産卵を繰り返していき、オウゴンオニクワガタを増やすことができます。
オウゴンオニクワガタの飼育は実は簡単
ここまえオウゴンオニクワガタの飼育や、卵の育て方、さらには幼虫の飼育方法などについて解説してきました。おそらく、イメージしていたよりもオウゴンオニクワガタの飼育は簡単を感じたのではないでしょうか。
実はコツやポイントさえ考慮しておけば、オウゴンオニクワガタの飼育は決して難しくはありません。先人の経験などが広まり、今では誰でも育てられるクワガタになっています。ぜひ、オウゴンオニクワガタの飼育に挑戦してみませんか。
オオクワガタの幼虫の飼育方法が気になる方はこちらをチェック!!
クワガタ界の王様とも言えるオオクワガタの幼虫の飼育方法について気になっている人は多いのではないでしょうか。オオクワガタの幼虫の飼育方法で大切なことは、温度管理など、成長に合わせた方法で飼育することなのです。
難しいオオクワガタの飼育方法も、この時期を確認すれば成功するかもしれません。気になるオオクワガタの幼虫の飼育方法などについて詳しく解説されていますので、ぜひチェックしてみてください。

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