雨の日の自転車運転に必須の雨具は？
自転車の用途は、通勤やスーパーへのお買い物、子供の送り迎え、ツーリングと多彩で、雨が降っても利用したい場面もあります。
雨具として最も手軽なのは傘ですが、傘をさしての運転は道路交通法に違反するだけでなく、ブレーキやハンドル操作がおろそかになるため大変危険です。雨の日でも快適で安全に自転車を運転できる雨具が、これからご紹介するレインウェアです。
レインウェアにはおすすめ品が満載！
レインウェアにはさまざまな種類があり、自転車用にどれを選べばよいか迷ってしまうこともあるでしょう。以下では自転車用のレインウェアの種類や選び方のポイントを解説し、種類別におすすめの商品をピックアップしていきます。
ロードバイクでのツーリングにも人気のアウトドアブランドの製品や、買い物にも便利なおしゃれなアイテムといった魅力的な商品が多いので、楽しみながらお気に入り商品を探してみて下さい（本記事は2022年3月22日の情報をもとにしました）。
レインウェアは2タイプ！それぞれのメリット・デメリットは？
ポンチョタイプは着脱が簡単！
レインウェアにはポンチョタイプとセパレートタイプがあり、用途により使い分けるのがおすすめです。ポンチョは頭からマントのようにかぶって着用するアイテムで、着脱しやすいのが特徴です。
かごやリュックまで覆えるタイプもあり、自転車での買い物や子供のお迎えといった比較的短時間の利用に向いています。一方、下半身が濡れやすいことや、風にあおられてハンドルをとられやすいことがデメリットです。
長時間乗るならセパレートタイプがおすすめ！
セパレートタイプは上下が別になったレインウェアで、足元まで濡れる心配がありません。また、体に沿ったシルエットのため、自転車の部品に巻き込まれる危険性が低いのもメリットで、ロードバイクのようなスポーツ自転車でのツーリングにも向いています。
一方で、セパレートタイプは全身を覆っているので、蒸れやすいというデメリットがあります。特に長時間に渡って自転車に乗る場合は、透湿性の高い商品を選ぶのがおすすめです。
自転車向けレインウェア選びのポイント
1．自転車用のレインウェアに必要な防水性とは？
防水とは生地の裏側まで水を通さないことで、レインウェアでは最も重要な機能です。防水の基準として用いられるのは「耐水圧」で、大きいほど防水性も高い傾向があります。目安として小雨なら300mm、中程度の雨は2000mm、大雨の場合は10000mmほどの耐水圧が必要とされています。
レインウェアメーカーやアウトドアブランドの商品の多くは、自社開発の素材を採用していますが、耐水圧を基準にして防水性能を比較することが可能です。
2．快適に自転車に乗るには透湿性も重要！
レインウェアは普段着の上から着用し、ペダリングで体を動かすため、歩行時よりも汗をかきやすくなります。そのため、汗を外部に放出する「透湿性」は、自転車用のレインウェアでも特に重要な指標となります。
「透湿度」とは24時間で生地1平方m当たり何gの水分を透過するかを示す値で、軽い運動をした場合で500g、激しい運動で1000gが目安です。特に密閉性が高いセパレートタイプの雨具の場合は、透湿性に注意して選びましょう。
3．動きやすさや安全性の機能もチェックしよう
自転車用のレインウェアは、ペダリングをスムーズに行う必要があるため、動きやすいことも重要です。動かした際に裾や袖がばたつくと、ギアやチェーンに巻き込まれることもあるので、先が絞れるタイプをおすすめします。
また、フードをかぶって視野が狭まると周辺の交通状況を見落とす危険性があります。開口部が広い、安全面に配慮したアイテムを選びましょう。
足が濡れない！セパレートタイプの自転車用レインウェアおすすめ2選
1．ヘリーハンセン・ヘリーレインスーツ
北欧ノルウェーを本拠にするアウトドアブランド・ヘリーハンセンのレインウェアです。セパレートタイプの商品で、ジャケットの左胸やパンツの側面にはおしゃれなブランドロゴが付いています。
「ヘリーテックプロフェッショナル」という独自の素材を採用し、耐水圧が40000mmと大雨にも対応できるおすすめのアイテムです。また、透湿性は20000gと激しい運動時の汗も放出してくれます。カラーが豊富で上下色がコーディネートされているのも人気のポイントです。
おしゃれ＆冷気や雨を遮断する機能が満載
ヘリーレインスーツは耐久性が高い3層構造で、重ね着もできるゆったりとしたつくりです。また、20回の洗濯でも撥水性が残る耐久性があるのもおすすめ点です。
フロントには樹脂ファスナーとマジックテープの2重構造で、袖口の面ファスナーも冷気を防いでくれます。また、フードの後ろにはドローコードが備えられ、風でフードがめくれないように調整可能です。両サイドの胸元にはファスナー付きポケットがあり、収納も豊富にあります。
2．コロンビア・ピクシーサンクチュアリレインスーツ
スポーツ用品を手がけるアメリカのコロンビアが提供するセパレート型のレインウェアです。「オムニテック」という防水性と透湿性に優れた素材を3層重ねた耐久性の高い商品で、自転車での通勤・通学はもちろん、ロードバイクでのツーリングにも利用できます。
また、肘や膝といった可動部分は立体裁断で、ペダリングをスムーズにできるのもおすすめ点です。落ち着いたカラーでシルエットもスリムなのでタウンユースにも違和感なく使えます。
タウンユースにもOK＆足元の濡れや汚れも防げる
ピクシーサンクチュアリレインスーツは左右の胸ポケット付きで、開放すればベンチキュレーション（換気口）にもなります。また、左側ポケットにはさらに小型の収納があり、アイテムの整理に便利です。
パンツの裾は絞ることが可能で、自転車部品との擦れの予防になります。また、裾の側面にはファスナーが取り付けられ、靴を履いたままの着脱が可能です。専用のスタッフバッグが付いているので、気軽に持ち運べます。
脱ぎ着がらくらく！ポンチョタイプの自転車用レインウェアおすすめ2選
1．ノースフェイス・アクセスポンチョ
アメリカのアウトドア用品の大手・ノースフェイスから販売されているポンチョタイプのおすすめアイテムです。防水性・透湿性が高い「ハイベント」という素材を、2.5層に重ねています。
また、裏地に細かい凹凸を施すことにより、汗をかいてもべたつきにくい仕様です。シンプルなカラーにブランドロゴがさりげなくプリントされたおしゃれなデザインで、性別を問わず人気があります。スタッフサックもセットなので持ち運びにも便利です。
アウトドアブランドの本格的なポンチョ
こちらの雨具の両脇にはアクセスファスナーというパーツがあるのが特徴です。ファスナーをオープンすると、（外側から）インナーウェアのポケットに簡単にアクセスできるだけでなく、内側から手を出せば雨の中でも効率よく作業ができます。
また、裾にはボタンが付いていて、バタつきを抑えることができます。フロントファスナーはダブルフラップ構造で、胸まで開放できる仕様です。フードは後頭部と首元のドローコードで立体的に調整ができます。
2．モンベル・トレッキングレインポンチョ
モンベル・トレッキングレインポンチョ
| サイズ | S/M/L |
|---|---|
| カラー | ライトグリーン・タン・ブルー・ホワイト |
国内アウトドアブランドのモンベルから販売されているレインウェアです。295gと軽量ですが、30Lほどの大きめのバックパックを背負った状態でも着用できるシルエットで、自転車用としてもおすすめです。
ポリウレタン樹脂に防水性の高いコーティングを施した「ハイドロプロ」という素材を2層重ねた構造で、大雨にも対応できる5000mmの耐水圧があります。男女兼用のモデルで、カラーバリエーションも豊富です。
便利な機能満載で快適に着用できる
届いた。昨日使いたかったんだが。#モンベル #トレッキングレインポンチョhttps://t.co/0XjlAh1HP0 pic.twitter.com/cvD088BBmr
— Masahiro Harada 原田昌弘 (@streetmover) July 29, 2018
レインウェアのフロントには、アクアテクトジッパーというモンベル独自の止水ジッパーが採用され、首元からの水の侵入を防ぎます。また、フードは後頭部にあるベルクロでひさしの上下の調整を、首元のドローコードで頬周辺のフィット感を調整するスタイルです。
裾には前と後ろ身頃を合わせるスナップボタンが取り付けられ、必要に応じてコンパクトにできます。また、後ろ身頃のバックル付きのコードを絞ることにより、裾のばたつきを抑えられることが可能です。
顔が濡れにくい！自転車用レインウェアおすすめ2選
1．カジメイク・ピラルクレインシェイカー7580
国内のレインウェアメーカー・カジメイクが製造するセパレートタイプの雨具です。フードとレインウェア本体をガイドレールで連結することにより、首の動きとフードが連動し視野を遮らないのがおすすめ点です。
さらに、フードには着脱可能なレインバイザーを備ているので、視界をクリアに保ち、雨から顔周りをガード可能。スリムなシルエットですが、可動部は立体裁断を用いることにより動きやすい構造になっています。ユニセックス仕様で、幅広い体型に対応します。
回転式フードなど機能豊富なおすすめの商品
レインウェアの素材は「TPU」という熱可塑性ポリウレタン樹脂で、大雨にも耐えられる10000mmの耐水性と、激しい運動の汗も放出してくれる5000gの透湿度があります。
フロントには止水ジッパーを採用し、両脇には便利やフラップ付きポケットが装備されています。また、フードは後頭部のドローコードで調整できて、不要な場合は収納することが可能です。ほかにも、袖はベルクロで、裾はドローコードで冷風を封じる便利な機能もあります。
2．コヤナギ・チャームプラス L2200
レインウェアメーカーのコヤナギの女性用商品で、ワークマンでも入手が可能です。パンツはベージュで、ジャケットは3種類から選ぶことができます。ゆったりとしたAラインのシルエットなので、自転車用としてもおすすめです。
フードが大きいので、髪のボリュームがあってもしっかりと包み込めます。また、フードの先端は透明窓になっていて、深くかぶっても視野をしっかりと確保できます。3000円ほどと、ご紹介するなかでも安いのもメリットです。
見やすい透明窓と防水透湿性の高さが魅力
レインウェアの素材はポリエステルで、耐水圧は10000mmと大雨にも耐えられる仕様です。また、透湿性のあるポリウレタンを混合することで、透湿度は2000gと激しい運動後の汗も放出してくれます。
フードは背面にあるボタンでサイズ調整をするスタイルで、着脱できる機能もあります。両サイドにはボタン付きのポケットがあり、大事なアイテムを入れておくのにも便利です。胸元には反射ラインも設けられ、安全面の配慮もされています。
レインウェアはお手入れしないと撥水力が落ちる？
レインウェアには生地の表面で水を弾いてくれる撥水性という性質があります。コーティングにより「撥水基」という細かい突起物の層を作り、水の分子が生地に侵入するのを防ぐ仕組みです。便利な機能ですが、撥水基が横に寝てしまったり、取れてしまったりすると効果が薄れます。
レインウェアのメンテナンス方法
撥水基が寝ないようにする有効な手段は、表面をきれいにしておくことです。汚れたら小まめに拭き取るようにしましょう。洗濯の際には、レインウェアのジッパーやベルクロは閉じておき、生地との摩擦を避けるのが基本です。
また、洗濯後にドライヤーやアイロンで熱処理をかけるのも、撥水基を立たせる有効な手段です。それでも撥水性が復活しない場合は、撥水基が取れてしまっている可能性があります。市販の撥水スプレーや専門店の撥水加工を利用するのがおすすめです。
利用シーンに合わせて自転車用レインウェアを選ぼう
自転車用におすすめのレインウェアをご紹介してきました。弱い雨の日や、近くへの買い物用途ならポンチョがおすすめです。また、大雨や長距離移動といった用途にはセパレート式が便利で、顔が濡れにくい商品は女性から特に人気があります。シーンに応じてレインウェアを使い分けて、雨の日でも快適に自転車を利用しましょう。
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自転車におすすめのレインウェアはほかにもたくさんあります。クロスバイクにおすすめの商品を含めた特集をリンクしますので、あわせてお楽しみください。
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