小川テント シーリングテープ
ゴアテックスのレインウェアも雨染みする
ゴアテックスのレインウェアとは
ゴアテックスとはWLゴア&アソシエイツ社が登録商標を持つ高い防水性と透湿性を持つ素材です。防水と透湿性を求められるアイテムに多く採用されていて、特にレインウェアには雨を防ぎ内部の湿気を逃してくれる快適な素材といわれています。
ゴアテックスでも古くなると雨染みする
そんなゴアテックスも、経年劣化により雨がしみてくることがあります。その原因が生地の縫い目を止水するシームテープと呼ばれるものの劣化・剥がれによる雨しみのケースであれば、業者に頼むより安く自分で修理することが可能です。
古いゴアテックスのシームテープの張り替え方解説
今回はそんなゴアテックスのレインウェアのシームテープ部分の修理の仕方・張り替え方を解説していきます。長く着ていてなじんだお気に入りのアウトドア用レインウェアを、自分の手でもう一度復活させてみてはいかがでしょうか。
テープの張り替えが必要かチェックする
まずは雨染みの原因を突き止める
ゴアテックスのレインウェアの雨しみの原因はいろいろ考えられます。シームテープを張り替えても雨がしみてくるという状況を避けるためにも、シームテープ張り替え修理の前に自分のレインウェアの状態をもう一度チェックしてみてください。
レインウェアの状態チェック方法
1.破れていないか
ゴアテックス生地は多層構造になっているため通常の生地よりも厚くて丈夫にできています。しかし気づかぬうちに小さな破れができてしまっていることもあるのです。着用していて最初に内部に濡れを感じる部分を中心に、破れがないかチェックしてください。
2.縫い目がほつれていないか
破れとともに古いレインウェアには縫い目のほつれが起こります。縫い糸は人の動きに連動して生地にひっぱられ、毎回大きなダメージが与えられ劣化しやすいのです。少し生地をひっぱり気味にして縫い目のほつれも調べてください。
3.布が摩耗していないか
レインウェアを着て転倒・コンクリートの壁にこすりつけたりすると生地そのものが摩耗してしまいます。いくら強い丈夫な生地でも長く着ていると薄くなり、摩耗してそこから雨が侵入することもありえるでしょう。これは日に透かして裏側からチェックすることで、透け具合で判断できます。
4.洗濯はしているか
買ってから何年も経過していないのに雨がしみる、破れやほつれなども見当たらないという場合は、ゴアテックスの洗濯もお試しください。ゴアテックスの防水剤は汚れによってその効果が落ちるので、洗濯すると状態が回復する場合があります。
張り替えが必要なシームテープの状況
ここまでチェックして問題が見つからない場合はシームテープの張り替えで雨しみが改善される可能性が高いです。シームテープが茶色く変色している・剥がれかけている部分があればなおさらよい結果が期待できます。
シームテープの張り替え準備・用意するもの
それではシームテープの張り替えに必要な準備を解説いたします。新しいシームテープを用意するのはもちろんのこと、レインウェア自体にもある程度の前準備が必要です。
シームテープ張り替え修理の準備1.
レインウェアの前準備
レインウェアのシームテープを張り替える前に、衣類はしっかりと洗濯をして汚れやほこりを取り除いておいてください。洗濯のあとはしっかりと乾燥させることも、シームテープの張り替えにも重要です。
シームテープ張り替え準備2.
シームテープを剥がし必要な長さを出す
一部のシームテープが剥がれたりしている場合でも、経年劣化でほかの部分も効果が低くなっていますので全部の張り替えをおすすめいたします。まずは全部のシームテープを剥がしてください。その際に長さを測ることで修理に必要なテープの長さもわかります。
シームテープ張り替えの準備3.
新しいシームテープを用意する
小川テント シーリングテープ
市販のシームテープには幅や長さがあります。張り替えには現在ついているものと同じ幅のものが好ましいです。またシームテープを途中で継ぎ足すとその部分が剥がれやすくなるのでおすすめできません。
長い部分を分割せずに張れる長さの巻きをご用意ください。小川テントから出ているテント補強に使うシームテープは防水効果も安心でき、アイロンでの張り付きがよいため張り替えやすさでもおすすめです。
シームテープ張り替えの準備4.
アイロンとそれに付随するアイテムを用意する
シームテープはアイロンで熱圧着することで強力に貼れ、防水の効果を発揮します。ただしゴアテックスの生地を痛めない範囲の温度設定も必要です。ゴアテックス公式でのアイロン温度設定は80-120度となります。
この範囲内でシームテープのアイロン温度とすりあわせて適した温度を設定できるアイロンをご用意ください。また熱で生地を痛めないために薄い綿のハンカチなどあて布も必要です。
シームテープの張り替えのやり方
それではシームテープを張る方法を解説いたします。作業時間は大きなレインウェアすべて張り替えると丁寧に作業をして、慣れた人でだいたい2時間、アイロンがけに不慣れだと4時間程度と長時間の作業になるでしょう。
レインウェアのシームテープ張り替え手順1.
シームテープの糊残りがあったら、テープを張る前に下地アイロンをかけてきれいにはがしておきます。古い糊が残っていると生地部分に不要な凹凸がうまれて、テープが剥がれやすくなる場合があります。
レインウェアのシームテープ張り替え手順2.
シームテープは張る順序を考えながらまち針でテープを仮押さえ
さっそくテープを張る順番を考えながらアイロンで圧着していきます。まずはどの順序でやると丈夫に仕上がるか、簡単にアイロンがけの計画を立てるのをおすすめします。
たとえばポケットの縫い目など短くてさらに脇の縫い目とテープが重ねられる部分は先に作業すると効率がよいです。順序を考えながらまち針でシームテープを押さえていくと、あて布で見えなくてもずれにくくきれいに仕上がります。まち針はテープを圧着しながら外してください。
レインウェアのシームテープ張り替え手順3.
アイロンでテープを圧着する
シームテープのアイロンでの圧着の原理は、アイロンの熱でテープの糊を溶かす・張りたい部分に接着する・熱が冷めることで糊がふたたび固まってしっかりと固定されるという流れです。
ズボンの裾上げテープを使ったことがある方ならそれと同じようにアイロンがけするとお考えください。
上手にアイロン圧着でテープを張るコツ
圧着時間は10-20秒とかなり長めです。この時にアイロンは絶対にすべらせないように気をつけてください。テープのずれの原因となります。
あて布の上から適温のアイロンを置いたらまずは10秒そのままじっと待ち、あて布を取りテープの糊の溶け具合を素早く確認、不足しているようであればさらに数秒ずつ時間をプラスして様子をみてください。
時間が短いと糊の効果が薄れ長いと生地が焦げる場合があります。
シームテープ張り替え後のチェック
シームテープを張り替えたら全体をもう一度チェック
はじめてシームテープ張りをした場合は張り残してしまうこともあります。できたと思ってもその後の入念なチェックが必要です。張り残しだけでなくテープのずれにも注意します。
特にフード部分はカーブもあり生地自体がカーブしているので張りにくい場所です。きちんと縫い目がガードされているか確かめ、貼れていなかった場合はアイロンで熱を加えるとはがれるので、剥がしてもう一度貼ります。
貼り直し時に役立つ丈夫なシームテープ張り替えの小技
シームテープをアイロンで張り替える場合に一番注意したいのがテープ端からの剥がれです。ここを剥がれにくくすることで丈夫にシームテープ張りができます。
まずテープの角をカットしてください。こうすることで、テープ端のひっかかりを少なくして剥がれを防止できます。さらにテープ同士が重ねられる部分は重ねて張ることで、下のテープ端ははがれなくなるのでおすすめです。
レインウェアのシームテープは自分で張り替えできる
ゴアテックスのレインウェアなら業者に依頼しなくても、自分でシームテープの張り替えをおこなうことができます。今回は自分でできるレインウェアの修理の方法としてシームテープを使う方法をご紹介しましたがいかがでしたか?
シームテープは縫い目部分の止水だけでなくレインウェアの小さな穴の補強にも使えます。今回ご紹介したアイロンの使い方のコツを活用してのちのちのメンテナンスにもお役立てください。
レインウェアが気になる方はこちらもチェック
暮らしーのではシームテープの張り替えのほかにも、ゴアテックスレインウェアの紹介もおこなっています。新しいレインウェアが気になる方は、ぜひこちらもご覧ください。
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