メリノウールの洗濯方法を学ぼう
正しく洗濯すれば長く使える
とても暖かく、吸水性にも優れてる天然素材のメリノウールは、とてもデリケートな素材であるため、洗濯方法がわからないという人も多いかもしれません。
メリノウールは扱いが難しい考えている人が多い傾向にありますが、正しい洗剤を使った洗濯方法を理解すれば、長期間肌触りのいい状態を維持することができます。メリノウールの素材の衣類を愛用している人はぜひ、洗濯法をマスターしてみませんか。
天然素材のメリノウールとは
羊の毛
メリノウールは、メリノ種と呼ばれる羊の毛を利用したウールです。このメリノ種は、ニュージーランドやオーストラリアで飼育された羊で、さまざまなウールがある中で、この種はとても高級とされています。
保温性がとても高いため、アウトドア用品としても使われており、世界中で高く評価されています。メリノウールは高級品ですが、価格以上の機能性のメリットが多いことも人気の一つです。
インナーやソックスとして使われる
メリノウールが使われている製品には、インナーのシャツやソックス、そしてボクサーパンツなどがあります。こうした衣類の中には、アウトドア用としての製品もたくさんあります。
肌触りがよく耐久性もあり、何よりオールシーズン快適な着心地を維持できますので、アウトドア用の衣類としては、まさにベストな素材なのです。
メリノウールのメリット
優れた保温性
メリノウールの衣類を着用したいという人の多くは、メリノウールの優れた保温性を期待しているはずです。もともと羊毛は大気中に含まれる湿気を吸収して熱に変換させる特徴があります。
メリノウールの表面にはスケールと呼ばれる鱗状の繊維があり、この繊維が熱を逃しにくくしてくれているのです。ただ、間違った手入れ方法を行うと、この繊維にダメージが及んで効果が薄くなりますので注意が必要です。
防臭性にも優れている
メリノウールは天然素材です。そのため、メリノウール自身に免疫能力があり、防臭力があるのです。雑菌などから発生する嫌な臭いを除去してくれますので、アウトドアなどで長く着続けても安心です。
また、正しく手入れを行うことで、こうした除菌、防臭効果は長く続きます。しかし、汚れが付着しすぎてしまうと、防臭力は低下してしまいますので、正しい方法でメリノウールの手入れを行いましょう。
夏でも快適な肌触りを実現
メリノウールと聞けば、冬の寒い時期に着用する衣類をイメージするかもしれません。しかし、夏だからこそ、メリノウール素材の衣類を着用するという人もたくさんいるのです。
メリノウールは通気性がかなり高く、また吸水性も高いです。つまり、夏場に汗をかいてもメリノウールがしっかりと汗を吸着してくれ、優れた通気性により早く乾きます。メリノウールを夏に着用すると暑いと感じるかもしれませんが、実はかなり快適に夏場を過ごせるのです。
肌触りがいいので体に安心
実際にメリノウールを着用したことがある人ならわかるでしょうが、メリノウールはかなり肌触りがいいです。繊維がかなり細いため、デリケートな肌の人でも、チクチクとした感覚はありません。
そのため、長時間着続けてもストレスは感じにくいでしょう。アウトドア時など、長時間同じ服を着て作業をしなければならない場合は、このメリノウール素材の衣類は強い味方になってくれるはずです。
メリノウールの洗濯方法
まずは洗濯表示をチェックする
自宅でメリノウールを洗濯するときには、まずは必ず洗濯表示をチェックしてください。そもそも自宅で洗濯ができるのか、そしてアイロンの適正な温度など、事前に確認をして正しくメンテナンスを行うようにしましょう。
間違った方法でメリノウールを洗濯してしまうと、繊維にダメージが及んでしまいます。また、洗濯機の使用が可能となっていても、洗濯ネットに入れるなどの配慮を行いダメージ保護を行いましょう。
専用の洗剤を使って洗う
メリノウールを洗濯する場合は、洗剤などにも注意しましょう。洗剤は中性洗剤、またはウール専用の洗剤で洗濯をしてください。その他の洗剤を使ってしまうと、メリノウールの繊維にダメージが及んでしまう可能性があります。
必ずウールに対応した洗剤を使用して、適量を守って洗濯をするようにしましょう。また、ラノリン入りの洗剤もメリノウールにはマッチするのでおすすめです。
温かいお湯で洗うのがポイント
メリノウールはとてもデリケートな衣類のため、ぬるま湯で洗濯をするのがおすすめ。30度以下のお湯で洗えば、繊維へのダメージ減少します。また、洗濯時だけではなく、すすぎ時にも同じようにぬるま湯ですすぐと効果的です。
洗濯からすすぎまでを一定の温度で行うことで、メリノウールの繊維が保たれるだけではなく、縮みの防止効果も得られますので、メリノウールを洗濯するときには、こうしたことにも気をつけましょう。
汚れに応じて手洗いを
メリノウールは絶対に手洗いをしなければならないということはありません。必要に応じて洗濯機の手洗いモードを活用して洗っても、洗濯表示次第では問題ありません。
ただ、軽微な汚れの場合は手洗いでも十分です。お気に入りのニット帽など、少しでもダメージを減らしたい衣類の場合は、汚れに応じて手洗いにこだわるのもいいでしょう。
手洗いをする場合のコツ
液体石鹸を溶かして洗う
メリノウールを手洗いする場合、液体石鹸を使うことをおすすめします。液体石鹸は少ない水でも溶け出しやいため、脱水力が少ない手洗い方法には最適です。30度以下に設定したお湯で溶かし、軽く押しながら洗います。
また、必要に応じて汚れたお湯を変えながら洗ってください。洗い終わったらすすいでメリノウールに汚れがついていないかチェックしておきましょう。
風通しのいい場所で干す
メリノウールを洗った後は、風通しのいい比較的涼しい場所で乾かすようにしましょう。直射日光が当たるような場所は、メリノウールの繊維にダメージが及んだり縮みの原因になりますので注意してください。
また、型崩れを起こす可能性もありますので、ニット帽などは形を整えて干すようにしてください。ワイヤーネットなどを使うと干しやすくなりますので活用してみてみましょう。
メリノウールの取り扱いの注意点
お湯に長く浸け置きしない
メリノウールはデリケートな繊維なため、水に長く漬けておくと繊維が固くなり、メリノウール独特の柔らかさが失われてしまいます。
汚れが目立つからといって、長時間の浸け置き洗は厳禁です。浸け置き洗は簡単に汚れが落ちることは事実ですが、メリノウールの繊維のダメージのことを考えると、できるだけ短時間で洗濯をする方がいいでしょう。
毛玉ができないように保管
メリノウールを保管するときには、できるだけ他の衣類と強く重ならないように注意しましょう。メリノウール自体は毛玉ができにくい性質がありますが、それでも強い摩擦が続くと毛玉になってしまいます。
できればメリノウール素材の衣類のみを別に保管して、他の衣類と混ぜないようにするなどの工夫をしてください。少しでも長く愛用できるようにしましょう。
メリノウール衣類を上手に洗ってみよう
慣れれば簡単に洗える
メリノウールはデリケートな素材のため、どうしても洗濯をするときには気を使ってしまうでしょう。しかし、慣れれば簡単に洗濯ができます。
大切なことは、メリノウールの洗濯に慣れるまではしっかりと気を使って正しい手順で行うことです。そうすれば、大切なメリノウールの衣類の気持ちいい肌触りを楽しむことができます。
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