ポータブル電源は便利なアイテム
家電製品には電源が必要
キャンプや釣りなどのアウトドアで家電製品が使用できると食材を適温で保存したり、常温では溶けるようなお菓子などもきちんと保存できます。また、冷やすだけではなく温めるということもできるので、快適さが大幅に向上します。
このように家電製品が使えると快適になりますが、家電製品は電源が必要。このようなときにポータブル電源があれば、電源がない場所でも家電が使用できるようになるのです。
ポータブル電源とは
ポータブル電源とは大型のモバイルバッテリーと考えると分かりやすいでしょう。モバイルバッテリーは小型で携帯しやすい分、容量が小さくスマホを数回充電するとバッテリー残量がなくなります。一方ポータブル電源はモバイルバッテリーと比べると筐体が大きくなりますが、容量も大きく出力方法も豊富です。
ポータブル電源の使い方
事前に充電
ポータブル電源はモバイルバッテリーよりも容量が大きく使い道が豊富な分、充電に時間がかかります。キャンプで使うという場合は事前にきちんと充電しておきましょう。充電時間は容量により異なりますが、67200mAh/240Wh程度で5.5時間ほどかかります。
容量が大きくなるほど使い道が増えますが、充電時間も伸びるので注意してください。
満充電にしてから使う
ポータブル電源はさまざまな活用方法や使い道があるアイテムですが、使い方に注意しましょう。ポータブル電源を初めて使うときは、一度きちんと充電してから使うようにしてください。正しい使い方をしないと再充電できなくなる可能性があります。
バッテリーが20%以下の状態での長期保存や、満充電での長期保存はバッテリーを傷める原因になります。60~80%の残量にしてから長期保存しましょう。
アウトドアでの使い道2選
1:調理器具・調理家電に
アウトドアでのポータブル電源の使い道を紹介します。ポータブル電源があれば電源がない通常のサイトでも調理家電が使用できます。調理家電がないと作るのが難しかったり、そもそも作れない料理も挑戦できるようになるので、アウトドア料理のレパートリーが増えるでしょう。
アウトドア料理での使い道
ポータブル電源の最大電力によりますが、固形物を混ぜるフードプロセッサーや、潰したり混ぜたり、泡立てたりと活躍するハンドブレンダーなども動かせます。
アウトドアに調理家電が使えるとハンバーグやスープ、生クリームや卵白の泡立てなども短時間でできるので便利です。もちろん炊飯器やホットプレートなどもポータブル電源で使用できます。
保温保冷にもおすすめ
ミニサイズの冷蔵庫も使えるようになり確実に食材を保存できるようになります。また、冷蔵庫だけではなくミニサイズの冷凍庫も使用でき、夏のアウトドアでは溶けないか心配になるアイスクリームや氷なども確実に保存できるので便利です。
2:遊び・娯楽に使える
ポータブル電源は遊びや娯楽にも使えます。例えばテントの平面にプロジェクターを使って映画を流して過ごすこともできます。テントの生地が大型スクリーンの役割をしてくれるため、映画館のような雰囲気を楽しめるでしょう。
映画の上映はスマホを活用
ポータブル電源は同時に複数の機器が使えるため、使い道が多くアウトドアで非常に使いやすい道具です。スマホとプロジェクターを合わせることで、オンデマンド配信も投影できます。
ポータブル電源にはUSB端子が標準で付いているものが多く、スマホに給電しながらプロジェクターが使えるためスマホの電池が切れる心配がありません。ポータブル電源はモバイルバッテリーのような使い方もできます。
家庭での使い道2選
1:DIYの工具の電源に
ポータブル電源が活用でき場所はアウトドアだけではありません。家にいるときにもさまざまな使い道があるアイテムです。例えばDIYで電動工具を使いたい場合、近くにコンセントがない部屋やガレージ、庭先では使えません。
しかしポータブル電源は持ち運べるため、どこでも電動工具が使えます。ただし、集塵機のように消費電力の大きいものは定格出力に注意しましょう。
静音性が高い
ポータブル電源は発電機のような大きな音はしません。そのため、家の中や庭先、ガレージで使っても騒音で悩まされることがなくキャンプなどのアウトドアでも導入しやすい道具です。DIYでの使い道は、工具の消費電力によりますがネジなどを取り付けるインパクトドライバー、ヒートガン、ミニルーターなどです。
ポータブル電源の出力次第では、バッテリーよりもパワーが高いコード式の丸ノコなども使用できるので使い道が増します。
2:屋外での作業に
ポータブル電源の家庭での使い道はDIYだけではありません。ガーデニングでも使い道が豊富です。電源コードが届かない場所の生け垣の手入れなどもポータブル電源があると電動バリカンで楽に整えられます。また、草を刈る場合でもポータブル電源を使用すると、充電式よりもパワーが高いコード式の草刈り機が使用できます。
電動の草刈り機やバリカンが自由に使えると庭仕事が快適に、楽に行えるためおすすめです。
空調関係での使い道
扇風機やサキュレーターなどの空調関係の家電もポータブル電源があれば屋外で使えます。風通しをよくしたい場合、暑さを和らげたい時にもおすすめです。消費電力に注意すると暖房器具も使えます。
温めた空気を出すセラミックファンヒーターもポータブル電源で充分運用できます。暖房がないガレージでの作業におすすめです。ポータブル電源の容量が大きいほど使用電力が大きい空調機器が長く使用できるので、さまざまな使い道があります。
リモートワークにもおすすめ
ベランダや庭先などの屋外でパソコンを使う場合もポータブル電源が活用できます。ノートパソコンはバッテリーがあるため数時間程度なら駆動しますが、ポータブル電源を使うとある程度時間を気にせずにバッテリー消費が大きくなる負荷の強い作業を好きな場所でできます。
ポータブル電源はUSB端子もあるためパッドの充電も可能です。モバイルバッテリーと比べると容量も多く、何度も繰り返して充電できます。
車・非常時での使い道1選
1:車中泊の電源として
ポータブル電源の使い道に車中泊があります。通常の車では電気が使えませんが、ポータブル電源を使うことでキャンピングカーのように電気が使用できるので、快適な車中泊が可能です。さらに電子機器が使えない場所でもノートパソコンや一眼レフカメラの充電ができます。
また、電気毛布やサーキュレーターなどの寒さや暑さ対策グッズ、消費電力次第となりますが、車中泊向きの冷蔵庫なども使えるので車中泊の快適さがワンランク上がります。
自作キャンピングカーでの使い道
ポータブル電源の人気の使い道がDIYなどで自作したキャンピングカーの電源です。前述したようにポータブル電源は車中泊では無数の使い道があるので、キャンピングカーでは重要な役割を果たします。キャンピングカーに改造したときの使い道としては照明の電源、空調、調理関係や冷蔵庫などに役立ちます。
ポータブル電源は小型のモデルでもさまざまな機器に活用できるため、軽自動車を改造したキャンピングカーで使われやすいアイテムです。
非常時・停電時に
避難生活でもポータブル電源は有効的です。車での避難生活はキャンピングカーのように快適ではありませんが、プライバシーが確保しやすく他人との距離感を保てます。車にポータブル電源を積んでおくとスマホの充電、空調などに活かせます。停電時などにも短時間なら家庭用の冷蔵庫も使用できるので便利です。
発電機だと音や排気ガスが出るため車のような密閉空間、大勢の人が集まる場所には向きません。
ポータブル電源の選び方
使い道で考える
ポータブル電源の使い道を考えて選びましょう。例えば自作キャンピングカーの電源として使うのであれば容量の大きいモデルのほうがいいでしょう。反対に短時間だけしか使わない場合は容量が小さいモデルでも大丈夫です。
目安としては67000mAh程度だと1泊のキャンプで使いやすいモデルになります。扇風機やUSB照明器具などもきちんと使えます。キャンピングカーでは278000mAh程度あると車中泊向きの電源として使えます。
ポータブル電源のサイズと容量は比例する
ポータブル電源のサイズや重さと容量は比例します。コンパクトなポータブル電源が欲しい場合は大容量のモデルが選べなくなり、使い道が少し減りますが、その分携帯性が高く使い勝手がよくなります。
そのため、軽自動車をDIYしてキャンピングカーにしたい場合は電源の大きさに注意しましょう。容量が大きいと自由度が高く使い道も多いですが、その分スペースが必要になり重量も増加します。
電気のタイプ
ポータブル電源は、使い道で容量だけを選んでしまうと一部の家電が使えなくなる可能性があります。ポータブル電源は電気のタイプに注意しましょう。
電気のタイプには正弦波や修正弦波などがあります。一般家庭のコンセントは正弦波が使われており、家電は主に正弦波を使用します。そのため正弦波が使えるポータブル電源のほうが使い道が多いと言えます。修正弦波は正弦波の電源よりも安いですが、使える家電が限られ使い道が少ないのが欠点です。
ポータブル電源の注意点
保存方法に注意
前述したようにポータブル電源に使われているリチウムイオン電池は満充電でも残量が少なすぎても傷みます。必ず満充電してから使うようにして、3ヶ月以上使わない場合はきちんと放電、または充電して6割り程度を残してから保存しましょう。
ポータブル電源はリチウムイオン電池を多用しており、リチウムイオン電池が傷むと充電できなくなります。
寒さにやや弱い
リチウムイオン電池は寒さにやや弱く-10度になると電池残量が著しく低下する可能性があります。また、氷点下にならない場合でもバッテリー残量の減りが早くなる場合もあります。屋外での使い道が多いですが、ポータブル電源を冷やさないように冬季は注意しましょう。
完全な無音ではない
発電機と比べポータブル電源は静音性が高いですが、モバイルバッテリーのように無音ではありません。ポータブル電源にはさまざまな使い道がありますが、店内ほどの騒音(50~60db程度)となりはっきりと音が聞こえます。50~60dbは音が鳴っている状態でも日常会話は可能なレベルです。
どこでも電力が使える人気アイテム
ポータブル電源の使い道のまとめ
ポータブル電源はさまざまな使い道があるアイテムです。どこでも電力が使えるようになることからアウトドアを始めとした、様々なシーンで活躍する機会があります。
この記事でも様々な使い方をお伝えしましたが、これはほんの一部。1つでもあればその使い道は無限大です。使用者のアイデア次第でぐっと活躍の幅も広がるアイテムですので、ぜひ一度ポータブル電源を使ってみてはいかがでしょうか。
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出典:amazon.co.jp