バイクにはさまざまなタイプがある
バイクは種類が豊富で分かりにくい
エンジン音を響かせながら颯爽と走り抜けるバイクは、いつの時代も憧れの存在。最近では女性からの人気も強く、バイク女子などという言葉も流行っています。そんなバイクですが、さまざまなタイプやデザインがあって、どれを選べばいいのかわからない初心者も多いでしょう。
バイクは実に種類が豊富なので、全てを把握しきれていないというライダーも多いです。今回の記事ではバイクのタイプを分類して、それぞれの特徴をまとめてみたので、その違いを比較してみましょう。
それぞれの特徴を知っておこう
バイクの種類だけを知っていても、自分に合うタイプは見つけにくいです。そのため、種類ごとの特徴を知っておく必要があります。また、バイクは種類によってデザインが異なりることが多いので、しっかり特徴を押さえておきましょう。
さらに、バイクはタイプごとに性能や適するシーンが異なります。特にシーンは自分の用途に合った種類でないと、活用しにくいのでしっかりチェックしておいてください。
バイクの種類によって必要となる免許も異なる
さまざまな種類のバイクを比較した時に、顕著になる特徴が免許です。バイクは種類や排気量によって必要となる免許が違うので、まずはそこをしっかり押さえておきましょう。バイクに使われる免許の数は多く、原付・小型二輪・AT限定小型二輪・普通二輪・AT限定普通二輪・大型二輪・AT限定大型二輪に分かれます。
全部で7種類もの免許があるので、自分が持っている免許はどの種類のバイクに適応されるのか調べましょう。
バイクの3つのタイプ
まずバイクは、大きく分けて3つのタイプに分かれます。オンロード・オフロード・スクーターの3タイプで、主に用途が異なるのが最大の特徴でしょう。この3タイプの中から、それぞれ数種類のバイクにまた分類されます。そのためまずは、以下の3タイプの特徴や違いをチェックしておきましょう。
①オンロードバイク
ネイキッドなどに代表されるオンロードバイクとは、一般道を走行するのに適したバイクです。そのため一般的に想像されるオーソドックスなバイクは、どのモデルもオンロードタイプに当てはまります。オーソドックスなタイプのバイクなので、その種類や販売されているモデルも豊富です。
車種だけでなくサイズもいろいろとあるので、まず「バイクに乗りたい!」となったらオンロードをゲットしましょう。街乗り・高速・ロングライド、いろいろなタイプの道路を走れます。
②オフロードバイク
オフロードタイプのバイクは、悪路での走行を想定して作られています。普通の街乗りも可能ですが、オンロードとの違いはそのスタイルにあるでしょう。オンロードは舗装された道路にしか対応できませんが、オフロードは林道や悪路なども対応可能です。
そのため、よりさまざまな道でバイクに乗りたい場合はオフロードが適しています。また、オフロードはレースや競技にも使用されやすいという特徴があります。より本格的なタイプのバイクなので、初心者にはあまりおすすめできません。
オフロードタイプは見た目にも違いがある
オフロードタイプのバイクは、用途だけでなく見た目にもオンロードとの違いが現れています。オフロードタイプのバイクはサスペンションが長く、尚且シートの高さが高めです。オンロードではシートの低いタイプが人気なので、その点に明確な違いが現れるでしょう。
また、オフロードタイプのバイクは小回りが効かせやすいです。悪路やレース用の障害物を避けるために、大型な車体でも小回りが効かせられるようになっています。
③スクーター
スクーターは、上記2つのバイクとは見た目・用途とあらゆる要素で特徴が異なります。まず見た目ですが、スクーターは椅子に座るような形状です。オンロードオフロードタイプのバイクは、シートにまたがるような形状なので、違いを感じられるでしょう。
そのためスクーターはスカートを履いた女性や、お年寄りでも乗りやすいという特徴があります。比較的小さな車体が多いため、女性やお年寄りが街で運転しているのを見かける機会が多いでしょう。
初心者でも運転しやすい機能
スクーターの特徴として挙げられるのが、操作のしやすさです。オンロード・オフロードタイプのバイクは、クラッチやシフトの操作を自分の手で行います。しかしスクータータイプは自動で変速するので、ここが大きな違いです。
そのためスクータータイプは初心者でも乗りやすく、幅広い層に支持されています。必要とする免許も取得が比較的簡単なので、若いうちから乗っている人も多いです。主に買い物や近場の移動手段に使うため、用途も他のタイプのバイクとは異なるでしょう。
オンロードのタイプ一覧
①ネイキッド
ネイキッドタイプのバイクは、オンロードの中でも最もオーソドックスです。そのため教習車としても広く使われており、初めての車体にも向いています。ネイキッドとは「裸」を意味することからも分かるように、ネイキッドタイプにはカウルが付いていません。
そのため比較的すっきりとしており、ネイキッドタイプの中にはコンパクトな車体も多いです。ネイキッドは女性にもおすすめなタイプで、車種も豊富なのでチェックしておきましょう。
代表的なモデル
- HONDA CB400 SUPER FOUR
- YAMAHA XJR1300
②クラシック
クラシックタイプは、そのデザインに大きな違いがあります。あえてレトロなデザインを施しており、ネイキッド同様カウルがありません。おしゃれなデザインを求める人から人気で、比較的車種も多いでしょう。また、最近ではネオクラシックタイプも登場しています。
これはデザインはレトロでありながら、エンジンなどの性能は最新モデルをつかた車種です。そのため、両者の違いも知っておきましょう。ネイキッド同様人気で、一般的なタイプです。
代表的なモデル
- YAMAHASR400
- SUZUKIST250
③ツアラー
ツアラータイプのバイクは、主に高速道路での走行に適しています。ネイキッドやクラシックと比較すると、その用途に違いが出るでしょう。また、ツアラータイプはハイスピードで走る用途に適しているので、フルカウルの車体が多いです。
風をカウルによって防げるので、長時間の運転でも疲れにくいでしょう。高速走行を主な用途にするタイプなので、ツアラーバイクは大きな車体で排気量なものが多いです。
代表的なモデル
- KAWASAKINinja 1000SX
- SUZUKIVストローム250 ABS
④スーパースポーツ
スーパースポーツタイプのバイクは、とにかく早く走る用途に使用します。ネイキッドやクラシックは街乗りや買い物などの用途に使われがちですが、スーパースポーツタイプはツーリング用としての側面が強いです。フルカウルで空気抵抗を軽減させ、車体も排気量も大型な車種が多くなっています。
ツアラーとの違いは、走行中の姿勢。スーパースポーツは前傾姿勢なので、ツアラーと比較すると長時間の運転がしにくくなっています。
代表的なモデル
- YAMAHATZR
- HONDANSR
⑤クルーザー
クルーザータイプのバイクは重心の低さが特徴的で、アメリカンタイプとも呼ばれます。ゆったりと乗れるだけでなく車高が低いので、女性や小柄な人でも比較的運転しやすいです。また、車種も多く車体の大きさもさまざまなので、様々なバイクを選ぶことができます。
クルーザタイプは他の種類のバイクよりも、直進の安定感に優れていますが、その分コーナリングは苦手なので、用途や自分のスタイルに合わせて選んでみてください。
代表的なモデル
- YAMAHAドラッグスタークラシック
- SUZUKIイントルーダークラシック
オフロードのタイプ一覧
①モトクロス
モトクロスタイプのバイクは、モトクロスレースに特化しています。そのため使う用途が他のタイプのバイクとは異なるので、注意しましょう。スピード重視なタイプで、エンジンからサスペンションまであらゆるパーツに速さを求めています。
オフロードタイプの中では、モトクロスが最も速さを出せるでしょう。ただし注意したいのが、一般道路で走行できないという点です。そのため用途が合致していないといけません。
代表的なモデル
- KTM 250 SX-F
- YAMAHAYZ125
②エンデューロ
エンデューロタイプのバイクは、モトクロスのようにレースを前提としています。ただしモトクロスレースはスピードを競いますが、エンデューロレースは耐久戦です。そのためエンデューロタイプのバイクは、スピーディーかつ安定感のある走行が行える仕様です。
エンデューロもレース専用ですが、一部の車種は一般道路での走行が認められています。そのため、自分の用途に合わせて選んでみてください。
代表的なモデル
- YAMAHAYZ125X
③トレール
トレールタイプのバイクは、オフロードとオンロードの両方が得意です。オフロードタイプのバイクはレースモデルが多いですが、トレールは違います。レース仕様ではないものの、悪路や山道の走行が得意な点がトレールの魅力です。
トレールは比較的コンパクトで軽量なバイクなので、オフロード初心者でも運転しやすいでしょう。ただしカウルが装備されていないタイプなので、高速道路での走行には不向きです。
代表的なモデル
- YAMAHAセロー250
④スーパーモタード
比較的オンロードに似たタイプのバイクが、スーパーモタードです。オフロードの車体にオンロードのタイヤとホイールを装備しています。また、足回りはオンロード仕様になっているので、両者をかけ合わせたようなスタイルです。
足回りはオンロードですが、車体は軽量でオフロード感が強くなっています。そのため取り回しやすく、いろいろなシーンやスタイルで楽しめる汎用性の高さが魅力です。
代表的なモデル
- KTM690 SMC R
⑤アドベンチャー
アドベンチャータイプのバイクは、長距離運転に適しています。デュアルパーパスとも呼ばれており、長旅用に作られた種類のバイクです。オフロード特有の悪路突破性能にプラスして、長距離走行を可能としました。
排気量の多い車種がほとんどで、重量のある荷物を載せても安定感のある走りが行なえます。バイクで旅行やキャンプに行く場合は、アドベンチャータイプが便利でしょう。
代表的なモデル
SUZUKIVストローム650 ABS
スクーターのタイプ一覧
①原付スクーター
コンパクトなモデルが多い原付スクーターは、近距離の移動におすすめです。50cc以下なので、全てのバイクの中でも排気量が少なくコンパクトでしょう。速度もあまり出ないので、近場を移動したりする時に利用されます。
コンパクトな車体は燃費がよく、モデルの種類も豊富です。免許も比較的簡単に取得できるタイプのバイクなので、若者からお年寄りまで広く愛用されています。
代表的なモデル
SUZUKIアドレスV50
HONDAダンク
②125ccスクーター
バランスのいいバイクが、125ccスクーターです。車検が必要ないタイプで、尚且維持費もあまりかかりませんし、ある程度の走行性能や機能を兼ね備えているモデルが多いのでコスパに優れています。
原付スクーターよりも大きいモデルがほとんどですが、それでもバイクの中ではコンパクトです。そのため運転しやすく、扱いやすいタイプになります。
代表的なモデル
- YAMAHANMAX
- HONDAPCX
③ビッグスクーター
ビッグスクーターは、長距離の走行を可能にします。スクータータイプはどれもコンパクトで、近場の移動に適したモデルがほとんどです。しかしビッグスクーターになると排気量もアップするので、長距離移動にも対応できます。
250ccと400ccに分かれ、高速道路での走行を目的とするならば400ccモデルがいいでしょう。一方250ccは車検を通す必要がないので、メンテナンス費を安く済ませたい方におすすめです。用途に合わせて、排気量やモデルをえらんでみてください。
代表的なモデル
- HONDAPS250
- HONDAフォルツァ
バイクのタイプを知っておこう
バイクは実にさまざまな車体があり、それぞれに特徴があります。ネイキッドのようなオーソドックスなバイクだけでなく、他の人と差がつくタイプもあるのでチェックしてみましょう。また、車体の大きさや用途に合わせてベストなバイクを選んでみてください。
おすすめのネイキッドバイクが気になる方はこちらをチェック
やはりオーソドックスなタイプのバイクは押さえておきたいです。以下の記事では、ネイキッドのおすすめモデルをまとめているので、是非チェックしてみてください。250ccで女性や初心者でも運転しやすいので、幅広い層におすすめです。

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