中禅寺湖でキャンプを満喫
アウトドアライフをエンジョイしてますか?今週は「菖蒲ヶ浦キャンプ村」と近隣にある観光スポットをご紹介します。菖蒲ヶ浦キャンプ村は栃木県日光市にあるキャンプ場で昭和22年に開設されました。
奥日光の入り口にある中禅寺湖の畔に整備されていて、中禅寺湖を囲む四季折々の素晴らしい景色を眺めながらキャンプやバーベキューを楽しめるのが魅力となっています。ただ、中禅寺湖は標高が1,269メートルと高所のため、晩秋から春先の期間はキャンプがクローズとなります。キャンプができるのは5月から10月の期間です。
菖蒲ヶ浜キャンプ村のサイト構成
菖蒲ヶ浦キャンプ村のキャンプサイトはテントサイトとバンガローサイト、ログキャビンサイトという構成になっています。テントサイトは中禅寺湖を目の前にしてテントが設営できる湖沿いのサイトと、岸から離れた林の中にあるサイトの2つから選択することが可能です。
ただ、どちらのテントサイトもオートキャンプサイトではないため、車は指定の駐車場にとめてそこからテント機材やバーベキュー機材を運ばなければなりません。キャンプ場には無料で使えるリヤカーが数台用意されているので、荷物の運搬はそれを利用して行うことができます。
初心者におすすめなログキャビン
キャンプが初めてという初心者は「幸の子」と名付けられたログキャビンを利用してみてはいかがでしょうか。こちらのキャビンにはお湯が沸かせるガスコンロやちょっとした調理ができるミニキッチン、冷蔵庫やダイニングセットなどが標準装備されています。
残念ながらバーベキュー用のテラスなどはありませんが、これだけの設備が整っていれば初心者でも安心してキャンプにトライできるに違いありません。料金は一泊22,000円でそのほかに施設利用料が人数分必要となります。8名まで宿泊できるのでグループやファミリーにおすすめですね。
菖蒲ヶ浜キャンプ村の設備
菖蒲ヶ浜キャンプ場は設備面においても満足できるレベルとなっています。トイレは小便器、大便器ともに数が多く、大便器はウォシュレット機能こそないものの温便座で快適です。キャンパーの多い日でもトイレが混雑することはほとんどありませんね。
トイレ全体は管理が行き届いているため清潔感があり、誰もが気持ちよく利用できる環境が整っています。また、お風呂が利用できるのも菖蒲ヶ浜キャンプ場の大きな魅力です。シャンプーやボディーソープなどは自分で用意する必要がありますが、650円というリーズナブルな料金でお風呂に入れます。
炊事場も綺麗清潔
バーベキューは洗い物が付きものですが、菖蒲ヶ浜キャンプ村には管理が行き届いた炊事場が設置されています。流し台はすべてステンレス製で、洗い物用の流し台と歯磨きなどをするための洗面用に分かれています。これだけでも清潔感が断然違いますね。
ただ、環境に配慮するためこちらでは洗い物をする場合に通常の中性洗剤が使用できません。バーベキューなどで油物を調理した際はどうしても洗剤を使いたくなりますが、こちらのキャンプ場ではキッチンペーパーなどで汚れをふき取り、水洗いのみ行って自宅に持ち帰って洗うことが求められています。
ゴミもキャンプ場で受け入れ
バーベキューをすると必ず出るのが食べ物や飲み物関連のゴミですね。菖蒲ヶ浜キャンプ村はオートキャンプ場ではないため、すべてのゴミを持ち帰るとなると車までゴミを運ばねばなりません。しかし、キャンプ場ではゴミの受け入れを無料で行っていて、分別用のゴミ箱やポリバケツを設置しています。
瓶類や缶類、ペットボトルなどの資源ゴミについては持ち帰りが推奨されていますが、それらを捨てることのできるゴミ箱もしっかりと備わっているので安心です。ぜひ気兼ねなくバーベキューを満喫しましょう。
テント&バーベキュー機材は準備が不可欠
菖蒲ヶ浦キャンプ村にはテント機材やバーベキュー機材のレンタル品がほとんどありません。キャンプ場内には売店もありますが、バーベキュー用の炭や薪以外はほとんど揃いません。キャンプ場周辺にはお店がほとんどなく、車で10分ほどの場所に小さなスーパーマーケットがあるのみです。
バーベキュー用の食材はこちらで購入することができますが、週末などは食材を求めてキャンパーたちがたくさんお店を訪れます。食材が売り切れという事態も想定されるため、バーベキューを楽しむ場合にはぜひいろは坂を上る前に食材を入手することをおすすめします。
菖蒲ヶ浜キャンプ村の魅力は湖畔サイト
菖蒲ヶ浜キャンプ村でキャンプをエンジョイするなら、ぜひ湖沿いに整備されたテントサイトをチョイスすることをおすすめします。風光明媚な中禅寺湖を目の前にしてテントを設営できるため、湖畔キャンプの醍醐味を思う存分堪能することができます。
特に夕暮れ時の中禅寺湖の景色は素晴らしく、山の向こうに沈む太陽が中禅寺湖の湖面を赤く染め上げます。ただ、湖沿いのテントサイトは風の影響を受けやすく、強風が吹く日には何らかの風対策が必要になるでしょう。テントサイトの地面は砂地や土、芝生と場所によって異なっています。
アーリーチェックインがおすすめ!
菖蒲ヶ浜のキャンプサイトのチェックインは午後1時からとなっています。バンガローサイトやログキャビンサイトは予約が必須となっていますが、テントサイトについてはすべてフリーのため場所のキープは早いもの順です。
キャンプ場ではアーリーチェックインのシステムを導入していて、別料金を支払うと午前11時からチェックインすることができます。景色のいい湖沿いのサイトは人気のため、確実に場所を確保したいならこのシステムを利用するのが得策ですね。特にベストシーズンの午後1時では湖沿いのサイトの空きはほぼないでしょう。
菖蒲ヶ浜キャンプ村の住所・問合せ
菖蒲ヶ浜キャンプ場
- 住所栃木県日光市中宮祠2485
- 電話番号0288-55-0227
- アクセス日光宇都宮道路道「清滝IC」より30分
キャンプ場周辺には観光スポットが目白押し!
ここからは菖蒲ヶ浜キャンプ村周辺にある観光スポットをご紹介していきましょう。中禅寺湖を含めキャンプ場の近くにはたくさんの魅力的な観光スポットがあります。せっかく菖蒲ヶ浜キャンプ場に泊まるなら、ぜひキャンプ場をベースにして観光スポット巡りを楽しんでみてはいかがでしょうか。
これからご覧いただくのは全部で5ヶ所の観光スポットです。それぞれの観光スポットの特徴や魅力、おすすめポイントなどをわかりやすく解説します。キャンプを計画する際にぜひ参考にしてみてください。
おすすめ観光スポット①:華厳ノ滝
菖蒲ヶ浜キャンプ村から車で8分ほどの場所にある観光スポットです。日光観光といえば華厳ノ滝は外せませんね。「日本三名瀑」にも数えられている滝の名所で、中禅寺湖の水が高さ97メートルの岸壁の上を勢いよく流れ落ちています。
中禅寺湖から供給される水の量は1秒間に約1トンほど。大量の水が流れ落ちるその景色は圧巻の一言です。華厳ノ滝の下流には水力発電所があるため、コンピューター制御によって中禅寺湖から供給される水量を調整しています。そのため台風など大雨が降った後の水量はいつもの数十倍です。
エレベーターで観瀑台へ!
華厳ノ滝を観光する際には県営の有料駐車場に車をとめます。10分ほど歩くと華厳ノ滝が見える場所まで行くことができますが、せっかく日本三名瀑を訪れるならぜひベストポジションで景色を眺めましょう。昭和5年創業という老舗のエレベーターに乗って観瀑台へと向かいます。
観瀑台は華厳ノ滝が正面に見える位置に造られていて、豪音とともに流れ落ちる壮大な滝の景色を目の前に見ることが可能です。観瀑台は2階建てのため高さを変えて景色を楽しめるのがいいですね。滝の景色を満喫した後はエレベーター乗り場の前に並ぶお店でグルメを味わってみましょう。
観光スポットの住所・問合せ
華厳ノ滝
- 住所栃木県日光市中宮祠2479-2
- 電話番号0288-55-0030
- アクセス日光宇都宮道路「清滝IC」より20分
おすすめ観光スポット②:竜頭の滝
菖蒲ヶ浜キャンプ村から車で3分ほどの場所にある観光スポットです。キャンプ場から900メートルほどしか離れていないため歩いて観光してみるのもいいですね。こちら「奥日光三名瀑」の一つに数えられているスポットで、大岩によって2つに分けられた滝つぼが竜の頭に似ていることから竜頭の滝と呼ばれるようになりました。
華厳ノ滝とは異なり竜頭の滝は階段状になった緩やかな岩盤の上を210メートルほどの長さにわたって水が上がれ落ちています。岩盤は日光の名峰「男体山」が噴火した際に噴出した溶岩が固まってできたものです。
紅葉の景色は特に見事
竜頭の滝の滝つぼの前には土産店や飲食店が営業していて観瀑台も兼ねています。飲み食べしながら景色を楽しめるとあって観瀑台は観光客で大賑わいですね。滝に沿って遊歩道が整備されているのでぜひそちらも散策してみましょう。
5月から6月は滝の周りにミツバツツジが咲くのでとても綺麗です。また9月下旬になると紅葉が始まり、モミジやシナノキなどの美しい紅葉を堪能できます。竜頭の滝は日光市内で最も早く紅葉が始まる場所としても知られているので、ぜひ秋キャンプで出かけてみてはいかがでしょうか。
観光スポットの住所・問合せ
竜頭の滝
- 住所栃木県日光市中宮祠
- 電話番号0288-22-1525
- アクセス日光宇都宮道路「清滝IC」より30分
おすすめ観光スポット③:戦場ヶ原
菖蒲ヶ浜キャンプ村から車で7分ほどの場所にある観光スポットです。かつて男体山の神様と赤城山の神様が中禅寺湖をめぐって争い合ったという伝説から戦場ヶ原という名前が付けられました。男体山が噴火して川が堰き止められてできた湿原で、湿原の一部は2006年に「ラムサール条約湿地」に登録されています。
面積は約400ヘクタールほど。広大な湿地内には約350種類の植物が自生しています。湿地を囲むようにして自然探勝路が整備されていて、誰でも無料で湿地散策を楽しむことが可能です。車は戦場ヶ原の筋向いにある広い駐車場にとめます。
夏と秋がおすすめ!
キャンプとセットで観光するなら夏と秋の季節がおすすめです。標高が1,400メートルと高いため、戦場ヶ原の高山植物の見ごろは6月中旬から8月中旬までとなっています。群生するワタスゲやホザキシモツケなどの花々が咲く景色は大変感動的です。
また9月下旬からは草紅葉の紅葉が始まり、10月下旬のカラマツの紅葉まで秋の戦場ヶ原の魅力を堪能することができます。雄大な男体山をバックに湿原を見渡せる眺望ポイントもたくさんあるのでぜひカメラと三脚を持参して出かけてみましょう。
観光スポットの住所・問合せ
戦場ヶ原
- 住所栃木県日光市中宮祠
- 電話番号0288-22-1525
- アクセス日光宇都宮道路「清滝IC」より30分
おすすめ観光スポット④:半月山展望台
菖蒲ヶ浜キャンプ村から車で25分ほどの場所にある観光スポットです。中禅寺湖の南側にそびえる半月山にある眺望スポットで、無料の中禅寺湖スカイラインを利用してアクセスします。スカイラインの最終地点に広い駐車場が整備されていて、そこから登山道を20分ほど登ると展望台に到着です。
登山道は急な坂道が続きますが比較的歩きやすいので軽装備で十分でしょう。半月山の標高は1,753メートルと高いためそこから眺める景色はまさに絶景です。ブルーの湖面が美しい中禅寺湖とその向こうにそびえ立つ男体山のコラボレーションを撮影できます。
展望台は早いもの勝ち
展望台に最も多くの人が訪れるのが秋ですね。中禅寺湖の周りや男体山が赤や黄色の美しい紅葉に包まれます。中禅寺湖に突き出た「八丁出島」が絶景のワンポイントとなっていて、カメラマンたちは白色の遊覧船が近くを通る瞬間を今か今かと待っています。
中禅寺湖スカイラインの開通時間は午前8時半からとなっていますが、紅葉シーズンのスカイラインのゲート前は観光客の車でいっぱいです。菖蒲ヶ浜キャンプ村に宿泊すれば朝一番でゲート前に並ぶことができるでしょう。駐車場からの景色も素晴らしいのでぜひお見逃しなく。
観光スポットの住所・問合せ
半月山展望台
- 住所〒321-1661
栃木県日光市中宮祠 - 電話番号0288-53-3795
おすすめ観光スポット⑤:日光湯元温泉
菖蒲ヶ浜キャンプ村から車で15分ほどの場所にある観光スポットです。キャンプ場には有料のお風呂がありますが、せっかくお金を払うなら極上の濁り湯を堪能してみてはいかがでしょうか。日光湯元温泉は日光山輪王寺を築いた勝道上人が発見した温泉とされていて、温泉街を訪れると独特の硫化水素臭が漂ってきます。
温泉は白濁した単純硫黄泉で湯量も毎分約1,800リットルと非常に豊富です。温泉街には全部で23軒の宿があり、すべての宿で湧き立ての天然温泉を満喫することができます。
日帰り温泉はココがおすすめ!
温泉街には立ち寄り湯を楽しめる宿がいくつかあります。今回ご紹介するのは洋風のおしゃれな建物が印象的な「奥日光小西ホテル」です。白濁した温泉を源泉掛け流しで堪能できる宿で、夜8時まで立ち寄り湯を受け付けしてくれます。
広々とした内風呂と露天風呂があり、特に男体山の岩石で造られた露天風呂はとても素敵です。また、予約をすればプライベートに温泉を楽しめる貸切風呂も利用することができます。キャンプと温泉でアウトドアを満喫しましょう。
観光スポットの住所・問合せ
奥日光小西ホテル
- 住所〒321-1162
栃木県日光市湯元2549-5 - 電話番号0288-62-2416
菖蒲ヶ浜キャンプ村を予約しよう!
今週は菖蒲ヶ浜キャンプ村と周辺の観光スポットをご紹介してきましたがいかがでしたか?近隣に有名観光スポットのたくさんある菖蒲ヶ浜キャンプ村は大変魅力的なキャンプスポットです。ぜひキャンプと観光をセットにしてアウトドアを思う存分満喫してみてください。
出典:ライター撮影