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【時期別】千畳敷カールの見どころガイド!中央アルプスを望む絶景を見に行こう!

千畳敷カールに出かけてみませんか?標高2,600メートルのスポットは非日常を感じさせる特別感いっぱいの別天地です。本記事では千畳敷カールの魅力や見どころをわかりやすく解説します。春夏秋冬それぞれの季節に分けましたのでどうぞご覧ください。
2022年2月3日
iiyudana
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千畳敷カールは長野県を代表する名所

標高2,956メートルの木曽駒ヶ岳を中心に2,700メートルから2,800メートルの山々が連なる山脈が中央アルプスです。中央アルプスの北部には全体的に険しいアルペン的な山々が連なっており、南部には樹林帯が多く存在する山域が広がっています。

高山ならではの独特の自然環境を体験できる魅力的なエリアですが、多くの登山者を魅了してやまないのがダイナミックな地形で知られる長野県を代表する観光スポット「千畳敷カール」です。

千畳敷カールとは?

千畳敷カールは長野県駒ヶ根市にある有名観光スポットです。カールとはお椀のような形をした地形のことで、畳が千枚も敷けるほどの広さとなっていることから千畳敷カールと呼ばれるようになりました。

この地形は今から約2万年前の氷河期の氷の浸食作用によってでき上がったもので、その日本離れした景色はまさに絶景というにふさわしいものです。春夏秋冬それぞれのシーズンに見える景色が変化するため、季節や時期をずらしてリピートする人も大勢います。

ほかのカールもアリ!

中央アルプスは主に花崗岩から成り立っていて、千畳敷カールのある一帯はマグマによってできた木曽駒花崗閃緑岩という深成岩が広がっています。山頂付近にあった氷河がゆっくりと進みながら斜面を削り取っていき、半円型のお椀のような谷の地形を生み出しました。

こうした自然現象は千畳敷カールだけでなく、極楽平カールや濃ヶ池カール、摺鉢窪カールなどいくつかのスポットで確認することができます。ただ、最も有名で観光しやすいスポットは何といっても千畳敷カールでしょう。

ロープウェイで行く千畳敷カール

千畳敷カールがあるのは標高2,612メートルの場所です。夏でも雪が残る高所ですが特別な登山をしなくても現在ではロープウェイを使ってアクセスすることができます

ロープウェイのゴンドラは60名をいっぺんに運ぶことができるため、トップシーズンの千畳敷カールは観光客や登山客でいっぱいです。ゴンドラの中から眺める景色はまさに絶景で、ロープウェイに乗るだけでも価値があります。ゴンドラを降りるとすぐ目の前が千畳敷カールです。

ゴンドラからの景色もお楽しみの一つ

千畳敷カールのロープウェイの乗車場所は標高1,662メートルに位置する「しらび平駅」です。千畳敷カールのある「千畳敷駅」の標高が2,612メートルあるため、その標高差は何と950メートルにもなります。日本一の標高差が自慢ですね。

ゴンドラはガラス張りになっていて、四季折々に変化する山々の絶景を眺めることができます。空中散歩の時間は7分半ほどですが、この時間は必ずや忘れられない思い出となるに違いありまん。

ロープウェイの営業時間は?

ロープウェイの営業時間は期間によって異なっています。4月から11月までは夏ダイヤが適用され、午前8時から午後5時までの運行です。その他の時期の営業時間は午前9時から午後4時と短い冬ダイヤとなっています。

夏ダイヤの期間は30分毎に出発しますが、ロープウェイの乗り場付近は観光客や登山客の列ができることもしばしばです。しらび平駅の中には売店がありロープウェイや木曽駒ヶ岳にちなんだ商品が販売されています。待ち時間をこちらでつぶすのもおすすめです。


千畳敷カールの楽しみ方

千畳敷カールには遊歩道が整備されていて、ロープウェイの駅を出てすぐの場所にある駒ヶ岳神社が遊歩道のスタート地点になります。遊歩道は全体的に整備が行き届いてはいますが、基本は登山道のため散策を楽しむ場合にはスニーカーなどではなくトレッキングシューズを履くのがおすすめです

遊歩道には石が点在する凸凹の場所や勾配のある場所もあり、夏場でも雪が残っているため泥濘を歩くことも想定しなければなりません。一周の標準所要時間は40分ほどです

登山スポットとしても魅力的

千畳敷カールだけでも十分に絶景を堪能できますが、本格的な登山装備を用意できるなら千畳敷カールの遊歩道から木曽駒ヶ岳の山頂を目指してみてはいかがでしょうか。千畳敷カールから八丁坂と呼ばれる急勾配の登山道を登ると山の稜線に出ることができます。

そこから乗越浄土、中岳と進むと木曽駒ヶ岳の山頂に到着です。千畳敷カールから片道2時間かからずに山頂へ到達できるので、登山にそれほど慣れていない初心者でも山頂からの絶景を眺めるチャンスがあります。

季節別の千畳敷カールの見どころ

それではこれから千畳敷カールの見どころをご紹介しましょう。前述のように千畳敷カールは非常に高所にある観光スポットですが、春夏秋冬すべてのシーズンに訪れることが可能です。

四季折々の美しい景色を堪能するだけでなく、いろいろなアクティビティもプレイできます。4つの季節それぞれの千畳敷カールの見どころを解説しますのでぜひお出かけの際の参考にしてみてください(千畳敷カールの情報は2022年2月1日現在のものです)。

春の千畳敷カールの見どころ

積雪が多く春の訪れが遅いのが長野県の特徴となっていますが、千畳敷カールのある駒ヶ根市は気温は低いものの積雪量はそれほど多いものではありません。しかし、標高の高い千畳敷カールは駒ヶ根市の市街地と比較するとずば抜けて積雪量が多く、厳冬期には4メートル近くに達することもあります。

そのため市街地が春の訪れとなる4月や5月でも、まだ千畳敷カールにはたっぷりと雪が残っています。山の麓で咲く綺麗な桜と中央アルプスの冬山の景色両方を楽しむことが可能です

春はスノーシューがおすすめ!

雪が残る春は夏場のように気軽に遊歩道を歩くことができません。しかし、スノーシューを装着すると雪の中に足が沈まないため雪原を楽に歩くことができます。春はスノーシューツアーが企画されるのでぜひそれに参加してみてはいかがでしょうか。

道具は現地でレンタルすることが可能で、スタッフが装着の仕方から歩き方まで親切に教えてくれます。千畳敷カールの穴場スポットである剣ヶ池をゴールとするコースを歩きながら宝剣岳などの山の景色を楽しみます。特に晴れの日は気分爽快です。

夏の千畳敷カールの見どころ


千畳敷カールに降り積もった雪は梅雨の時期の雨によってとけていきます。雪がなくなる7月になると千畳敷カールに現れるのがたくさんの高山植物です。千畳敷カールでは約150種類の高山植物が観賞できると言われており、遊歩道を散策しながらそれらの植物を見たり写真に収めたりすることができます。

ぜひ見てみたいのがコバイケイソウで、トウモロコシのような形の白い花は数年に一度しか咲かない希少な品種です。群生して咲くため非常に見ごたえがあります。

夏は散策のベストシーズン

サマーシーズンの千畳敷カールの平均気温は20℃ほどで、駒ヶ根市の市街地と比べると10℃も低くなっています。そのため天候によっては一枚羽織るものが欲しくなることもあるでしょう。トレッキングや登山で体を動かすにはまさに最高のコンディションと言えますね。

千畳敷カールでは高山植物の咲く時期に合わせてフラワーツアーが企画されるのでぜひ参加してみてはいかがでしょうか。スタッフが高山植物について解説してくれるので散策が2倍楽しめます。

秋の千畳敷カールの見どころ

標高の高い千畳敷カールは秋の訪れも早くなっています。東洋一の眺望とも言われる千畳敷カールの紅葉が始まるのは9月下旬からです。千畳敷カールの紅葉の魅力は何といっても白い岩肌と赤や黄色の鮮やかな色の紅葉の組み合わせですね。

草紅葉から始まってベストシーズンにはダケカンバやナナカマドなどの木々が美しい景色をつくり出します。息を呑む美しさとはまさにこのことでしょう。夏に続いて秋も千畳敷カールの人気シーズンです。

ロープウェイから紅葉見物

ロープウェイから眺める綺麗な紅葉の絶景も見逃すことができません。地上約120メートルの場所をゴンドラが進むため、山の斜面に映える燃えるような紅葉を見下ろしながら空中散歩が楽しめます。特に日暮の滝周辺の紅葉の景色はおすすめです。

また、すぐにロープウェイには乗らずにしらび平駅から整備されている遊歩道を歩いて日暮の滝の真下までアクセスするという選択肢もあります。秘境ムードを満喫しながら眺める紅葉の絶景は最高です。

冬の千畳敷カールの見どころ

冬は混雑とは無縁の穴場の季節です。気温が非常に低くなるため防寒対策が必須となるシーズンですが、冬にしか見ることのできない素晴らしい絶景に出会うことができます。目の前にそびえる宝剣岳は黒い岩肌と真っ白な雪のコントラストが大変見事です。

また、雪をたたえたアルプスの山並みや富士山の景色が素晴らしく、天候に恵まれればこの景色に空の青さがプラスされます。美しい樹氷や霧氷も観賞できるので訪れるための努力が報われるに違いありません。

ホテルで休憩

千畳敷カールにはホテルがありレストランで食事や休憩を楽しむことができます。寒さで冷え切った体を温めるならこちらがぜひおすすめです。窓際の席からは雪化粧した千畳敷カールや宝剣岳の景色を眺めることができます。

いろいろなランチメニューがラインアップされていますが、千畳敷カールの特徴をいかした「2612ドッグ」をオーダーしてみてはいかがでしょうか。千畳敷カールの標高にちなんだ26.12センチメートルの駒ヶ根高原産のウィンナーが味わえます。

ロープウェイまでのアクセス


最後にロープウェイまでのアクセス情報をご紹介しましょう。車でアクセスする場合には中央自動車道「駒ヶ根IC」から菅の台バスセンターまで行き、有料駐車場に車をとめてから路線バスに乗ってしらび平駅に向かいます。

電車でアクセスする場合にはJR飯田線「駒ヶ根駅」で下車し、そこから路線バスに乗り換えてしらび平駅までは約45分です。菅の台バスセンターからしらび平までは一般車両の通行が禁止されています。

千畳敷カールの住所・問合せ

千畳敷カール

  • 住所
    長野県駒ヶ根市赤穂1
  • 電話番号
    0265‐96‐7724

千畳敷カールの詳細情報はこちら!

千畳敷カールについてのさらに詳しい情報はこちらのサイトをご覧ください。

千畳敷カールの詳細情報はこちら!

千畳敷カールの魅力を体感しよう!

Photo by prelude2000

ここまで千畳敷カールの魅力と季節別の見どころをご紹介してきましたがいかがでしたか?千畳敷カールは一度は訪れる価値のある中央アルプスの名所です。山に出かける計画を立てる際にはぜひ本記事を参考にして千畳敷カールを候補に入れてみてはいかがでしょうか。

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