まずは知りたい!ザックの意味や起源とは?
ザックとは
ザックとはGoogle辞書にも使われているOxford Languagesによると「登山用のリュック」と書かれています。その由来はリュックサックのサックがなまったものというのが多くの編さん者の認識とされているです。しかし実際に登山者の間ではリュックとはザックとイメージ的に分けられていると考えられます。
ファッション用語におけるザックの意味
ザックとはドイツ語のsack(袋)という言葉がザックとなまったものと考えられています。〇〇サックとついたかばんはたくさんあって、リュックサックもそのひとつです。ほかにはナップサックという呼び方もあります。そのどちらにしてもザックとは元は袋であり、大きい巾着袋であるというのがファッション的なカテゴライズです。
ザックの正式名称とは
ここまでの調べでザックの正式名称とは、ファッション用語や国語辞書からリュックサックということになります。これにはピンとこない登山者の方やファッション通の方も多いのではないでしょうか。
もともとの意味と実際のザックとはなれている
登山用ザックとはサックの語源である巾着袋の形をしていないこと、リュックよりもずっとバックパックに近い形をしているなどが現代のザックにあてはまります。このことから、ザックはファッション用語・古くからある言葉の域を超えて登山用ザックという形を確立していると考えられるのです。
日本におけるザックの起源とは
時代劇など古い日本の風景を撮影したフィルムには、ふろしきづつみに荷物を入れて持ち歩く・棒に付けて担ぐというシーンが時々見られますね。日本の登山(山越え・山登り)でも古くは風呂敷包みが現在のザックのような用途で使われていました。
ザックとは?登山用ザックに求められること
風呂敷包みとは家にあるぺらぺらな布で荷物をくるんだだけです。中に包んで持ち運べるものにも限界があるでしょう。ザックが日本に入ってきたのは明治・大正時代といわれています。
風呂敷包みからザックに変わった点は、たくさんの荷物を運べる・登山するのに負担にならない軽さ・背負ってふらふらしない安定感・多少の雨でも中の荷物が濡れないことで、これがザックに求める要素と言えるでしょう!
登山用ザックとは?リュックとの違いは
リュックの特徴
最初の章の説明が辞書やファッション用語による分類であるとすると、こちらはリアルな利用者の分類です。
まずリュックとは名前のとおり巾着に背負い紐が付いたものをさします。作り方は簡素ですが、ナップザックよりも複雑な中級クラスの背負いかばんがリュックサックです。
ザックの特徴
最初に触れました通り、言葉的には同義語となるリュックサックとは別のイメージで捉えられているザックの特徴ですが、これはバックパックに形が近い・リュックサックよりも利用者の手によって細かく調整できる機能が付いているという2点があげられます。
登山に向くザックとはじめての方の選び方
登山用ザック選びとは!背負ってみるのが大事
登山用のザックとはフィット感が大切です。欲しいデザインや色・容量が身近なショップにはなく通販でという方もいるでしょうが、極力背負って自分の体に合わせて購入するのをおすすめします。
ザックを背負ってみてチェックすること
登山用リュックで必要な要素とは、安定感だと考えます。たとえば重い荷物を入れるだけならばザックである必要はありません。自分の体ひとつで荷物がない状態でも平地よりもずっとつらい坂を登って頂上を目指すのです。
背中のザックがフラフラと左右に揺れて重心がずれたらそのたびごとに体力を使ってしまいます。登山に適したザックとは、しっかりと体の一部のように安定したものが一番です。
初心者が気にして欲しいザックの機能とは
初心者の登山用ザックに欲しい機能1.背負紐調整
ザックの安定性とは体の大きさとバッグの位置にも左右されます。登山に求められる機能とは、最低でも背負紐の調整機能がついており自分の体のサイズに合わせられるものです。
初心者の登山用ザックに欲しい機能2.トップリッド
トップリッドとは雨除け用の蓋のことです。多くのザックに付属しているか、または全部覆えるようなカバーが付いているものもあります。変わりやすい山の天候に対応するには、トップリッドで荷物を守ることも必要です。
初心者の登山用ザックに欲しい機能3.外部ポケット
容量が多くなればなるほど下の荷物は取りにくくなります。ザックによっては下や横にジッパーが付いており下から荷物を取り出すこともできますが、そうでない場合や絶対あると便利なものが外部のポケットです。
選び方ポイントとなるザックのサイズ(容量)の見方
ザックの選び方のひとつとして、容量での選択があります。ザックの容量とはほぼリットルで表されているのは、その昔バッグに水を入れて運んだという歴史があるからです。実際に背負った時のイメージもリットルだとコーラのペットボトル何本分と想像しやすいでしょう。
ザックには名称に容量が含まれていることが多い
ザックに付いている商品タグであったり、売り場の札などにもその容量(リットル)は駆らなず明記されています。しかしもっとてっとり早いことにザックの名前にストレートに容量が入っているものも少なくありません。〇〇25とかxx40などという具合です。
登山スタイルとおすすめのザックの容量
ハイキング用ザックに必要な容量
ザックの容量の選び方とは、ズバリ!目的によって変わります。大きな違いが山に泊まるか日帰りかがひとつの目安となるでしょう。ハイキングのような予備の軽い着替えと1回分の食事・地図やカッパなどの雨具を入れる程度であれば、その容量は10-20リットルもあればどれだけ心配性な方でも十分です。
山小屋泊用ザックに必要な容量
これが山小屋泊となるとまた話は変わってきます。山小屋泊とはテントを持たない登山者でも宿泊して登山を続けることができる宿泊施設です。ただし施設内の設備やサービスとなると非常に簡素な作りとなっているため、ある程度の荷物が必要になります。
ハイキングでも必要な地図や雨具に加えて、しっかりとした翌日用の着替え・最低限のものが調理できるクッカーやコンロなどの道具を入れるとして50リットルは欲しいところです。
余力があったら持ちたいサブザックとは
現在主流なザックの種類一覧
デイバック | ・ほぼリュックに近い構造 ・ハイキングなど日帰り登山程度の使用に適している ・実用よりもおしゃれ要素が高い傾向にある |
バックパック | ・容量が大きくて背負った時の安定感のあるザック ・数日間の着替えや生活用品が入る大きさ ・縦長のデザインが主流 |
サブザック | ・バックパックよりも簡素な作りでポケットの数も少なめ ・容量もバックパックと比較して少ない ・メインとなるザックがあり拠点に荷物を置き一時離れるときのバッグとして使用される ・使用しないこともあるので折りたたみ収納できるものが◎ |
容量少なめの小さなサブザックは便利!
いくらベルトで形を変形させられるとしても、大きなバックパックタイプのザックでは拠点から少し離れるだけのちょっとした遠征ではサイズを持て余してしまいます。
そんな時用にバックパックの中に折りたたんで持ち込め、いざという時に便利に使える小さめのサブザックは余力があれば持っていきたいものです。
初心者が容量で迷った時のザックの選び方
最後になりますがこれは裏技というよりもできるだけ買い替えなどせず、サブザックの数も少なくしたいという考えの方におすすめできるザックの選択方法です。
ここまでの選び方やザックの種類を見ただけでは、どうしてもはじめてのザックが選びきれないという方へのちょっとしたアドバイスと受け取ってください。
ザックとは大きい方が使える!
登山用のしっかりとしたブランドのザックであれば、ベルトで締めることにより形を変形させ中が荷物でいっぱいでなくてもフィットさせることができます。
同じデザイン・シリーズ内のザックで容量で迷う必要はありません。自分が背負える最大サイズのザックを買えば容量が足りなくて買い替えるというケースを防ぐことができます!
ただし自分が背負えるザックの限界を知ろう!
登山用ザックには90Lなどという大容量のものも存在します。一例としてハイキングやトレッキングに時々でかけるようになった40-50台の女性では90Lのザックでは持て余してしまうでしょう。ぎゅうぎゅうに荷物を入れたら歩くことすらできないかも知れません。
自分が持てる荷物の重さ・量・背負える大きさは個人差があります。そのため前述のように実際に背負ってみなければ、コレ!というものは誰にもいえないのです。
まとめ
ザックとは何かを知り自分に合ったアイテム選びを!
今回は登山用のザックとはどのようなものか、ハイキングや山小屋泊など登山の目的別の容量目安とともに、初心者の方でも迷いにくい選び方目安やポイントを解説してきましたがいかがでしたか?
ザックの中がいくつに分かれているか、背中に当たる部分のクッションのありなしなど個人差もある選ぶポイントはいろいろありますが、ややこしいことを抜きにしてズバリこの大きさで迷ったらこんな選び方というシンプルな方法をご紹介しました。
タウン使いにもできるものでも
登山用というと大きくて普段の生活には持て余すサイズのかばんをイメージされる方も多いですが、ハイキングや軽いトレッキングであれば普段使いにも使い回せるおしゃれなデザインの小さめザックもあります。
本格的な登山に使うものとは違う自分のニーズに合わせてできるだけ無駄使いをせず、満足できるデザインの登山用ザックを選ぶのもひとつの方法です。
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